芝居の同窓会

2008年11月8日(土曜日)

 今夕10年振りとなるある同窓会に出席しました。参加者は22才から70すぎの方まで大変多様です。ちょうど10年前、旧大潟町の素人劇団「潮騒」で「人魚塚」を公演した仲間です。10年たつと6年生だった子役さんはもう社会人になっていました。

11場の人魚塚は大潟町と頸城村で計3回公演され、いずれも大入りでした。経費も乏しく衣装・舞台みな手作り。仕事や学業の傍ら多くの方が役者、ナレーター、大小道具、衣装・メーク、照明、音響に参加されました。さらに本読みから最後の公演までの二年間、作家故石堂秀夫氏や舞台装置と詩人の大瀧満氏および高校演劇の指導者満田誠二氏には大変お世話になりました。そして暗転のなんたるかも知らずに台本を書き演出をしたのは不肖私でした。

 
何でもそうでしょうが、稽古から公演まで必死の演劇は素人であっても文字通り死ぬか、と思うほど消耗します。しかしその後10年、かつての努力と成果は、それぞれの人生に何かしら貴重な心の種として生き続けたように思われます。今夜は、当時の座長を中心に同窓会であり、叶うならば再び公演を、という会になりました。もしかしたら新たな芝居に向けてスタートしたのかもしれません。

 

医業の傍ら美術館を営むなど私の不遜は如何ともし難く思っています。患者さんと美術館を大切にして、さらに地域の皆さんと新たな必死が始まるのでしょうか。緊張感に包まれて何か「もののふ」めいた心境で帰路につきました。10年前の懐かしい写真を掲載しました。

 

   
希望館の公演 人魚塚/おなみの告白
   
磯吉とおなみ 嘆くおみよと母
   
   
捕り物 子役さんたち
   
   
照明・音響・スクリプターさん 今夜の同窓会
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