落ち葉と風の加減

2009年11月28日(土曜日)

  閉館前の誰も居なくなった美術館でお茶を飲んだ。目の前の芝生一面にモミジが散っていた。落ち葉の元は北側にある高さわずか2メートル半くらいの株立ちの木だ。

 

 それにしてもこんなにうまく平均して散っているのは珍しい。芝生は南向きに傾斜しているので、今頃は大抵南の風下に吹き溜まる。

 

 それが今日は、あたかも手で置いて行ったように全体に散らばっている。赤みを帯びた芝生と、風の加減に感心しながら熱いお茶を飲んだ。今年の秋もあとわずか、名残を惜しんで一息ついた。

 

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