百合のような人

2010年6月20日(日曜日)

 今日、堀口すみれ子さんは高田寺町の長養館で二代陶齋・齋藤尚明夫妻と昼食の後、遊心堂を訪ねておじいちゃんと旧交を温められた。

 

 滞在中の彼女は、ゆかりの上越で父・堀口大學を語れることへの感謝を何度も口にされた。
 今日衣食は足りている、それらと共に学芸をより身近に。このたびの来越ですみれ子さんが残されたエッセンスはそのようなことではなかったか、と思った。

 午後も半ば、数々の出会いを残して直江津から帰途につかれた。すみれ子さん、本当にお疲れ様でした。そして有り難うございました、またぜひいらして下さい。

 

6月の庭

キョウガノコなど

 

 見送りをして樹下美術館に戻ると、梅雨空のもと庭の生気は旺盛だった。ナツシュウメイギクが静かに咲きそろい、キョウガノコとアスチルベは鮮やかで、アジサイは負けじと花足を早め、百合が出番を待っていた。

      すらりとして気品があり、堀口さんは百合のような人だった。

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