タチツボスミレの絵

2011年2月6日(日曜日)

 今月18日から小生の拙画展「花の命を描く」が始まる。手持ちの絵が40点、お借りしたのが約10点ほどで臨む。新潟市の美術館で40日もの作品展は恥ずかしく、かつ不安だ。

 

 話戻って、平成12年5月末、上越市大嶋画廊の初めての作品展で一部を売った。どの絵も苦労したが、特に分身のように実感したものは全て非売品とした。

 

 ところが非売品とわかっても、欲しいと仰っる方がいらした。先輩やお世話になっている方に7,8点出て行き、名残惜しかった。万一を考えて、今後作品展などの時にはお貸し下さい、とお願いした。ある絵は小布施の老舗に飾ってあったと聞いて有り難いと思った。

 

タチツボスミレ 
およそ7時間でここまで、今後根と全体を仕上げるまで祈るような気持ち。
 

 そんな皆様のおかげでこのたび何とか展示規模に届いた。しかし中にお一人、もうどこへ仕舞ったか分からなくなりました、というお返事があった。どうしてもと仰った先輩だった。始めてから3年目の春に描いたタチツボスミレは、小ぶりながら気に入っていた。

 

 画像はスキャンしてあり、輪郭線のトレース紙もあったので昨夜から再挑戦した。当時のようには行かず、試行錯誤の連続。原画は根を水に浸して見ながら描いたので迷っても到達点が見つかった。しかし画像だけ見て行うリメイクは難しく、少々きれい過ぎる観もある。 

 

  大嶋画廊以後の10年間で新たに描いたのはわずか8点。描いていた言い訳になるだろうか。

 

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