2011年5月11日

福島県のお子さんたち こじんまりした未来社会

2011年5月11日(水曜日)

一日中雨がしとしと降った。今日は18度ほどだが、先日の夏のような日があったせいか肌寒く感じる。

 

午後、小学校1,2年生の内科健診があった。150人も診たので耳が痛む。このくらいだと数人は心臓に雑音が聞こえる。ほとんどが無害な雑音と考えられるが念のため記録して頂いた。
 

大潟小学校には福島県から避難されているお子さんが30人近く通っている。大潟区の雇用促進住宅(サンコーポラス大潟)が学童のいる家庭に無料で開放されたので多くの皆さんが移ってこられた。

 
入学以来一ヶ月が経ったが、差別やからかいも無く、穏やかに過ぎているという。一旦他県に移ったが大潟がいいと、戻ってこられたお子さんもいるらしい。様々な事情でしばらく出入りが続くようだ。

 
津波の被災も絡むが、原子力発電所事故がこれほど広く深く人々の生活と人生に影響を及ぼすとは。

 

国情を考慮すれば、原子力発電所の推進や再開は軽々しく口外できまい。産業は腕力から離れて、理性・知性によるある種制限のもとで、いっそうこまやかな研究開発へと舵を切るのではないだろうか。その中から新たな価値と本領が生まれることだろう。

 

懐かしんでもバブルは来まい。一般的な生活も3・11以前より地味になるのでは。今後は、小さめの利益を分け合うややこじんまりした社会へと向かう予感がする。自粛などではなく、自然に。

チューリップ 
診療所の道路ぎわ、チューリップがきれいだ。

 

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