2012年4月

鵜の池の丸山(新潟県立大潟水と森公園)で朝食。

2012年4月30日(月曜日)

昨晩急に決めたとおり、鵜の池の丸山公園(県立大潟水と森公園)で朝食をしました。この公園には至る所にベンチやテーブルの心遣いがあります。あるいは芝生も随所にありますので、お弁当を広げるにこと欠きません。

 

早い時間だったので一番気に入った場所で食べました。新緑が萌え立ちなんとも気持ちが良かったです。

1半島の道を行く。
左右に池、半島の道を丸山へ。

2橋をわたって、
小さな橋を島へ渡ると、

3丸山の丘
古墳だった丘、丸山です。
4簡単な食事9120
簡単な朝食をおいしく食べました。

5シャクナゲを嗅いで_9115シャクナゲを嗅いでみて、

6風景を見てIMG_9111
古代と変わらぬ風景を眺め、
帰り道_9146
新緑の道を帰りました。

 

本日はいくつもゾーンがある広い公園のうち歴史ゾーンを歩きました。それぞれに駐車場が整えられています。帰り道で次々と来場者さんたちに出会いました。

 

ところで樹下美術館の昼は賑わっていました。長岡の若い女性のグループはこれから木村茶道美術館ということでした。着物がお似合いでしたね。千葉、柏崎、妙高からそれぞれお越しの皆様、地元上越の皆様、まことに有り難うございました。

七重八重花と若葉の溶けあひて水辺麗し春の頸城野

2012年4月29日(日曜日)

上越市大潟区は隣り合うようにして池が沢山ある。朝日池と鵜之池、および鵜之池と中谷内池は背中合わせ。特に今日出かけた天ヶ池と蜘蛛ヶ池は小さな池だが、互いが見えるほど近い。

 

天ヶ池
天ヶ池。ひっそりした池から水鳥が飛び立った。

 

蜘蛛ヶ池
蜘蛛ヶ池。新緑と山桜とコイノボリ。幸せな水辺の家は春まっ只中。

 

JR「土底浜駅」を降りて南へ10分も歩けば蜘蛛ヶ池の集落に着く。そこの左手に行くと二つの池が隣り合ってある。静かな所が苦手な人には向かないが、平気な人は探検がてら一度お出かけしてみては如何でしょうか。

 

明日朝、軽食をもって妻と鵜の池(水と森公園)へ朝食に行くことにしました。雨だけは降らないでください。

 

チェロとギターのコンサートバナー

何処へも出かけない連休。

2012年4月28日(土曜日)

本日から連休が始まりました。午前仕事をして、暦通りの連休です。気温もぐっと上がり晴れ渡りました。

 

お陰様でお客様に恵まれました。お二人の介助者に添われたフルリクライニング車椅子の方の訪問を嬉しく思いました。また午後には茶道に通われる若い女性のグループが見えました。中国、英国からのお嬢さんも混じって賑やかでした。

 

メガネ若者のメガネデザインはポップで楽しい。

春のお嬢さん達
活発なお嬢さんたちで美術館の春も加速。

 

連休中は何処へも出かけずゆっくり地域の春に親しみたいと思います。また家では溜まっている書類の処理、齋藤三郎、倉石隆の図録二冊の仕上げ、新潟市の団体機関誌6月号への執筆などに集中するつもりです(頼まれた2年のうち、まず1~5月号までお陰様で何とか終了しさせました)。

夜のチューリップ。

2012年4月27日(金曜日)

砂地の庭は夏が厳しい。日陰が欲しい花のために先日ヒメシャラを買っていた。5本の株立ちの若木、明日から晴れが続くというので、慌てて今夜妻と植えた。

 

夜のチューリップ年と共にチューリップがまた好きになった。

夏になったら節電ゆえ、灯りを点けてする庭仕事は今のうち。ヒメシャラに場所を譲ったホトトギスを植え替え、庭の奥に分厚く溜まっている落ち葉を掃き集めておよそ9時に終わった。

いつしかヒトリシズカやイチリンソウ、バイカカラマツなども真っ盛り。夜見るチューリップは昼とまた違っておすましをして可憐だった。

 

チェロとギターのコンサートバナー

ワラサ そして広くなった?砂浜。

2012年4月25日(水曜日)

今朝Yさんから、息子さんが釣ったばかりという魚を頂いた。出世魚のブリがフクラゲ(フクラギ)からワラサにかかる頃合いか、ゆうに60㎝を越えていた。 

 

夕陽を見に行く大潟区四ツ屋浜から降りた海岸からの投げ釣りで、最後は海に浸かって引き揚げたと聞いた。 一般に初夏からの魚らしいがすでにそんな季節になっているのだろうか。

 

フクラゲ

 

立派なので昨日お孫さんが生まれたばかりのスタッフさんと分けた。今夜は腹の身を刺身にして頂いたが、脂は薄めで味は濃く大変美味しかった。明日は背を焼き魚にするらしい。 

 

ところで大潟・柿崎一帯の海岸は、毎冬激しい浸食を受けていた。それが今冬、意外にも深刻な被害は見られず、むしろ砂浜は拡大している印象がある。こんなことは極めて珍しい。直江津港の防波堤の延長による現象ではないかという人がいた。

 

浸食を防ぐために大量のテトラを投入し続けなければならなかった海岸線。こんな徒労から免れ、今後は少しずつであっても、砂浜の再生へと向かうならこれほど嬉しいことはない。トキのヒナなどとともに、失われた環境回復へ希望を繋ぎたい。

ご近所の六地蔵尊祭。

2012年4月24日(火曜日)

春は今頃、家のそばの六地蔵尊でささやかな祭がある。お地蔵様はご近所さんたち地域の人によってずっと世話をされている。

 

六地蔵尊祭
 

花瓶に水仙やチューリップ、椿やコデマリなどが入り、夜は提灯が点る。町内の皆さんが夕食後に三々五々訪れて拝み賽銭を上げる。お参りした人には護符として小さなお菓子の袋が渡される。

 

昼間は太鼓が置かれているので子どもたちはドンドコドンドコと鳴らす。親に手を添えられて赤ちゃんも喜んでドンドコと叩く。その昔私も私の子どもも盛んに叩いた。

 

次は百日紅が散る頃にまたドンドコと太鼓が鳴り灯りが点る。

 

チェロとギターのコンサートバナー

桜雨。

2012年4月23日(月曜日)

咲き切って雨に任せる桜かな

 

雨降り桜

降られても暮れても眩し花あかり

 

樹という樹、枝という枝を花で埋め尽くしたソメイヨシノ。渾身の開花を慰めるように雨が降っている。こんな日は風も遠慮して、花の咲くまま、雨の降るままに任せているようだ。

幸福のパン種 増補版 「新春、人間に」から。

2012年4月22日(日曜日)

幸福のパン種
幸福のパン種 増補版: 堀口すみれ子編 かまくら春秋社 
平成23年10月11日発行

 

この度の堀口すみれ子さんのご講演に際して「堀口大學詩集 幸福のパン種」の増補版を戴きました。
幸福のパン種は1993年、大學の十三回忌に発行されました。昨年10月、「新春、人間に」および「そして今は」の2編を増補して改版されました。

 
昨日のご講演の最後にすみれ子さんは「新春、人間に」を朗読されました。この詩は1971年の産経新聞の元旦の特別版に掲載されたものです。その年に福島第一原子力発電所が稼働したということでした。

 

大學は生前“僕の詩は50年早かった、50年経ったら理解されるよ、君はそれを見届けておくれね”と話したそうです。

当版の末尾で、「何気なく聞き流していた言葉ですが、ああ、あの言葉は本当だったのだと実感します」、とすみれ子さんは述べられています。昨年の福島の事故を顧みる機運から、この度の増補がなされたのだと思いました。

 

以下は「新春、人間へ」です。

“ 分かち合え

 譲り合え

そして武器を捨てよ

人間よ

 

君は原子炉に

太陽を飼いならした

君は見た 月の裏側

表面には降り立った

石までも持って帰った

 

君は科学の手で

神を殺すことが出来た

おかげで君が頼れるのは

君以外になくなった

 

君はいま立っている

200万年の進化の先端

宇宙の断崖に

君はいま立っている

存亡の岐れ目に

 

原爆をふところに

滅亡の怖れにわななきながら

信じられない自分自身に

おそれわななきながら、、、

 

人間よ

分かち合え

譲り合え

そして武器を捨てよ

 

いまがその決意の時だ ”

 

元旦の特別記事にしては大変重い内容ですが、大學の先見性、詩人の良心の堅さをあらためて認識させられます。すみれ子さん、良い増補を有り難うございました。

 

今日は二つ良いことがありました。一つは放鳥されたトキのペアから初めてヒナが返ったというニュース。もう一つは書くのが恥ずかしいほど大量のハンディをもらってゴルフコンペに優勝したことでした。次回のハンディは29ということで、また挑戦したいと思います。

盛会だった堀口すみれ子さんの講演会。

2012年4月22日(日曜日)

堀口すみれ子さんによる講演会「堀口大學を巡る人々」は、昨夕盛会のうちに無事終了しました。

 

 堀口すみれ子さん

講演で語られたのはお母様のこと、そしてマリー・ローランサンとジャン・コクトーでした。

母:世界を遍歴し、文化勲章に輝く詩人・フランス文学者は、40代後半に関川村(現妙高市)の18才になる娘さんと出会い後に結婚します。漱石の「心」を仏訳するため滞在していた野尻湖ホテルでの邂逅がきっかけでした。
20を越える年の差。しかし幾星霜のうちに隔たりは埋められ、睦まじい夫婦の格へと育ち上がる過程が話されました。

 

マリー・ローランサン:大學はスペインにおいて亡命していたマりー・ローランサンと出会います。多くの国の言葉を話す日本の若き詩人をローランサンは鶯にたとえて詩を贈ります。恋か敬愛か二人の親交によって大學はローランサンの詩書集を翻訳し日本に紹介するようになります。
ジャン・コクトー:天才の芸術家コクトーの著作も大學によって我が国へと紹介され、二人の親交は深まりました。大學の蔵書に記されたコクトーのドローイングの洒脱さと滑らからさは驚嘆すべきものでした。氏は1936年世界一周の旅で日本に立ち寄りますが、大學は心を込めてこの国を案内しました。
情熱や探求によって育まれる縁、変化を遂げる関係、、、。とても感銘深い講演でした。

 

蘖(ひこばえ)

この日、講演に先立って当地の男性コーラスグループ「蘖(ひこばえ)」によって堀口大學作詩の2曲が披露されました。ハーモニーは詩とともに心に響き、会場は豊かな情感に包まれました。
すみれ子さんは三回目のご講演でした。同じ人からじっくり聞く話の意義深さをひしひしと感じました。

境内の落ち葉焚き 珍重な風情。

2012年4月20日(金曜日)

今年の庭は落ち葉や折れた枯れ枝が多かった。夕刻の出先でお寺の前を通った。広い境内の片隅、お庫裏の前に一すじ落ち葉焚きの煙が上っていた。寺の庭も冬のあと片付けが大変だったのでは。

 

近頃たき火は少々うるさくなった。しかし寺の片隅で行われる焚き火は春秋の珍重な風情ではないだろうか。

犀潟は新堀川沿いの春。

2012年4月19日(木曜日)

木曜日の午後、樹下美術館のすぐ近く大潟区犀潟の新堀側沿いの春は美しかった。

 

モクレンと桜

 ハクモクレンと桜。

 

レンギョウと桜

 レンギョウと桜。

 

コブシ
コブシ
ハクモクレンの花
ハクモクレン

コブシとハクモクレンの違いは開花するとよりはっきりする。花の向き、花と花びらの大小、花の根元の葉の展開(コブシ)、花びらの下方のうす紅色(コブシ)などで異なる。

開花前はやや判然としないが、モクレンの蕾や枝先の向きが揃うのに対してコブシはばらける傾向があろう。

 

目白1
メジロ
メジロ2
メジロ

川沿いの桜並木にメジロの大群が来ていた。お腹いっぱい蜜を吸ったことだろう。

何事もなかった如くに春は来ぬ。

2012年4月16日(月曜日)

桜のつぼみがよけい赤く見える。冬が長いと濃い蕾になるのか、果たして花はどうだろう。

 

それにしても季節の移ろいはドラマだ。風雪に見舞われ眠っていた白い世界は一旦目覚めると、あっという間に色鮮やかなものへと変身した。

 

2月8日の庭 2月中旬の仕事場の庭。このあと一段と降った。

過ぎてみると、白一色の世界も別格な美しさなのだが。

 

今日の庭
今日4月16日、左の桜は昭和61年春、息子の中学校入学で植えた。

 

今日のカワラヒワ

その桜にカワラヒワ。チチチ、りりりと軽やかに鳴き鮮やかに飛ぶ。
飛ぶ時にパッパッと見える翼の黄色模様の美しいこと。

いのちの電話チャリティー茶会にお邪魔して。

2012年4月15日(日曜日)

4月桜の時期に毎年行われるいのちの電話チャリティー茶会。もう何度お邪魔しただろう、以前小生も一度だけお点前をさせていただいた。

 

茶券

 

社会福祉法人「新潟いのちの電話後援会上越支部」の主催である。継続は力なり、よく20回も続いている。(株)有沢製作所と大杉屋惣兵衛両者によるご後援の賜物にちがいない。

 

 お花古備前のへたり形花生けに入ったアオモジとコバイモ、春の静けさ。

火入れ齋藤三郎の辛夷の器が火入れに見立てられていた。
盆はミャンマーから伝わった蒟醤(きんま:漆器の一種)。

 

桜

 露地の桜は年によって開き方が様々だが、それがまた良い。今年はまだ蕾ながら赤々と色濃くあと一息で開花。一分咲きの手前なら八寸咲きと呼んみたい趣があった。

 

昨日砂浜を4キロも歩いたら右膝を痛めていた。二席の会だったが、一席でおいとました。お点前は入門1年の知人だった。静かで落ち着いたお点前をされ嬉しかった。

 

茜の霞射す風情の御本茶碗で戴いたお茶。大杉屋さんの口に楽しいお菓子、いずれも美味しかった。

米山の雪形は“粉雪が舞う”?

2012年4月14日(土曜日)

一度何かが何かに似ていると感じると、それが気になってくる。

 

①09年1,18の米山
2009年の米山(やや西方面から)
②2012,4、12の米山
今冬の米山(柿崎区中心部に寄って)

 

上越市頸北地域の東にそびえる霊峰米山。1000メートル足らずの山ながらすこぶる威厳がある。
ところで、西から東へと進み、柿崎区に近づくにつれて山の中央左に白く抜ける長い菱形の雪形が目に入る。

4、5年前のある日、輪郭だけだがこの形が倉石隆の名作「粉雪が舞う」に見えるようになった。
もちろん被っている“角巻”の開き方や体の傾きなどぴたりというわけには行かない。

大きな同作品は現在上越市立総合博物館に収蔵されているが、あまり展示されることはない。それで冬になると飛んで行って米山で雪の模様となって、故郷を見ているというイメージを楽しんでいる。

 

 ③粉雪が舞う
上越市立総合博物館に収蔵されている名作「粉雪が舞う」
角巻を被る人の顔は倉石隆自身ではないか、と言われている。
(写真:郷土作家シリーズ「倉石隆展」 新潟市美術館1995年9月14日発行)

 

④作品の白黒反転-1
粉雪が舞うのネガ反転
雪形の拡大
雪形の拡大

この形から角度によって白いダイアモンドやクリオネなども浮かぶ。いずれにしても柿崎の方たちにとっては冬から春の山の飾りとして見慣れた模様であろう。

長峰池、岸辺の賑わい。

2012年4月12日(木曜日)

今夕刻の長峰池は静かに暮れたが、湖畔は魚たちの産卵で賑やかだった。

夕暮れの長峰池 新潟県景勝100選で16位に選ばれている上越市吉川区の長峰池。
すぐ東に坂田池(柿崎区)、西へ朝日池(以下大潟区)、鵜の池、中谷内池、天ケ池、蜘蛛ヶ池と続く。

 

もずり静かな湖面にはたき(産卵行動)の波紋。

 

波紋2枯れ芦の中へ波紋が広がる。

 

 はたき(産卵)
メスの産卵に群がるオス。

 

賑やかな産卵岸辺のあちこちで行われる産卵行動。

 

いよいよ水ぬるみ、魚たちは乗っ込みをしてはたき(産卵)を行う。我を忘れて危険な浅場に来て没頭する命の継承。この時期賑わうのは花見だけでなかろう、水辺という水辺は命の祭で賑わっている。 

 

昔ヘラブナ釣りをした。乗っ込み時期は大物が釣れる。3,40センチのヘラブナ、マブナが釣れた。

 

ヘラブナ釣り若かりし日、朝日池での一こま。大きい方はマブナで庭の池に放した。 

堀口すみれ子さんの講演会が近づいて  堀口大學と合唱曲。

2012年4月10日(火曜日)

4月21日(土)。 詩人・堀口大學のご長女すみれ子さんによる講演会「堀口大學を巡る人々」が近づきました。偉人・大學は様々な著名人と親交を結ばれたことと思われます。大學および親交のお相手、ともに興味深くお話が楽しみです。

ところで、このたび講演に先立って、上越市の男性コーラスグループ「蘖(ひこばえ)」の皆様によって2曲の歌が披露されることになりました。

 

ご承知のように、堀口大學の詩は戦後になると合唱、特に男声合唱で盛んに歌われるようになりました。1946年の第1回合唱コンクール課題曲は大學の「月光とピエロ」(作曲・清水脩)でした。アカペラで歌われる合唱は言葉が耳に沁みて心打たれます。

 

以下は第77回関西学院グリークラブリサイタル:2009年2月15日(日) 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホ-ルにおける「月光とピエロ」の動画です。

 

 このたび「蘖(ひこばえ)」が歌う「濱の足跡」「涙の塩」はともに大學の詩集「人間の歌」に収載されています。同詩集の「隕石」「年の別れ」「縫い付ける」等の詩も多くのステージで歌われるようです。

 

以下は慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団 第118回定期演奏会における「年の別れ」(作曲:多田武彦)の動画です。一曲目ですが、とてもいいですね。

 

「人間の歌」は、1926年から1945年までの20年間の作品から選んで編纂されました。出版されたのは大學が当地髙田に仮寓していた昭和22年5月でした。ゆかりの上越で講演会に添えられる蘖(ひこばえ)のコーラスを楽しみにしたいと思います。

樹下美術館は花?

2012年4月8日(日曜日)

予報通りの晴天、午後車の室外温度は11度だった。めまぐるしく変わる気象だが、それが春秋の本質のような気がする。しかし昨年からの季節の厳しさと進行の遅れはやはりおかしい。

 

遅れた春とはいえ花ごよみがスピードを上げている。もたもたしていると見ないうちに終わる花があるかもしれない。毎年キクザキイチゲは知らぬ間に満開になる。この花の7分咲きなどは見たことがないほどだ。(何気ない場所にあるので注意していないだけかも)

 

以下は本日の樹下美術館です。 

絵画
絵画の人物たち

エンレエイソウ
18年前からのエンレイソウ

クリスマスローズ1
クリスマスローズ 

木瓜の器
ボケの模様の灰皿と壺

キクザキイチゲ
キクザキイチゲ

クリスマスローズ2
クリスマスローズ

 

これまで樹下美術館とはどういう場所かなと、ずっと考えて来た。あれやこれやを思い浮かべて漠然としたイメージは得ていたが一言で現すのは中々難しかった。しかし本日花を見、作品を見、皆様にお会いしてある事に気がついた。

 

樹下美術館は花なのではないのか、あるいは花でありたい、と。庭はもちろん作品も建物もカフェも環境もみな花としよう、なによりお客様が花なのだ。なるほどなるほどこれはとてもいい。するとスタッフも花でなければならなくなる。

 

この話をスタッフにしてみよう。“花の如く”は難しいことだが目標としては良いと思った。一番問題は館長かも。

 

上越タウンジャーナルに「この空の花」という映画の紹介が出ていた。

寒くても春。

2012年4月7日(土曜日)

朝に雪が降る寒い一日でした。そんな日だから樹下美術館?幸い午後からお客様に恵まれました。

 

お天気にも都合があるのでしょうか。遅れてはいますが、もうじき髙田の桜は息を飲むほどの美しさで青空を埋め尽くすにちがいありません。

 暖まりゆく石少しずつ暖まる樹下美術館を囲む石

 

 

辛夷膨らんだ辛夷の蕾。5年前の開館の時、町内有志から植えて戴きました。少しずつ大きくなってきました。                

 

手許に春
手許に春

 

いろづく桜

色づいてきた箒桜の花芽

最後のままごと。

2012年4月6日(金曜日)

草木の芽が伸びて、学校では入学式の時期となりました。

数えてみれば58年も前の今頃の話。我が家の庭の一角に畑があり、妹と友達の二人がままごとをしていたようです。セルロイドの皿や茶碗には木の芽や水仙の葉などが盛られていたのでしょう。

 

“ あのねえ、私たちもう小学校でしょ。

うん、

学校へ行ったら、ままごとなんか出来ないんだって。

ほんと?

だって姉ちゃんが言ってたもん。

 どうする?

、、、、止めようか。

うん、止めよう止めよう

これは?

埋めちゃおうか。

うん、埋めよう埋めよう 。”

春の畑を始めた母の傍らで妹たちがこんな会話していたと聞きました。庭などには子どもの可愛い思い出が埋っていることがありそうです。それにしても学校の威力は凄いですね。

 


演奏:エディ・ヒギンズ トリオ
“You Must Believe in Spring”(春を信じて・ミシェル・ルグラン作曲)
かってイタリア軒のエレベーターでエディさんと出会ったことがありました。
背が高く柔和な紳士でした。

静かなカメラマン。

2012年4月5日(木曜日)

 枝のしずく

春の雨は裸の梢に停まるとぷくっとレンズになり

 

枝や空の記念写真を撮ってはそっと落ちて行く

 

私も一枚撮られたようだ

 

雨の庭は静かなカメラマンでいっぱいだ

 

 

 

すみれ子さん講演会バナー

家屋が受けたストレステスト 特急はそろりそろり。

2012年4月4日(水曜日)

昨夜の風には家の倒壊を真剣に心配した時間帯があった。築90余年の古い家に居たが、容赦ない暴風に対して大声を出したり唸ったりしながら家屋は必死に耐えてる様相だった。図らずも本番による厳しいストレステストを受けたのではなかったのか。

一夜明けて会う人ごとに風の話だった。屋根屋さんは手が回らないほど忙しかったらしい。田畑でハウスなど多くの被害を見た。

ほくほく線
そーと走るほくほく線特急「はくたか」号

ほくほく線は「くびき」ー「犀潟」間で平地に出る。まだ残る風の中、特急はそろりそろりと高架橋の上を走っていた。

低気圧は去ったがあの膨大なエネルギーを電力に変換したり蓄電できないことかと思った。

。今夜とんでもない暴れん坊が そして甥のチーズケーキ。

2012年4月3日(火曜日)

新潟県上越市の日中、すでにトラックの横転や家屋被害など激しい風の影響が出ていた。当地は台風でもこれほど猛烈な風はめずらしい。

 

 夕刻の中谷内池
夕刻の中谷内池、このころやや静かになった。

 

夕刻には一旦弱まったように見えたが、夜19時半過ぎからは未経験レベルとなった。空と海はゴーゴーと鳴りっぱなしとなり、外の至る所で風切り音が悲鳴をあげる。ドーン、グラグラ、ミシミシッ、ド^-ン、グラグラ。これでもかとばかり、古い木造三階建ての家は攻撃され揺さぶられた。

 

ガタガタ、バタバタ、障子とガラス戸がごちゃごちゃな音を立て、カーテンがふわりと踊る。間もなく2回の停電。こんなに怒り狂う風は初めてだ。災害の気配もしたのでヘルメットを被り、気を取り直して明日のために紹介状を一通書いた。

 

まもなくお花の教授に出ていた妻が「ああ、ひどかった」と言って帰ってきた。ドードーと鳴る家の階段を上がって来ると、私のヘルメットを見てびっくりして転んだ。

 

先回「力強い春の訪れを」と書いたらとんでもない暴れん坊の訪れだった。 

 

実は20時ころ風の中、甥がケーキを届けに来た。風の夜に「こんんばんわ」と言われると少々驚く。風に強弱がではじめた深夜、食べたチーズケーキは超がつくほど絶妙で、一息つけた。

 

甥が作ったケーキ
甥が作ったケーキ

 

明日のニュースが心配される。

「チェロとギターの夕べ」コンサートのお知らせ。

2012年4月2日(月曜日)

寒暖が激しく体調への配慮が必要な日が続いています。足踏みする春ですが、力強い訪れが待たれます。

樹下美術館では6月に以下のようなコンサートを開催致します。チェロとギター、豊かに歌いそして響き合うことでしょう。

チェロとギターの夕べ】コンサート

 

日  時6月30日(土曜日) 午後5:00開場、午後5:30開演

演奏者:チェロ・竹花 加奈子  ギター・蓮見 昭夫 

会 場樹下美術館陶芸ホール(およそ60席です)

入場料:お一人様3,000円

予定曲:バッハ・G線上のアリア、サンサーンス・白鳥、
ピアソラ・リベルタンゴ etc

会場写真
会場の模様です。

お申し込みは樹下美術館の窓口かお電話でご予約下さい。

あじ、ピアニシモな豚飼いの“いばり仔豚”と“あげ足地鶏”

2012年4月1日(日曜日)

昨日A氏宅の夕食に続いて、ふたたび食事の話になりました。

 

今夜の夕食は昨日頂いた鯵と弟から届いた“いばり仔豚”のフライでした。

 

いばりこぶたに鯵そして奈良のお酒、IMG_0939

芳しい豚肉はどんな野菜とも合う。

宮城県南三陸町、
弟は、その山中で30000㎡の放し飼いと餌の研究によって
イベリコ豚をさらに美味しくしました。

 

福島原発から120キロ遠隔の南三陸町の山中は、放射線とは無縁だったという事です。

 

スペインでの生活経験を活かして美味しい肉のほかウインナー、ベーコンなどの良品を限定生産しています。

昨年末イタリアはフィレンツェ鶏を学び、“あげ足地鶏”としてラインナップに加えたようです。

 

和歌山県で林業に関わっていた甥が昨秋から助っ人として入りましたので、頼もしいかぎりです。

 

ピアニシモな豚飼いフォルテシモな豚飼いに続いて本人が今年出版した「ピアニシモな豚飼い」

 

お肉などご興味の方は、お問い合わせ下されば大喜びすることと思います。 

【エルコルティッホソーナイ(ソーナイ牧場)】 
電話:022-646-5592 杉田 徹 

 

 すみれ子さん講演会バナー

あじ。

2012年4月1日(日曜日)

昨日とは打って変わって寒い一日、明日も寒くなるらしい。

 

本日午前、同級生から今朝獲れたという鯵を何枚も頂いた。スタッフと分け、今夜は鯵のたたきとフライで決まりだった。

 

アジ
今朝獲れた鯵。

 

聞けば沖合2,5キロ、イルカの群が来ているということで刺し網を上げに行ったら沢山入っていた、という話も興味深かった。 

 

そして午後、樹下美術館へ友人のA氏夫妻が寄って下さった。はからずも夕食をうちで如何ですか、とお声をかけて頂いた。有り難いお声掛け、鯵は新鮮なうちにと言って妻は下ろすと身を持参した。A氏自ら包丁を振るって盛ってくださった。

 

暖炉
薪ストーブは暖かい。
 

ストーブの部屋で奥様手作りのご馳走に時の経つのも忘れ、気がつけば11時だった。

 

似たような年頃で、色々同感となったが、お二人とも「らしさ」は健在。さすがだ、と思って家路についた。

 

土曜深夜に書き始めましたら日付をまたぎました。

2012年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

▲ このページのTOPへ