コムクドリその11 肖像と拙まとめ。

2012年8月13日(月曜日)

本年春から夏にかけて、仕事場の庭にある合歓の老木のウロにコムクドリのつがいが営巣するのを見た。
つがいに関して給餌→子育ての失敗→新たな営巣と抱卵・孵化・給餌→巣立ちと、巣に出入するつがいの間接的な観察をすることができた。お盆の休暇を期に、一連の様子を拙くも簡単にまとめてみたい。 

 

コムクドリのつがいについて当初の問題と疑問】

①一回目の子育てに失敗したようだったが、再度の挑戦は成功するか。
執拗なムクドリの闖入や威嚇に耐え、暑さと悪天候も忍び二度目の子育てを成功させたようだ。

②つがい以外の個体が次第に増え続けたが、彼らは何者だったのか。 
子育てに失敗した後からつがい以外のオスメスが巣の周囲に現れた。つがいのライバルまた誘惑者?あるいは子育てヘルパーも想像してみた。
しかし、つがいはこれらをある種邪魔者として避け、育児に専念した。次第に増え続けた他の個体は、遊びやつがいの真似ごとをするだけで、ヘルパーらしき振るまいなどは見られなかった。

その容姿や行動から今年生まれた若鳥の群ではないかと想像された。
これらの中には、当つがいによって春一番に育られた子が混じっていたかもしれない。

 

【コムクドリの肖像:つがい】 

つがいの肖像page001左オス、右メス

  

【コムクドリの肖像:巣を訪れたその他のメス】

つがい以外のメスたち

 

【コムクドリの肖像:巣を訪れたその他のオス】 
(メスオスとももっといると想像されます。)

つがい以外のオスたち
 

 

【その他の鳥たちの様子1】
つがいの給餌行動を真似る?が決して餌は運ばない。

1
つがいのオス

3
つがいのメス

 

2
その他のオス

4
その他のメス

【その他の鳥たちの様子2】
何かとウロや穴を覗き、その品定めの練習?あるいはヒナの観察?

1
古いウロを覗く。

3
小さなウロを覗く。

2
さかんに巣のあるウロを覗く。入ることも。

4
ぶら下がって遊ぶ?

 

【三枚のアルバム】

威嚇に耐えるウロでムクドリの威嚇に耐えるメス。

 

おしゃべり
ウロの上で若鳥たちの雑談か。

 

5月19日のつがい5月19日に目にした前回の巣作り。

 

【最後に:その後どうしただろう】 

 観察とはいえ、仕事の合間に巣の反対側からカメラを覗くだけで、要所をみな実認したわけではなかった。巣立ちも偶々ウロに出ていたメスとエノキで鳴く幼鳥を撮影しただけだった。5羽ほどが孵っているとすれば7月13日を挟んで巣立ちは数日を要したのではないだろうか。

 

普段目にする鳥たちは巣立った後も、ヒナに餌を与えながらテリトリーを移動する。しかしあれほど賑わっていたコムクドリ一族は7月14日以後、一斉に姿を消した。

 

猛烈な暑さの時期に行われた再度の子育て。彼らは涼しい場所での子の育成に南から来た渡り鳥である、すでに当地の暑さは限界だったかもしれない。低温を求めて北へあるいは山間へと急いで去ったと思っている。

 

そしれにしても分からないのは、増え続けた若鳥たちは誰の子だったかであろう。彼らの中に親もまじっていたのだろうか。まあこの際いずれでもいい、上の写真の中から来年また誰かが来ることを楽しみにしたい。

 

付録:観察ノートから
昨冬イタリア旅行をした弟のみやげノートを利用。

ノート

長々となりました。

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