秋の紫。

2012年10月16日(火曜日)

東西を問わず古来から高貴な色と言われる紫は、沈静と共に静かな力を感じさせてくれる。

樹下美術館ではキキョウの残り花が一株ひっそり佇み、あたりでノコンギクとリンドウが盛りを迎えようとしている。

 

桔梗一株残ったキキョウ(桔梗)。

竜胆始まったリンドウ(竜胆)。

野紺菊野紺菊。濃いと薄いの二色があちらこちらで咲いている。

紫というと、赤みがかったものと青みの二通りある。英語はパープルとヴァイオレット。パープルは赤みをおびマゼンダに類し、ヴァイオレットは青味がかっていわゆる江戸紫に属するようだ。

当庭のリンドウはヴァイオレットで江戸紫ということになり、掲載の古いスタンダード曲“Deep Purple”は深い赤紫になろう。

 


アッカー・ビルクのクラリネットによる“Deep Purple”

  “Deep Purple”の前半部の歌詞

When the deep purple falls  over sleepy garden walls
And the stars begin to flicker in the sky
Through the mist of a memory
You wander back to me
Breath – ing my name with a sigh.

 紫の深いとばりが、眠むそうな庭壁に降りる時

空に星々がまたたき

思い出の霞の中から

貴方の面影が現れる

ため息とともに

私の名をささやきながら

(夕暮れは赤紫でパープル、まずい訳を申し分けありません)

樹下美術館は休館日でしたが、東京から貴重な方が来越され当館にもお寄りになりました。二回目とお聞きし、喜んでおります。

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