16日はジャンゴ・ラインハルトの命日だった。

2013年5月18日(土曜日)

さる5月16日は、1910年生まれ1953年に没したジャズギターの先人ジャンゴ・ラインハルトの命日だった。当日掲載したい曲があったが別の記事を書き、日はあっという間に過ぎてしまった。

ジャンゴはベルギーのジプシー出身で、フランスを中心に広く欧米でも活動した。18才の時、旅芸人のキャラバン(幌馬車、あるいはトレーラー)の火事によって左手指2本の機能を失う。ギターに致命的と考えられる不自由を克服し、ジャズギターにおけるソロ演奏の世界を拓き、後のミュージシャンに多大な影響を与えた。

彼の曲は本場アメリカのスイング・ジャズとひと味違い、フランス独特のエスプリが効いた魅力が感じられる。没後ジャンゴを追悼したいくつかの曲が作られたり、現在もトリビュート演奏会が開催されるなど、彼の音楽は生きて伝えられている。

 


ジャンゴの名作の一つ「Minor Swing」。
ヴァイオリンのステファン・グラッペリと「フランス・ホット・クラブ五重奏団」を結成し、長く同士的に活動を行った。

43才で没したジャンゴに較べ、ステファンは89才と倍以上も生き、後年クラシックの大御所、ユーディ・メニューインやヨーヨー・マらと共演を果たしている。

 


ジャンゴの流れをくむマヌーシュ(ジプシ-)スイングの名ギタリストの一人・ストーケロ・ローゼンバーグの演奏。

前半はソロによる即興演奏。後半はフローリン・ニクレスクのヴァイオリンとオーケストラが加わりジャンゴ作曲˝Tears˝が協奏される。編曲も良く、もの悲しくもおしゃれな演奏だと思う。

ローゼンバーグ、ニクレスクの両氏はそれぞれ近年来日している。

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