2014年7月24日

専念寺さん訪問 濱谷朝さんの茶筅塚 ああ大潟海岸の棟方志功と皆さん。

2014年7月24日(木曜日)

本日木曜日午後定期休診。満を持して上越市は大潟区渋柿浜の専念寺さんを訪ねた。
午前のお電話だけで「はいどうぞ」と優しいご住職のお返事。

専念寺をお訪ねしないで樹下美術館を営む訳にはいかない。
境内には日本人で希有なマグナム写真家・濱谷浩氏の奥様・朝(あさ)さんの茶筅塚(ちゃせんづか)がある。

齋藤三郎さんと濱谷夫妻は切っても切れない間柄。
ご住職は朝さんの茶の門弟であり、
齋藤三郎さんの初窯の窯出しに立ち会った貴重な一人なのだ。

先日の宗香先生から頂戴した初窯の香盒の署名のお陰で齋藤作品の並びが整いつつある折り、
伺ったご住職のお話は多岐にわたり驚きの連続だった。

わずか二十歳前後で齋藤三郎、濱谷氏夫妻、棟方志功、會津八一らと巡り会われたとは。

茶筅塚寸雪庵茶筅塚。
會津八一の揮毫。

朝さんからの葉書朝さんから多数の書簡。

一枚の写真ふと見上げた欄間に掛かっていた写真。

學藝諸家の本樹下美術館所蔵の「學藝諸家」(濱谷浩著 岩波書店 1993年11月24日 復刊第1刷発行)

學藝諸家の一ページ「學藝諸家」 第38頁 棟方志功 1951年 場所新潟県大潟(写真の縦横13×27㎝)
同写真は神奈川県平塚市美術館に収蔵されています。

熱情の芸術家・棟方氏が着物の裾をなびかせて下駄ばきで海岸を走る。

渋柿浜で上掲の棟方志功が撮影された日、大潟海岸に集まった人々。
(撮影・濱谷浩 -ご住職のアルバムから-)。
左から柏崎市のK氏、棟方志功、濱谷朝さん、ご住職、友人のT氏、直江津の友人お二人。

撮影は長時間に及んだのだろう、夕陽を浴びる皆さんの影法師が長い。

広い自然と精一杯の文化。
昭和20年代の人々の何と格好良いのだろう!
そして海岸の広かったことか。
このようなことが当地であったとは夢のようであり、
美しく撮られた笑顔の皆さんは、お寺さんで見たせいか生きながら正真の仏のようです。

専念寺さん訪問の続きはこの先また掲載したいと思います。

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