2014年8月13日

潟川の夕暮れ カルガモの月浴び。

2014年8月13日(水曜日)

昨日は午後から次第に雲が退いて暑くもなく穏やかな夕暮れとなった。

大潟区や頸城区などの水田を潤す小さな潟川。
その夕暮れにカルガモなのか水鳥一家は静かに逍遙する風だった。

潟川のカモ鳥たちにとっても夕暮れは良い時間のように見える。

117夜間に窓を開けると涼しい風が入り、丸い月が見え隠れ。

拙句)  水鳥の川面の月と眠りませ

拙文) 「かるがもの月浴び」

ある夏の晩
さあ今夜は満月だから月を浴びましょう
お母さん鴨が子ども達に言いました
川面に写るまあるい月の中に年の順から入るのです

最初にお母さんが入りました
月の水面をちょんちょんと突ついて水を吸います
続けて体を潜らせ、震わせ、立ち上がって力一杯羽ばたきました
金色のしぶきがぱーと飛び散りました
同じ事をもう一度繰り返えすとゆっくり羽をたたんで目を瞑ったのです
穏やかな光りがお母さんを被っていました

七羽の子どもたちも順に水を飲み潜りしぶきを上げました
最後は皆目を瞑って月に包まれます

はいあなたの番よ、最後にちびちゃんが呼ばれました
うとうとしてしていたチビちゃんも光の中に入りました
金色の水をすすると眠気が覚めます、夢中になって潜って羽ばたきました
ああ、なんて気持ちがいいのでしょう
揺れる水面、飛び散るしぶき、なにもかもが金色に輝いています
チビちゃんは何度もしぶきを上げ羽ばたきました

さあ目を瞑って、お母さんの声がしました
あわてて羽をたたむと首を曲げて目を閉じました
どきどきしていた心臓がだんだんとゆっくりになります
月はひときわ優しいい光でチビちゃんを包みました

頭の中に真白な卵が一つ現れて中にまあるい黄身が浮かんでいました
私も昔は月だったのかしら、私のまあるい月、、、遠い短い夢でした

さあ帰りましょう明日も早いのよ、またお母さんの声です
チビちゃんは今見た夢をすっかり忘れていました

居眠りしていた子ども達は急いで集まると真っ直ぐねぐらへ向かいました
月はもうひと遊び、と言って川面でゆらゆら揺れながら波乗りをしました

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