2014年11月25日

ナチュラルな時代。

2014年11月25日(火曜日)

先日小学校で健康診断があった。
来春入学予定の園児が対象だった。

当地で開業し、以来40年近く11月になると就学時健診に出た。
目立った肥満やアトピーが少なくなり、医療と意識・環境の向上の結果であろう。

この間、印象深いことの一つは、付き添った保護者たちの服装だった。
わけてもバブル期、突然のように生じた独特の奇異さは再びお目に掛かれないのではないか。

派手なダブルスーツ、見事な肩パット、金ボタン。
華やかなスカーフ、手にセカンドバッグ、胸や手首にジャラジャラしたアクセサリー。
前髪を巻き上げたワンレングスや私でも知っていたソバージュの髪、そして太い眉。
健診会場はあたかも若いお母さん達の華やかなファッションショーだった。
(男性のスーツやアクセサリにも似た傾向があったように思われます)

しかし光景はある種突然的ながら、目を背けるほど奇異ではなかった。
テレビのキャスターやドラマの人物、タレントたち、ニュース映像etc.から、いつしか町中や私たち自身にもそれは浸透していた。
一方で園児たちはまだ地味で、ときおりモヒカン風の髪型の児に目を奪われた。

しかしそんな光景は長く続かなかった。
バブルが弾け、以後急速に服装は暗く地味となり、今ようやくある種自然で自由な方向にある印象を受ける。
一方お子さん達の装いは服、靴などのデザインや色はお菓子の如く可愛く幸せそうである。

ところで昨日、見慣れた女性の眉が以前よりかなり太めでわずかにブラウンなのをまじまじと見た。
バブル後、極端に細く強くなっていたものが、ゆるっと自然な感じに戻ったのである。
眉に限らずナチュラルな外観は本人も楽であろうし、
かつ行動に於ける真の個性と自発性の発揮などで優れていると考えられる。

落ち着いた装いと子どもの可愛い服装が、良い時代の兆しであってほしいと思うのです。

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