グループホームへ寄って。

2016年1月8日(金曜日)

夕方には一時雲間から陽が射したが、
現在23時を過ぎてバタバタとアラレが窓を叩き始めた。
昼の気象解説では強烈な寒波ではなさそうだが、
この先一週間はまともな陽は望めそうもない。

本日はあるグループホームへ回診に寄った。
長年みていると入居者さんの顔ぶれがゆっくり変わる。
疾病の悪化、ADLの自然低下などで入院や転所がそうさせる。
ここもついの住処ではないのだ。

本日伺うと東京から介護Iターンされて長いおじいさんと、
長年私が診て最近ここに来られた方たちが同じテーブルで待っていた。
私をみると三人そろってにこにこされた。
入居当初は戸惑っていてもいつしか穏やかな表情になっている。
そもそも女性の適応能力には偉大なものを感じる。

奉公や嫁で若いうちから遠くの見知らぬ家に入る。
戦争や疾病で夫を失えば寡婦のまま何人もの子を育てる。
認知症で独り暮らしに行き詰まるとここで知らない人たちと黙々と暮らす。
あまつさえ東京から来たおじいさんと一緒のテーブルにも座るのだ。
私などとても及びそうにない。

いつか皆さんはここを出て行かれる。
せめてそれまで精一杯させて頂きたい。
ここに居れば冬でも暖かく、介護の皆さんも一生懸命だ。

近年ややもすると終末への道のりは複雑になった。
ただ健康寿命の延伸だけが幾分でもそれらを単純化できる。

160108の朝日池
かんたんスマホで撮った今夕の上越市大潟区は朝日池。
わずかだが日が長くなってきた。

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