2016年4月1日

白い馬の家(うち)。

2016年4月1日(金曜日)

先日の在宅訪問である高齢のおばあさんを訪ねた。
90才なかばを過ぎたおばあさんの反応はぱっとしなかったが、
子供の頃の田んぼの手伝いの話になるとどんな質問にも細か
に反応された。

古いことほど明瞭になることもあるが、そもそも田畑の仕事は人
を無心にさせる作用がある。
付随して思い出したくないことがあっても、それだけは回想でき
るのかもしれない。

おばあさんと話していると今度はお嫁さんが加わって、以下の
ことをお聞きした。
“実家のおばあさんの話では、昔、家に白馬の農耕馬がいた。
娘時代おあさんが特に面倒をみたのでなついて、よく馬に跨が
って走ったと聞いた。
白い馬は珍しく、実家は「白い馬の家(うち)」と呼ばれていたよ
うだ”

世の中には思わぬ話がある。
白馬と言っても葦毛であろうが、やはり農耕馬では珍しいことだ
ろう。

集落を駆け抜ける白馬と若き日のおばあちゃん。
春秋の水田でも目立っていたにちがいない。
「白い馬の家」
ドラマのイメージが重なる。

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