2017年5月

春を待っていたら夏まで現れた。

2017年5月31日(水曜日)

冬うち首を長くして待っていた春。
ちょっと待って、と声をかけているうちに春は急行列車の如く
行ってしまい、声も掛けないのによっこらしょ、と夏が現れた。

本日は新潟市や村上市、長岡市など新潟県の北東部で
30℃を越え、5月としては記録的な真夏日となった。
(新潟市秋葉区で本日の国内最高気温に達したという)

いつもなら当地上越地方は県内でも高温となりがちだが、本
日高田の最高気温は29℃で止まったらしい。
そのせいかうだるような暑さは感じなかった。
記録的な高温となった一帯では東よりの風が吹き、当地域は
北風だったことが幸いしたのかもしれない。

明日は一転して22,3℃の最高気温だという。
本日夕刻、風邪の人が続けて見えた。
寒暖に揺さぶられ、体調を崩されている。
面倒がらず衣服や寝具に気を使うのが良さそうである。

明日夕刻晴れれば良い夕焼けが見られるかもしれないが、
どうだろう。

樹下美術館は夏の庭へ 「Otonaプラス」に掲載されて。

2017年5月30日(火曜日)

本日大むね晴れて気温は上越市高田で28度を超え夏日となり、
美術館の庭は緑濃くすでに夏の趣が漂っていた。

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不思議なことだが庭のシランは圧倒的に白花が増えている。
一昨年あたりから一部を引き抜くほどになったが、本日真っ
白な花は誠に清楚で涼しく見えていた。
(手前に大株に育ちつつあるクリスマスローズがみえます)

2
アジサイの花がほころんできた。これは「紅(くれない)」という花。
5,6株あり今は白だが、日を追って赤く染まっていく。
以下6枚の写真は昨年までの6月の庭の様子です。

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ほぼ3週間ほどで「紅」はルビーのごとく真紅へと色を深める。

6
青いアジサイも幾種類かあり梅雨の宝石を競うように咲きます。

7
キョウガノコ、シモツケソウ、アスチルベなど初夏の花が週末あたりから
一斉に始まることでしょう。

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そして6月下旬、いよいよ梅雨の女王カシワバアジサイの登場
です。3株ありますが、大きなものは人の背丈を超えるほど育
ちました。

さて去る5月27日付けで新潟日報の「Otonaプラス」の表紙から
3ページにわたり樹下美術館の記事が掲載されました。

Otonaプラス

熱心なライター堀川愛理さんの二回にわたる取材で誠に詳細か
つ好意的な記事となっていました。
早くも観たという新潟市からのお客様がお見えになり、感謝を禁じ
得ません。

美術展示があるカフェと庭、庭とカフェがある美術館、正直全くどち
らでも構いまわないのです。

カフェだけのご利用はもちろん出来ますし、展示を観るのは200円
です。また庭だけ自由にご覧になる方も見えます。
どうかお気軽にいらして下さい、いつでもお待ちいたしております。

 

強風の夕刻、ダイナミックな雲のパフォーマンスを観たが本日も無料だった。

2017年5月27日(土曜日)

晴れたが風がありやや寒かった土曜日午後は再び庭の手入
れめいたことを行った。
草を摘まみクリスマスローズーを中心に粒状の固形肥料をくべ
た。今年花を終えた後のクリスマスローズは、例年になく株が
ボリュームを増しつつあり、来年が楽しみとなった。

夕刻、陽が傾いた時間の東の空が黒みを帯びている。
風も強まり、こんな時の雲は見応えあることが多い。

ダイナミックな雲が撮れそうな予感で上下浜へ向かった。
強風に研がれたような雲がオレンジの世界に現れ、様々に色
や形を変えていく。

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日本海沿岸の丘の上は西風で、20数㍍以上は吹き続けた事だろう。
石のオブジェと建物VS雲の造形は暮れるまでおよそ20分、互の主
張をやり合って見応えある現象を目の当たりにする事が出来た。

スケールの大きなパフォーマンスだったがやはり無料だった。

庭仕事は楽しい チェット・ベーカーの曲はお掃除に合う歌だった。

2017年5月26日(金曜日)

昼休み美術館に行くとお客様が途切れていて二人のスタッフ
が芝生で雑草取りをしていた。

昨日の私のノートを見て、雑草取りに精出してたようだった。
時々庭仕事のことを掲載すると、それを読んだスタッフが続
きを行ってくれたり、範囲を広げてくれて助かるこことがある。

庭造りは一人でおこなうと没頭できて、それはそれ良いので
あるが、同じ思いの人が加わると元気と能率の次元が全く上
がって楽しくなる。。

そもそも庭の管理は美術館の展示以上に手が掛かる。一人
で行うのと二人では効果が全く違う。

中々思い通りにできないことだが、倒れそうな花に予め支柱
でささえ、終わった花は早めにつみ取りお礼肥を施す。他を
を被うほど旺盛なものは処理して日射しを作ってやり、栄養を
奪う雑草は徹底して取る。
樹木の足許の雑草やひこばえは取り去り、足許や幹をきれ
いに見せるようにする。
夏に向かって芝の撒水のほか、半日の日射でくっだりする花
も出て来るので気が抜けない。

張り合いある庭仕事は大好きであり、出来れば朝から晩まで、
夜も電気を点けてでもやりたいくらい自分の性に合っている。

20年以上も前、夜の庭でスコップを持ってうろうろしていたら
通報され、パトカーが来て職務質問をされたことが二回あっ
た。

さて以下のチェット・ベーカーの曲はが学生時代によく聞いた。
テンポの良い軽めのジャズで、当時聴いた人が「これはお掃
除の時のハタキ掛けで聞くとはかどりそうですね]、と言ったこ
とがあった。


That Old Feeling
〝昨日貴方をひさしぶりに見て目と目が合い、突然なつかし
さがこみ上げ、心臓がとまりそうになった。
昔のあこがれの灯火が消えていないのだから、新たな恋など
生まれる訳はやはり無いんだ〟と歌っているようです。

歌が庭仕事に合うかどうか、わかりませんが、10年ほど前、あ
る若いお医者さんご夫婦の新居にお呼ばれした時、、奥さんが
これいいでしょ、と言って突然チェット・べーカーを掛けた時、少
々びっくりした。

芝生は雑草に妥協したら終わり 見事な夕焼け 奇跡を気にしないで生きている。

2017年5月25日(木曜日)

昨日から今朝へかけて雨降りとなり、作物や草木の恵みになった。
例年草木にも増して芝生の善し悪しが気になる。
遠目は青々としているが、近くで見ると随所にムラを生じている。

昨年も同じ事を感じ、目土をしたり肥料をくれたり苦労をした。
張り替えるなどとなったら大金が掛かると考えられ、出来るだけ現行で
粘りたいところ。
昨日の雨を幸いとして、本日肥料を含むという目土を買って弱りを生じ
ている部分を中心に撒いて撒水した。

それから午後休診の時間を使ってツヅジなど花が終わった木にハイポ
ネックスをくべてこれも撒水。

その後、この雨で芝に似た浅黄色の雑草が急にはびこった場所がある
ので、一本一本抜くという方法で処理をした。
始める前はいやけがさすような眺めだったが、まだ根が浅く摘まむとよく
取れた。
500、600と引き抜いたことだろう。苦労だが芝生への雑草は妥協した
ら終わりという観念がある。芝生を維持するとなったら、大事にならない
よう早めの手入れは絶対に必要になる。

そうこうしているときれいな夕焼けが始まっていた。
ほくほく線の下りが18時50分ころ近くの頸城区の田を走るので、それを
撮ろうと向かった。

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↑大きな夕陽が沈んだ方角から現れた上り列車。

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日暮れた潟川。

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田も夕焼けを写している。

たまたま自分が生まれのが小さな星の地球で、それは奇跡的に大気と水を
生じていた。
美しい夕暮れがあるのも、それに出会う自分がいるのも出来事としては信じ
難い偶然が積み重ねられた奇跡。
だが普段そのような奇跡のことなど忘れて暮らし、年取れば何か恐れおののく
ようになるかと思えば、大してピンと来ていないとは全くもって情けない。

保育園の健診で天使たちに出会う 生きとし生けるものへ昼と夜の絶対支配。

2017年5月23日(火曜日)

本日は保育園の春の健診。
ゼロ才児はヒナのように眠っていて、1歳児は天使のよう
にあどけなく、5才児はすぐにでも小学校へ行けそうだっ
た。

終わって遅い昼食に美術館へ。
連日の晴天に配慮して庭に撒水をしていると、近くの枝
で雀の幼鳥が休みなく鳴いている。

レンズを向けているとすぐに親鳥が来て、私から遠ざけ
るべくヒナを遠い枝へと誘導した。

1

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親を襲わんばかりに餌をねだるヒナ。
これだけの飢餓にも拘わらず夕暮れから明け方まで睡眠す
るのもまことに不思議。

生きとし生けるものは昼と夜の支配から逃れられないのだ
ろう。
本日も遅くなった、私も寝なければ。

夏日は黄色の花咲く丘、自分の名は北の方角。

2017年5月21日(日曜日)

本日晴れて気温が上がった。
5月下旬の日中は夏と言っても過言ではない陽気だった。

暇が出来たので冬以来の上下浜へ行ってみると一面に黄色の花が咲いて
いる。

1
↑今年2月25日雪の上下浜。向こうにマリンホテルハマナスと右に
石のオブジェが見える。

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本日正午ころの上下浜の丘に、タンポポをスマートにしたような黄色の花
が沢山咲いている。塔状の石を四つの半玉の石が囲んでいる。

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↑東西南北に位置する石に中国の四象から取った方角の銘が彫られている。
北は玄武で私の名が入る。玄は北や冬あるいは黒、果てしない世界などを
表しているという。二月生まれということもあったのか、祖父が名付けたらしい。

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丘から下る道があり初めて歩いてみた。花はブタナと思われる。

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↑思いも掛けず池が現れた。砂丘地とはいえ低地のため水が湧き出しているのか、
水は澄み人工的な感じがしない。

5
池の先で坂を昇る。

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↑登り切ると一段と高い所へ出て、右遠くに石塔、左に池が見える。
石塔の方向へ回って下りていく。

本日は時間があったので普段馴染みのない直江津、郷津方面へ足を伸ばした。

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知らない山道へ入って行くと黄色い花がいっぱいの丘に出た。
(上越市立三輪の台いこいの広場ということ、、、22日追加しました)。
風車が回りキャンピングカーなどが駐まりバベキューをしている人達がいた。
こちらの花は上下浜よりも小さく花弁が少ない、よく分からないがオニタビラ
コという植物らしい(あるいはオオジシバリかもしれない)。

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山あいの野球場に打球や捕球の音が気持ち良く響いていた。

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↑郷津海岸は大勢の人が夏日を楽しんでいた。

近隣でも全く知らない場所があり、馴染みの風景も季節でがらりと変わる。
まして10キロ15キロと足を伸ばせばまるで外国へ来たようなことになる。

雀のいとおしさ、何故か滑稽なキジのオス。 

2017年5月20日(土曜日)

例年より低めの気温を感じていたが、本日は朝から
暑くなり28度はあった模様。

本日は雀とキジに目が行った。
1
夕刻近く庭で雀のヒナを見た。ジュッジュッと甘えて鳴きな
がら親の給餌を待っている。
遠目にはおとなと遜色ないが写真を拡大すると誠に幼い。
巣立ち後数週間で自立し、雨や台風をしのぎ、秋には群に
同化、実りの田んぼで歓喜し青春を謳歌する。
冬を越えられない若鳥も多く、無事春を迎えた者はつがい
を組み、すぐに産卵、子育てと忙しさに身を委ねる。
夏の終わりまでこれを二度、多くて三度繰り返すが、彼ら
の1年は私たちの30年ほどに相当すると思われる。

カメラを向けているとすぐに親鳥が来て、ジ!ジ!ジ!と
耳障りな声で泣き続けヒナに警戒を促し、私には威嚇を告
げる。
この声を聞いたヒナはすぐに鳴くのを止めてじっとする。

2
寿命が短い雀は老けるのも早い。
この親鳥は軟らかで若い印象がある。昨年の今頃は上の
ように餌をねだるヒナだったかもしれない。
しかし夏の終わりは初老の貫禄を、秋には老成の威厳にま
で風貌を変えて行くと思われる。

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そして裏手のあぜ道で今年もキジが縄張りを宣言し結婚相
手を求めてケーン、ケーン!と鳴いている。

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まるで私を挑発している様に見えるが、鳴き声とともに羽で
胸を叩いてドドド-!という音を立てる。縄張りの宣言とメス
へのアピールであろう。
昨年は片足が不自由なメスが現れたが、今年はどんなカッ
プルが成立するのだろう。

何年か前に数羽の子を連れたメスが樹下美術館の庭を横切
ったことがあった。
オスは異常な華やかさで道化を思わせる一方、メスは堅実な
印象があり地味ながら魅力的だ。

アニマの森は女性の不思議な時空、山本信さんの作品。

2017年5月17日(水曜日)

樹下美術館のカフェに若い女性の彫像置かれていて、
いつも庭を背にうっとりした表情をたたえています。

私どもの縁者、彫刻家山本信さんの作品です。

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透明感あふれる少女の像。

今春山本さんが来館され、今度は大人の女性の像を
お持ち下さいました。

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親しさが伝わる成熟した女性のフォルム。

氏は来る5月23日から28日まで川口市において個展
で「アニマの森」を発表されます。

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アニマは男性が普遍的に有している女性的な潜在意識。
モダンな衣装だが中世風な赴きを湛えた女性たちが真っ
直ぐな芯に巻き付けられて立っている。

あまつさえ頭上から枝や葉が伸びていて我々とは異な
る樹木あるいは生物上の時間を生きている。
林立する多数の樹の女性たちはその場所に森の静けさ
と深みを与えている。

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多くの受賞歴と発表歴を重ねられるユニークな山本信さんの
作品をご覧になって下さい。

ああ今日の空今日の雲。

2017年5月16日(火曜日)

今日は雲が精一杯おしゃれをしてとても清々しい日だった。

1
樹下美術館近隣の昼の水田の空。

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日没は大潟キャンプ場がある四ツ屋浜の空。
入り陽を撮っていると車が来て停まってくれた。
美しいコーラスが聞こえてきそうな時間だった。

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紫の低い雲は佐渡ケ島の方角へ流れている。

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帰ろうとすると釣り人が上がってきた。

今日の空と雲はゴージャスで何と気前が良かったのだろう。
こんなに素晴らしい眺めを黙って無料で提供してくれるとは。

庭は春の仕上げ。

2017年5月14日(日曜日)

樹下美術館の庭にクリスマスローズが終わりチューリップも
ヤマザクラも終わり、ツツジがバトンを渡そうとしている。
暦はいつしか5月中旬に入りミヤコワスレが咲き、ウツギ類
や、ついにスズランも見所を迎え、庭中に香った牡丹は切られ
て花瓶に飾られた。

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↑ツクバネウツギ。小さなトランぺっトを鳴らしているように賑やか。

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エビネ(ジエビネ)は強く、毎年勢いがある。

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スズランは近くで見ると余計に可愛い。

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うすいピンクのスズランが毎年数本混じる。

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庭の奥で忘れられたように咲いていたアセビ。
いつ植えたのか覚えていない。まさか鳥が運んだのではない
だろうが。品よくひっそりと花をつけていた。

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所々のミヤコワスレ。

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優しい色をみせるタニウツギ。

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真っ白に泡立つようなヒメウツギ。

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今年もシジュウカラが庭の灯でヒナを育てている。
右に見える小さな穴から出入りしているが、既にチーチーと
中からヒナの鳴き声が聞こえる。

庭は春の仕上げと夏の仕度が始まっている。
間もなくアジサイにユリ、キョウガノコやフウロソウなどが咲い
てくる。

餌を求めて親鳥を追う賑やかなヒナたちも見られることだろう。

上越市頸城区、雨の情緒。

2017年5月13日(土曜日)

終日静かに雨が降った日、18度はあった模様だが肌寒く感じた。
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樹下美術館の近く、雨の中を去って行くほくほく線の電車。
田植えが終わったばかりの苗と雨中の電車の相性がいい。
(上越市頸城区上柳地区のあたりで)。

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雨に色冴えるアヤメ(上越市頸城区上谷知のあたり)。

本日沖縄・奄美は梅雨入りか、と往診先のテレビが伝えていた。

長雨は良くないが植田の雨は静かで詩のような情緒。

倉石隆の絵画への楽しく頼もしい反応。

2017年5月11日(木曜日)

樹下美術館の今年の展示は倉石隆が「カリカチュア
風な
倉石隆」、齋藤三郎は「陶齋の色絵と鉄絵」です。

倉石隆の絵画7点は、漫画的な風合いのものが並び
ましたので見やすいというのもあり、例年よりも興味深
くご覧になる方が多いように感じられます。

1
「人生」 1957年 90,9×72,7㎝
当作品は以前にも架けたことがありますが、今年
はよく感想が聞かれます。
開館早々のお客さんが「あの絵はいいですねー、
欲しくなりました」と仰いました。
また先日当館を取材された某紙のライターさんが
資料として所望された三つの作品の真っ先に上げ
られました。
あるいは過日来訪した親族の一人、大学一年生
のイケメン男子が「不思議な気持ちになり、吸い込
まれそうになった」と述べたといいます。
確かに、いくら開き直ったとしても人生をここまでぐ
しゃぐしゃにはなかなか描けません。
抽象絵画なら方法はありますが、具象ゆえ滑稽か
つ惨めな人生の側面をいっそうインパクトをもって
訴え得たのではないでしょうか。
画面狭しと描かれた作品は倉石氏ご本人を描いて
いるようにも思われます。
あるいはハンサムだった氏だけが描ける自画像だっ
たとも思われ、あらためて面白い絵だなあと見直し
ている次第です。

2
「(熱情)」 1987年 18,0×13,8㎝
先日来館された女性がエゴン・シーレを思わせる、と
仰った作品は私も同感。
お話にクリムトも語られ楽しいひと時でした。
現在展示をしていませんが、樹下美術館にはもう一
点シーレ風の倉石作品があります。

52
「(みつめる)」 1985年 73,0×52,0㎝
ごつごつした線と荒らめなタッチ、強く描かれた眼、褐
色。
倉石夫人から、シーレは隆氏が影響を受けた画家の
一人、とお聞きしたことがありました。

E
そして「男の像」 1955年 72,0×60,0㎝

本日、かの5月4日の若者達を知る人から、あのペー
ジの上隅に描かれた小さな絵は、「男の像」のイメージ
だったようです、と聞いた。
ちなみに以下にその部分を取り出してみました。

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絵心を感じさせる小さなイラストは、「男の像」だっ
たのですね。
「男の像」は倉石隆氏のご親族から頂きました。
持ち主もとても気に入っていたと仰り、私も困ってい
る顔の小さな頭の大きな「男の像」は好きです。

人や人生を醜く描く。
現代の若人にはともすると馴染みの薄いことかもし
れません。
でも自らや人間の欠点と負の事実をちゃんと見るこ
とは成長とステージアップには欠かせない作業(過
程)であろうと考えられます。

現在あちらこちらで見られる自画自賛は、本来日本
人であれば恥ずかしくなるような雰囲気が感じられ、
ある種弱さの現れでなければいいがと心配でした。

しかしわずかの事でしたが、倉石隆が描いた人間
の負の側面に打たれる若者がいるという事は、彼ら
が密めている力強い成長への健康な芽を見た思い
がして、頼もしさを感じました。

最後に小さなお子さんでしょうか、「さかな」がかわい
かったという感想を残されていました。

さかな
「(さかな)」 1955ー60年 24,2×33,3㎝

※括弧内の題名は1955年新潟市美術館で開催され
た「倉石隆展」で付けられた仮題です。
氏の作品にはタイトルが無いものがよくあり、展覧会
に際して夫人および親友の画家司修氏によって仮題
が付けられています。

樹下美術館のノートから二つ。

2017年5月8日(月曜日)

ささやかな樹下美術館に何冊かノートを置かせていただき、
思い思いご自由にお書き頂いている。

なかでもカフェの丸テーブルは横書きで、そのせいか若い
人がよくメッセージを残されイラストが添えられていることが
ある。
このたびは本日目にした最近の記事から二つご紹介させて
頂きます。

最初は女性です。

1
可愛いイラスト。

以下の文がありました。

〝春のいろいろな花が盛んに咲いていて美しいです。よその
店ではカップ1杯しか飲めないのですがここではポットにある
限り2杯も3杯も飲めていいです。
「のみほした器の底の小宇宙」 「花びらよ雨の緑にまいおど
る」 「ティーカップみたさに追加注文!」。
さいがたの田園と春のチューリップ、ピアノのBGM、感激して
しまいました。
カフェにある「ひるね」の絵画も夢に出て来そうです。この緑の
景色にパノラマの窓、なんてぜいたくでしょうか!関東では味
わえません。
ぜひ次回は家族や友人達をつれて訪れてみたいです。美しい
茶器も美術品も「小宇宙」の世界でした〟

なんて嬉しいメッセージでしょう、有り難うございます、ぜひまた
お訪ねください(館長でした)。

次はスター・ウォーズです。

2
私は映画を観たことがないのですが一見してスター・ウォ
ーズです。上方に小さく描かれた人間も雰囲気がありま
した。

ところで何気なく書かれたキャプション「May the Force
be with you」は何か意味あり気でした。
普通なら〝貴方に力あれ〟のようなメッセージでしょうが、
the ForceのFの大文字が気になります、下の4thも、、、
そこでMay the Force be with youをそのまま検索して
みました。

するとこれはスター・ウォーズの中の有名なセリフの一つ
だとすぐ出ました。
Forceは映画固有の超常的な力で、「汝、フォースと共に
にあれ」という風に使われているようでした。
そして4thはMay(5月)にも掛かり、記載の当日5月4日
を表すものと考えられ、器用な文だなと感心しました。

だが待てよまだ何かある、念のため「スター・ウォーズ 5
月4日」と打ってみました。
すると実に「スター・ウォーズの日」とあるではありません
か。

このメモは以前掲載した中高生が残したものかもしれませ
ん。
そうだとすると彼らはスター・ウォーズの日という特別な
日に樹下美術館を訪れ、丸テーブルで食事しお茶を飲みメッ
セージを残したことになります。

若者中心に絶大な人気をほこる当映画には現代に投影
される深いテーマがあるらしく、何気なくノートに書かれたこ
とがらからも影響の大きさが伝わりました。

慌ただしく過ぎる日常でふと目にする皆様のメッセージ。
皆様に幸あれ、ノートはいつも有益で楽しませて頂いていま
す。

雨降りの頸城野は代掻き、一部で田植も。

2017年5月6日(土曜日)

連日暖かく穏やかに晴れたが本日は予報通り雨降りと
なった。
樹下美術館を囲む頸城野(くびきの)の水田の処々で
代掻き(しろかき)が見られた。
耕した田に水を張って馴染ませた後に行われる代掻き
は田植え前の重要な作業。
田の土質や栄養、水などを均等に馴らして田植えに備
えるが、最初に「あら掻き」、後日「仕上げ」の二回を行う
という。

1
↑自分には仕上げをしているように見えた頸城区の代
掻き。

 2
気温は上がらず寒い一日、山裾は春がすみではなく、ゆっ
くり霧が流れている。

3
吉川区町田集落で見た苗代。運び入れたのか、ハウスの
被いを外したのか、軟らかで愛らしい苗がびっしり揃って田
植えを待っている。

4
同地に白と紫のヤマフジ。左下すみにウワミズザクラも咲
いている。

すでに田植えをしている人達もいた。
寒い日の水田の冷気はひとしおであろう。
見ている分には美しく情緒ある水田だが農業はとても繊細
な仕事に見える。
(繊細な仕事ゆえ美しく情緒ある風景が生まれるのでしょう)

賑わっていた大潟水と森公園と鵜の浜温泉 昼食は「石窯PIZZA ココビーンズ」で。

2017年5月5日(金曜日)

連休も後半の子供の日、何度も記載している大潟水と
森公園はこの日にふさわしい賑わいが見られていた。

4
公園の一角で見事に咲いていたウワミズザクラの白
い花。
自生している樹だと考えられる。

訪れた午後3時も賑わっていたが、事務所によれば昼
食前後の園内各ゾーンの混みようは「物凄かった」ら
しい。

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6年前にくらべさらに人を集めているようだ。
大らかな環境で思い思いに過ごせる良さが自然な形で
広まっているのだと思う。

そして本日夕刻は広く優しい入り陽だった。

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6
日が暮れた鵜の浜温泉公営駐車場。温泉と大潟水と森
公園は近く、各宿の駐車場も一杯だった。
今期、一帯でワラサの釣果が上がっていてアングラーも
集まっている。

キャンプ場は昨日よりも賑わっていたことだろう。
大騒ぎのイベントは少ないが、地域が少しずつ力をつけて
いるように感じられる。

ところで昼食は遠方から訪ねて来た親族とピザを食べた。
大潟区土底浜の「石窯PIZZA ココビーンズ」は以前「ビスト
サブリーユ」があったところ。
6人で5種類?だったかを頼んだが、若者もいたのでぺろり
と食べてしまった。

昔からこの一角を守っているご夫婦が息もピッタリ迅速に
焼き上げるピザ。
美味しいバリエーションを存分に楽しめた。

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祝日以外は月曜~水曜日の三日間はお休み。
午前11時~午後6時半までだが愛情のピザが食べられる。

 

みどりの日は良い祝日。

2017年5月4日(木曜日)

緑の日の祝日は清々しく晴れ、当地でもそれぞれ戸外
を楽しむ人達の姿が見られた。

夕刻の上越市大潟区はいつもの四ツ屋浜の林間にあ
る数カ所の大潟キャンプ場のサイトは所狭しとテントが
張られていた。

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普段散歩をしている海辺の林間がこんな風景になるのを
初めて見た。

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長野、高崎、前橋、松本など殆ど県外ナンバーの車輌。

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住んでいると何の変哲もない海辺へこんなに人が来て
くれるとは驚きだ。

 

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樹下美術館がある上越市頸城区城野腰ののどかな通り
も緑と花。

1
そして樹下美術館の昼前、中高生男子6人の仕度が出来
ていた。
生徒さんたちは庭を回った後しっかり展示を見てから食事を
したり、お茶を飲んだと言う。

2
水が入った田んぼ脇のベンチで若い女性がゆっくり過ご
された。

若い人達を中心に伸び伸びと休日を楽しむ様子は素晴し
かった。

声を出せない鍵の切なさ。

2017年5月4日(木曜日)

キーホルダーが消えて一ヶ月ほど経ち、何
かと不自由をかこって来た。
家で往き来をする場所をくまなく探したが見つ
からなかった。

諦めた訳ではないが、溶けて無くなったかもしれ
ないとまで考えはじめていた。

それが本日長男一家が訪ねて来て、仏壇を参り
たいと言う。
予め仕度のため段前に座ろうとすると、座布団の
脇に夢にまで見た鍵があるではないか。

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ああ懐かしや我が鍵、、、。

命日でもないのに気が向けばたまに線香を上げ
る仏壇。
前回お参りを済ませ鍵を脇に置いたまま立ったに
違いない。
嬉しさもあったが、ひと月も仏壇に放りっぱなしに
された鍵はぞかし寂しかったことだろう、と詫びた
くなった。

時計や鍵や財布などは大切で便利だが、自ら物
言うことが出来ない。
そこへ行くと本日現れた孫は疲れて馴れない部屋
に寝たはいいが、途中で目を醒ますと、「助けてー」
などと言って泣き叫んで親を呼んだ。

樹下美術館からの「跳ね馬」 連休の合間の胃痛。

2017年5月2日(火曜日)

一昨日、ゴルフ場から見た妙高山の雪形「跳ね馬」の
ことを記載したが、4,50キロは離れている樹下美術
館の庭からもそれは見える。

特に本日は山並みがはっきりしたため、いつもより良く
見えた。

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雪解けが進んだせいか、角度のためか一昨日より
下の部分の輪郭がわずかに薄らいだように見える。
しかしそれはジャンプするような躍動にもも感じられ、
いっそう力強さが感じられる。

連休後半に入る直前の平日、診療が混み図録の第
6校(最終校?)の校正もストレスで少々胃が痛い。

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6校目にもなるというのに、あるページではまだこんなに
直しがあるとは、一体いままで何をしてきたのだろう。

この仕事は高尚過ぎて自分には無理、という観念がどこ
かにある。
出来たとしても余りの粗末さに死にたくなるのでは、という
気持ちを払拭出来ないし、出来る前に死んでしまいたいと
思うほど、ハードルが高くなってくるようだ。

例え小さな美術館の館長であっても図録制作は責任で
あろうと考える一方、他者の作品や人生に言及するのは、
とんでもなく越権ではないのか、という恐れに悩まされる
のもまた事実だ。

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