2018倉石隆の展示は「瞑目する人」です。

2018年1月31日(水曜日)

寒さ続きで雪は融けないばかりか、じわじわと積雪
を増やし続けています。
節分、立春がそこまで近づいてるので、春の兆しが
欲しいところですが上手くいきません。

そんな折、3月15日の今年の開館に向けて、絵画・
倉石隆と陶芸・齋藤三郎の展示テーマが決まりまし
た。
当初の絵画は「細長い倉石隆」を考えていましたが、
変更して「瞑目する人」に致しました。いずれも数は
足りていましたが、新たな作品2点を加える事が出来
たためにそう致しました。

  2018年の倉石隆「瞑目する人」

倉石隆ファイル - コピー

 

本日は以下に8点の「瞑目する人」について頭部を
拡大してみました。

 

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倉石氏の人物は何か動作をしているとか、あるいは
複数人や群像などは希でした。
場所や風物などの特別な背景も描かず、ひたすら人
物(個人)に絞って描かれています。

動作がほとんど無い人物で動きが見られるのは唯一
表情でしょう。
しかしこのたびの「瞑目する人」では、それが顕著に
表われる目が閉じられています。

ここでは、作品の右側に頭部を拡大して並べそれぞ
れの顔を見てみました。

共通する静寂の中で、笑む人はいませんでした。
しかし瞑目の表情には沈黙、祈り、愁い、悲嘆、恥じ
らい、後悔、あるいは疲れなどのニュアンスが描き
込められていました。
作者は人物の、もっぱらその人らしさと負的な情感な
どの内面に惹かれて描いているように思われます。
さらにそのような内なる心と、その表出に至った「物
語」にも興味があったのかもしれません。
物語の詳細を知らない私たちは、その人がどんな人
で何があったのか、想像してみたくなります。

いずれにしても飾り気の無い心の現れを「真実として
美しい」と捉え、一生懸命描いていたと考えられます。
デッサンが非常に上手かった倉石氏のことですから、
美人を夢のように美しく描く事はいとも簡単だったにち
がいありません。。
しかし敢えてそれをせず、プロとして人間の「もう一
つの真実」に眼を向け探求した倉石隆氏に、ある種越
後人の美学(ダンディズム)、あるいは骨頂を感じるの
は私だけでしょうか。

齋藤三郎作品につきましては、近々掲載したいと思い
ます。

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