樹下だより

満開のナニワイバラにクマバチ。

2018年5月18日(金曜日)

潟町の仕事場のカーポートの屋根一面にナニワイバラが
満開を迎えている。

およそ15年ほど前、新潟市でたまたま入った小さな園
芸店で求めた苗が、今日旺盛に生長し開花している。
わずか6.70㎝の頼りなげな苗がこんなになるとは、苗
が凄いのか、庭土が凄いのか、とにかく感嘆するばかり。

 

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そんな花にブンブン羽を鳴らして大小の蜂が来ている。
大きなクマバチはずんぐりして、熊のミニチュアみたいだ。

 

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黄色が効いているクマバチは真っ白なナニワイバラが良く
似合う。

花から花へまことに忙しそうなクマバチだが、満開のバラの
園で幸せそうだった。

話変わって、蜂のメスは刺すがオスは刺さないという。
クマバチは顔を正面から見ればオスメスの区別がつくらしい
ので、機会があったら良く見てみたい。

もう一つ、蜂のオスは働かず、女王蜂と交尾するためだけに
生きると言われる。
人間でいうと、どのような存在なのか想像し難い。
特に交尾に成功した後にまもなく死ぬと聞けばなおさらであり、
小さな体だが、壮大なロマンあるいは悲劇の生き物にみえなく
もない。

日中の真夏のような気温は夕刻の雨の後、突然肌寒くなり
今も雨が続いている。

8月にも特別展「夏庭のテンセグリティ 堀川紀夫 展」

2018年5月15日(火曜日)

今年の樹下美術館は常設展のほか二つの特別展を企画し、
営んでいます。
一つは4月19日から始まった好評の「桜のレクイエム 塩
﨑貞夫 展」で、現在期間を2週間延長して開催中です。

そして8月には「夏庭のテンセグリティ 堀川紀夫 展-樹下
美術館の新たな眺めー
」を開催致します。

バナー
上掲のお知らバナーは昨年秋、上越市に於ける第19回城下
町花ロードの作品「Tensegrityの華ー桜蓮-」のポストカー
ド(堀川紀夫氏製作)を使わせて頂きました。

上越市生まれの堀川紀夫さんのご略歴を以下に記載します。
・1967 新潟大学教育学部美術科の在学中に新潟現代美
術家集団GUN結成に参加
・1970 「雪のイメージを変えるイベント」(信濃川河
原)参加
第10回日本国際美術展「人間と物資」(東京都美術館)
・1985 環境としてのイメージ展」(兵庫県立近代美術
館)
・2000 「新潟アジア文化祭-見えない境界-展」(新
潟県民会館」
・2001 Century City展(UK/ Tate Modern)
・2005 「東京府美術館の時代1926-1979」展(東京
都現代美術館)
・2007 「地球の洗い方」展(福井市立美術館)
「ART ANTI-ART NON-ART EXPERIMENTATION IN
THE PUBLIC SPHERE IN POSTWAR JAPAN 1950-
1970」(CA/Getty Research Institute)
「平面インスタレーション」展(新潟市砂丘館)
・2008 新潟現代美術家集団GUNの軌跡1967-1970」
(ギャラリーmu-an)
・2009 第4回大地の芸術祭(松之山大厳寺キャンプ場
に作品設置)
2011~12 大震災復興支援チャリティー「アート&ア
ーティストの底力」展を企画開催
・2012 「GUN新潟に前衛があった頃」展(新潟県立
近代美術館)
・2013 第1回小田原ビエンナーレ
・2015 マイナスアート展(帯広)
・2017 「アートハウスおやべ現代造形展」

および
・大地の芸術祭(2000,2009,2012,2015)に参加出展
・大地の芸術祭 雪アートプロジェクト2008~2018に参加
出展(十日町市中里、松代、奴奈川)

ほか多数の発表歴をもって精力的に活躍をされています。
近く堀川さんによるテンセグリティの概要やチラシを掲載致
します。
当館からの新たな眺めとはどんななのでしょう。
初めての野外展示はとても楽しみです。

春の特別展「桜のレクイエム 塩﨑貞夫展」延長のお知らせ。

2018年5月13日(日曜日)

去る4月13日から始まった春の特別展「桜のレクイエム
塩﨑貞夫展」が本日で終了しました。

当展は大変ご好評を頂き、期間中に600人の入館者に恵
まれ、お陰様で小さな樹下美術館では最高に匹敵する数で
した。

折角の貴重な特別展、意を決し、館長のわがままもあり、向
こう2週間の会期延長をさせて頂くことになりました。

延長期間:5月27日(日曜日)午前まで

1805崎展延長バナー

延長に同意下さった今展ご協力の新潟市「砂丘館」および認
定NPO法人「新潟絵屋」館長の大倉宏さんに深く感謝申し
上げます。

 

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「女人午睡」と手前に「カクダノヤマ」

 

 

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「海」

 

 

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「樹下午睡」

 

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「櫻」

 

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カフェの「コスモス」

期間中は現在の展示14点をそのまま継続いたします。

続けて皆様のご来場をお待ち致しております。

小鳥の餌台。

2018年5月5日(土曜日)

昨年鳥のために小さな種類などの餌を買ってきて庭に撒
いてみたら、かなり集まるようになった。
だが間もなく芝生に見慣れない植物の苗が沢山生え始め
た。
元は何、と思案をしたが撒いた餌である種が発芽したと考
えられ、あまりの数に結局止めた。

しかしながら餌に集まる鳥の様子が忘れ難く、この度ネッ
トで餌台を求めた。

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重そうに見えるが、軽い金属に鉄さび風なメッキを施して
ある。屋根など中々趣きがある。果たして小鳥が来るもの
か、楽しみにしたい。

ちょうどカフェの正面にしつらえてみました。

ところで過日、巣箱を架け、雀が入り始めた事を書きまし
たが、その後、営巣をしませんでした。
人の気配が近すぎたためと反省し、二番子のために遠くに
置いてみることにしました。

塩﨑貞夫作品、風景画の気。

2018年5月3日(木曜日)

現在展示されている塩崎貞夫さんの「桜のレクイエム
塩﨑貞夫展」について、予告を含め、文字通り私なり
に何度も書かせて頂いた。

自らの作品の意図あるいは意味について語ることを控
える画家は少なくない。“ご自由にご覧下さい”という
風に、あまねく観る人に任せる姿勢であろう。

当館の常設、倉石隆氏も同様、“説明が必要な作品は
往々にして良い絵ではない、と座談会で語っている。
塩﨑作品の鑑賞者との関係も同様のように思われる。
(ご本人とお会いした事がないこともあり、、、)

氏について私が知っている事と言えば、かなり早い時期
にフォーレのレクイエムに触発された、の一点くらいで、
本人は奥様にも作品の意図などを詳しく話される事はま
ず無かった、とお聞きしている。

文学、音楽と異なり絵画は作品自体の時間軸が明瞭で
はない。
何を感じ、何を読み取るかは瞬時も可能であり、長時間
の反復も厭わず、大変に独特だ。
だが作品は往々、そこに至る年月、手がけた時間、意図と
工夫、費やされた心身エネルギー、はては作家の生活史ま
でを思わずにはいられない、ものがある。
また料理のように噛めば噛むほど味わい深くなる事も。

そんなことで、この度の作品を連日目の当たりにして作者
の風景画には“気”と呼べるような自然の力、わけても霊力
や仏性など、一種神秘性を見逃す訳にはいかない、とよう
やく感じるようになった。

観る人にはよく見える山河の気は、魂あるものとして作者に
描かずにはいられない衝動を起こさせたと、言えまいか。

 

1
「夜桜」。闇を己の色に染め上げる花、、、。西行法師、梶
井基次郎、坂口安吾が語った桜の神秘性がほとばしるように
描かれる。

 

2
「カクダノヤマ」。弥彦、角田、国上、新潟県の蒲原平野が
海に接する場所の山々は、古い神々の物語や仏性を帯びる。
この作品の山頂から空高く、明るく吹き出しているのは霊魂の
気のようだ。

 

3
「麒麟山」。幸福の前触れとして現れる中国伝承の動物、麒麟。
山はほのぼのとした大気にまろやか、かつ暖かく包まれている。

 

 

4
「海」。晩秋の日本海か、見慣れた風景。海原は一瞬に波の
姿に変わると同時に時空へ消える。はかなくも果てしない悠久
の心象は心に染みる。

 

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「弥彦山の磐座」。先も書いたが、神さぶる清々しさが空を
澄んだ青色に染めている。軟らかなシンメトリーの安堵。

塩﨑氏の風景は一見静謐で慎ましく、あるいはのどかに描か
れるが、それぞれが有している“気”は心深く届く力を有して
いるのではないだろうか。
“自由に観て下さい”と言われて、勝手気ままに書ける所が、個
人施設の得なのでしょうか。

長くなりました、皆様はいかがでしょうか。

賑やかにして頂いた祝日。

2018年4月30日(月曜日)

昭和の日の振替休日の本日昼、普段のんびりした樹下美術館
が珍しく来館者様で賑やかになった。

 

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美術館では展示をご覧になった後、多くの方はカフェに入ら
れる。
そのカフェが一杯になり陶芸展示のテーブル席も使って頂い
た。

 

3

 

4
昼食時、居場所の無かった自分は田んぼの見えるベンチに
座った。

塩崎さんの絵が架かって、美術館をいっそう品良く感じたと、
お客様の感想が聞かれた。

塩崎展が好評を頂いていて喜んでいます。

塩﨑展の新たな来館者様案内文

2018年4月29日(日曜日)

春の連休が始まり、昨日から好天に恵まれています。
18日からの「桜のレクイエム 塩﨑貞夫展」は、お陰様で常
より来館者様にお出で頂き美術館の楽しさを醸し出していま
す。

ところで来館の皆様へ塩﨑展の簡単な挨拶文をお配りして
いますが、開展10日余、時候のくだりなどが合わなくなっ
てきました。そこで以下のように改めて明日からお配りする
ことに致しました。

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大きくしてご覧下さい。

 

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懐かしいコムクドリがやってきました。

今年は野も庭も足が速い。

2018年4月26日(木曜日)

今冬、上越市北部の当地は何度もドカ雪に見舞われ、
豪雪の趣きだった。
それで3月15日の今年度開館には除雪作業を覚悟し
ていた。
しかるに3月上旬に大風が吹くと雪は手品の如く消え、
無雪で開館を迎える事が出来た。

以後、クリスマスローズで始まった庭は春の椿、イチ
ゲ、ヒトリシズカ、水仙、ハクモクレン、桜、チューリ
ップ、ジューンベリー、ミツバツツジと花が移り、現在
八重咲きイチリンソウ、アメリカハナミズキ、二種のス
ミレ、キバナホウチャクソウ、一部でクレマチス、エビ
ネ類が咲き、今やスズランまで始まろうとしている。

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もっと見ていたかった可憐な黄花カタクリ。

 

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慎ましいヤシオツツジの落花。
咲き残っている花たちもあるが、花の足はあたかもコマ落
としフィルムの如く早く、あまりのことにめまいがしそう
だ、かってこんなことがあっただろうか。

 

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本日ご近所の方から山菜を頂戴した。
例年ながら見事な山の幸。今年は一週間から十日ほど早い
と仰った。

日は長くなり、閉館して一時間余、ホームセンターで求めた
キキョウの苗を二つ植え、発育が停まっているクリスマスロ
ーズ6株を掘り、土を作った軟らかな場所に移植した。

これだけの事だがこの季節、野や田畑で仕事をする人が如
何に喜んで出向くか、分かるような気がする。
終われば腰は痛むが月が昇っているのである。

IMG_9959 - コピー
いっとき賑わった午後の樹下美術館。

塩崎貞夫展の雰囲気。

2018年4月24日(火曜日)

去る4月19日から始まった春の特別展「桜のレクイ
エム 塩﨑貞夫展」はこれまでの樹下美術館の雰囲
気をずいぶん変えている。

作品は齋藤三郎の陶芸と倉石隆の常設展示作品と交じ
り合い、館内をより豊かな雰囲気にし、ぽつりぽつな
がら常より多くの方が場内を温めてくださっている。

既存の陶芸、絵画作品、あるいは家具・丁度品、さら
にカフェおよび庭と不思議と調和し、塩﨑作品は居住
性などと言えるかも知れない落ち着きと親しさを感じ
させている。

 

 

1
手前に齋藤三郎の染め付け水指と向こうにカモグリの家
具。

 

2
向こうに倉石作品の人物たち、手前に白テーブルと黒い椅
子。

 

3
カフェに降りる階段に「弥彦山の磐座(いわくら)」。
この絵がお気に入りのお客様がいらっしゃった。
石積みのてっぺんに小さな鳥居が乗っている小品。
得に言われぬ清々しさが伝わる。

 

 

4
カフェに2点の女性を描いた作品。
ここには「東塔」と「コスモス」も架かっている。

 

 

6
上掲右の作品。タイトルは無いが、悲しんでいる風
に見る人もいるが私には恥ずかしがっている作品に
見える。
悲しんでいるとしても、作者はこの女性を愛している
ようにしか見えない。

 

5
この作品もタイトルは無い。うっすらとした桜の地模
様の上に薄い着衣の細い女性が軽やかに浮かんでいる。
何とものどかで幸福感漂うこの絵が好き、とある女性が
仰った。

作者の深く澄んだ心と天真爛漫さが滲む一種不思議
な塩崎作品。
本日は東京からほくほく線で犀潟に降り立ち、来館さ
れた塩崎ファンの方がお見えになった。
あるいは少し腰が曲がったお年寄りご夫婦が、仲良く
山間から来て下さった。
ドナルド・キーンセンターを支援する柏崎市のボランテ
ィアさんが東京のお客様と熱心に話をされた。

 

新緑とお茶席の新潟県立大潟水と森公園。

2018年4月22日(日曜日)

終日暖かく晴れた日曜日、美術館でお客様に“大潟水と森公
園のお茶席に行ってきた。良かったですよ”と勧められた。

公園は美術館から車で10分少々で行ける。
出かけてみると園内は瑞々しい新緑に一変していた。

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園内の木道から、群生する水生植物「ミツガシワ」の白い花
が涼しく眺められる。今年の花はいっそう見事。

 

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お茶席は江戸千家社中による薄茶の立礼だった。ぼんぼり水指、
木村秋雨の「花」一文字の短冊、屏風にかかった桜の扇など、
春を惜しむ良いお茶席だった。潟町の歌代菓子店のお菓子とま
ろやかなお抹茶の相性も良く美味しく頂いた。

 

6
春風に吹かれて読書をする人。

公園一帯は縄文、弥生、古代と古い先人達が住んだ場所。
そのせいか水辺の野はどこかゆかしく、安心で心なごむ。

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