樹下美術館

カフェの本

カフェに置かれている本の案内です

2009年8月7日更新
カフェのみのご利用もできます。
少年民藝館

著者:外村吉之介
発行:用美社 1997年1月31日 改訂版第2刷発行

愛されて長く使われた品物は美しく、美しいものだけが伝わる。作品には力感とともに、柔らかさが共存しているように感じられる。

   
福縁随處の人びと

著者:濱谷浩
発行:(株)創樹社 1998年4月11日第1刷発行

百余人にわたる学問・芸術の要人を撮った写真集。最後を飾るのは市川信次、齋藤三郎氏たち上越の人物だ。昭和のある時期、人間の、個性のなんとも魅力的なことか。撮影者・濱谷氏の一期一会の心と確かな技に敬服させられる。写真は篠田桃紅氏のページ。

   
良寛入門 墨スペシャル第6号

発行:(株)芸術新聞社 1991年1月5日発行

濃密な人生の清淡な表現者良寛。営みは風雨に晒された杉板のようだ。

   
レオナルド・ダビンチ

著者:カルロ・ペドレッティほか 訳者:ラーン・大原三恵ほか
発行:(株)イースト・プレス 2006年4月25日発行

ダビンチは10代の仕事で師のヴェロッキオを驚愕させた。作品はいずれも年月を掛けて制作される。執拗な探求は天才共通の姿勢なのだろうか。

   
生きてることを楽しんで

著者:ターシャ・テューダー 訳者:食野雅子
発行所:メディアファクトリー 2007年2月9日第三刷発行

古い営みを守った人が、時代の最も先端で昇華したように感じられる。

   
没後50年 松本竣介

編集:練馬区美術館
発行:共同通信社 c1998年

自らのアトリエを戦場と呼び、重層手法を力に戦いを挑んだ画家。フラットな画面に定着させられた色彩は深く沈み、線は自在に対象をなぞる。彼の線は実際どのように鉛筆や筆を持って描かれたのだろう。短い生涯を思うと立派さへの畏怖を禁じ得ない。

   
Bora Bora

著者:増島実
発行:PARCO 2003年6月6日発行

名前からして楽園。ゴーギャンの島タヒチにも近い。諸島、リーフ、船と聞くだけで胸が高鳴る。ボラボラやタヒチはソシエテ諸島に入る。

   
アールデコ様式 朝香の宮がみたパリ

編集・発行:(財)東京歴史文化財団、東京都庭園美術館

建築、家具、ファッション、広告etc。20世紀初めの時期、世界の日常を席捲したアールデコ。しつこさの脱却は歴史の流れだったのか。上越市内ではデュオ・セレッソやセンチュリーイカヤ新館にアールデコ調のしつらえが見える。

   
黒田辰秋 木工芸の匠

著作権者・編集:東京国立近代美術館 日本経済新聞 c1983

黒田は昭和45年に木工芸の人間国宝となる。寸法を重んじた時代の工芸は綺麗の意味が深い。樹下美術館の展示作家・齋藤三郎は出征前に藤沢市鵠沼(くげぬま)で短期間黒田と一緒に仕事をしている。端たる作品の人気は衰えを知らない。

   
日本の美術館名品展

編集:東京都美術館・美術館連絡協議会
発行:美術館連絡協議会

今年7月、東京へ見に行った展覧会の図録です。東西の力作が大変見やすく編集・製本された充実の一冊です

   
虹の館

著者:堀口すみれ子
発行所:(株)かまくら春秋社 昭和62年3月27日発行

堀口大学ご一家はお母様のご縁で、戦前戦後のある時期を関川村(現妙高市)と高田市(現上越市)に住まわれた。本書で高田時代のことも懐かしげな写真と共に語られている。大学はじめご一家のことごとが文字通り優しい虹となって掛かっている。生き生きとした写真は濱谷浩氏の撮影。

   
没後80年記念 佐伯祐三展

編集・執筆:橋爪節也ほか
発行:産経新聞大阪本社 c2008

先日、当展覧会を新潟で見てきた。30才でパリで散った祐三。風景の中で歴史の長い存在は重く深く、短いものははかなげに描かれる。作品からは、急いで死を迎える画家の体温と切なさが伝わってくる。魂こめられた作品の前に立つ時、自分たちは何をしているのだろう、と自問を禁じ得ない。

   
世界の名画 1000の偉業

著者:ヴィクトリア・チャールズほか 訳者:小川彩子ほか
発行所:(株)二玄社 c2006

13世紀のヨーロッパ宗教画から20世紀のアンディ・ウォホールまで1000点の絵画が見られる本。絵画がキリスト教と王家から市民へと開かれていく800年の過程が一目で分かる。小ぶりで気楽で便利な本。

   
泥裏珠光 越後の陶齋

編著:齋藤筍堂 撮影:田淵暁
出版:毎日新聞社 1998年10月20日発行

陶芸家齋藤三郎(陶齋)は39才の昭和27年に會津八一から泥裏珠光(でいりしゅこう)の号を贈られた。本書に「泥の裏にまことの珠の光あり」と記され、号意は陶芸の神髄に迫る。美しい作品写真とゆかりの人々の追想は陶齋の手と心を浮揚させて止まない。

   
倉石隆展

編集:新潟市美術館・松沢寿重
出版:新潟市美術館 1995年9月14日発行

館長はこの図録一冊から倉石絵画を知ることとなり夢中になりました。一人の画家に人間の生と表現、そして時代があまねく凝縮されているかのような濃厚な印象を受けたからです。つらくなかったのか、という共感もありました。

   
富本憲吉のやきもの

著者:中之堂一信
出版:小学館 2003年8月20日発行

富本憲吉は齋藤三郎の二人目の師。1955年、陶芸の初代人間国宝。後に文化勲章。絵付けは発色良く、色絵模様は精緻に染付は闊達に描かれる傾向を感じる。時代を切り開いた抜群の探求とセンス。

   
近藤悠三展

著者:近藤悠三展実行委員会
出版:京都新聞社 1980年

悠三は富本憲吉に師事。また齋藤三郎(陶齋)の最初の師。作品は雄渾かつ品格にすぐれ、染付技法で1986年人間国宝に認定されました。
当美術館の今月のゆかりコーナーで2点の作品と自筆カットなどを3月1日〜5月31日まで展示しています。

   
ブラッサイ 我が生涯の芸術家たち

著者:Brassai 岩佐鉄男訳
出版:リブロポート 1987年12月24日発行

ルオー、ジャコメッティ、コルビュジェ、ボナール マティス、ブラック、ピカソ、レジェ、マイヨールetc、ブラッサイは19世紀前半の輝かしい大御所たちの生活に驚くほど密着しました。芸術家と言えども風貌から思想、生活振りまで大変多様で興味深い。

   
アンティークカップ&ソーサー

著者:和田泰志
出版:講談社 2006年6月22発行

18〜20世紀前期までのカップ&ソーサーが美しい写真で紹介されている。個人的にはシェリーなどのアールデコが特に好きですが、皆さんは如何でしょうか。

   
麻生三郎 全油彩

編者:麻生マユ
発行:中央公論美術出版 2007年8月30日発行

重層化されたマチエールと色。自己と時代環境の苛烈な相克を見る思いです。

   
森芳雄画集

著者:森芳郎
発行所:日本経済新聞社 昭和49年5月8日発行

樹下美術館展示画家・倉石隆らが参加した主体美術協会の中心的存在。武蔵野美術大学教授を歴任。カフェのもう一冊の画集作家・麻生氏もそうですが戦禍を通過した画家たちの魂は独特に感じられます。

   
the audrey hepburn treasures オードリー・ヘップバーン・トレジャーズ

著者:エレン・アーウィン、ジェシカ・Z・ダイヤモンド
出版:(株)講談社 2006年9月25日発行

「私の人生はおとぎ話をはるかに上回っていた」、オードリーの言葉です。
本には写真と共に彼女の自筆スケッチ、身分証明書、劇場チケット、共演者からの手紙、オスカーの受領書まで資料コピーが沢山のポケットに入っています。

   
Beautiful Wemen in Kyoto:ほんやら洞・八文字屋の美女たち

著者:甲斐扶佐義
発行所:(株)冬青社 2006年6月15日発行

写っている美女たちに少なくとも一つの共通点がみれるようです。

   
ターシャの庭づくり

著者:ターシャ・テューダー 訳者:食野雅子
発行所:(株)メディアファクトリー 2007年3月16日発行

手入れのいい自然(庭)と文化(こまやかな感覚)。両者は場所における品格の要点ではないでしょうか。ターシャには元気でいて欲しい。

   
Patterns in Design,Art and Archtecture

Editors:Meike Behm,Ralf Wolheim
Production:Medien Profis GmbH Leipzig

アートと建築にみられるパターン模様。美しい表紙、楽しいページ。

   
東京ディズニーシー

著者:小林伸一郎
発行所:講談社 2006年9月21日発行

 

   
没後20年 香月泰男展

発行所:日本経済新聞社 1994年11月発行

どうのように紹介したらいいか言葉が見あたらない。彼に夢中になった母が最近絵を描き始めた

   
女たちの20世紀・100人

編者:ジョジョ企画
発行所:集英社 2000年6月12日 第3刷

驚くほど明確な女性たちの言葉が素晴らしい

   
Andrew Wyeth:Memory&Magic

発行所:(c)2005 by the High Museum of Atlanta

晒された風土。作中の人々は心の中でだけ叫び、風だけが答えている

   
俊ェ

文:松谷みよ子
絵:司修
発行所:ポプラ社 2006年6月発行

倉石隆の同志の一人、絵画と物語の多彩な人・司修氏の挿画。俊ェが夢の中で語られているような

   
LACKOVIC

イワン・ラツコビッチ画集

クロアチアの画家イワン・ラツコビッチ氏の画集。線によるイラスト風の絵は素朴画といわれています。のどかな田舎の生活描写に厳しい哲学が込められています。

   
九谷浪漫 華麗なる 吉田屋展

朝日新聞発行  2005年

2005年12月から2006年7月まで全国5会場を巡回した再興九谷の展覧会図録。他に比類無き美的特質に胸たかまり圧倒されます。

   
小さな町のスケッチ

著者:杉みき子
挿画:村山陽
発行所:上越タイムス 2008年11月25日発行

画家村山陽氏が描いた63枚の丁寧な絵画。それぞれに杉みき子氏が物語の筆を執られた。全編に瑞々しい詩情が香り立つ。

   
眼の力 夢の美術館

著者:戸田鍾之助 戸田博
発行所:(株)小学館 2007年12月10日発行

お茶碗、茶しゃく、花入れ、掛け軸、香合、、、。すべてが眼前にあるがごとき魅力的な写真と著者の思いが伝わる。

   
青いナムジル

文:寮美千子
画:篠崎正喜
発行:パロル社 2002年11月1日発行

愛しい人へと導いた愛馬が息絶え、馬頭琴に生まれ変わった。
モンゴルに伝わるスーホーの白い馬の物語。
前回の篠崎正喜氏挿画「父は空 母は大地」は完売しました。

   
Pure SEA GLASS

著者:Richard LaMotte リチャード・ラモッテ
出版:Chesapeake Seaglass Pub  2005年

海の壮大な作用で浄化されたガラス片。なんと穏やかで美しいのだろう。

   
ブラッサイ 優しいパリ

文:パドリック・モディアーノ
訳:窪田般彌
発行:リブロポート 1991年12月6日発行

1930年代のパリの写真集。当時の人々の個性と体温が伝わる。
決して明るい時代ではないのに、人々がくっきりして写っている。

   
デザイナーズ・チェア・コレクションズ

著:大廣保行
発行:鹿島出版会 2005年9月30日第一刷発行

座る人を待っている椅子の姿は見るだけでも楽しい。世界142人のデザイナーによる320の椅子が紹介されている。

   
ナイーフ3人展 原田泰治とユーゴの仲間たち 図録

編集・発行:朝日新聞東京本社企画第一部 1987年発行

当館カフェに画集があるイワン・ラツコビッチ氏も参加している。
氏の絵の人々は自然格とでもいうような存在で、祈ったり農作業をしてはしみじみと現れ出る。ガラス絵の赤々とした空や冷えた大気がとても印象的。