花鳥・庭・生き物
寒波がきた 少々不思議なハクチョウの行動
予報通り昨夜から強い寒波が来た。上越市大潟区も75センチほどの積雪となった。
こんな日はどうなのだろうと、午後から朝日池を見に行った。強い地吹雪が舞う湖面にコハクチョウがかたまっていた。みな伏してじっとしている。まさかこの寒波で落鳥?とドキッとした。
見ていると全く動きが無かったが、しばらくすると群から一羽が出てきた。群に向かって「さあ、でかけましょう」と誘うような動きをする。しかし残った鳥たちはほとんど無反応。
するとその鳥は一人で歩きはじめ、4,50メートルの所から突然群に向かって飛んだ。
全く動かず、心配な光景。

一羽が起きてきて、何か言っているようだ
歩き出した
群に向かって飛んだ
いっときざわついたが
またみな寝てしまった。
まるで「さあさあ、起きて!」と促すようにみえた。群は一旦目覚めてざわついたようだが、間もなくもとと同じに寝てしまった。
一体何があったのだろう。飛んだ鳥は帰らなかった。飛んだのがリーダーだったとすると、もっと敏感に反応しても良さそうなのに不思議なくらいの無視。こんな日はやはり動きたくないにちがいないが、それにしても空腹はどうするのだろう、本当に。
本日スタッフの通路と診療所駐車場の一部がすっぽり新雪に埋まっていた。一時間近くスノーダンプを使った。こんなにするのは何年ぶり、雪の一休みはあるのだろうか。
写真でスペースを沢山使った
小雪の休日、上越市柿崎区芋の島の楞巌寺(りょうごんじ)を訪ねた
小雪の休日、妻と柿崎区・芋の島の楞巌寺(りょうごんじ)を訪ねた。謙信の許で多く先陣を切った文武の武将・柿崎景家の寺。既に何度か参拝していたが、随分前の雪の年に母と訪ねたことがあった。足の悪い母を背負おうかと考えたが、雪の階段を考え山門だけで帰った。その時の風情が何とも言えず良く、いつかまた雪の日にと思っていた。
昨年12月、曹洞宗・大佛山楞巌寺は本堂と山門がついに国の登録有形文化財となった。先回の地震で受けた倒壊寸前の被害を英進ご住職筆頭に長期に渡る復旧を実らせ晴れての成果だった。
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| 山門をくぐって | 本堂 |
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| 晴れやかな屏風と炭飾り(右) | 四季屏風に若松のお生花 |
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| 相馬御風の掛け物 | 山門を振り返る |
本日は見るだけのつもりで本堂に近づくと住職が正月飾りを焚いておられた。雪のためお堂は閉じられていたが、お忙しい中、望外にも中へとご案内頂いた。いま檀信徒衆との正月行事が終わったばかり、という寺内は清々しかった。目を見張る仏具類としつらえを拝見した。一巡後、お庫裡で住職自ら美味しいお茶を入れて下さった。
お話は永平寺における雲水修行と維那(いのう)の日々、福井県山中の宝慶寺(ほうきょうじ)のことなど、、、心洗われる思いで伺った。思い立ったら吉日、今日訪ねて本当に良かった。
ご住職(俳号杉月庵)の句集「峰の色」まで頂戴して誠に有り難うございました。また桜や蝉のころを楽しみに是非お訪ねさせてください。
雪雲を割りて現る白鳥は今日の寺へと先に行くらし
(ゆきぐもをわりてあらわるしらとりは けふのてらへとさきにゆくらし)
お寺へ行く前に大潟区と吉川区でヒシクイ、マガン、ツグミ、ハクチョウ、を見た。雪の間に陽が差した時などそれはきれいだった。
2011年、上越地域の天気予報が外れた正月
大荒れという新潟県上越地域の天気予報が大きく外れました。2011年の年末年始は予想外の穏やかさとなり、近隣の海や池へ行くことも出来ました。
以下年末年始の写真で、海岸は柿崎区です。マガンは大潟区潟田、夕暮れのハクチョウやカモは大潟区朝日池でした。
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現在2011年1月4日午前0時を少し過ぎた所です。2011という文字も新鮮です。4日は医業の仕事始め。ひっそりとしている感じのインフルエンザはどう推移するのでしょう。在宅回りも始まりますが、雪が少ないのは助かります。
冬の雑木林 雀の群れ
今年いっぱい悪天候が続くようです。大雪が報じられていますが予報では上越地域の気温は数度のレベルということ。湿った雪かミゾレが続くのでしょうか、いよいよです。
ところで上越市大潟区・潟田という所へよく往きます。二通りの道があり、最近では岩野集落を回ります。岩野を下がって水田に出るきわのハンノキ林にほっとするからです。
私が高校生のころまで大潟区一帯はフラットで美しい松林が連なり、それに混ってコナラやハンノキ、クリ、ヤマザクラなどの雑木も沢山ありました。
当時結核に罹って、医師だった父に歩けと言われ毎日のように林を歩きました。長い時間歩いてもめったに人に会うことがないほど広大で美しい林でした。林を当時の映画「挽歌」のスチール写真の背景に似ていると感じたことがありましたが、勘違いかもしれません。
今日は往診の帰りに掲げた林の右端のところで雀の群れを見ました。昔から雀には特別なシンパシーを感じていますので、頑張れと心中叫びました。
群れは今年生まれた若い雀たちにちがいありません。夏以後に見られる若鳥の集団には種の保存を担保する意味が考えられているようです。しかしながら厳しい越冬や移動に際して多くが失われるといいます。
・唐沢孝一 スズメのお宿は街のなか 中公新書1989年11月25日発行
・佐野昌男 スズメ 人里の野鳥 信濃毎日新聞社 昭和63年12月7日発行
を参照。
花、突然で魔法のような事件
荒天の中休みで日中はよく晴れた。庭の片隅にリンドウが一輪陽に当たっていた。他の大きな株から実生として自然に着床した幼い株と思われた。わずか10数センチほどの背丈、花を付けるまでまったく気づかなかった。
種から育ったリンドウは二度冬を越えなければ咲かないと言われる。それに今年の厳しい夏をよく一人で耐えたと思う。今日の秋最終日、蕾を膨らませ花の面目を保ってどこか誇らしげだった。
植物が花を咲かすということは、自らを世界に知らしめることにほかならない。それは普段地味で静かな彼女たちにとって、やはり突然で魔法のような事件なのではないだろうか。
※今日は「思い込み」と「花、突然で魔法のような事件」の二つを書きました。
上越市大潟区の自然 朝日池と新潟県立大潟水と森公園 そしてため池百選
昨日、水野行きまでの時間、上越市大潟区、朝日池は熱気に包まれていた。渡り鳥とそれを追う人々、夕刻になっても県外の車は去りがたく見えていた。皆さんの写真器材は驚くほど高い水準で、バンの荷台に満載の車もあった。
ほとんどのレンズがハクガンに向いていた。ハクガンの飛来地は朝日池を入れて日本で数カ所しかないという。様々な渡り鳥で埋め尽くされる湖面。真っ白な翼の先端を黒く染めたハクガンは遠目にも気品にあふれていた。限界ながら鳥たちを写せて満足だった。
ますます貴重な雁類の飛翔は力強く、元気づけられた。
甲府、水戸、岐阜、浜松などの車が並ぶ |
レンズ、カメラ、三脚、みなケタ違い |
着水するのはマガンらしい |
お尻を向けてるプリンセス、ハクガン |
青空の飛翔 |
今日の新潟県立大潟水と森公園 |
朝日池は全国ため池百選に選定されました。隣り合わせの鵜の池を中心とする新潟県立大潟水と森公園には密かにリスが生息しています。
新潟県でため池百選に四カ所が選ばれ、そのうち三カ所が上越市内にあります。
ジョロウグモの切なさと愛しさ
トイレの窓の前で10月上旬から見ていたジョロウグモ。およそ一ヶ月間、メスは沢山獲物を捕ってみるみる大きくなった。一方オスはよく見ないと分からないほど小さく、メスから遠く離れて過ごしていた。
メスが成熟するとオスは徐々に近づき、メスが捕食などで気をそらしている時を狙って交尾するらしい。交尾はメスの腹に素早く抱きついて行われ、運が悪ければその前にメスに食べられることがあるそうだ。
小さなオスが長い手足の恐ろしいメスの腹に抱きつくのは命がけだろう。また運良く交尾出来ても直後に食べられるとも言われる。
ジョロウグモのメス、小さなオスは巣の遠くの方にいる(10月5日)
冷たい雨の日、成長したメスのそばで交尾の機会をうかがっているようなオス
(10月25日)
翌日オスの姿はなかった。交尾が成功して食べられたのだろうか。
(10月26日)
前夜から大荒れが続いた今朝、糸一本になった巣
(11月2日)
順調であればメスは産卵のために巣を離れたのだろう。産卵後は白い糸でしっかりくるんだ卵を守り、何も食べずに過ごして寒さの到来とともに命絶えるという。
歌舞伎役者のクマに似たメスの恐ろしい紋様は、ハチや鳥から自らを守ったり、オスの度胸を試すものでもあったのか。一見ふりかけのようなオスにしても、命をかけて交尾を行ったと考えたい。
荒れた日、一本だけ残った糸に一生懸命な生き物の物語を感じた。
秋深まる樹下美術館の庭
「まだまだ」と思っていた秋の花がもう盛りとなっている。昨年に比べて菊類がスケールアップして見応えがある。。
二種のノコンギク |
![]() リュウノウギクとノコンギク |
リンドウが枯葉を集めている |
野菊と芝生 |
ホトトギス |
ホトトギス |
今年の閉館まであと二月、樹下美術館は晩秋の花たちとともも皆様をお待ち致しています。
ところで先日英国王立園芸協会主催チェルシーフラワーショーの様子が放映された。ガーデンコンテストに日本から石原和幸さんとスタッフが参加された。里山のイメージで繊細かつ心弾む庭を創られみごと入賞された。
番組で「庭の風景は見る人を優しくする」という言葉がありました。とても良い言葉だと思いました。
The Moon Was Yellow
The Moon Was Yellow というスタンダード曲がある。いつか黄色い月が出たらこの曲を載せてみたいとずっと思っていた。
今日の夕暮れ、柿崎の海を歩いた。すっかり暮れてふと見ると、山の端からその月が恥ずかしそうに覗いていた。幸運にも満月が当たるとは。今夜の月をどれだけ沢山の人が見ることだろう、良い月だった。

僅かの雲を抜けて登った満月
セイタカアワダチソウなんかに負けるな
ETHEL ENNISの「The Moon Was Yellow」
とても素直に歌われます。安定感があって聞きやすい歌手ですね。
“Here we are! Is our romance to continue?”
胸打つ歌詞。
異常なセイタカアワダチソウの繁茂
今年のセイタカアワダチソウの勢いは異常に写る。先日の高田の行き帰り、至る所で見た一面真っ黄色な花の占拠は驚くばかりだった。
黄色は最も前に出る強い色。異常な酷暑をものともせず旺盛に咲き誇る様には趣でなくおののきを感じる。イネ科のススキや芦などの場所が好んでターゲットにされるという。特に今年は極端に減って青息吐息のススキなどの姿は哀れで心痛む。
秋の月、ススキこそ眺めに相応しかろう。デカデカとした真っ黄色の花ではぞっとする。ほかに初夏、芦や茅に巣をかけて喜び歌う大好きなヨシキリたちはどうすればいいのだろう。
いずれ旺盛な繁殖がピークを迎える可能性も一部想定されるようだ。しかしそれをも越えるようであれば植生の多様性、文学性の保全などでいい、本気のマターとして大規模な手入れが必要ではないだろうか。そうでもしないと、環境は江戸時代のほうがはるかに良かった、などと涙ながらに暮らさなければならない。
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