花鳥・庭・生き物
秋の庭へ
かってない厳しい夏を越え、庭もなんとか秋を迎えた。まとまって咲く白のリュウノウギクと紫のノコンギクがもうすぐだ。両方とも酷暑をものともせず非常に旺盛に増えて、菊恐るべしの感がある。
余りの勢いに付近のリンドウやホトトギス、来春のクリスマスローズなどが隠れてしまっている。それで今夕は電気を点して菊をかなり抜いた。
咲き出して5年は経ったベニヤマシャクヤク(今年5月末の写真)。
以下は種子。
三つの鞘(さや)が開き、その後反転してこぼれんばかりになった昨日の種。
清楚な花から想像出来ないほど強烈な姿になる。
暗色が種子、赤は未受精の物質で種子の保護と引き立て役のようだ。
鮮やかに見せて鳥を魅惑しているのだろう。
庭は来年への支度が始まる。苗や球根の注文、植え付け、植え替え、施肥など秋も楽しい。今年は上に掲げた三株のベニヤマシャクヤクから一株選んで種まきと株分けに挑戦してみたい(相当難しいことだが)。
我が身を美空の色として
あの酷暑、尻まくりでもするかのように行ってしまった。朝の寒さに蒲団を足さず我慢をしていると、すぐに風邪気味になる。こんな人が増えはじめた。
涼しくなったがさっぱり疲れが取れない、という方も多い。二ヶ月半にわたる異常な暑さ続き、これから涼しさに慣れていくことだろう。一方で食中毒が少なかったのは不幸中の幸いだった。しかし初秋はまだ安心出来ない。
家のまわりで雨中、露草がさかりとなっていた。濡れてはいても花はしっかり青空の色。
ささやかな我が身を美空の色として雨に濡れてる露草の花
草々の闇にこだます歌の主 一寸の体(テイ)五分の魂
午後から夕刻には降るという予報。当てにならないとみて芝に水遣りをした。一時間ちょっと、全て着替えるほど汗をかいた。
いずれ涼しくなろうし、3ヶ月もすれば大雪におびえることもあろう。知ってはいても大愚痴を言ってしまう今日の暑さだった。
水遣りの庭の終わりは一斉に虫の音。思えば一様な虫の音も一命ずつの魂の歌にちがいない。今はどうしても一様に聞こえるが、こおろぎの頃にはそれがよく分かる。
今日の本業で比較的若いボイラーマンが吐血でこられた。原因は服薬中断の胃潰瘍。積もった暑さ疲労もあったことだろう。ほかにショート利用中のお二人の老人が高熱のため無念の帰宅をされた。
明日、日曜も在宅患者さんの点滴に回る。このままだと暑さの影響が蓄積されるこれからが本番の危惧もある。病院も手一杯だろう、まさに災害の様相だ。
今日、風が吹いて百日紅が散り始めた
暑さを嘆くまいと前の晩に決めても、翌朝には又かと言って嘆いている。こんな日がどれだけ続いただろう。
今日は珍しく風が吹いた。頑張り続けた百日紅(さるすべり)が吹かれて散り始めた。あちこちに赤いコンペイトウのような花が落ちている。
庭の砂地で雀が二羽砂浴びをしていた。一羽が赤い花を口にした。暑い昼さがり、雀は楽しんでいるように見えた。暑さを嘆くばかりでなく、雀のように少しは楽しまないとせっかくの人生がもったいないかな、と少々思った。
踏まれても 刈られても花 庭石菖
今日は梅雨開けを思わせる一日だった。予報は遅くに雨とも聞いているがどうなるだろう。そしてイギリスでは石川遼が頑張っている。
庭石菖(ニワゼキショウ)。ほぼ実物大、背丈は15㎝くらいでしょうか。
この時期、何年も前から仕事場の草道の決まった場所に顔を出す愛らしい花がある。本日午後、気になって見に行くと一輪だけ咲いていた。
場所は妻が干し物をしに行く通り道であり、年に二三度は草を刈られる。
毎年、草刈りによって絶えたかなと思っていると、梅雨の終わりに顔を出す。多い時には3,4株で6つ7つと花を付ける。アメリカからの帰化植物とあるが、細い茎といいとても可憐だ。
踏まれても 刈られても花 庭石菖 sousi
母の七夕を描いてみた。
七夕の事を母から聞いてから少しずつ情景を想像して筆を動かしていた。母の実家については、4才になった頃の幻のような記憶しかない。昭和21年3月らしい時、旧満州から佐世保に引き揚げて、佐賀県の大村方(現鹿島市古枝大村方)の家に10日ばかり寄っただけだった。
母からはあまりに楽しそうに聞かされたのでイメージだけで描きやすいように描いた。描くことは好きなはずだが、泣きたいくらい稚拙のまま時期もあるので終了とした。塗り残しもあったりして、出来ればもう一度描いてみたい。
話変わって、去る日曜日のゴルフは15位で大波賞(61,53)だった。クッキーや缶ビールなど賞品二つをありがたく頂いて帰った。次回も腕の代わりに靴を磨いて参加しよう。
梅雨時の花は涼しげ
梅雨どきの美術館隣接の庭。この時期の花は涼しげで可憐だ。どこかはかなげでもあり、この時期ならではの姿だろう。
ところで不思議に思うのは、一般に花は受粉を促すために昆虫の気を惹いていると考えられる。なのに夏涼しげに咲くなどあたかも人の気も惹いてるように見えることだ。
昆虫たちにも花の明暗や色彩・形状から涼しさなどの季節感覚があるのだろうか。花の魅力に関して、昆虫などとヒトの感覚が一致しているようでいつも感心させられる。
いずれにしても花は基本的に昆虫・鳥たちが選ぶことで美しく進化してきた。それでは人間の登場に対応して、自然の側が美や洗練で何かを進化させたことがあったのだろうか。せいぜい犬や猫、それに何種類かの小動物や微生物が近づいてきたくらいで、それも進化といえるかどうか。
※人為的な品種改良は何と呼べばいいのだろう。
昆虫や花に比べて、私たちはまだ新参者にすぎない。しかも複雑かつ強引な参加のため、自然はどう反応していいのか分からないのだろう。それより、乱暴な我々を迎えて「全く困っている」のが自然の本音ではないだろうか。
何か少し恥ずかしくなってきた。
※後半の部分を大幅に追加しました。(7月5日深夜)。
紅白のマツモトセンノウ
足許のカワラナデシコ
賑やかな貴婦人テッポウユリ
自生のホタルブクロ
草取りして月
午後からの休診日で夕刻に庭の草取りをした。美術館を営んで3年、展示とともに大切なのは庭。庭に大切な作業は草取りだとなかば悟っている。
草取りは無心の時間という点で精神にもいい。またある種修行の感じもする。終えて手を洗うと庭も気持ちもさっぱり。
今夕の月、本当はもっと大きく見えるのに。
あまつさえ遅くなって月に気がつく時など、自分も花や草であるかのような気持ちがよぎる。
家に帰って昨日頂いたタケノコを食べた。下さった方が「ジャガイモやタマネギなどは入れないで」というタケノコ汁が美味しかった。桑取のタケノコ。この時期なのにとても柔らかく味も濃かった。
百合のような人
今日、堀口すみれ子さんは高田寺町の長養館で二代陶齋・齋藤尚明夫妻と昼食の後、遊心堂を訪ねておじいちゃんと旧交を温められた。
滞在中の彼女は、ゆかりの上越で父・堀口大學を語れることへの感謝を何度も口にされた。
今日衣食は足りている、それらと共に学芸をより身近に。このたびの来越ですみれ子さんが残されたエッセンスはそのようなことではなかったか、と思った。
午後も半ば、数々の出会いを残して直江津から帰途につかれた。すみれ子さん、本当にお疲れ様でした。そして有り難うございました、またぜひいらして下さい。
見送りをして樹下美術館に戻ると、梅雨空のもと庭の生気は旺盛だった。ナツシュウメイギクが静かに咲きそろい、キョウガノコとアスチルベは鮮やかで、アジサイは負けじと花足を早め、百合が出番を待っていた。
すらりとして気品があり、堀口さんは百合のような人だった。
芽が出る
気温は上がらなかったが晴れに恵まれました。昨日の庭の続きです。いま美術館隣接の庭は花の出芽の真っ最中です。小さくてもみなちゃんと個性があってなんとも愛らしい姿。芽出しの後は陽を受けようと精一杯葉を広げてます。植物にベビーシーズンと言う言葉があってもいいかな、と思いました。
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| リンドウ | シラン(白花) |
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| テッポウユリ | シダ |
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ハッカクレン(白花) |
エビネ |
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| マツモトセンノウ | リュウノウギク |
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