花鳥・庭・生き物

蝶のカップルと燕

2009年8月2日(日曜日)

 あまりの長雨で稲作が心配される。気象庁もつらいところだろう。こうなれば、梅雨が開けたらぜひ毎日カッカッと照ってほしい。

 

 そんな梅雨空のもとでツバメたちが元気だ。先日「帰るつばめは」で水田のツバメを書かせて頂いた。いくつか興味深い事があったので今日も見に行った。

 

 何気なくレンズを向けているとファインダーにアゲハ蝶?のカップルが入ってきた。そこへサッとツバメの影。あわや捕食、と思ったが大丈夫だった。そもそも蝶は大きすぎて燕は相手にしていないのかもしれない。

 

 今日は蝶になりました。しかしツバメにはかなりの独特さがありそうなので、また機会がありましたら書いてみたいと思います。

 

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3 4
   
5 さよならー 6 もう一回
   

帰るつばめは

2009年7月30日(木曜日)

♪  帰るつばめは 木の葉のお船ネ 波にゆられりゃ
  お船はゆれるネ サゆれるネ

♪ 船がゆれれば つばめもゆれるネ つばめ帰るにゃ
 お国が遠いネ サ遠いネ

♪ 遠いお国へ 帆のないお船ネ 波にゆられて 
 つばめは帰るネ サ帰るネ

 

 古い童謡「木の葉のお船」は一番だけのうろ覚え。小学校低学年で習ったようでもあり、姉から教わったのかもしれない。

 

 あの元気な鳥が、木の葉に乗って海を渡るとは、なんて可哀想なんだろう。ツバメのことを、そう思って歌った。

 

 本日午前に、高熱のお年寄りの点滴をしに往った。帰り道、今時めずらしく沢山ツバメがいる所があった。急いで昼食をして見に行った。

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空中の給餌は素早い。

 

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道路に佇む子ツバメ。親たちが寄ってきては飛べ!と言っているようだった。
10分ほどで勢いよく飛び立った。

秋には東南アジアへの飛翔が待っている。親たちも必死の様子だ。

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近年ツバメは増えていないだろうか。

電線を下からミ、ソ、ド、ミ、にすると元気な歌が聞こえそう。

梅雨の盛り

2009年7月9日(木曜日)

 梅雨の盛りで毎日かなり激しく降っている。庭はますますみどり濃く、花は花で移ろう。がんばっているテッポウ百合が、続いた雨でガラスのように透けてきた。

 

 キキョウが次々に咲き始めている。キキョウはナデシコ、リンドウとともに如何にも古風な花。すでに咲いていたナデシコは雨でかなり傷んだ。丈夫な花なので皆また復活することでしょう。一方リンドウは秋。去年よりずいぶん増えていて楽しみです。 

 

 

雨上がりのフロント。石も緑もくっきり。

 

雨に耐える百合 

桔梗花昔言葉で話してる

百合

2009年7月6日(月曜日)

 樹下美術館隣接の庭で満を持していたテッポウ百合が一斉に咲いた。テッポウユリの花期は案外長く、匂いもスッキリして本当にいい。ピンク系もあってまだ100本ほど咲いてます。よろしければお暇をみてごらんください。

 

時を惜しむ様子がけなげ。

昼間の百合

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花かげのナデシコも可憐 

夕暮れのテッポウ百合

昨日午後、「降りて行く生き方」の上映会に行った。それから遅くまで草取り。暗くなっても百合の白さは特別だった。

紅(べに)へ

2009年6月21日(日曜日)

 閉館して夕刻にミーティングをした。厄介が苦手な私はミーティングが苦手。しかし、環境の理解と手入れは人への対応も深める、などがまとまった。

 

 庭では13日に掲載したガクアジサイ(山アジサイまた紅額?)が真っ赤になっていた。

   
13日:夢見ていた

一週間経って:恋している?

 

 

 ミーティングを終えて雲がよかったので海へ行った。大潟区土底浜に夕日を見る良いポイントがある。この時間は直江津港へと佐渡汽船がゆっくり近づく。

 

 夏になると、昔子どもたちと見た壮大な夕焼けをもう一度見たいと思うことがある。空と雲の全てが万華鏡のように染まり、背後に鮮明な虹が二つ掛かった。台風一過の大夕焼け、柏崎市の恋人岬(ちょっと名前が恥ずかしい)で見た。

   

雨の白花

2009年5月31日(日曜日)

 一昨日「初夏の海に」を書いたばかりなのに今日は一転して雨模様で肌寒い。雨の中隣接の庭で白い花が目立っていました。白花は遠目が効き清潔で心休まります。

 

 これから梅雨に向かって「ノリウツギ」「柏葉アジサイ」「テッポウユリ」「クチナシ」など白花の大御所たちが咲くことでしょう。

 

 樹下美術館には心がつらい方も来られます。そんな方が、自然や庭を見て良かった、というような感想を残されますと、ほっとした嬉しさを感じます。

 

※今夜の兼続で追加:それが上杉じゃ、と兼続の寛容に驚く幸村に余裕の一言。さすがでした。

 

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シラン/白花 シャリンバイ
   
アスチルベ/白花 タイツリソウ/白花
   
バラ オオヤマレンゲ
   
ヤマボウシ ツユクサ/白花

何気ないマンテマ

2009年5月28日(木曜日)

頸城平野の一帯で田植えが終わった。少し前、田植えの直後に強風の日があった。「あんなに強く吹かれると、植えたばかりの苗が浮いてくることがある」と農家の方に聞いた。皆さんの色々なご苦労を聞くと、今更ながら小さなことでは嘆くまい、と思う。

樹下美術館裏の農道で、一面うす赤く花で染まっている所があった。花は30㎝ばかりでほどよい背丈。近づくと懐かしげな小紋を散らしたようで大変可愛い。近づくと可愛いのは、雑草の常、そして人の常かも。

家の図鑑で調べるとマンテマというようだ。江戸弘化年間の帰化植物とあった。年代が同定されるのは運ばれたいきさつが書かれた資料があるにちがいない。「上葉は披針形(ひしんけい)で鋭頭になる云々」といつもながら図鑑の説明は難しい。

帰化植物は本当に多い。自然の寛大な側面といえばいいのでしょうか。

マンテマの群生

アヤメとシジュウカラ

2009年5月20日(水曜日)

 昼、アヤメを見に美術館の庭へ寄った。昨年の春に植えた株が揃って開花していた。アヤメは色が粋で形が引き締まっておしゃれだ。来年もっと増えればいいなと思った。

 

 アヤメを見ていると近くの山桜に掛けた巣箱で賑やかなヒナの鳴き声がした。複数のヒナが育っているようだった。美術館がスタートした2年前に巣箱を三カ所に掛けたが、ヒナがかえるのは初めてだった。餌を運んでいるのはシジュウカラだった。

 

 鳥を撮ったモニターを見ると、逞しくかつ左右対称性が見事だ。そういえば概して動物は左右対称を基本にしている。動くことに存亡をかけると形は左右対称が必要だったのだろう。

 

 そもそも動物以前に出現した植物は、動かずに光を求めることに賭けていた。結果、形はかなり柔軟だ。そして後からやってきた動物は、植物が得た光エネルギーを順に頂戴する(漁る)ために動く必要があった。植物の素朴・素直な形に対して動物が非常に機能的で、どこか狡猾に見えるのもなんとなくうなずける。

 

アヤメとシジュウカラを見ながら、物思う自分のオクテぶりを悲しむ昼でした。

 

アヤメで一つ格好がついてきた 餌取りに出るシジュウカラ
   

   

トクサ

2009年5月14日(木曜日)

 強風の一日、隣接の庭で若いトクサが頑張っていた。この時期人間で言えば学童だろうか。逆光で見ると筒状の茎がセルロイドのように透けてきれいだった。

 

 中で特に幼い個体はツクシに似ている。調べてみるとツクシ(スギナ)もトクサ科だそうで、フシや頭の形は確かによく似ている。いずれもシダということ。花も無く地味だが、どこか風変わりなシダはあなどれない。

 

 下の写真は昨年夏の様子。夏に向かってトクサは真っ直ぐに、いっそう涼しげに伸びてくる。今年は昨年の倍近くに増えているようで楽しみだ。すぐ近くに田んぼがあるので水性に属するトクサはここが合っているのかもしれない。

 

 同じ場所に昨年植えたアヤメが元気な蕾をつけて、間もなく開花を向かえる時期となった。

 

逆光のトクサ

昨年の庭/右の石畳の脇にトクサ

   
   

グループホーム

2009年5月8日(金曜日)

  近くにグループホームがあって、月に一度伺っている。グループホームでは一定の認知症のあるお年寄りの方々が職員さんたちに見守られながら協同的に生活をしている。部屋は個室。介護保険の時代になって伸び、それぞれ地域で大切な場として定着している。

 

 館内は穏やかで、時々皆さんとスタッフさんの歌声が聞こえたりする。今日の訪問では目の前の林に白い藤が沢山咲いていた。
長いつきあいとなったAさんの部屋で小さな箱を見せてもらった。彼女の大好きな可愛い可愛い品が入っていた。ここでは多くの方が、それぞれに大好きな品を持っている。

 

 皆さんが比較的安定していて長くいらっしゃるのが嬉しい。

 

 

押し車の荷台に小さな箱。緑色の蓋が付いている。

 

ゴッホのアーモンドの花の絵に似た白藤。

 

 

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