花鳥・庭・生き物
春の大潟水と森公園
朝、仕事前に上越市大潟区にある公園へ行った。長年の整備が終了した新潟県立大潟水と森公園は、新緑に山桜が混じって穏やかな春に包まれていた。
ここは小学校2年生の遠足先だった。変化に富んだ入り江と半島、そして島もあって水辺の地形は素晴らしい。一帯は古くから埴輪、石器、土器、ヒスイの装身具が沢山出ている。山桜も見応えがあり、この地を選んだ先祖たちの生活感を身近にできる。
エリアは広大なため数カ所に駐車場がある。国道8号線からも近く、近年人の訪れが増えている。
途中でひさしぶりにT氏と会った。東京都世田谷区から仕事で来られ、長く当地に住まわれている。今日、私と同い年だと分かった。こんなに良い場所があるのだから体を大切にして、また会いましょうと仰った。
樹下美術館、当公園、そして鵜の浜人魚館を手頃なお出かけコースとして紹介したいと昼に電話が入った。上越タイムス社からだった。美術館でコーヒー、水辺の森を歩き、海辺の温泉で一風呂。自画自賛も入れてリフレッシュのイメージが繋がる。上越タイムス社には何かと応援をして頂いて感謝している。
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花の力
今日は過ごしやすい晴れ日だった。午前早く常設展示の画家・故倉石隆氏のご縁者がバスで寄って下さった。展示一巡の後、親御さん達は思い思いにお茶を飲まれ、お子さんたちはジュースの後農道へと飛び出した。都会の人たちは皆さんとても田んぼがお好きだ。心和むご来館、あり難うございました。
さて、隣接の庭で50余株のクリスマスローズが終わろうとしている。この花をご覧になるためだけに来訪される方もおられて嬉しい。展示ばかりでなく、美術館が周辺の緑花と一体となって和やかに立っていることを願わずにはいられない。※現在随所にスミレが咲き始めてます。
今夜の天地人、雪割草をめぐる仙桃院と菊姫のやりとりは胸が熱くなった。花の力は偉大だと思う。景虎亡き後も続く涙腺攻撃はどうにも避けようがない。
ドラマは喘ぐように御館の乱を終えた。今夜は兼続が浮揚してダイナミックな展開へと入り始めた。歴史上の人物を織り混ぜながら視聴率を維持するのかもしれない。
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| 美術館囲りの山桜 | ゆび先大のアケビの花 |
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| いわゆるスミレ | いつからか増えたスミレ |
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椿/袖隠し
農道で |
膝までの丁字桜
お帰り |
景虎の鮫ケ尾城
今夜の天地人で景虎ともお別れ。終焉の地・鮫ケ尾城は何度も車で付近を通過しているが、現地を訪ねたことがなかった。にわかファンでもこれではいけないと、午後思い立って鮫ケ尾城へ向かった。40分ほどで着いた駐車場には随分車が多かった。夕暮れ時なのに本丸への坂道を行き交う人は絶えない。
花期を惜しんでカタクリが延々と続く。途中、道を外れた暗がりに景虎清水という小さな井戸があった。またこの山中には白いカタクリがよく見られると聞いていたので、花を見ながら登った。
はあはあと急な登りを約30分。孤立感ただよう山頂に本丸跡とその向こう下に米倉跡があった。急峻な山頂のため両方ともに小さく感じる。しかし小ささが、かえって物語のリアリティとイメージを浮上させて、胸が熱くなった。背後は深い谷と山々、、、。ここに追い詰められたら誰でも観念せざる得ないのでは、と思った。故郷を遙かに、景虎の無念はいかばかりだったか。
そして今夜の天地人。景虎も華姫も哀れで、妻の前でうるうるしていた。両人が最後を過ごした場面は、夕方見た本丸跡の雰囲気に合っていた。死を前に強まる絆と浄化。最後、景虎にいいセリフがあって二人の御館の乱は何とか終った。しかし脚本家と演出家は苦労したのではないか。草場の陰で景虎はどう見ただろう。
私が初めて御館の乱を知ったのは、高校時代の地域史の本からだった。一帯で繰り返された両軍の焼き討ちの凄まじさに慄然とした覚えがある。
景虎の清水はつとに悲しけれ 今はの水もここで汲みたか
景虎の無念を今に鮫ケ尾城 白きかたくり姫とあい咲く
(もっと真っ白な花もあるようです/思い→無念に後日直しました。)
山頂まで続くかたくり
山頂(本丸跡)から。はるか左が御館だと思います。
敵中をよくここまでたどり着けたと感心します。関川を遡ったのか山道を辿ったのでしょうか。
※感想①せっかくの名所、景虎清水はもっと手入れをすればいいと思った。
※感想②鮫ケ尾城は春日山城よりもピュアな物語性がある。短時間の訪問だったが手頃に感じた。少し本気で取り組めば、さらに多くの人を魅了しよう。
あちこちの天地人のノボリは現場を軽くしていた。少なくするか、早目に取り去った方が良いのではと思った。
お茶碗そして上越の雪月花
本日午後、貴重な抹茶茶碗に出会えた。齋藤三郎の高田における若い時代の作品である。弥彦神社の宝物・大鉄鉢(重文)をならって作られた器、と古い包みに書かれている。やや小ぶりで素直な姿。黒と茶に意図された鉄釉が絶妙な案配に焼成されている。
わざわざ遠方から運んで下さった方は、戦後上越で堀口大学、濱谷浩、小田嶽夫、市川信次氏らを身近にして育たれた。茶碗は当時の文化の賑わいから自然に生み出されたであろう何とも言えない品格を漂わせている。
皆様にお見せして、という言葉が有り難く、今秋にはぜひ展示したい。
さて昨夜は14夜で、今夜は15夜満月。お天気に恵まれ高田城趾の桜も一段と冴えていたにちがいない。冬から春へ巡る上越の雪月花、、、。
春暮れて
随分と日が長くなってきた。夕暮れにホームセンターでタイツリソウとツボサンゴを求めた。安くても威勢の良い芽で、花を想像しながら丁寧に植えた。庭のあちこちでノコンギクが猛烈に増え、ほかの花を飲み込む勢い。余分を取り去って庭のへりに移した。
もう何日も雨が降らないため最後に水まきをした。これだけで7時をとうに回った。きれいな月が昇り庭を照らしていた。月明かりを頼りに見失ったスコップを探したが見つからなかった。
ためしに月と自分の月影を撮ってみた。帰って影法師の液晶モニターを妻や母に見せると、二人とも見えると言ってくれた。
今夜は小望月の14夜ということ、明るい月だった。明日晴れれば望月の十五夜満月が見られる。14夜と聞いて写真を見ると、月の左下がわずかに欠けているように見えた。
今夕の月
春暮れて芝生に月の影法師 sousi
近くを流れる上越市大潟区の新堀川(しんぼりがわ)で桜が見頃となっていた。訪れる人はわずかで、海風が川を渡る静かなたたずまい。
取材、そして西洋芍薬
本日午後、勝島経営研究所ビジネスカツシマさんから取材を受けました。ウェブで上越情報を伝える企画の取材でした。上越の知名を高めるために頑張るスタッフさんたちに頭が下がりました。樹下美術館はもてなしの心を込めて頑張りたいと思いました。
来る3月8日(日曜日)から4月5日(日曜日)まで柏崎市立博物館で植物写真・スケッチ展が開かれます。小生も描きためた中からボタニカルアートとして西洋芍薬を二点出させて頂きます。
ボードはいずれもA3で、2ミリ厚のケント紙。楕円に切った3ミリのマットを付けてます。マットのままスキャンしましたので地色や縁などに変化が出てしまいました。
開館と御館(おたて)の乱とトキ
3月1日、樹下美術館は今年の開館を致しました。今日は静かな初日でしたが、ご来館の方々には厚く御礼申し上げます。次第に暖かくなって美術館日よりへ向かいます。今年も何卒宜しくお願い致します。
さて大河ドラマ「天地人」は謙信亡きあと、景勝、景虎の養子の間で家督争いがはじまりました。次回はいよいよ前半の山場、御館の乱へと進むのでしょう。これまで二人は微妙ながら穏当だっただけに争いは悲劇的です。
それにしても家督の遺言がうそという説話では、謙信像が色あせて見えます。しかも嘘を使った側が勝つのですから、この物語の義は複雑です。争いでは根拠があいまいでも戦禍はいつも悲惨。関東管領と城主など、真剣な分別は本当の所どうだったのでしょう。厳しい場面で突然主人公となる兼続。果たして大丈夫でしょうか。
ところで、昨日トキがひょっこり上越市にやってきました。一羽で佐渡から本土に渡り、すでに数百キロは移動したはずです。厳しい冬だからこそ移動を繰り返したのかもしれません。トキの強靱さに感心します。
また飛来した場所は、御館の乱で一帯が焼き尽くされた国府でした。図ったようにぴったりなタイミングでした。以前上越に来ないかな、と書きましたがその通りになりました。ずっと居てくれればいいのに。
植物画・ボタニカルアートの終了
正月2日から描き始めた白のデンドロビュームが終わった。3年半振りの絵筆。恥ずかしながら今夜で終了にした。当初2,3週間くらいの予定が一ヶ月以上もかかってしまった。
モデルの花には感謝している。暮れのホームセンターで990円で求めた花。飛ぶような時間のなかで、生き生きと最後まで私をひっぱってくれた。いつもながら花の実物は私の絵より何十倍も美しい。それでも無理を承知で描きたくなってしまう。
やはり白い花は難しかった。今回はマットを楕円にして、細い金縁を入れてはなむけにしたい。次はチューリップを描いてみたいと思った。
二月になって陽が長く強くなって、もうすぐ春。3月1日から樹下美術館は今年度の開館を致します。
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| なんとか終了 | モデルに感謝 |
トイレの館長の絵・白椿
ただ今樹下美術館は冬期の休館中です。そこで、この時期を利用して白花のデンドロビュームを描き、恥ずかしながら経過をブログに掲載中です。
12月から館内のトイレ・館長の絵を白椿に替えましたので遅くなりましたが、掲載しました。
ところで、ボタニカルアートでは背景を描かない原則めいたものがあります。そのため白い花はバックに溶け込んで冴えません(月夜のカラス,雪に白うさぎ?)。白椿では、周囲に葉を描き込むなどして、花を浮き立たせることが必要でした。
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