花鳥・庭・生き物
日食の日 雀の巣立ち ナニワイバラの満開 新たな仕事。
ニュースで見る昨日の金環日食の映像は素晴らしく、見ている人の感動が伝わった。しかしながらその時間は私の最後の熟睡時間であり、実は何も見ていない。妻は突然に暗くなったことを体感したらしい。
日食は見ることが出来なかったが、この日軒下で啼いていた雀が巣立ちをし、カーポートの屋根を飾っているナニワイバラ(ナニワバラ)が満開となた。
さてこの度10年降りで、ある特別養護老人ホームの配置医を引き受けた。週一の出向とはいえ、この年で仕事を増やすのは少々きつい。しかしながら入所者の高齢化と重度化が進む施設。頑張ってこられた先生方の負担は限界にあるとのこと。お世話になった所でもあり、最後のご奉公と思い決めた。
介護保険がスタートした平成12年から3年間かかわった施設。懐かしいが、その後の10年でかなり状況は変わっていた。ひと月経ち、皆様のおかげで少しずつ慣れつつある。新たな仕事で外へ出て、何か新鮮な感じも受けている。
愛らしくも初々しいヒナ 齋藤さんの器で食べてみる。
仕事場の庭が鳥の声で賑やかだ。軒の三ケ所にあった雀の巣から一組が巣立った。モミジに止っていた二羽はそのヒナか。
もう二組はまだ巣に居て猛烈に啼いている。親は気の毒なくらいせっせと餌を運んでいた。
なんて可愛いことでしょう、私たちにもこんな時代があったのですね。
さて、連日旬の頂き物が続く。ワラビと筍に続いてフクラゲとカレイを頂いた。こんなにもらってバチがあたりそうだ。
そこで今夜は齋藤三郎さんの器を出して食してみた。しかしさすが齋藤さん、私たちでは完全に負けだった。まず切れ味よい包丁と品の良い盛りつけが課題。途中はともかく、少なくとも最初と最後で負けなのである。
齋藤さんはプロの料理人を育てるほどの食通だったと聞いた。家庭料理のつもりでするとまず失敗だろう。
料理はサービス精神が働き、つい分量を多めにしたくなる。まずそこからが問題。
特に良い器を使った料理の場合、分量はほどほどに少く。あるいはどう器を見せるかが勝負かもしれない。水の切り具合、立体感、取り合わせ等々などなど。味は当然、料理はとんでもなく深かろう。
器の数と種類は十分にある。鑑賞用で終わらせたくない。今年は無理だが、いつか「齋藤さんの器で食べる会」が出来れば、と妻と話した。
最後に素晴らしい月の影絵 終わったGW。
最も遠方は18分先の石橋のカメラ屋さん。文字通りお出かけなしの連休が終わった。
座ってばかりの毎日で、いつもはあっという間に終わる連休を長いと感じた。我慢の机修行、これまで何度もやり直しを繰り返した図録編集を今度ばかりは終了とさせた。
図録は地獄?などと弱音も吐いたが陶齋では129点の写真とリスト(名称、年代、サイズ)、用語集、年表、アルバム、私の絵をカットに用いた扉、奥付、最後に目次を入れて68ページとなった。
倉石隆氏の分はアルバムを残しているが、ほぼ同じ仕様で124点51ページだった。
夕刻美術館に出向いた。連休は昨年より賑わった印象がある。頑張った若いスタッフをねぎらい、庭と芝生の草取りを小一時間。暮れて最も遠いお出かけとなったカメラやさんへインクを買いに行った。
帰りの車窓の月がまことに見事、昨日が最大だったらしい。樹下美術館のベンチへ寄って田んぼの月を写した。
最後の夜に、素晴らしい時間が待っていた。
![]() 電線で遊ぶなんて。 水の田で草が祈りはじめた。![]() たたんだパラソルの下でつる草がデート。 ![]() お月見して幸せそうですね。 |
![]() ケーブルを這うのですか。 痩せたピエロが笛を吹く。![]() 恥ずかしそうな草も出てくる。 ![]() 登る月が畦にもぐって終了。 |
大きな月がゆっくり高い鉄塔のテッペンをを横切った。田の月は移動しながら次々に畦の草を影絵として見せた。およそ45分、始まったばかりのカエルの声を聞きながら、あたかも古いディズニー映画を見ている気分だった。本当に素晴らしかった。
昭和50年代後半、車でよく聴いていたラロ・シフリンの「MOON GLOW」
子どもたちと夏のお出かけはこの曲で出発。
カワラヒワの交尾と給餌。
昼近く机にいると外で「るるる、ぴよう ぴよう」と 甘やかな鳥の声が続いていた。合歓の木の高い所で鳥が鳴いている。レンズを覗くが逆光でどんな鳥かよく分からない。
しばらくするとカワラヒワが飛んできて近くに止まった。一見異なる鳥に見えたが突然ヒワは鳴いている鳥に向かって飛ぶと交尾した。華やかなオスを見るメスは地味だが、うっとりしている様子だった。
その後、近くの柿の木でヒナに給餌をしているヒワが見えた。先ほどのつがいかもしれない。春から夏へ、鳥たちはぎりぎりの計算で子育てや交尾など繁殖に勤しむという。
こんなに忙しくしなくても、と思うが、鳥はぼんやりしていることはあっても、のんびり横になるのを見たことがない。何事も今のうちが全てなのだろう。ある面私たちも同じかもしれないのだが、、、。
夕刻に三羽のヒナが餌をねだって親を追っているのを見た。カワラヒワをこんなに見る年も珍しい。
チューリップ 貴重で運命的な遺産、現憲法。
毎年春らしい春を告げるチューリップが盛りを過ぎようとしている。
この花については妻が仕事場に植え続けているのを見ているうちに、段々と好きになった。
チューリップはもともと可憐なうえ、品種改良によって美しさを飛躍させていたようだ。一方こちらも年のせいで、幼少に親しんだ花を懐かしむようなふしもある。
さて本日有り難い祝日は憲法記念日だった。不戦を謳う現憲法は世界遺産よりはるかに貴重かもしれない。それを貫くのは知性・理性・愛情など人間の柔らかな部分を核とする精神であり、ある意味芸術的な深さがあるのではないだろうか。
心勇ましいのは良いことだが好戦の短気は呉々も禁物だ。現憲法は決して遺物ではなかろう。それどころか精神は紛争の解決にますます付与し、平和へのリードが可能な貴重で運命的な遺産に見える。
夜のチューリップ。
砂地の庭は夏が厳しい。日陰が欲しい花のために先日ヒメシャラを買っていた。5本の株立ちの若木、明日から晴れが続くというので、慌てて今夜妻と植えた。
夏になったら節電ゆえ、灯りを点けてする庭仕事は今のうち。ヒメシャラに場所を譲ったホトトギスを植え替え、庭の奥に分厚く溜まっている落ち葉を掃き集めておよそ9時に終わった。
いつしかヒトリシズカやイチリンソウ、バイカカラマツなども真っ盛り。夜見るチューリップは昼とまた違っておすましをして可憐だった。
桜雨。
咲き切って雨に任せる桜かな
降られても暮れても眩し花あかり
樹という樹、枝という枝を花で埋め尽くしたソメイヨシノ。渾身の開花を慰めるように雨が降っている。こんな日は風も遠慮して、花の咲くまま、雨の降るままに任せているようだ。
犀潟は新堀川沿いの春。
木曜日の午後、樹下美術館のすぐ近く大潟区犀潟の新堀側沿いの春は美しかった。
ハクモクレンと桜。
レンギョウと桜。
![]() コブシ |
![]() ハクモクレン |
コブシとハクモクレンの違いは開花するとよりはっきりする。花の向き、花と花びらの大小、花の根元の葉の展開(コブシ)、花びらの下方のうす紅色(コブシ)などで異なる。
開花前はやや判然としないが、モクレンの蕾や枝先の向きが揃うのに対してコブシはばらける傾向があろう。
![]() メジロ |
![]() メジロ |
川沿いの桜並木にメジロの大群が来ていた。お腹いっぱい蜜を吸ったことだろう。
何事もなかった如くに春は来ぬ。
桜のつぼみがよけい赤く見える。冬が長いと濃い蕾になるのか、果たして花はどうだろう。
それにしても季節の移ろいはドラマだ。風雪に見舞われ眠っていた白い世界は一旦目覚めると、あっという間に色鮮やかなものへと変身した。
過ぎてみると、白一色の世界も別格な美しさなのだが。

今日4月16日、左の桜は昭和61年春、息子の中学校入学で植えた。
その桜にカワラヒワ。チチチ、りりりと軽やかに鳴き鮮やかに飛ぶ。
飛ぶ時にパッパッと見える翼の黄色模様の美しいこと。
寒くても春。
朝に雪が降る寒い一日でした。そんな日だから樹下美術館?幸い午後からお客様に恵まれました。
お天気にも都合があるのでしょうか。遅れてはいますが、もうじき髙田の桜は息を飲むほどの美しさで青空を埋め尽くすにちがいありません。
膨らんだ辛夷の蕾。5年前の開館の時、町内有志から植えて戴きました。少しずつ大きくなってきました。
色づいてきた箒桜の花芽
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