2010年9月5日

 「ブリューゲル 版画の世界」展

2010年9月5日(日曜日)

 本日高田小町で、西洋美術研究家で明治大学名誉教授・森洋子さんのお話を聞く機会に恵まれた。先生はブリューゲル研究の第一人者として現在、東京、京都、新潟を巡回中の「ブリューゲル 版画の世界」展を監修されている。

 
 バベルの塔、雪中の狩人、農家の婚礼、子どもの遊戯、ネーデルランドの諺、など々で知られるブリューゲル。詳細さと思索の絵画は「人間だれでもの」の探求だった。作品は絵画的にも優れ、描かれる命の動態のリアルさから、16世紀にしてDNAの素性を知っていたかの如くである。

 

100904森洋子さん 
楽しいゼミのようだった講演

 

  森先生は自らの生地である新潟県上越市おける雪景色、子ども時代の遊び、山々の眺めから、ブリューゲルへの親しみを強められたと仰った。

 

 存在への警鐘を鳴らしつつ素朴な農村とその暮らしを温かく見守ったブリューゲル。超絶技法になる版画は時代のメディア的役割を担い、情報と教養を伝達するに相応しいものであったという。インパクトある作品は私たちに対しても目覚めと共感をもたらすにちがいない。
  

一級の研究者からブリューゲル版画について詳しい図説と懇切なお話を聴講出来て非常に幸運だった。新潟市美術館における展覧会を是非訪ねたい。

 

  ベルギー王立図書館所蔵  「ブリューゲル 版画の世界」

ブリューゲル版画の世界  
  2010年9月4日(土)~10月17日(日) 新潟市美術館
  ●開館:午前9時30分から午後6時(観覧券販売は午後5時30分まで)
  ●※休館:月曜日(9月20日、10月11日は開館)

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