2018年8月

大洞原の特産野菜。

2018年8月30日(木曜日)

中郷区のお客様から妙高市は関山の大洞原で収穫された
野菜を頂戴した。

大洞原は戦後政策で進められた開墾事業によって生まれた
広大な農地。
今では美味しい野菜を特産しているが、昭和24年から始
まった入植、開拓の過程は希望と絶望を繰り返す大挑戦の
歴史そのものだったと聞く。

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クリームスープを味わうような美味しさ。

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積年の成果。

樹下美術館の画家倉石隆は上京直前のころ、開墾が始まった
ばかりの大洞原を訪ねていると考えられる。
同地の風景や人々から伝わる「不屈」「挑戦」の魂を目の当
たりにして、明日への糧としたのでは、と想像している。

Iさん、美味しい野菜を有り難うございました。

豪雨の日金沢市から団体さん。

2018年8月28日(火曜日)

朝から激しい雨に降られた本日、上越市は一部で冠水、
浸水あるいは土砂崩れが発生し避難勧告も出された。

よく降り続いたが、幸い夕刻には小降りとなった。
そんな時間に金沢市から美術愛好会の皆様59名がバス
で来館された。

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樹下美術館は小規模のため60名近い来館者さんを一度に
お迎えするのは困難。そのため鑑賞とお休み二組に分かれ、
30名様ずつ入れ替えをして対応させて頂いた。
お休みは隣接する自宅居間と茶室も使い、冷茶をお出しした。
芝生や路地の夏落ち葉は一枚ずつ拾ってお迎えした。
金沢は茶の湯が盛ん。皆様には陶齋の染め付けを興味深くご
覧頂き、今度は色絵も見たいと仰る方もいらした。拙宅を使
った休憩も概ね好評でほっとした。
自宅キッチンは保健所に相談し、接客対応の設えをクリアし
てあった。本日は大人数のテストケースでもあり、皆様のご
協力で上手く運んだのではないだろうか。

9月には長野県、10月は北海道からの団体さんが予定され
ている。
かって糸魚川市の谷村美術館を訪れた際、10数名の団体と
遭遇したことがあった。当時樹下美術館で団体などはまず無
く、しみじみ羨しいなと思ったことがあった。
弱小ではあるが、皆様のお陰で少しずつ手応えが感じられるよ
うになった。油断を謹み一層丁寧を心がけて励みたい。

ハート型の雲。

2018年8月27日(月曜日)

昨日26日、日曜日は赤倉で同業のゴルフコンペがあった。
ハンディを沢山もらっていながら中々良い成績が出ない。
この度も一応練習場に通った。23日午後は打ち終わる
頃、正面の空にハート型の可愛い雲が浮かんでいた。

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この雲は良い知らせかと期待したが本番の成績は99で14
人中4位。今年はあと何回か予定があり、いつかもっと良い
成績で回りたいと思う。

以下は2015年7月、四ツ屋浜で見たハート型の雲。

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直江津の火力発電所から立ち上った水蒸気が雲となって浮
かんでいた。

勿論いずれも完全な型ではありませんが、このような雲に出
合うと年を忘れてほのぼのとして嬉しくなります。

昨日積雲,今日の乳房雲 米山は孤独ではなかった。

2018年8月25日(土曜日)

一昨日の40℃を頂点(恐らく)にまだ35℃前後の最高気温
の日が続いている。

空は台風一過の爽やかさ、という訳には行かないようで、雲は
様々だった。

 

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昨夕の厚い積雲。陽は西に沈んだが東の米山の空に赤味が残っ
た。

ところでこの「米山」には呼び方で、ほかの多くの山と違って
やや悩ましいことがある。
例えば、妙高山については「妙高を見た」「妙高に登った」な
どと、山を省略して表現できる。

ところが米山では「米(よね)を見た」「米(よね)に登った」
とはまず言わない。

一方地元ではしばしば「米山さん」とさん付けで呼ぶ。
民謡三階節に“米山さんから雲が出た”ともある。
方や“妙高山さんから雲が出た”は無理であろう。
こうしてみると、米山は呼び捨てにされる事を厭がり、親しく
さん付けされるのを歓迎している孤独でプライド高い山という
ことになるが、果たしてどうなのだろう。

七五調の字余りが関係しているようだが、ほかに「○山」の
二文字が独特の呼び方に関係あるかもしれない。
日本百名山の多くは三文字以上であり、立山、聖岳など二文
字の山は11だけだ。
これらに“さんから雲が出た”式の言い方は可能だろうか。
立山ほか、焼岳、大山(だいせん)、白山、北岳、丹沢は何と
かさん付けが可能で、少々きついが月山も“月山さんから雲が
出た”と言えなくもなかった。
だが二文字にあって光岳、剣山(つるぎやま又つるぎだけ)、
聖岳、などに“さん”を付けると、前者より一音多くなり、少々
無理が生じてくる。

では上記の二文字の山や岳は“山、岳”を省略して呼び捨て可能
だろうか。米山→“よねを見た”は無理だったように。
すると、立を見た、大に登った、月(がつ)を見た、北に登っ
た、丹を見た、など一般的ではなさそうである。
これらはみな二文字四音であり、同じ二文字でも剣岳、聖岳、
光岳、など5音の山では山や岳を省略して“登った、見た”と言
えなくもなかった。
何事にも例外はあり、焼岳だけは焼に登った、焼を見た、と言
うのを聞いたことがある。地元の言い習わしによる耳慣れが関
係しているかもしれない。

以上こじつけを交えて連ねてみたが、何とヒマ人!と思われて
も仕方がない。
私は、
米山さん○  妙高山さん×
米に登った×  妙高に登った○
の図式から、妙高という山はあるが、米という山は無いのか、
という漠然とした不安を長年払拭できなかった。
しかるにこれには文字数、音数、そして字余りなどが関係して
いるらしいこと、立山、月山、丹沢、北岳etcは米山の図式に
類似しており、今やそれらの山に親しみさえ覚えた。
米山にはほかに兄弟があり孤独ではなかったのだ。

さて本論は雲でした。
以下は一昨日台風去った南の空を西から東へ移動した「乳房
雲」です。
このようにはっきり見たのは何年ぶりでしょう。
空全体に現れるのではなく、部分的に見られるのが普通のよ
うです。
雲のことですから、すぐに変化をしてただの灰色の空に変わっ
てしまうのもよくあることです。

 

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準決勝試合直後の行為、金足農業佐々木主将の素晴らしい人柄。

2018年8月24日(金曜日)

すでに旧聞の感はあるが、去る18日の甲子園準決勝の
結末は劇的だった。
金足農業1-2近江高校で迎えた9回裏、攻撃の金農は
無死満塁とした。
ここで意表をついたスクイズが成功、ボールが一塁へ送
球される間に、二塁走者もホームインし、一気逆転で金
農が勝利した。

出来事は一瞬であり、近江の有馬捕手は決勝ランナーへ
のタッチを逸した姿勢のままうつ伏し続けた。背中が波
を打ち嗚咽をもらしているようだった。

得点場面はテレビで見たが、リプレーに目をこらし、何
が起きたのか関連記事や動画サイトで見直してみた。
バントから決勝点までのきわどい攻守は何とか掴めた。
だが勝敗とは別に金農ナインの中で、勝利の直後から短
時間変わった動きをした一人の選手が目に止まった。

 

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決勝点を決められ倒れ込む近江高校有馬捕手。

 

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歓喜の金農ナイン。ボールを保持したまま起き上がれない
捕手。

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喜びの集団から出てバットを片付けようとしている選手
がいる。

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バットを自軍ベンチ前に置く。

 

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バットをかたづけた選手が振り向く。うつぶせのままの捕手。

 

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走る。

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倒れている相手捕手の方へ向かう。

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起き上がろうとする捕手に手を貸す。

さて喜び一色の金農ナインの中でバットを片付け、相手捕手
の立ち上がりに手を貸す選手とは誰なのだろう。この選手に
興味を持った。7枚目の写真で背番号7がかろうじて読めた。
サイトで調べると7番は佐々木大夢(ひろむ)左翼手であり、
主将だった。

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戻って何事もなかったようにピッチャー吉田と抱き合う。

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整列し、有馬捕手から届いたウイニングボールを審判か
ら受け取る。

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ナインと全力校歌。

緊迫の場面で複数の選択肢の即断に迫られた近江有馬捕手の
無念と恨悔を佐々木選手は痛いほどわかっていたのだろう。

勝利から約45秒、大切な進行に支障きたさぬよう迅速に二
つの行為を行った金農主将に優れた神経と人格を感じた。
打撃成績も立派であり、大活躍の金足農業にあって、今日ま
でまとめ役など影の功績も大きかったのでは、と思った。

ついに上越市大潟区で最高気温が40度を記録した。

2018年8月23日(木曜日)

本日は朝から診療所の上越市大潟区は“異常”に暑かった。

午後休診の日、歴史的な暑さが予感されたので、仕事を
終え、まず散髪に行った。
子供時代から散髪はずっとこの店、ナワ理容所(ナワトコ)
で切ってもらっている。東京時代の14年と満州の幼少を
除いてすでに半世紀はお世話になっている。
いつもながら、終えるとそれなりにしゃんとなり、もっと
早く来ればといつも思うが、熱波の本日はことのほかさっ
ぱりした。

午後1時半、表に出ると過日の39,5度より暑いと確信
した。
過去最高を想定した午後、記念に何をしようか考えたが、
迷わずゴルフの練習に決めた。
折角の暑さを逃げるわけにはいかない。
40打席近くある練習場はほかに二人いただけだった。
いつもの半分150球を打ったが、乾燥した南風が吹き
つけ汗は少なく、むしろ爽快であり終了に飲んだスポー
ツドリンクが美味しかった。

3時半すぎから美術館で堀川紀夫さんにお会いした。先生
の夏庭のテンセグリティ展はあと10日を余すだけになっ
た。
41日の会期はロングランであろう。終わったら前41日、
あるいは昨年同期41日と入場者数を比べてみたい。
9月になったら先生と大地の芸術祭を見に行くことになっ
ていて、ざっと行程について打ち合わせた。
当日現地の昼食は混雑が想定されるので、おにぎりなど
自前を用意にし、見学時間を多く取ることに決めた。教師
をされていた堀川先生に連れられた遠足のようでもあり、
今から楽しみだ。

以下に暑かった昨日本日の空を載せてみました。

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昨夕、吉川区尾神岳の積乱雲に生じた雷光。

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今夕刻、美術館近隣の潟川に映った雲。

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今夕刻、月の上に架かった小さな虹。限定的な雨は上空で
蒸発霧散し小さな虹に収まったのであろう(頸城区で)。

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今夕刻、北西の雨雲はこちらに来なかった。

気になっていた気温は夕食時のニュースで知った。
上越市大潟区はついに40度だった。

それにしても上越市における記録的な最高気温は大潟区で
よく観測される。
同区は沿岸に位置し風があり平坦であるが、時にコンマ何
度かの差で最高になってしまう。
一帯は主として砂地のために乾燥し、水分が多目である粘土
質の周辺に比し気化による放熱が逓減され、わずかだが高温
傾向になるのか、いずれにしても何らかの理由があるのだろ
う。

明日特別な記事がなければ、今夏甲子園で大活躍をした金足
農業高校の準決勝戦で垣間見られたキャプテン佐々木大夢(
ひろむ)外野手の、愛すべきちょっとした行為を書いてみた
い。

ぶり返す暑さ。

2018年8月21日(火曜日)

涼しかったのはほんの数日、本日は再びひどい暑さが
ぶり返した。
エアコンの部屋に居て表さえ出なければ暑さも気にな
らないかもしれない。
本日は美術館と3件の往診/訪問など一定時間外出
した。
出て見れば一定時間などはよほど良い方で、土木建
設、郵便、運送などの方は心配になるほど暑さに晒さ
れている。
水分補給だけでは限界があり、休息こそ願われる。

エアコンは必須だが天然の風と扇風機で頑張っている
家もある。
そうかと思えば入ったすぐは気持ち良かったものの明
らかに冷やしすぎのお宅も。
そこの方は血圧が上がっていたのも、採血の血管が
出にくくなっていたのも冷房のせいではと思い、ゆっく
り上げてとお願いした。

全員がかなりひどい風邪症状のお宅もあった。
明らかにウイルス性で治りが遅く、特に高齢者は肺炎
が懸念され油断は出来ない。

こんなに暑い夏は異常であり、7月から外来在宅とも
点滴が必要な方が絶えない。

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今夜の天気図で連続する19,20号の台風(日本気象協
会の天気図から)。19号は強い勢力を維持したまま北上
している。その影響で当地の明日の最高気温は36度、向
こう一週間も連日30度を越す暑さのようだ。

甲子園が無事?に終わった。つぶさに見たわけではなかっ
たが、慶応から金足農業まで個性ある学校が多く出場し、面
白かったと思う。
面白かったとはいえ、応援は煽り過ぎではないのかな。

暑さぶり返した本日18人のお客様、本当に有り難うござい
ました。

長峰池のミゾハギ 実りの田 好調な堀川紀夫展。

2018年8月19日(日曜日)

昨日は上越市吉川区の長峰池に行った折に見たチョウ
トンボとバンの事を書かせて頂いた。
植物では湖畔にミソハギが可憐な花をつけていた。
その昔、少なくとも私が育った上越市大潟区ではミソハ
ギを「盆花(ぼんばな)」と呼び、お盆の墓に供えた。
盆前に蓮のと一緒に決まった商店に出ていたり、売りに
来た人がいたようにも思う。

長峰池の湖畔には砂地があり、ミソハギが夏の盛りに咲
く。
涼しいこの花の風情を忘れられず、4年前にインターネ
ットに出ていた園芸店から苗を買った。

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昨日、長峰池のミゾハギ。

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本年7月下旬、樹下美術館のミゾハギ(背が高いのがリアト
リス、低いのがミソハギ)。

さて夏は過ぎ周辺の水田は黄金色を増している。
7月来の熱波で渇水→干ばつの危機が迫ったが、間一髪降
った雨に助けられた、と何人かの農家の人から聞いた。
しかし収穫時に粒が小さかったり、ヒビ割れを起こす心配を
口される方もいた。

そしてスズメ。

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近隣で見た鳥追いのカイト。昨年9月大洞原で初めて目にし
た。写真は8月13日。

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それでも毎年雀たちはやって来て稲をむさぼる。8月15日。

7,8月の入館者数が一日20人、30人、40人とゆっくり増
え、本日日曜日ということもあり、50人を越えた。
樹下美術館の50人は極めて珍しいことで、11年前の開館
直後の一時期を上回る状況になっている。

10周年の昨年から上向き基調が見られていたが、春の塩
﨑貞夫展、今夏の堀川紀夫展が強く後押ししていると考え
られ、皆様には感謝に堪えない。

長峰池で黒い蝶と鳥。

2018年8月18日(土曜日)

終日晴れてしかも涼しく、汗をかかなかった日。
例年トンボを撮っている長峰池に行った。
お目当ては二つあり、ショウジョウトンボとチョウトン
ボだった。
ショウジョウトンボは例年見ても一羽、見ない年もある。
本日池を半周ほどしたが見つけられなかった。
チョウトンボは間近で撮ることが出来、帰路田んぼに数
十羽が群れていた。

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湖畔のチョウトンボ。

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水田のチョウトンボ。何故か止まろうとせず、飛び続ける。

シオカラトンボやヤンマは場所取りや婚活?に何かと忙し
い。
較べてチョウトンボはそのようにアセアセしたところが無
く、一見穏やかに見える(本当のところは分からない)。

この日、長峰池で思いも掛けず、ヒツジグサの葉の上を歩く
バンを見た。
朝日池などで泳ぐのは見慣れていたが、葉の上の歩行は初
めてだった。

 

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乗られた葉は少し沈み込むが、馴れた調子で移動していた。
黒いバンは赤と黄色のくちばしが印象的。

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そして非常に長い足ゆびは浮葉植物の上を歩くために進化し
たのだろう。

本日、庭のテンセグリティが見えるカフェで相席をして頂くな
どいっとき混み合いました。ご協力に感謝しています。

陶芸展示室の白いテーブル ロッテアライリゾートの音楽セミナー発表会。

2018年8月16日(木曜日)

樹下美術館の陶芸展示ホールには8人掛けの真っ白なテ
ーブルがある。本日は数人のお子さんが座り、宿題をした
と聞いた。

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過日そこでコースターに絵を描いていた女の子さん。
作品を観たあと、何かを描きたくなるのはよく分かる。
たまにに混雑が生じるようになった当館。思い切って
テーブルを入れて良かったな、と思っている。

さて本日楽しみにしていた音楽セミナーの発表会がロッ
テアライリゾートであった。学生さんはじめ若い音楽家
が同所で行われた5日間のセミナー受講を終え、午後揃
って発表リサイタルをに臨まれた。

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「2018 Myoko String Seminarリサイタル」のプログラム。

10人の方たちによる以下2部の構成。お一人一曲のプロ
グラムに熱演が途切れることはなかった。

第1部

・J・Sバッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番よりフー

・パガニーニ:カプリスよりNo21
・モーツアルト:ヴァイオリンコンチェルト 第1番第1楽章
・ヴィニャエフスキー:ヴァイオリンコンチェルト第2番第
1楽章
・イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第5番
・モーツアルト:ヴァイオリンコンチェルト 第1番第1楽章

休憩の後第二部

・フランク:ヴァイオリンソナタ大四楽章
・ミルシテイン:パガニーニアーナ
・ブラームス:ヴァイオリンコンチェルト第1楽章
・ルクー:ヴァイオリンコンチェルト第1楽章
・ドビュッシー:ヴァイオリンソナタ

全ての生徒さんたちは溌剌として集中され非常に高度なリサ
イタルになった。演奏は深く心に響き胸躍らされた。思い思
いにドレスアップして臨まれる演奏から日頃の努力を想像し、
前途の幸運を祈らずにはいられなかった。

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立派なコンサートピアノ。川島余里さん、古川かりんさんの
伴奏は抜群。半円に並んだ椅子の会場に100余人のお客様
が集まった。

 

第三部はお二人の講師の貴重な演奏だった。
澤 和樹(東京藝術大学学長 英国王立音楽院名誉教授)
ジェラール・プーレ(元パリ国立高等音楽院教授 元東京藝
術大学招聘客員教授 昭和音楽大学教授)

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↑演奏プログラム。

澤先生の丁寧で心こもった演奏に深く慰められた。聴き終え
ると温かな幸福感に包まれた。

プーレ氏はベートーベンからファリアへと情熱を繋ぐ。渾身
のドビュッシーが終わると同行者達はブラボーを発し、不肖
私も起立して拍手に夢中になった。

リサイタルを終えると受講者さん一人一人に修了証が授与さ
れた。
思いも掛けぬスリルと円熟の饗宴は貴重な時間だった。
無料で会を開放されたロッテの皆様有り難うございました。
このような演奏会は、自分もまた頑張ろう、という気持ちに
させられます。

終戦記念日 誰にもあるコンプレックス。

2018年8月15日(水曜日)

本日8月15日は終戦記念日。

軍国少年として育ち、召集令状を喜びをもって受け取
った人が、二度と戦争をしてはならない、と振り返る。
声なき声を含めて太平洋戦争で戦地を経験した人共通
の思いと信念であろう。

死は、特に若い死は残酷である。
医師として何人か若い死をみてきたが、心身の苦しみと
運命の残酷さを目の当たりにして、耐えがたいものがあ
った。

戦死は多く若者のそれである。
殺戮が日常化された戦場であっても、一旦被弾した友が
十分な弔いもなく無残に息絶えていく様は、看取った兵
を真っ当な人間感覚に戻したに違い無い。

戦争や強い攻撃性への主導と加担は、個人の心身コン
プレックスに少なからず因すると言われる。
残念ながらコンプレックスは誰にでもある。
だから巧妙にターゲットが示されると、優越欲求と敵対
感情が容易に手を組みじわじわと拡大し、ある日突然と
んでもないエネルギーを以て異常発火しかねない。

個人や国の苦しみに終わりはない。
だが月並みなことだが、幾ばくかでもコンプレックスを
埋め合わせる精一杯愛ある個人生活(文化といえるかも
しれない)は唯一戦争回避の種子となろう。
国もそのような生活の公的な支えとなるべく最大の努力
を惜しまぬよう、願ってやまない。

 

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ご好評を頂いています「夏庭のテンセグリティ 堀川紀夫展」
は8月28日終了でしたが、9月4日(火)まで一週間延期
とい たしました(団体さんのお申し込みなどにお応えする
ためです)。

昨日の閃光はベルセウス座流星群の火球? Smileの歌二つ。

2018年8月14日(火曜日)

昨夜、高速道路で見た閃光はベルセウス座流星群に関係した
流星のようだった。
特別大きく明るいものは火球(かきゅう)と呼ばれるらしい
が、昨日のはそれではないか、と思われた。
火球は見ようとしても中々見られないらしい。

13日は新月で余計な光が少なく、また私が見た場所は比較的
暗い山中にかかる場所だったのも良かったのか。
前に一台車が走っていたが、恐らくその人達も目にしたと思わ
れる。

暑さがぶり返しているものの、十分に降った雨で花が生気を取
り戻している。

 

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テンセグリティを見ているらしい美術館のキキョウ。

 

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ご近所のムクゲ。子供時代はムクゲの花芯を折り、イネ科の草
の軸に刺して風車にして遊んだ。特に花びらが互いに離れた写
真のような花は風車に向いていた。

本日も大勢の方が来館され、3人のスタッフはまともに昼食を摂
る暇がなかったという。

さて火球を見た人には良いことがあるという。それではSmil
eが付く私の好きな曲を二ついずれもナット・キングコールで。
この歌手は曲を全く崩さず、アドリブせず、譜面通りきっちり歌
う。それで若い時には好きではなかった。だが今無理なく聴ける
のは非常に不思議なことだ。


「Smile」はチャップリンの映画「モダンタイムス」の主題歌。
チャップリン本人の作曲、この人は本当に凄い人。

 


私がよく聴いたWhen You’re Smilingはベリーコモのレコードで
あり、1960年代ビートルズ来日の頃の話。掲載した二つの歌
の内容はよく似ている。

本日お越し頂いた県内外の皆様、誠にあり難うございました。
暑かったでしたね、来年はクーラーを強化するつもりです。

21:30過ぎ北東の空の閃光は隕石? アートトリエンナーレのラッピング列車。

2018年8月13日(月曜日)

只今22;10ころ、大した事ではないかも知れないが、
とりあえず記載してみた。

今夜21:30過ぎ髙田インターからの直江津方面の帰
路、進行方向のほぼ正面(北東方向)にかなり大きな球
状の閃光が現れて消えた。
色は明るいオレンジ色でせいぜい数秒?の短時間、10度
ほどの高さで東から北へほぼ水平わずか下方へと流れた。

何だったのだろう?
流星ならばかなり沢山見ているが、それらとケタ違いの
大きさと明るさだった。
中空で消えてたが隕石だったのか。
ほかに見た人がいるのではないかと思っている。

さていつものような記載になります。
本日午前から昼まで激しい雨が降りしきり、大きな雷も鳴っ
た。
当地だけでなく、上越一帯、いえ全国各地で同様の気象に
襲われたと報道された。

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雷雨をしのいだ堀川さんのテンセグリティ。

このところ美術館の入場者が増え、時にはカフェで席待ちが
生じることも起きている(勿論ひっそりしている時間も多々
ありますが)。

そして夕刻、いつものほくほく線はラッピング電車が通過し
た。

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撮った一枚を拡大すると下段に「DAICHINO GEIJUTSUSAI」
と書かれている。窓の上下の黄色は樹木であろうか、鳥やう
さぎなども描かれている。

新潟県は十日町市、津南町で開催されている「大地の芸術祭越
後妻有アートトリエンナーレ2018」をイメージした列車だった。
デザインはコスチューム・アーティストの、ひびのこづえさん
が担当し、越後湯沢~まつだい間を1往復する臨時列車だが、普
通列車にも随時使用されている模様。

9月になったら私たちもまだ見ぬアートトリエンナーレに行く予
定です。

高積雲の日 標識を利用するカラス。

2018年8月12日(日曜日)

本日の空には大きめの高積雲が気持ち良く広がった。

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頸城区の水田の空。

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大潟区は鵜の浜温泉海水浴場の空。
今夏は晴れに恵まれ温泉は賑わい、助かっていますと
旅館のおかみさんが仰っていた。長野、群馬、山梨各県
および八王子、多摩など東京の車が一杯。

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近くの農道にあるT字路の道路標識「一時停止」と「止まれ」は
ほぼ終日カラスが利用している。

堀川紀夫展が中ほどに差し掛かって  楽しかったトークイベント。

2018年8月11日(土曜日)

本日8月11日、大切な記念日を前に堀川紀夫展が中ほ
どに差し掛かろうとしている。
そんな日頃、一つの山場と考えていた堀川さんとのギャラ
リートークを今夜終えた。

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今夕のテンセグリティと鹿の子百合と田んぼ。
作品は楽しく、出来れば美しくそして私たちを幸福にして
欲しいと思っている。
心配だった堀川展はそのようになりつつあって本当に嬉し
い。
高校野球ではないが、展覧会も会期中に育つことがあると
は驚きの発見だった。

そして本日の不慣れなトークイベント。

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今夜の会場、熱心に聴いて頂いたと思う。

ちなみに休憩を挟んだ前半45分は「現代美術」を語って
頂いた。長岡現代美術館のこと、GUNの足跡、反逆と前衛、
教師と作家活動、ネオダダイズム、芸術とアートetc。
不躾な質問を交え行きつ戻りつ、信濃川の雪イベント、石
を送るメールアートのことにも言及してもらった。

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対談の一コマ。堀川さんの前に現代美術草創の人マルセル
・デュシャンの作品「自転車の車輪(2013年作)」のレプ
リカが置かれている。

休憩は皆様にお茶をお出しして一服して頂いた。

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遅くまで世話になったスタッフ。

少々短時間の後半はテンセグリティ。展示で見慣れたせい
か、どちらかと言うとこちらの方がほっとさせられた。
大阪万博での出会い、越後妻有における「大地の芸術祭」
の初出品以来の研究過程、17’髙田花ロード出品などテン
セグリティとの関わりを話して頂いた。
その中でテンセグリティの位置と展望を語って頂けた。

全体を通した質問では五重塔における心柱との構造上の違
い、多重心性、軸のポイント、東京タワーとスカイツリー
から、身体と心、さらに宇宙構造までテンセグリティの原理
応用について質疑が膨らんだ。
現代美術の糸魚川におけるエポックの指摘も新鮮だった。
最後に現代美術と送り手受け手感覚の相違。その接近と親
しみの感想は予想を越えるものであり、成果を実感した。

15人が参加した打ち上げは一期一会で臨んだ。
普段飲めない酒を干すうち、これは最後の晩餐なのか、と
まごう喜ばしい感覚に包まれた。

赤字が続く美術館を多くの皆様に埋めて頂いていること、
本当に有り難く思っています。

椅子と野菜。

2018年8月10日(金曜日)

去る8月2日、椅子作家の小島優さんとスリップウェアの陶
芸家山田洋次さんが当館をお訪ね下さった。

ところで昨日、その小島さんのウインザーチェアーの現物
を見せて下さった方がいた。

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五感に心地良い椅子。

居あわせた者みんなで座ってみた。
とても気持ちが良い。

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当館で個展開催中の堀川紀夫さん。

そして本日の夕食は、前上越教育大学教授(作曲、音楽分
析)の後藤丹先生が新潟市からお送り下さった野菜を食べ
た。

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麻婆料理にしたナス。

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充実した枝豆。

奥様の菜園からの恵みはとても美味しかった。新潟市へ戻ら
れた後も私たちを覚えて下さっていたことが、何より嬉しかっ
た。

先生、奥様本当にご馳走さまでした。

忙しかった木曜日 望郷の流木たち。

2018年8月9日(木曜日)

庭に面したカウンターにずらりとお客様が並ぶ時間が
何度かあり、賑やかにして頂いた木曜日。
カフェでお休みして庭の作品へ、あるいは庭からカフェ
へ、皆様には思い思いに過ごして頂いた。

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前山忠さん、関根哲男さんは堀川紀夫さんのご友人。
熱い気骨を漂わせる作家の皆さん。

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午後遅くSPレコードを持参された方と蓄音機を聴いた。

シューマンのオーボエソナタ、ハイフェッツはサンサーン
スのロンドとカプリチョーソ、男性の歌などを楽しんだ。
戦前の名手たちの演奏は端整そのものであり、曲ととも
に聴く人を如何に大切にしていたかが分かる。分けても
カフェに響いたオーボエの音色は抜群だった。

夕暮れはすぐ近くの渋柿浜へ。

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浜の流木たちは揃って望郷の念に駆られている風だった。
いずれもかなり大きく、一体いつ漂着したのだろう。

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早くも砂浜でノブドウが色づいていた。

台風が去り、再び暑さに晒されている。例えはおかしい
が、激しい気象の前に私たちはマナ板の鯉のようだ。

今日の夕暮れ 母の声。

2018年8月8日(水曜日)

台風が関東の沿岸に近づいている。
当地の夕刻は水田にサーチライトのような陽が射し、田は
先日の雨を吸って一息ついていた。

 

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ほくほく線の電車が上る。

 

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上越市は大潟区蜘蛛ケ池集落の夕焼け。

 

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同じく潟川の夕暮れ。
仕事の後でこんな風に写真を撮っていると段々と落ち着
かなくなる。
記憶に間違いが無ければ、子供の頃、とにかく遅くまで
外で遊んだ。
するとしばしば母が家から出て「ご飯よー!」と呼んだよ
うに思う。
いや確かに呼んだ、表で、大声で。

夕方の落ちつかない気分の原因の一つは母の声なのか。
晩年とは早晩子に帰り、赤ちゃんのようになり、最後は何
も無かった世界(現象的に)に戻るのであろう。
お年寄り達をみていてその通りだと思っていたが、いま自
分にもそれが起こり始めている。

 


このコーラスはとても良い。
ハーモニーの理解が共有され、譜面を持たないので十分に
心も込められている。

上田縞の暖簾。

2018年8月7日(火曜日)

100才をとうに越えられた女性は酷暑のなかうとうとし
ながら安定して過ごされている。
夏になってその部屋に架かった暖簾がとても良い。
上田縞(うえだじま)だと聞いています、とお嫁さんの返
事。

信州つむぎの中でも有力な上田で織られた縞の着物をほど
いて暖簾にした、という。寝ている方がかって着ていたも
のだった。

 

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黒っぽい地に大小の黄色の縞が大変に粋。
気持ち良くさらりとして、細身だった持ち主にはどれほど
似合っていたことだろう。
この方の趣味の良さや能力は、東京の奉公生活で培われ、
敬服に値するものだった。

織物を作る人着る人、共にかっての人は手間を惜しまな
かった。
およそ掛けた手間の分だけ明らかに良さが現れる。
品物の良さを理解し、受け手が大切に扱ったことまでちゃ
んと伝わる。

昔多くあったものが今しばしば特別な物に見える。
だが今多くあるもので将来特別になる事がどれだけあるだ
ろう。

心と眼と感覚のリフレッシュ&成長の場所、ロッテアライリゾート。

2018年8月6日(月曜日)

本日午前、約一ヶ月ぶりに乾ききった当地に雨が降った。
忘れかけていた雨音がして水田、畑、庭が息を繋いだ。

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7月26日の展示以来初めて雨が降った。曇り空ながら展示
中の堀川紀夫さんのテンセグリティも一段と清々しく映る。

 

さて、一昨日夕刻、当県(新潟県)は妙高市のロッテアライリ
ゾートへ出かけて一泊した。
CEOの方にご案内して頂き驚き、また心から楽しんた。

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妙高山を背にしたエリアに入って行く。

 

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周囲に芝が植栽され美しい眺め。

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わずか秋めいた雲の下のアライ棟、ロッジ棟、クラブ棟。

 

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空につながりそうなブール。

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大人も試したくなるツリーハウスなど空中アクティビティ施設。
支援スタッフが付き、ハーネスにガードされる。

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山道の随所に咲いていたヤマアジサイ。

 

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ゴンドラ終点から見た眼下の眺め。高速道路の橋桁が印象的。

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美味しかったジュースとアイスクリーム。

そして夕食のイタリアンは地元食材の絶妙なアレンジ。いくつか
をかいつまんでみました。

 

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オリーブオイルがあしらわれた矢代豆腐のムース。

 

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コシヒカリはまさかのお焦げ料理で、愛おしい風味と歯ごたえ。

食事の後に膨大な写真集のコレクションがあるエリアへ。

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ここで座りお茶も飲んだ。

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野鳥や蝶。

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その建築物が世界遺産になったル・コルビジェのコーナー。

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樹下美術館を設計された大橋氏敬愛の建築家・安藤忠雄。

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建築家・磯崎新(あらた)。

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彫刻家イサム・ノグチ。

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マリリン・モンロー、ブリジット・バルドー。

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写真家マグナム集団の作品集。左にモンローとクラークゲーブ
ルらが映る表紙の本。両人が共演した映画「荒馬と女」の撮影
に於ける一コマか。

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ネフェルティティの像が見える古代文明。

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樹皮図鑑などが見える植物コーナー。

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私も少々携わったボタニカルアート。

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懐かしいデビッド・ホックニー。

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バスキア。最近日本の若手実業家が大金を投じてこの作家の
作品を落札し、世界の話題をさらった。

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鳥類。

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野生動物や猫。
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オフロード、地勢。

 

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篠山紀信による歌舞伎の世界。

ここに来れば好みの分野の本に出会えるし、今後の趣味や興味
の対象にしてみたいもの、まだ見た事もない分野に出会えるかも
しれない。
写真集中心なため大変気楽に読む(眺める)ことが出来る。

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本に囲まれガラスの器で珈琲を飲んだ。

この日、もっとも驚いたのは屋内の一角で息づいていた巨大な
竹の造形物だった。

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作品は乾燥し、枝がこまやかな網目を作り出し何とも軽々とし
ている。向こうに人が歩いている。

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内部の明かり、左隅は暖炉か。
アート展、パフォーマンス、舞踊、音楽会、ファッションショー、
あるいは茶会、、、。
ここはどんな事も素敵にし、また新たな息吹を与えそうだった。

さて構内はリーズナブルからゴージャスまでそれぞれ宝箱のよ
うに丁寧にあしらわれていた。
家具、オブジェ、絵画、みな足をとめてみたい。
貴重な本のエリアは誰もが入館できるという。

良いものに触れることは豊かな成長の歩みを約束する。
若者から高齢者まで人はいつまでも成長できるという。
実直な日々を送り、時にはここを訪ねて心と眼と感覚を楽しませ、
そして磨いてみたい。

当日、大変丁寧にご案内いただき本当に有り難うございました。
子供から大人まで、一人からグループや家族まで楽しめる貴重な
近隣施設。
懸命に傾注されているリゾート文化への挑戦を継続され、顧客の
裾野拡大と成功を心から願っています。

ロッテアライリゾート TEL:0255-75-1100

「渇水」についての警報や注意報が必要ではないだろうか。

2018年8月3日(金曜日)

連日の厳しい日照りで大切な田畑が渇水し干害がクローズア
ップされている
一度枯れた後では水を遣っても蘇らないので深刻であろう。
草花や芝生が辛くなっているのとは訳が違う。

過日お会いした方は中山間で水争いが起きるのでは、と心配
顔だった。

夕立でもいい、雨が待たれるのに、連日西部劇のようにカン
カンとした蒼い空。雲といえば薄く小さなのが頼りなげに現れ
ては消えるばかり。

そんな日が続いた昨日夕刻、西の空に黒々としたかなり大き
な雲が現れ、こちらに向かってきたが結局降らなかった。

 

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一応現れた黒雲

 

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雲の端が毛羽立っている様子が覗えた。上空で雨が降り始め
ても、途中で蒸発しているのではないかと思った。

さて夜のニュースに続く天気予報は相変わらず晴れを伝えて
いる。
最後に「注意報ですが、特にありません」とNHKの新潟放送が
伝えた。

ちょっと待って、深刻な干ばつ被害が拡大している最中であ
る。何も無いではなく「小雨」「渇水」についての警報や注意
報があってしかるべきではないだろうか。
それも早め迅速な情報が必要なのでは。

以下は気象庁が示している各種の警報、注意報。、

●特別警報 大雨(土砂災害、浸水害)、暴風、暴風雪、大
雪、波浪、高潮
●警報 大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、暴風、暴風
雪、大雪、波浪、高潮
●注意報 大雨、洪水、強風、風雪、大雪、波浪、高潮、
雷、融雪、濃霧、乾燥、なだれ、低温、霜、着氷、
着雪

警報、注意報はおよそ降り過ぎ、吹き過ぎが取り上げられる。
異常高温、異常日照、小雨、渇水など干ばつに直結する日照
り気象が除外され、情報としては十分とは言い難い。

ウインザーチェア、スリップウェア、正木春蔵さん。

2018年8月2日(木曜日)

本日から第2週に入った堀川紀夫展。久し振りに作家さんが在
館し、様々なお客様も見えて心弾んだ。
その中に正木春蔵さんが大好きというご婦人が来られて感激し
た。名を知って25年は経つが、東京の店や山代の工房を訪ね
たこともある九谷の作家さんだ。
ここに居て正木さんを愛好される方に出合うとは。

 

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↑東京からIターンされている方と堀川さん。お客様は音楽、文
学、美術、農業、生物など何でも造詣深い。

午後やや遅く、ある方がお二人の若い作家さんをお連れして来館
された。
ウインザーチェアーを中心に作る椅子の小島優さんとスリップウ
ェアの山田洋次さんだった。
お二人とも渡英して修行されている。
売れている作家さん独特の物静かでシャイな雰囲気が印象的だっ
た。

両人をお連れした方は趣味の良いコレクターさんで、何と18世
紀の本場英国で制作されたスリップウェアの大きな皿鉢を持参さ
れた。
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↑夢にまで見た40㎝はあろうかという実物が窓辺に置かれている。
褐色の地に施された黄色の紋様が何とも爽やか、かつ重厚だった。
想像以上に滑らかな表面は鉛釉の効果だという。

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兵庫県は伊丹で制作されている小島さんの作品展リーフの一部。
下の写真の右に飾られているのは、これもスリップウェアか。塗り
まで一貫される仕事は大変丁寧で人気がある。

また滋賀県は信楽(しがらき)で制作される山田さんの作品は都内
11店舗、全国18店舗で扱われている。
来年春、お二人の作品展が柏崎市はgallery tanneで開催予定だ
ということ、楽しみにしたい。本日は会場の下見の帰路らしかった。

“良い品をリーズナブルに”。若い方達が工芸の世界で活躍されるこ
とは本当に良いことだ。

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