2019年6月

日曜日午後の庭 壁に止まる雀 夕暮れの雲。

2019年6月30日(日曜日)

例年になく梅雨らしい空が続いていたが、本日午後やや遅く小降りとなり、いっとき陽もさした日曜日。
草花は生き生きと生気を放ち、鳥たちの声が庭にこだまし、幾つかの生き物たちが近くへやって来た。

 

美味しい雨をたっぷり吸った庭。
夏の草、イトススキが涼しげ。

 

これも夏の草、トクサの新芽がぐんぐん伸びてきた。

 

雨に降られたスカシユリが脱色されてガラスのようになっている。

 

やや遠い西の一角で遅いアジザイが鮮やかだった。

 

テッポウユリがカフェの正面で目立っている。

 

これは手前のテッポウユリ。こちらは賑やかなおしゃべりの趣き。

 

 

モミジバフウの実。
この特徴ある実を調べましたら、楓(フウ)に属する木だと分かりました。
イタヤカエデだと思っていましたが、それはロペラのある実を付けるので違ったいました。
フウには何種類かあるようですので、調べてみます。
長くイタヤカエデと言い、申し分けありませんでした。

 

 

樹下美術館は40度西に曲げて作られている。その角に毎年雀が巣を作る。
今年何度目かのヒナたちがチュンチュン、と鳴いている。

 

巣のそばの壁に突然雀が止まった。鳥が壁に止まるとは、驚きの光景。
生き物で変わった行動をするのは、およそ若い個体だ。
以前コムクドリで見た事があったが、巣立ちが迫るとどこからともなく若鳥たちが集まってきた。
彼らは巣を覗くなど、待ちきれないという風で、幼い仲間に興味を示した。
鳴き声によって巣立ちが近いヒナがいることが分かるのだろうか。
それとも同じ巣で今春育った兄姉たちなのか?

 

設計者・大橋秀三氏の考えで、樹下美術館の壁は荒い刷毛目が施されている。
雀は細い細い爪で粗壁の目に止まり、ヒナの鳴き声を聞いている趣き。

 

雀が去るとベニシジミが来て窓ガラスに止まった。

夕刻になると風が出て、雲が良い感じになった。

 

ほくほく線の夕暮れ電車を撮りに行ってみた。

 

 

雲は電車と良い関係にはならなかったが、私の車の見事な背景になった。
車は一年前にプログレからプレミオに変えました。

過日訪れたS氏が、私は雨や雪が好きですね、と仰った。
災害はいやだが、確かにそれが無かったら、毎日カンカンと照る空を見上げながら、あーあ、などと言うほか無いかもしれない。

1メートルの津波警報はもっと丁寧に伝えても良かったのではなかったか。

2019年6月29日(土曜日)

過日マグニチュード6,7の山形沖地震が発生し、新潟・山形県境を中心に被害があった。
この時、直ちに津波警報が出され、200キロ離れた当地でも一部で混乱があったようだ。
揺れは恐ろしいが、東北の震災以来津波の甚大な災害規模は特別なものとして記憶に残っている。
現にこのたび親族からすぐ避難してと、電話も掛かった。

テレビ画面は地震速報とほぼ同時に高さ1メートルの津波警報で出て、以後ずっと続いた。
1メートルとはいえ、恐ろしい津波の威力が実験映像で流されもした。
「海岸に近づくな、注意して」のアナウンスも繰り返された。

ところでこのたび、当地の一部でパニックといえるほど逼迫した混乱が、独居老人でみられたという。
老人にとって「1メートルの津波警報」というと、自分の所にもそのレベルの津波が来る、と受け取るフシがあったようだ。
それだけの海水が押し寄せれば、机、椅子、ベッドはおろか、家まで流され、命の危険さえよぎろう。
パニックに陥った老人が福祉関係者に電話し、すぐに避難先を探して、と繰り返し訴えたのは理解出来る。
実際に何が起こり、どう変化するか、災害の予測は難しく、軽々に大丈夫と断言できない側面もある。
それで必死の連絡を受けた福祉担当者は、平静を失った老人に対して難しい対応に長時間苦労したらしい。

この度の津波警報は、煽るだけ煽った印象を受けたと、その方は仰った。
万一を想定するのは行政の宿命、と理解はできるが、、、とも仰る。
しかし同じ万一でも、津波の知らせにパニックに陥った老人が発作を起こしたり、転倒受傷するなど、副次的なアクシデントを生じかねないのも事実である。

東北大震災以後、度々地震が起きているが、多くの例で津波の心配はないと伝えられた。
だがこのたびは直ちに津波警報が出され、明らかに異常事態であり緊張が走った。
津波(実際は数㎝程度だった模様)警報のアナウンスには、何らかの効果はあったにしても、パニックレベルの過剰な反応を生んだのも事実である。
このようなことから「1メートルの津波」の報じ方は思わぬ混乱に配慮し、現実的かつより丁寧な知らせ方の工夫が求められるべきではないか、と思った。
如何だろうか。

雨中の白い花、緑のカエル。

2019年6月28日(金曜日)

昨年の晩秋、来年賑やかに咲いて、と言って鉄砲百合の球根を沢山植えた。
それから日が過ぎ、月が経ち、その百合が今雨の中で咲いている。
今年クリスマスローズが、チューリップが、スズランが、アヤメが既に去った。
でも超特急の花たちはこの庭で少しだけ速度を落とし、しばし慰めてくれる。

 

雨中さっそうと香る鉄砲百合。
3,4カ所で咲いています。

 

雨を背負った庭の女王様カシワバアジサイが、重いと言って下を向いている。
雨をふるい落としてやると、多少は持ち上がってくる。

 

 

夏つばきはすぐに散る.。
注意していないと「今年は咲かなかった」、ということになりかねない。

 

そのナツツバキの落花。
重ならぬよう誰かが置いたものか、上手く散らばっている。
こちらに広く散っているのは、弱めの西風が吹いたせい?

 

 

そしてヒメヒオウギズイセンの葉におびただしい数のアマガエル。
春、田んぼで孵化した個体が成長し一斉にやってきたものか。
樹下美術館はアマガエルも利用する多目的施設。

新潟市方面から「おとプラ倶楽部」の皆様。

2019年6月27日(木曜日)

樹下美術館は2017年5月、新潟日報の「おとなプラス」で詳しく取り上げられた。
ライターの掘川愛理さんが2回訪問され、成り立ちから建築物、展示作家、展示物、ロケーションおよび庭、カフェ、食器、来館者さんの感想に至るまで、実に詳細に取材され、大変好意的にお書き頂いた。芸術に造形深いライターさんらしく、タブロイド判3面にわたり写真と共に見所が述べられ、以後遠方を含め来館者さんが着実に増えた。

本日午前、おとなプラスの読者さんの集まり「おとプラ倶楽部」の方々46名様が大型バスで来館された。前島密記念館など上越地方の小規模な文化施設を巡るバス行「上越の小さな美術館・記念館めぐり」で寄って下さった。団体さんなので入館料はお一人150円にさせていただいた。

 美味しいと言って頂いた各ホールに用意した冷茶。

是非館長の話を、ということで胃カメラを済ませ10時に駆けつけた。
作家と作品の要点を説明させて頂くと、興味を持ってお聞きくださり、張り合いを感じた。

 

 

 

 

熱心に鑑賞され、グッズや絵はがきをお買い上げ頂いた。
2011年2~3月、新潟市知足美術館で小生の植物画「花の命展」があった。
観ましたよ、という方がおられ嬉しく思った。

 

小さな樹下美術館に大型バスはモンスターのようだ。

“今度はゆっくり来ます”のお言葉が有り難かった。

 

以下は昨日夕刻のほくほく線の上り電車。珍しく迫力ある夕焼け雲にお目に掛かったが、雲と電車の構図が上手く取れなかった。
自然現象と動く対象の時間や位置など、写真はなかなか思うようには行かない。

 

小島優(あつし)さんのウインザーチェアー 食写。

2019年6月25日(火曜日)

柏崎市谷根にあるgallery tanne (ギャラリータンネ)で、兵庫県は丹波で椅子を制作されている小島優さんのウインザー・チェア展が催されている。
ダム湖に沿って上がる谷根はちょっとした憧れの地であり、これまで2回出かけたものの、日暮れと降雪でいずれも引き返したいきさつがある。

現在開催中の椅子展で一脚お求めなったという方が帰りに当館に寄られた。
見せて貰ったところとても良い。
手作りの一品なので熱意、センスと丁寧さ、良心など工芸ならではの味わいが滲みかつ漂う。

以下樹下美術館の絵画室、陶芸室でそれぞれ撮ってみました。

 

 

良いもの同士はお互いを引き立て合う。

普段良いものに触れ、倹約を試み貯金をして、自分なりの宝として愛せる品を探してみる。
張り合いと自分磨きの終わりのない楽しい世界が広がるにちがいない。

同じ柏崎のギャラリーcoil4で開催中の山田洋次さんの陶芸・スリップ・ウエアも観たいと思っているが、中々時間が取れない。

 

このところ話題の足しに食べ物を良く載せている。
時に食べ物は写されるのを待っているように見えるので、撮ってみようなどと言っては、ついつい妻の料理にカメラを向ける。

 

過日のオオバイワシが昨日野菜をからめた薩摩揚げとなった。

 

本日、小ぶりなサバがスッキリした塩味の澄まし(船場汁)に。
具が少なめですが、老人向きであり、味が滲みた大根が美味しかった。

 

今年最後のタケノコです、と言ってご近所から頂いたもの。

ところで先週末の女子ゴルフツアーで新潟県出身、20才の高橋彩華選手が大活躍した。
その前の石井理緒選手といい、我が雪国の若いプレヤーがビッグネームを相手に優勝争いをするのは、本当に凄い事だ。

7月18日(木曜日)から齋藤三郎・齋藤尚明、両氏の親子展。

2019年6月24日(月曜日)

今年夏の主要な催事、「齋藤三郎・齋藤尚明親子展」が近づいて来まし
た。
この度は親子ご両人ともども白磁をメインにした展示です。
お盆を挟んだ7月18日から8月27日までの40日。
両氏の芸術への情熱を思い、親子の愛情漂う会場を想像しています。

また会期中の毎土曜日午後、両陶齋のお道具を入れた薄茶点前のお茶席
を予定していますので、どうかお楽しみ下さい。

皆様にお知らせすべく現在下記のような書面で告知作業を進めている所です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・記・・・・・・・・・・・・・・・・・・   
齋藤三郎・齋藤尚明親子陶芸展
-受け継がれる格調-

このたび樹下美術館では故齋藤三郎氏(初代陶齋)と齋藤尚明氏(二代陶齋)
の親子陶芸展を以下のように催します。夏の日に清々しい白磁メインの会場
で、父子の魂が一つになる幸福な展示をご高覧頂きたく、謹んでご案内申し上
げます。

日時:令和元年7月18日(木曜日)~8月27日(火曜日)
午前10時~午後5時
会場:樹下美術館 949-3103上越市頸城区城野腰451番地
電話025-530-4155 入場料お一人様300円

※会期中、毎土曜日午後のお茶席
7月20日、27日。8月3日、10日、17日、24日の各土曜日、樹下美術館茶室
にて午後1時からと2時半からの2回、薄茶点前のお茶席を設けます。主に両陶
齋のお道具を用い、1席5~7名様で、会費はお一人様1200円です。ご希望の
方は出来れば予めお電話でお申し込み下さい。会費は当日樹下美術館の窓口で
お願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 一昨日樹下美術館にお見えになった齋藤尚明、二代陶齋氏はとてもお元気でした。

 

梅雨の施肥 魅力的なブリジット・バルドー。

2019年6月21日(金曜日)

日中晴れて暑かった本日、夜になって雨になった。数日来、花が終わった草木にお礼肥をやった。芍薬、ヒュウガミズキ、クリスマスローズ、ミヤコワスレ、クレマチス、ツツジ、ヤマボウシ、幼木のモミジなど70~80株の草木に施肥した。
草むらに入り汗をかき、クモの巣にからまれ、蚊に刺されたが、来年の手助けが出来て満足だった。

 

 

 こんな風に、向こうまでぐるりと一周させて固形肥料を入れて土を被せる。

そして今夕の雨は、くべた肥料を馴染ませるのに良いタイミングになっている。

 

今夜珍しくテレビ映画を観た。ブリジット・バルドーとジャンヌ・モローが出ていたので最期まで観た。
「ビバ・マリア」は1965年制作映画ということ、私の学生時代に相当していた。気鋭だったはずのルイ・マル監督作品は、一見深刻なシーンで始まり、途中から荒唐無稽なコメディーに変わった。ストーリーに面食らったが、世界からBB(ベベ)と呼ばれて愛されたバルドーは、やはり魅力的だった。

 

 

 

 

 

メキシコで革命を成功させた後、本国のフランスに帰国、メキシコ風の衣装で再び旅芸人一座の舞台に立つところで終わる。
若かりし日、時に映画を観に行った。モノクロ映画で見るけだるそうなジャンヌ・モローが良いと思っていた。

40才になろうというときに映画界を引退、以後、動物愛護活動に献身したと聞いているバルドー。
「贅沢ほど嫌いなものは無い」、「知的な老婦人が最も素敵」、「Me Tooはおかしい」などいうような語録を多く残しているという。

樹下美術館は多目的施設? 大潟町小学校の保健委員会と中庭の水田!

2019年6月20日(木曜日)

清々しい青空の日の昼、樹下美術館の駐車場は満車だった。
お一人様からグループの方まで展示鑑賞やカフェのお茶に食事、あるいは庭を楽しまれた。さらに陶芸ホールでは10人の写真愛好家のグループがテーブルを囲んで会議をされた。先日も5名の方が同窓会の打ち合わせで二度に亘ってホールのテーブルをお使いになった。

 

 

庭の水盤にヒヨドリが水浴びに来ていた。
日射しが強くなり、スズメやムクドリなども次々にやって来ては浴びる。

 

カフェから見上げると軒下にスズメ。
この左角に巣がある。つがいは今年最期のヒナを育てているようだ。

かよう来館者様から鳥たちまで、小さな樹下美術館をさまざまに使って頂き、ちょっとした多目的施設の趣きとなり、ありがたいと感謝している次第。

 

本日午後、大潟町小学校で学校保健委員会があった。
養護教員による健診や調査の報告と評価、行政保健師と栄養士による解説と質疑などが行われ、最期に不肖小生のしめくくりで進行した。
食事、特に朝食の意義がメインテーマ。近時、これには下垂体副腎系ホルモンやインスリンの動向なども加味されて話が進み、今昔の感がある。

私のまとめの番になった。
昨年も同じような事を話したように思うが、生活習慣の課題は個別の善し悪しのほか、すべて根本は幸福な人生のためのものであり、その意義を考えることは大切ではないか、と述べた。そのため目的に沿った自己コントロールが出来るよう、根気よくトライして成長してもらいたい、というようなことを話したつもりだった。

 

 

校庭に作られた池にシオカラトンボ、ムギワラトンボの雌雄数組が飛び、メスは盛んに産卵していた。

 

驚いた事に、この小学校の中庭は今春から水田に一変した。春の健診で訪れた時には重機が入り、生徒たちは手掘りで田を作っていた。、

 


水田は水の管理が主要な課題にちがいない。水はシートで確保されたようだが、新鮮さを維持しながら巡回するよう工夫されているのだろう。
時間によって日陰に入る部分はやむを得ない。しかし周囲の白壁とガラス窓の反射によって一定の緩和が期待できる。
居ながらにして四季折々の生育観察と田仕事が出来るのは大きい。又こども時代から日照、気温、風雨など自然現象に親しめ、素晴らしい取り組みだと感心した。

この学校は私の母校。6年生の担任の発案だという水田の中庭は、何とも頼もしい試みだと思った。
見たところ稲は順調に生育しているように見える。
病虫害を回避して秋には無事収穫が出来るよう心から祈っている。

頂き物と食卓。 

2019年6月19日(水曜日)

梅雨は野菜の季節の始まりでもある。
今年はジャガイモの花が咲かない、とは畑をしている方達からよく聞いた話。それが一人二人ならまだしも、大概の人がそうです、と仰る。実を大きくするため例年なら花を摘む所だが、今年はしなくて済んでいる、とも聞いた。
但しジャガイモは花が咲かなくても、土の中にちゃんと実がなるらしいのだが、咲かない年はサイズが小さい傾向があり、心配だという。収穫が近づき果たして今年の成果はどうだろう。

ところで今タマネギの収穫が盛ん。ご近所、知り合い、さらに患者さんたちからも頂く。
以下は玄関に置かれたタマネギはじめ野菜の数々。

 

 

まるで商っているような眺め。スタッフとも分け合うが、妻はいくらあっても困らない、と言う。

そんな訳で食事の野菜は豊富。ほかに釣りの方や宮城の弟などから肉や魚が届き、みな食卓に上る。

 

 

 

 

 

釣りの方から届いた浜のアジ。形はやや小さいがキスも良く釣れているという。

 

南三陸の弟からはサクラマス。見返りは当地の地酒の所望だった。

 

元患者さんから頂いたオオバイワシのつみれ汁。

思い込みもあるが、妻は料理がうまい方ではないかと思う。
頂きものは精一杯利用し、味よくさっと作る。
だが時に、今日は店のラーメンでも食べようか、というと、嬉しい、とも言う。

旺盛な帰化植物の野草 地震があった。

2019年6月18日(火曜日)

近時、空き地、広場、運動公園など比較的広い場所が色鮮やかな花で埋め尽くされている光景を目にする。
樹下美術館の付近でも赤、黄色、白などの花が大小の群落を作り美しい眺めを呈している。

これらの旺盛な花は主に外来植物が帰化したもののようである。

 

樹下美術館隣の空き地の花はブタナ(一昨日全て刈っています)。
1930年代に日本に入ったとされ、西洋では豚の餌として用いられたという。
非常に旺盛で、近隣各所の広い草地などを一面黄色に染める景観もある。

 

ブタナの茎と葉の様子。葉は地面円を描くように低く拡がっている。

 

 

ブタナに混じってワルナスビが咲いている。鋭いトゲが茎と葉の裏表についていて触るのは危険。
ここには先日まで帰化植物であるマンテマの赤い花が混じっていた。
四季折々、野草は入れ替わり、花を咲かせる。

そのまた隣の空き地で初めて見た「マツバウンラン」。
切って鑑賞用に出来そうな姿をしている。

 

地表を中心に糸状の葉が見える。
来年は勢いを増して広がりそうだ。

 

樹下美術館から少し離れた所の紅白の眺め。赤い花はムシトリナデシコ。
原産地はヨーロッパで、世界中に拡がっているという。

上掲の写真に混じる白い花はソバかと思ったが、以下の写真のようにワルナスビだった。

 

ここのワルナスビは上のものより色が薄く、遠目に白く見える。
10数年前に初めて見た時は珍しい花だなと思ったが、今では群落をつくるほどになっている。

 

赤い花「ムシトリナデシコ」の近影。
江戸時代に鑑賞用として入って来たという。

ブタナ、マツバウンランとも主な葉が地表部分にあり、草刈りをしても根や茎および葉が残るため、処理にはならない。ワルナスビはトゲのほか地下茎での繁殖もあり、手が付けにくい。今後これらはさらに拡大が想像される。
ほかに黄色いコスモス様の花で有名な「オオキンケイギク」は当地でも盛んに咲き、我が世を謳歌している。
多くは欧米などから鑑賞用として入ったものだが、貨物などに付着して国内に持ち込まれたものもあるらしい。

 

ところで今夜ノートを書き始めて間もなく携帯がブーブーと激しく鳴り、「大地震警報です」が繰り返された。
「オオジシン」と形容された知らせで緊張が走った。
避難しやすいようにドアの鍵を開けた。妻は青い顔をして揺れていると言ったが、動いていた私はさほど強い揺れを感じなかった。
揺れはすぐに収まった。テレビから山形県南部と新潟県北部が揺れの中心であることが報じられた。私どもの所はその一帯から150~200キロは離れていて、震度は3レベルだった。

直ちに到達するという1メートルの津波の速報が実際にはどのような影響があったか、判然としない。
いずれにしてもスマホの速報後15~20秒して揺れが来た。これなら予めの速報として実効性があると思った。
中心地の被害は定かではありませんが、幸い当地域ではまず被害が無い模様であり、ほっとしている次第です。

熊本のように続いて起こった余震と思われた揺れが実は本震だった、ということもあり用心したいと思います。
また夜間の災害は、一夜明けると予想以上の被害がみられることがあり、これも用心です。
お電話やメールなどで色々ご心配頂きました。

折角の日曜日がさんざんなお天気。

2019年6月16日(日曜日)

本日は糸魚川カントリークラブでゴルフの予定で、楽しみにしていた。
しかし天気予報は週末にかけて強い低気圧が通過し、当地は日曜日が最悪になることを報じていた。
少しでも予報が外れて、と淡い期待を抱いていた。だが近時予報はピッタリ当たる。
昨夕から雲行きが怪しくなり、今朝早く、すでに大荒れの様相。ゴルフどころではなく、泣く泣く幹事とゴルフ場に欠席の連絡をした。ゴルフ場ではキャンセル料を取らずに対応してくれ、一方幹事さんも大変だったはず。

過日のノートに6月は最も良い季節で、自分は一番好き、と書いたばかりでこの荒天。ある気象予報士によれば6月にしては大変珍しい低気圧の通過という記事があった。それがゴルフの日に向かってやってくるとは。

昨日夕刻の妙高山方面。風の中、悪天を知らせる感じの悪い雲が掛かっていた。

 

さて、そんな荒天の本日昼どき、美術館に行くと常連さんほか、お客様がちゃんといらっしゃって少々驚いた。
午前中には楽器を持参した方がおられ、来館されていた若い女性のお客さん達を前に演奏し、好評を博したと聞いた。

 

白い花びらはヤマボウシが散らしたものだった。

 

早いもので、もう紫陽花の季節になった。紅(くれない)アジサイが白から赤に変わってきた。
この可憐な花をどうかご覧下さい。

午後、美術館近くで風に煽られる草地の様子。

夜10時、まだ未練があるのか風雨は去りがたい様子で吹き付けている。

新たに加わった齋藤三郎(陶齋)の湯飲み茶碗と陶齋の美学。

2019年6月14日(金曜日)

最近道具屋さんから齋藤三郎(陶齋)の湯飲みが三点入った。
初めて見る新鮮な風情漂う絵付けが施され、如何にも美味しいお茶が飲めそうな器だった。

 

枝葉を描き、ほの赤い辰砂で背景を塗りつぶし、色彩配分も抜群。
三郎は花にこだわらず、よく葉だけを文様とした。
花は皆様と茶とお菓子、茶碗は脇役という美学が漂う。

 

鉄絵の麦藁手(むぎわらで)湯飲み。縦に線を画く手法を麦藁手と称している。
やはり渋い器は脇役に徹し、主役は茶菓子に加えお話ということでは。

 

蓮の葉が爽やかに画かれている。
ここでも花を画かない。陶齋なら葉に比べ、花はずっと簡単なはず。
どうぞ花は想像して下さい、というセンス。渋好み、通人らしい感覚。

蓮の葉の裏手に橋が描かれていた。
橋によって湯飲みに生活が入ってくる。
12もの面取りが施された力作。

 

お洒落で粋な三郎の器。壺や皿の大作から食器、茶道具まで何でも制作した陶齋。
湯飲み一つとっても何万個単位で作ったかも、と仰るのはご子息・二代陶齋尚明氏のお話。
樹下美術館にも5,60点はあろうと思われます。以下2017年発行の当館図録に収載した湯飲みの一部をご紹介しました。

 

 

 

 

 

樹下美術館のカフェではご注文が終わった後のお時間に陶齋、二代陶齋の湯飲みでお番茶をサービスさせて頂いています。

草木に追肥 裏のベンチでコーラ 野菜が甘える。

2019年6月13日(木曜日)

本日も気持ち良く晴れた。
梅雨前線は随分南へと下がっているので、列島は広く高気圧のもとにあり、良く晴れているらしい。

そんな日の午後、仕事は定休で草花に「お礼肥」をやった。タイミングとして合っているのかどうか、多少遅れたのではないかと思っている。
親指の先くらいの大きさで、コロコロした固形の発酵油かすを求め、花が終わっているヒュウガミズキやツツジ、それに芍薬やクリスマスローズやなどにくべた。

草木の回りを4~6カ所小さなスコップで掘り、固形肥料を入れては土で被う方法で何十カ所も行った。
来年また立派に咲いてね、と心の中で声を掛けて行った。予定の三分の一ほど残ったが、週末には済ませたい。

終えて裏のベンチでコカコーラを飲んだ。
私はかなりコーラ好き。庭仕事が終わった午後はアイスコーヒーなどより、コーラを下さい、とスタッフにお願いする。

 

ベンチから見える田んぼにしばしばアイガモが来ている。
本日コーラを飲んでいると、岸に上がったカモのところへムクドリが寄ってきた。
一体ムクドリは何をしにくるのだろう。今春誕生した若鳥たちだろうか。
それにしてもカモは安心、という事をいつどうやって覚えるのだろう。
カモもまた安心している。

カラ梅雨模様のお天気では、菜園の水やりが忙しくなる。
本日来院された方は、しょっちゅう水をやっていると「野菜が甘えるようになる」と仰った。
野菜が甘える、とは変わった言葉だった。
“渇きぎみの畑に、頻繁に水をやると野菜に地力が付かず、何かというとぐったりして、水を催促するようになる”という事のようだった。

この事情は庭の草花でもそれなりに経験してきた状況ではある。
暑さ続きに水やりをしなければ、植物は枯れて致命傷になりかねない。
だからと言って、それそれと、可愛がってやっていると、さほど時間が経たないのに、またぐったりすることは珍しくない。

頻回の水やりは土中の栄養を薄めたり、地下などへ流下させ、結果地味を痩せさせ、植物を弱めるのではないか、と毎夏懸念しているのも事実。
この考案は例年悩ましいが、野菜が甘える、という話は状況として「確かに」と思わせるものだった。
こんな言い方をされる人は畑が好きで、野菜作りに一生懸命に違い無い。

麗しい6月の大気。

2019年6月11日(火曜日)

6月の晴れ間は雲白く風おだやかで陽光は澄んでいる。そんな麗しい大気をいっぱいに吸い込み、草木に力がこもる。
私は昔から6月が好きで、2007年、樹下美術館も6月に開館するように進めた。

このところ、一時暑かった気温が落ち着き、上がっても20度そこそこ。一度仕舞った長袖を出して着ている。
そんな外出日和の昼に車椅子のお年寄りが家族に添われてカフェに来られ、一方気持ちの良いデッキのベンチでは不自由をお持ちのお子さんたちが、添われてジュースを飲んで過ごされた。

庭に出ていいですか、と訊かれることがますます多くなり、とても嬉しい。

 

緑の庭に掘川紀夫さんの軽やかなテンセグリティが楽しい。

 

花たちは美しいのに慎ましく、本当に利口だと思う。

 

近くの潟川で、最近珍しくなったヘラブナ釣りをする人。

 

釣り人の頭上をトンビが大きく輪を描いていく。

 

夕食後に出向いた土底浜の海岸。

 

アザミも暮れる陽を見送っていた。

午後やや遅くの驟雨 新潟県出身の若きゴルファー石井理緒選手に期待。

2019年6月10日(月曜日)

本日午後になると晴れ間が見えていた空に暗く重そうな雲が現れると、間もなく激しい雨が降った。
あまつさえ遠雷が聞こえ、夕刻のローカルニュースは、上越市大潟の一時間降水量が昨年10月以来の最高量を記録した、と報じていた。

 

午後2時半ころの近隣。雨雲が広がり、一時間後の在宅回りでは激しく降られた。

話変わって、私は父に連れられ学生時代からにゴルフを始め、キャリアだけは50年を越えました。
今では100を切れば大喜びであり、身体活動の健診?と称して楽しんでいるところです。
そのゴルフで先週末の三日間、新潟県は長岡市寺泊のヨネックスカントリークラブで「2019ヨネックスレディース ゴルフトーナメント」が開催されました。

大会二日目を終了して新潟県新発田市出身、19才の新人石井理緒選手が韓国出身、米国ツアーを含め通算15勝のキム・ヒョージュ選手と同スコアでともにトップに立ちました。
以下はテレビ東京が中継し、YouTubeに投稿された最終日、最終組でスタートした石井選手と、彼女を見守った大ギャラリーのキャプチャーです。

 

紹介アナウンスの後、最終組で緊張の一番ホールに立つ石井選手

 

スタートした同選手の組を追う大ギャラリー。

 

スタートホールのグリーンをギャラリーが取り巻く。

 

ファーストパットを行う石井選手。一打で決めて見事にバーディーを奪った。

 

最初のホールをバーディーで終え、ほっとした表情を見せる石井選手。

動画はスタートホールの実況だけでしたので、その日の成績が気になりました。
しかし夕刻のウェブニュースで、その後は大きくスコアを崩し、80数選手中23位で終了したことが分かりました。
優勝のチャンスを逃しどんなにくやしかったことでしょう。でも今年度、プロ単年初登録の19才、全てこれからです。中堅選手として活躍中の新潟県出身若林舞子選手に続く若手選手として大活躍が期待されます。

このところゴルフ場や練習場で若い人を多く見ます。ゴルフ場は良好な活動環境として定着しつつあり、プレー代が下がり、サービスも充実しています。県出身選手の活躍とともにさらに裾野が広がることを思い描いているところです。

始まった梅雨空の下、蓄音機レコードを聴いた日、樹下美術館は夏の庭へ。

2019年6月8日(土曜日)

昨日は雨がしっかり降り、本日は少々肌寒い曇り日。
随分早いが、すでに梅雨入りが報じられている。これで雨を欲しがっていた田畑と庭は落ち着きを取り戻せるに違い無い。

そんな梅雨空の館内カフェで愛好のお客様とSPレコードを掛けた。
SPを聴かれるクラシックファンの人達はとても耳が良く、音楽に精通されるのでお話を聞くのも楽しい。

 

ご持参のイタリアの女流ヴァイオリニスト・エリカ・モリーニと巨匠ヨーゼフ・シゲティのヴァイオリン曲、カルーソの歌などが掛けられ、小生はエレナ・ゲルハルトの歌を掛けた。
待っているのは未来だけではない。過去もまた麗しい翼をを広げて待っている。6,70年年はさかのぼる音楽とその再生は、ほっとした豊かな時間を約束してくれる。

 

来館されていたお客様にも一緒に聴いて頂き、有り難うございました。
陶芸展示室のテーブルでは数人の方が資料を並べて会議をされました。
来週も来られて続きをされるそう、お待ちいたしています。

 

庭は夏向きに衣装替えを始めた。
ヤマボウシ、ツユクサ、ホタルブクロ、キョウガノコ、アスチルベが咲き、額アジサイが色づき、イトススキとトクサが涼しそうに立ち上がってきました。梅雨とはいえ夏の庭は楽しみの一つです。

新潟市からブラックポメラニアンさんのご来館。

2019年6月6日(木曜日)

本日は新潟市からわんこちゃんのご来館。
このノートでは鳥がよく掲載されますが、わんこちゃんはとても珍しい。愛らしく落ち着いた表情に癒やされました。

 

 

はじめ緊張気味でしたが、すぐにリラックスしました。

可愛い動物は何も説明しなくてもチャーミングで、ページが出来てしまいますので、とても助かりました。
本日は遠くからのご来館、誠に有り難うございました。

昨日夕刻のヒバリ 上越市大潟区は雁子浜の人魚伝説と比翼塚。

2019年6月5日(水曜日)

雨が遠のき田畑と庭が水を欲しがっている。
美術館では大切な花がぐったり寝てしまったり、施肥をした芝も水を欲しがっている。週末から向こうに傘マークが見られているので期待したい。

以下は昨日の夕刻の2コマ。

 

あぜ道にヒバリが二羽降りて来た。
(すっかり減ったヒバリですが、美術館の周囲少なくとも三カ所でヒバリを観たり聴いたりします)

 

そのうちの一羽がこちらに向かってくる。スズメよりは、ゆうに一回り大きい。

 

間もなく飛び立ち、数羽の仲間と水田を飛び回った。
普段昼の青空へ高く飛ぶヒバリが、夕刻の水田でくるくると遊んでいる。
“遊びをせんとや生まれけむ”。今春生まれた若鳥なのか、とても楽しそうだった。

田んぼから夕陽を見に雁子浜へ。
海岸に出た東の先にこぢんまりした人魚伝説公園があり、常夜灯と「人魚塚伝説の碑」が設えられている。

 

 

毎夜、佐渡島の娘が常夜灯をめがけてやってきて、地元の若者と逢瀬を重ね、悲劇を迎える人魚伝説。
近くの竹やぶに以前から人魚塚と呼ばれる小さな塚があったが、場所をあらため、公園化した。

伝承の悲恋でなぜ人魚なのか、といえば、岸に上がった娘のなきがらの長い髪が波にゆらめき、人魚のようだった、と伝わるだけである。
一方、童話作家小川未明は当人魚伝説を下地に、「赤い蝋燭と人魚」で美しい人魚を設定し、物語の果てに見世物に売ってしまう人間の深刻な醜さを描いた。

恥ずかしながらかって私は台本と演出を担当して、地元の人達と芝居・「人魚塚」を公演したことがあった。鵜の浜温泉の開湯40年記念事業の一つとしての企画だった。そこで元は魚だった自分を助けた漁師に遭うため、成長して人魚に姿を変え雁子浜を尋ねて恋におちる騒動の顛末を悲劇風に脚色した。稽古を積み、三回の公演で1000人近くのお客さんに観てもらった。

以上雁子浜の人魚について若干記してみたが、その昔この浜で若い男女の心中があったのかもしれない、と想像している。

※追加です:もとは竹藪にあったとされる塚は比翼塚と呼ばれ、別名人魚塚とされたようです。かって新潟のローカルテレビでこの塚を探す番組がありました。地元の老人が案内し、浜沿いの集落から上がった所でびっしり生える竹やぶの中にひっそりとあるのが見つかりました。
丸石の上に四方の石屋根が乗る小さな古い塚だったと思います。
比翼塚とは、心中など非業の死を遂げた男女を弔う碑だということ。比翼は、目と翼がオスメス一つずつしかないの鳥のことで、つねに雌雄一体で飛んで生きる中国伝説上の生き物だそうです。
詳細は分かりませんが、雁子浜の人魚伝説はやはりかって心中事件があり、比翼塚を建てて二人の成仏を願い、遺骸の様子から人魚塚と呼び、物語へと昇華させたのかもしれません。
もしそうであれば、名もない男女の悲恋が時を経て、立派な碑と手入れの良い小さな公園になったという事になります。非業の男女とそれを憐れんだ住民、、、。人魚伝説に二つのドラマを感じてしまうのですが、如何でしょうか。

会場を幸福で包んだ須川展也さんのコンサート。

2019年6月2日(日曜日)

今年前半の大きなイベント「須川展也 サクソフォーンコンサート」が本日無事終了した。
「無事」は本当に貴重なことで、「無事是貴人」という禅語がよく茶席の床の間に掛かる。
まして著名な演奏家をお招きし、70名近いお客様を迎えるコンサート。
事前の演奏者とのやりとり、チラシ作り、告知作業、プログラム制作。当日は会場設営、PA:音響スタッフによるセッティング、照明調整、演奏家到着、小休憩、リハーサル、着替え、開場、そしてスタートと挨拶、、、。どこかにミスやハプニングがあれば、お客様と演奏者に迷惑をお掛けする。しかも何気なく騒がしくなく進めたい。だから無事は余計貴重なことになる。

展示物を別室に移して椅子を入れた会場で全曲通しのリハーサルが行われる。
小さなホールのため残響が心配、場所を移動しながら全て試聴させて頂いた。
大部分、初めて聴く曲であり、いずれも新鮮で目が覚めるほど素晴らしい。

 

演奏風景。満席のお客様が残響を和らげ、ほっとした。
68名の来場者さんは当館ぎりぎりのキャパ。スタッフのお陰でなんとか無事着席して頂けた。

一曲目、カッチーニ/朝川朋之編曲、アヴェ マリア。前奏に続いて美しいMj7thコードの調べで始まり、自然に叙情の世界に引き込まれる。続けてグリーグの叙情小曲集から2曲が演奏され、スターウォーズのJ.ウイリアムスによる「エスカベイズ」、さらにG.フィトキンの「ゲート」と進み、モダンな動静の起伏が現れた所で15分の休憩となった。なんとも上手いプログラミングだった。

後半は西村朗作曲「ハーラハラ(猛毒)」はインドの天地創造の神話世界へジェットコースターで入っていくようなことになる。神々の相克、猛毒の大蛇、攪拌される乳界のカオス、現れるシバ神、ヘビとの格闘と断末魔、そして勝利や浄化も無く毒を吸い込んだシバ神の異様なゲップで唐突に終わる秀逸な曲。打楽器の如くキーを叩いて鳴らし、楽器を振り、うなり声を上げる演奏者、、、ブラボーを叫ばすにはいられなかった。

続く浜辺の歌、さらに須川氏が演奏したNHK朝ドラ「さくら」のテーマで心鎮めてもらった。
終曲は、石川亮太氏の「日本民謡によるラプソディー」。
津軽じょんがら、会津磐梯山、竹田の子守歌、炭坑節など、この国の哀切と歓喜が四季の色彩の合間から浮かんでは消える。
斯く上質な音楽が会場をスリルと幸福で包み、まれに見る楽しいコンサートが終了した。

 

盛大な拍手のなか退場するお二人。写真はお客様から頂きました。

 

終わって「ハーラハラ」が特別な曲だったので、譜面を見せていただいた。以下のようにまことに奇妙なものだった。

終えてサインに忙しい須川氏。

スタッフとともに後片付けを済ませて慰労会へ足を運んだ。

 

慰労会で挨拶される須川展也さんと傍らの美奈子夫人
自然なひととなりのお二人、良い音楽はまれに見る良いお人柄のたまもの。

アンサンブルピアニストとして確固たる立場に立たれている美奈子さん。
流麗な伴奏で氏を促し、呼応しあって劇的なパフォーマンスを創造される。
ハーラハラでは良いお声で、曲中に語りを入れられ、本当に見事なコンビネーションでした。

サクソフォーン奏者のトップランナーとして、挑戦を続ける展也さん、パートナーの美奈子さん、誠に有り難うございました、どうかまたいらしてください。
スタッフの皆さん、本当に有り難うございました、また頑張りましょう。

大潟かっぱ祭 掘川紀夫さんのテンセグリティ ほくほく線夕暮れ電車。

2019年6月1日(土曜日)

本日から二日間上越市大潟区は四ツ屋浜のキャンプ場ふれあい広場で、大潟かっぱ祭が開催される。
正午すぎから米大舟の民謡踊りがあるので、午前の仕事を終えて急いで出かけた。米大舟は平成29年4月に日本遺産として「荒波を越えた男たち
の夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~」の中で関連遺産として認定されている。

以前撮った踊りの写真や当館が所有する棟方志功作の米大舟が、新潟県関連の文化事業で何度か使用されている
本日の好天は米大舟日和、是非また撮りたいと勇んで出かけた。しかるに到着持、急遽予定が繰り上がって終了していた。がっかりである。仕方がない、来年は是非予定通りに行って頂き再度挑戦してみたい。

 

大潟かっぱ祭会場の賑わい。

 

会場周辺の松林でピクニックをしてくつろぐ人達が大勢いるのもこの祭の良い所。

 

 

とても上手だった小学生のブラスバンド。小さな頃から楽器に親しむのは本当に良いこと。是非長く続けてね。

あたふたと会場を後にして美術館に行った。
昨年8月、「夏庭のテンセグリティー展」を行って頂いた美術家の掘川紀夫さんが来館された。
かねてお願いしていた作品を持参され前庭の右側にセットして頂いた。

 

 

花があれば花と共演し、花少なければ自ら花となるテンセグリティ。爽やかモダン、、、。今後のメンテナンスもして頂き、少額のレンタルで置かせて頂くことになった。
掘川さん、本日は大変有り難うございました。

 

くびき駅着19:59のほくほく上り線電車。
田植え前の田は湖のように映り、貴重な情景。

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