2013年11月

穏やかな日 政治の危うさ 海外で夢見すぎは失敗のもと。

2013年11月30日(土曜日)

本日日中の空は穏やかだった。四ツ屋浜の枯れ草も静かで、もっぱら背を温めている風だった。

彼らの従順さは動物には真似できない。

 

穏やかな四ツ屋浜午後まだ明るい時間の四ツ屋浜。

樹下美術館の夕雲樹下美術館は冬木立にあかね雲。

暮れた樹下美術館閉館後の美術館。金沢市からのお客さんなどでカフェはほぼ満席だった。

本日夕刻、九州出身の従兄弟が何十年振りに寄ってくれた。某メーカーのファイナンス畑の人で、アメリカとシンガポールなどの海外が長かった。

話は興味深く,子どもたちが身につけたインターナショナル感覚と日本的マナーの組み合わせは世界最強ではないか、と思った。

また日本の政治を危機的状況と危惧。なにより選挙における投票率の低さは世界的にも異常、と語気を強めた。

そして帰り際、海外に於ける日本企業の幕引きも幾つか手がけたが、失敗の根に「情緒的あるいは夢の見すぎ」ときっぱり。

家族を大切にされ知的で人なつこい人は、まだまだ忙しいらしい。

四ツ屋浜の枯れ草 もがり笛ここに居たいと叫んでる。

2013年11月30日(土曜日)

11月も終わる。予報通りに陽が射して珍しく穏やかな日だった。

枯れ草昨日強風の四ツ屋浜。枯れ草があおられて右往左往、ザワザワヒューヒューと歌う。

 

拙歌) 晒されて四ツ屋の浜の枯れ草は 眠りもせねで泣くか歌うか

拙歌) 北風の思うがままにいたぶられただ泣くだけのもがり笛かな

本日も荒天。

2013年11月28日(木曜日)

本日も荒天。強風の日中は短時間の晴れ間を交えて激しい雨にも見舞われた。美術館では外の嵐を見ながらゆっくりされるお客様たちとお会いした。

一応午後は休診の木曜日、行き帰りに大潟漁港と上下浜の海へ行った。

 

上越火力発電所渋柿浜の大潟漁港から上越火力発電所方面。工事車両を整理する人が辛そうだった。

大潟漁港漁港の風波。

赤灯台小さな堤防赤色灯台。この漁港にも赤白あり、白は港に向かって左の防波堤と決まっているよです。

虹 突然短時間の虹が出た。虹は荒天の短いプレゼント。

マリンホテルハマナス上下浜はいつものマリンホテルハマナスです。

数日荒天、晴れ間半日、という感じになっている。

こんな日の写真はほとんどウィンドウを開けて車中から。無理な時は車外に出ますが、揺さぶられたりレンズが濡れたりしました。

 

倉石隆の「少女」が間もなく終わります。

2013年11月27日(水曜日)

本日県外から来館された女性が「樹下美術館の名前が良い」ことと、「倉石隆が素敵」だと仰ったとスタッフから聞きました。

二つの言葉とも真に有り難いものでした。お帰りに「来年も」と仰り、倉石氏の絵はがきを沢山お買いになったということです。

2013年の倉石隆展示質小ぶりのホールに油彩4点、版画5点、デッサン1点の展示。

 

お嬢さん展人の性(さが)や情念など大人向きのテーマが多い倉石氏作品。今年は愛らしくも多感な「お嬢さん」を展示致しました。

今秋、主体美術協会の主体展でpre50周年企画・「礎の作家たち」の特別展示がありました。
その5氏の物故会員の一人に倉石氏が選ばれ、当館から「琢也」が堂々出品されました。

初日のレセプションで多くの同協会の方たちとお会いしました。挨拶はじめ中堅ベテランの方々から口々に倉石隆の名前が出るのでした。優しさ、純粋さ、そして格好よさが共通して語られたのです。それらのことは倉石を飾る樹下美術館には大きな喜びと収穫でした。

 

版画・少女1998年の主体美術協会機関誌の表紙は倉石隆の版画「少女」でした。
同原画は現在館内で展示されています。

 

12月25日、今年の展示の最終日です。年末に向けて何かと忙しい日が重なりましょう。
しかし晴れても降っても、暇も多忙もそれぞれ美術館日和ではないでしょうか。
皆様のお越しをお待ち致してます。

強風の一日 昨日の雀とムクドリ。

2013年11月26日(火曜日)

昨日に続いて大荒れのお天気だった。仕事場の家は古く、一日中ガタガタヒューヒューと吹かれ、ザーザーと降られた。

 

潟田の午後午後遅くの在宅回りで潟田からほくほく線を見る。
時々青空を覗かせながら雲が流れた。
4件の訪問と往診。風雨のなか道路に留めた車からお宅へナースと走った。

 

ムクドリと雀昨日の仕事場の柿の木。雀の柿をムクドリが奪ったところ。
ムクドリは間もなく去り雀が再び食べはじめた。
鳥たちには厳しい季節だが、北から水鳥が飛来している。

連日の強風、長崎の方達はどうされただろう。

ああ長崎のお客様。

2013年11月24日(日曜日)

もう少し庭にモミジをと考え、ホームセンターから小さな苗木を三つ買っていた。
本日夕刻、皆様の邪魔にならないように一鉢植えた。モミジは成長が早いので楽しみだ。

窓辺の落ち葉カフェの窓辺の落ち葉。

終わって美術館に戻ると駐車場に新潟ナンバーのワンボックスカー。
6名のお客様だった。
「新潟市からですか」、カフェに出て挨拶をさせていただいた。
「いいえ、長崎です」
え、長崎!意表を突かれて驚いた。なんて遠くのお客様だろう。

短いおしゃべりだったが、以下のようなお話をお聞きして為になった。
・一両年続けて上越市を訪ねている。
・交通は飛行機で松本市あるいは新潟市へ降り、そこからレンタカーで移動。
・日本海が好きで、「日本海」と聞いただけで惹かれる。本日は鵜の浜温泉。
・新潟から六日町を経て来たが、道中は大変だった。六日町のお米はとても美味しかった。

一同はご親戚同士かも、小生の母もお隣の佐賀県だった。
小生自身、昨年3月に長崎県佐世保市から佐賀県鹿島市へ行ったばかりだ。
やはり空路で新潟から福岡へ、そこからレンタカーだった。
「私は佐世保に引き揚げました」。婦人が仰った。
あ小生もですよ。得に言われぬ親しみを禁じ得ない。

皆さんから折々に聞こえる九州弁も懐かしい。
「私たちはとても九州を誇りに思っているんです。若い人も同じで当たり前に九州弁を話します」
「九州弁は丁寧な言葉なんですよ」
ああ何ということだろう、これこそ九州と九州人を物語る全てではないのか。
故郷の誇り、、、65年間越後で暮らした母にも密かに同じものを感じていた。

「私たちの知人に高田高校の出身者がいて、よく高田のことを聞いていました」
それは私の母校です、ああ糸って繋がっているのですね。
「以前、秋に訪ねた高田はきれいな街でした」
こんどは是非とも桜や蓮をご覧頂ください、出来れば雪も。

皆さんはお医者さんご一家と大学教授でした。
旅慣れた姿でくつろがれ、お抹茶やコーヒーを飲んでいただきました。
「ここの器はすごいなあ」
豪快な織部を手にとって褒めて頂きました。
後で絵はがきもお求め頂いたそうですね。

遠くから、皆様本当に有り難うございました。

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近くの小川美術館の近くの潟川。

 

鯉川で音がして、若い釣り人が大きな鯉を釣り上げた。
もっと大きいのがいますよ、と言って彼はすぐリリースした。

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さて、まもなく上越も新幹線時代を迎える。様々な基軸が検討されていて、新駅→二次交通の議論も尽きない。
しかしレンタカーなど、皆さんは主体的に行動されることも一つの事実。

「日本海はあこがれ」、これも重かった。あとはもてなしの心.。何かと上から目線、お殿様ではほど遠いと思う。
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生きている陶齋の草花。

2013年11月24日(日曜日)

数日前に富山県の方が来館された。居合わせた妻から、陶齋(齋藤三郎)の陶芸作品を実に熱心にご覧になったと聞いた。

その人は以下のようなことを仰ったという。

「自分は陶芸をしていて、たまたま陶齋の作品写真集・泥裏珠光を見た。草花の絵付けは味わい深く美しく、他に類を見ないほど素晴らしい。本を見て居ても立ってもいられずやって来た」

泥裏球光 泥裏球光。

感激の面持ちで繰り返し展示をご覧になり、カフェでは備えの「泥裏珠光」をお読みになったという。

色絵木瓜文花瓶

造形もさることながら陶齋の絵付けは優れている。筆力が秀でていることは勿論、陶器と磁器、あるいは用の違いもこまやかに意識される。
いずれにおいても天分に加え、描かれる草花への深い愛情と観察が作品に生気を与えるのだろう。
そして氏の筆は速い。あたかもモチーフの霊魂が乗り移ったかの如くである。

染附湯呑

総じて作品は威張った所がなくかつ品がある。まるで草花そのものだ。
草花には仏が宿る、あるいは自体が仏の化身とも言われる。
人々がそれを愛するのはどこかで仏のイメージを感じるためかもしれない。

急須の色々

ところで陶齋13才の時、故郷の刈谷田川(かりやたがわ)が氾濫した。多くの犠牲者が出たが、氏の母だけ行方不明のままだったという。感受性豊かな子ども達にとってどれほど悲しい出来事だったろう。
後に子のうち兄は僧になり、弟(陶齋)は花を描く道へ入った。いずれも母と仏に出会うためではなかったのか。

染附辛夷文壺

陶齋の草花が生きているのにはわけがあると思う。
氏は 火に任せる焼き締めには一切手を出していない。また鳥や蝶も描かなかった。

喫茶去 頸城野の時雨は昼のカプチーノ。

2013年11月22日(金曜日)

しばしば前日まで連休を知らずに過ごし、突然ほっとさせられることがある。そんな本日昼のしぐれ時、三和区の店「喫茶去」へ初めて食事に行った。
今夏、謙信・GACKTさんが同店を訪ねてカプチーノを飲み、いっそう話題になった。

行ってみたいと思っていた所、三和区の方から良いですよ、と一言あって急遽出かけた。
店は山道にかかる場所。ゆかしい風情が漂い、京都の山里風な旅情が漂う。
食事、コーヒーとても美味しかった。

高津の池近くの池が静か。

喫茶去を望む店構え。車留めせせらぎの音が聞こえる車留め。 カプチーノカプチーノ。森本の晩秋途中の頸城区森本は美しい樹木。

頸城区森本同じく晩秋の森本。

喫茶去はすでに15年近く営業しているという。本日も幅広いお客さんで賑わっていた。
スタッフはオーナーと奥様だろうか、質サービスへのたゆまぬ努力のたまものだと思った。

その昔暇さえあれば近隣の里や海を巡った。四季折々それぞれ独特の風情と景観が楽しめた。本日もそのことがよく分かった。

拙句) 頸城野は時雨て昼のカプチーノ

カーフェリー「こがね丸」の反転再度入港 頑張れ佐渡汽船。

2013年11月21日(木曜日)

晴れたり曇ったり、夕刻に一時雨が降り、一日中強風に見舞われた。

本日午後は休診の日。昼食をしに美術館に向かう途中に大潟区は渋柿浜の大潟漁港に寄った。
運良く沖に小木港→直江津港の佐渡汽船カーフェリーが現れて写真を撮った。

ところが港の直前で、船は突然進路を変えると、こちらに来るではないか。
小型フェリーといえども、急舵をを切って陸へ迫る光景は異様だ。

シャッターを押しているとよろけるほどの強風、海上はもっと吹いているはず。
目の前を横切ったフェリーは貨物船と交叉した後沖へと反転した。

船は西風を真横に受けて相当にピッチ&ロールしている。沖合で港に返す舵が左右に振られるのが分かる。

1強風のなか現れた佐渡汽船。3目の前を通過。5反転。7およそ10分後再度現れ港へ直進。 2突然の方向転換。4貨物船をかわす。6かなりのピッチ&ロール。8赤灯台を通過し入港。

再度現れたフェリーはきれいに航行した。それにしてもなぜ入港直前に航路を逸れて反転したのだろう。

出入りする船舶同士には衝突回避のルールがある。数隻の貨物船の出入りはあったが、その調整だったのか。あるいは入港のスピードダウンで風に押され、入港をやり直すことなどもあるのだろうか。

強風の中突然のことで驚いたが、佐渡汽船カーフェリー「こがね丸」には臨機応変、かつ果敢な印象を受けた。

今「こがねまる」は直江津と小木の間を行って帰って行く、を繰り返している。本日の船は入港後まもなく小木に向かい、夕刻小木を出港して直江津に戻って泊る。これを2港の間で繰り返す、つまり一日1,5往復の運航だ。

幹線線開業は近い、頑張れ旅情の佐渡汽船。

懐かしい人との食事 特賞のくじ。

2013年11月20日(水曜日)

陽が射すなど昨日は予報より過ごしやすい一日。特に午前はインフルエンザのワクチン接種で多忙を極めた。

 

夕刻の海昨日上下浜の夕刻。北東方向の空が赤味を帯びていた。

 

この日何十年ぶりという懐かしい人とその友人ご夫婦で夕食をともにした。過ぎた時間を埋めあい、かつ新鮮で和やかな時間はあっという間に過ぎた。

お刺身刺身、肴のあぶり、栃尾の油揚、お茶漬けほか正直表示のメニューは美味しかった。

 

ところで食事の終了で店のスタッフが三角くじの箱を持って来た。3枚引けるという。

するとどうだろう、一人はスパークリングワイン、一人はガムで、もう一人は特賞の1万円食事券を当てた。

当てた人の名入りラベルのワイン、一万円の食事、ともに次回来店で利用出来るという。何ともラッキーな食事だった。

思わぬ尾神山の月 残照の妙高山。

2013年11月17日(日曜日)

今年最後のお天気、と誰かが言った。暖かく本当に良いお天気だった。何故か好天の樹下美術館は時に暇になる。

本日は貴重な9名のお客様だった。その暇に妻はチューリップを植え、スタッフは落ち葉を掃き、私は芝生に肥料と土を撒き、終わった草花を切り詰めた。

その後画材を買いに高田は本町の大島画廊へ。ここへ来ると楽しくてつい余計な物まで買ってしまう。

 

そして帰り道、素晴らしい月が昇るのを見た。尾神岳の右(南)から左(北)へ、赤く大きな月だった。里に秋のたなびき、これ以上何を望もう、ふるさとの詩情旅情がつのる忘我の眺めだった。

 

尾神岳の右肩の月

以下とほほの作です。

拙句) 名月に肩を貸したる尾神山

米山、・尾神の頸北二山の満月を眺める頸城野の田は、月の名所ではないでしょうか。

 

振り返れば残照の妙高山。妙高方面頸城区のポプラ並木から。

明日は再び荒天らしい。

リースで初冬のドアが暖まる。

2013年11月16日(土曜日)

本日気温が上がって暖かさの恩恵があった。そんな午後美術館のご近所さんたちが集まってクリスマスリース作りを始めていた。上手なスタッフがリードしてうまく行ったようだ。昨年より良く出来た、と喜びひとしおの一同。

 

リース作り

 

できあがり思い思いのできあがり。リースがあると寒いドアが暖まる。

晩秋の頸城野。

2013年11月15日(金曜日)

日ごと変わる秋の空。本日の夕刻在宅回りを始める頃から雲が切れて青空が見えた。

傾いた陽が頸城野を照らして行った。

ひつじ田雪の関田山脈、高橋新田の紅葉の欅、広がる〝ひつじ田〟

 

大根美味しそうな大根。今年はよく実ったらしい。

 

鵜の浜の雲鵜の浜温泉の大きな雲。車が押しつぶされそうだ。

昔のこととなったが、車椅子の母を秋の農道に連れ出すとよく〝ひつじ田、ひつじ田〟と言った。

稲のひこばえが生えた秋の田のことだ。本日のそれはたまたま射した陽に映えてまことに鮮やかだった。

拙句) ひつじ田に茜の射して母浮かぶ

 先日樹下美術館のお客様で、カフェから見えるひつじ田を詠まれた方がいらっしゃった。館内のノートに俳句が書かれていることがありますが、心和まされます。

クリスタルガラスのツリー 鉛色の空と海。

2013年11月13日(水曜日)

午後から冷たい雨が降った日、樹下美術館はスタッフによって雪囲いが始まっている。

カフェから見える樹木は紅葉が終わるまで待つ予定。それまで降らなければ良いが微妙かもしれない。

クリスタルガラスのツリー親戚から届けられたバカラのクリスタルガラスによるツリーの置物。
入り口のカウンターに置きました。有り難うございました、喜んでいます。
向こうに二代陶齋の白磁花瓶。

 

明日は晴れるか 本日の四ツ屋浜。文字通り鉛色の空と海。

雲は多いが西空にわずかな茜。明日は晴れるという予報が出ているという。
冬へ向かう足が一休みするらしい。

樹下美術館で結婚の集い。

2013年11月12日(火曜日)

予報通りの寒波?仕事場の大潟区一帯は数㎝の積雪となり、朝方はスリップにあえぐ車の音も聞こえた。例年、冬の初めは内陸より沿岸に降ることがよくある。

休館日の本日火曜午後、樹下美術館で結婚の集いがあった。お客様が12人、ご本人お二人、司会者とアシスタントお二人、見届け人の私たち夫婦を入れて18人のこじんまりした集まりだった。

参加者の祝意と当人たちの自然かつ固い愛情が響きあう25分だった。

1初雪の残雪午後の残雪3花束署名を終えて花束5食事会場夕刻の食事会場 2会場こじんまりした会場カフェでお茶式後カフェでお茶6テーブル食事にて

大勢、少し、二人。人の晩年に心許す人の数は次第に減る。拙い経験によると意識ある限り最後の段階で、およそ他者は視野に入らなくなる。その時、看る方は伴侶か、子か、孫か、医師か、看護師か、ヘルパーさんあるいは介護士さんか友人か、時には親という事もあろう。

誕生後の母子にも似た関係は、機能低下を辿る脳が行う精一杯の適応に違いない。いずれにしても相手は様々で一概に言えない。

本日のお二人も「最後の二人切り」を願って貴重な船出をされた。当人たちからある種晩秋の清々しさと言うべき心情が伝わり、胸打たれるひと時だった。

夕刻の食事会では苦学の青春時代、60年安保に一途心血注がれた諸先輩が集われた。後年、地道な社会貢献を遂げられ、なおかつ皆様の姿と言葉に影が見当たらない。何と率直で爽やかな人々だったことか。

希望に包まれた3時間余、ユーモアと教養あふれる美しい女性の皆様のことも決して忘れることはできません。

寒い一日 小さな立体キャンバス)に椿。

2013年11月11日(月曜日)

朝から寒さがつのり風が止まない。山間では雪の予報も出ていていよいよ当地らしい晩秋の空となった。

これを書いている午後11時40分、空がヒューと鳴りゴーゴーと海鳴りが聞こえる。
これから何ヶ月もこんな音と過ごさなければならない。

大雪という予測をよく耳にする。何でも強めに推移した年なので、本当かもと心配だ。
昔は冬期の長期予報は大はずれすることがよくあった。しかし最近精度は上がっているようなので覚悟はするが、やはり外れてほしい。

キューブキャンバス小さなキャンバスに椿の油彩を始めました。どうなるでしょうか。
完成すると額なしでそのまま壁に掛けられると聞きました。

縦横10×10㎝、高さ3,5㎝のいわゆる立体キャンバス(包み張り)です。掌に入る大きさですが、脇の面も描けますので面白いと思っています。もとから自己流の絵ですが来年5月の作品展に向けて取り組んでいる所です。

美術館の為にも催事では売らなければなりません。自分の絵が売れるとは信じられないことですが、皆様に買って頂けるよう、頑張るつもりです。上掲の椿は沢山描いてみます。でき上がりましたらまた掲載させてください。先日の椿の水彩は完成しました。

 

 

島倉千代子さん 愛のさざなみは名曲かも。

2013年11月9日(土曜日)

昨日歌手島倉千代子さんが亡くられた。島倉さんとは同時代的に重なる。波瀾万丈の人生だったようだが、ナイーブそうな外見に似合わず頑張った人だと思う。最後の病は万策尽くされたであろうが、残念だ。

その昔昭和32年の冬、失敗した高校受験のため母と上京したことがある。当時列車で上野までゆうに半日以上かかった。乗車した私たちの前の席は若い二人の女性だった

彼女らは車中ずっと島倉千代子の話題で盛り上がっていた。母は後々、あのときの二人はミーハーでイヤだったわ、と繰り返した。

彼女の歌は〝りんどう峠〟以外あまり好きではなかったが、大学を卒業する頃から風変わりな「愛のさざなみ」が聞こえてきて頭に残った。

それから30年ばかり経って、50才半ばくらいから私のカラオケは突然「愛のさざなみ」になった。
ふわふわして心地よいリズム、爽やかな曲調、一種不思議な歌詞。歌に酔い心地が漂い、あまり飲めない私にも打ってつけだった。珍しく男性にもキーが楽で歌いやすい。


「愛のさざなみ」(なかにし礼作詞、浜口庫之助作曲)。
レコードはアメリカで現地のアレンジャーとそのエレキバンドの演奏で録音されたらしい。


松任谷由実、小泉今日子、アン・ルイスによる豪華な「愛のさざなみ」。

御新造、町娘、花魁。それぞれの並びで見事なハーモニー。
迫力のアン、じわじわ盛り上げていくユーミン、ともにさすがだ。
抜群のアレンジは松任谷正隆氏か。歌謡曲あなどるなかれであろう。

カフェにディズニーの絵本が入りました。

2013年11月8日(金曜日)

先日可愛い女の子さんがカフェのベンチに座りました。
ディズニーの絵本でもあれば、と考えて申し込んだ本が2冊アマゾンから届きました。

明日からカフェにお出しします。

 

025しあわせのおはなし(左)とプリンセスコレクション(右)
いずれも講談社発行、2012年初版の2013年第3刷の新しい本です。

「しあわせのおはなし」は平仮名とカタカナでで書かれています。シンデレラや白雪姫など八つの物語の主人公がストーリーを語りかけます。

「プリンセスコレクション」はやさしい漢字も用いて白雪姫ほか七つの物語が書かれている美しい絵本です。

「しあわせの おはなし」には、表紙はじめ各物語に一つずつ角度によって複数の場面が現れる絵が付いています。
以下はシンデレラの中から、一つの枠に現れる幾つかの場面を付けてみました。

 

1

 

2

 

3

男のお子さん向けにピーターパンやピノキオも入れてみたいですね。

ところで私がディズニーに最初に触れたのは小学生の高学年でした。父が買ってきた「ミッキーマウスのアメリカ旅行」というようなタイトルのフルカラーの絵本でした。ミッキーによってアメリカの国立公園が美しく迫力をもってで紹介されていました。

わくわくするようなこの本は中学生になって友達に貸した所、今日まで帰ってこなくなりました。ちゃんととってあればかなりの珍本ではないでしょうか。

ある日その方と高校卒業以来、何十年ぶりにお会いしました。立派な社長さんになっておられました。
記憶違いかもしれない、と思い本のことは触れませんでした。それどころか沢山の楽しい話があったのです。

今インフルエンザワクチンの季節、診療所もディズニー本を入れます。 どうしてもっと早く気がつかなかっただろう。

突然の低気圧 二代陶齋・齋藤尚明さんの祝い会。

2013年11月7日(木曜日)

昼になって、夕刻から明日に掛けて猛烈な荒天となることを予報で知った。予報通り暮れる頃から雲が変わり、激しい雨を伴った。

本日18時半から高田は「やすね」で〝二代陶齋 齋藤尚明さんの作陶40年を祝う会〟がある。

ところが出る仕度を始めると急患の電話が入った。診終えて、タクシーに急いでもらったが、定刻を5分遅れた。

尚明さん 挨拶される二代陶齋・齋藤尚明さん。

荒天にも拘わらず祝う会の広い会場は200名近くの参加で満席の盛況。祝辞に尚明陶齋の友人として作家の火坂雅志氏の心こもった詞があった。

私は到着した会場で、記念品贈呈を仰せつかった。幼少の尚明氏との思い出と、作品に凄味が表れていることを触れさせて頂き、皆様に代わって贈呈させて頂いた。

尚明氏は昨年の病をしっかり克服され、お元気であることが何より嬉しい。沢山の貴重なお客様に恵まれた和気藹々の祝い会だった。
二代陶齋のますますのご健勝をお祈りしたい。

豊漁のフクラゲ 誕生日の花束 5才児も天使。

2013年11月6日(水曜日)

冷たい風雨が始まる時期となっている。本日朝は寒かったが、一日中よく晴れた。

ふくらげ網元から立派なフクラゲを頂き、診療所スタッフと分けた。今年は沢山獲れて網を引く船のエンジンが焼け切れそうになったこともあったという。
一帯がみな豊漁のため安値となり一概に喜べない、一方カマスは小さくてまるでイワシみたいだ、とお聞きした。

 

花束スタッフの誕生日に届いた花束。美しさにモネ人形もびっくり。

話変わって昨年夏、四肢不全麻痺、記憶喪失症、失語症で長年闘病された方が亡くなられた。長い介護は大変だったが居なくなると淋しい、と最近お会いした奥さんが漏らされた。

今でも「おじいちゃん!」と言って孫が顔を見せます。
もう死んじゃったでしょう、と言うと「分かった」と言って傍らの保健薬を持って仏壇に走るんです。

そしてカンカンカーン、と鐘叩いて拝むんですわ、と奥さん。

一才児は天使、と以前書いたが、5才もまた天使だ。

浄興寺の茶会 大根炊き 古着の初おろし。

2013年11月4日(月曜日)

日曜日の昨日午前は、浄興寺茶会だった。9時前に到着し裏千家・西口宗米先生のお席から表千家は野村宗幽先生のお席と回った。

いずれも薄茶。晩秋の名刹で秋の名残を惜しみ、冬を迎える風情が漂う会だった。

お点前
最初の席が終わると懐かしい先生にお会いした。惜しまれて亡くなられた私の茶の先生の親先生だった。優しい笑顔がお元気で嬉しかった。

 

お運び2若い男子の生徒さんが運んでくれた。とても熱心だとお聞きした。

茶道は、どんな人にも道が開けている。
「その道に入らんと思ふ心こそ 我が身ながらの師匠なりけれ」
茶の道、心得を伝えた利休百首の頭に出てくる素晴らしい言葉だ。

この言葉は亡き師から何度も聞かされた。
「私も師ですが、やってみたい、学ぼうというあなたの心も師なのです」、と。

古着 昨年10月に東京のアンティークショップでたまたま目にとまった古着の初おろしの妻。
3000円値切って1万5千円で求め、東本町のきものの小川さんで仕立て直して頂いた。
菊の小紋は着ている感じがしないほど軽いということだった。

食事券が付いていて、茶の後に季節の名物、大根炊きとおにぎりを食べて帰った。大抵お茶会は午後遅く伺っていた。本日はすがすがしい午前、早出して良かった。

東北楽天ゴールデンイーグルス、優勝おめでとう! 民の底力。

2013年11月3日(日曜日)

東北楽天ゴールデンイーグルス、優勝おめでとう!

9回裏田中投手の登板は心底緊張を強いられた。球場、TV観戦のファン、みな一緒だったに違いない。

私は仙台、宮城県に少なからぬ縁がある。義理の弟一家は仙台市に住んでいて妹の墓は同市郊外にある。息子一家も仙台市内で弟たちは南三陸町。テレビ中継に出た南三陸町のさんさん商店街では買い物もした。震災以後の東北でこんな快挙は初めてのこと、最後は涙が止まらなくなった。

今まで本当に大変だったが、今日だけは心から〝東北おめでとう〟と大きな声で言いたい。

祝優勝

今夜強く感じたのは「民の底力」だ。野球がこれだけ盛り上げる。人気取りばかりが目立つ官に無駄はないのか、不思議だがそんなことをひしひし感じた。

過日、初代サントリー美術館の支配人で現サントリー文化財団専務理事のI氏が樹下美術館を訪ねて下さった。
「私立同士互いにがんばりましょう」とは、弱小・樹下美術館には何ともったいない激励だったことか。

ところでお客様ということでは、どういうわけか横浜の方々が時たまお見えになる。本日は5人のグループが寄って下さった。先日は金沢のグループ、そして長岡市や村上市、新潟市のお茶人の皆様が続けて来館された。いずれもわざわざ足を延ばして下さっている。

そして上越は自然と文化と町並みが素晴らしい、と口々に仰る。下越などに行くと同じようなことを突然言われることがある。
小さいだけが取り柄の民・樹下美術館にとって、それはとても有り難いことだ。

それにしても今夜は東北楽天ゴールデンイーグルス、本当におめでとうございました、桁違いですが樹下美術館も頑張ります。
何かとても嬉しい。

秋深まる樹下美術館の好日。

2013年11月2日(土曜日)

11月に入って二日目、良いお天気でした。

本日開館直前から新潟市と村上市から6名の男性がお見えだったそうです。
いずれも茶道石州流の皆様でした。

つぶさに展示を見て頂き、カフェで早速のお抹茶。庭のことでは〝こんな庭はあまり見たことがない〟と仰ったそうです。
日本風でも洋風でもない、強いて言えば樹下風、野趣の庭であればと精一杯心がけています。

男性お茶人が6人とはさすが下越、さすが武士の茶道・石州流ですね。昨年は貴機関誌へ12回の拙連載、大変お世話になりました。

「帰ったら皆に伝えます、必ず人が来ますよ」とは別れ際のお言葉。
武士のような方達とは、スタッフの話でした。こちらこそいつかお席にお邪魔できれば、と願っています。

遠路まことに有り難うございました。

晩秋の花昨日の庭。

庭本日はよく晴れました。

手桶に菊館内の手桶花生けは菊づくし。ご近所からツルウメモドキを頂きました。

ホットサンドデッキのベンチで昼食のホットサンドイッチ。

あぜ道デッキから、好天で膨らんだような畦の草。

可愛い窓辺 可愛いお客様もいらっしゃったのです。

ご夫婦、お一人、お仲間、、、皆様有り難うございました。

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