雨中、青空を掲げている一生懸命なツユクサ。

2018年9月20日(木曜日)

高く一様な曇り空の後、次第に低い雲が現れ昼すぎからし
っかり雨になった。
午後いっとき強く降り、庭に水が溜まるほどだった。

美術館に隣接する雑草地にツユクサが沢山咲いている。見
れば表情があり、とても可愛い。

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何を話しているのだろう、みなあどけない。

 

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一人でじっとしている花。

 

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トリオで歌っているようでもある。

 

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こちらは賑やかなクインテット。

大きな耳はミッキーマウスに見えなくもない。それにしても
花の青さは青空の色そのものだ。雨降るなか空の色を掲げて
いるこの花は何かの使いなのか、あどけなくも一生懸命だ。

休館日のお客様 可愛い地主。

2018年9月19日(水曜日)

本日水曜日は樹下美術館の休館日。
高気圧が列島を大きく被い、当地もまことに気持
ち良く晴れ、午後、妻は庭の雑草取りを行った。

すると若いカップルが見え、妻は構わないので入
って、と言って扉を開け二人を案内したという。

展示をご覧になり、絵はがきを求められ、ショッ
プに並べた堀川紀夫さんの小型のテンセグリティ
を買って頂いたと聞いた。

休館日は庭の手入れが出来る日でもある。
たまに訪ねて来られる人に気づけば、大抵は入館
して頂くようにしている。
本日の方たちは関東からの旅行者さんで、なおさ
ら「せっかく」ということになろう。
わざわざのお訪ね有り難うございました。

 

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当庭のネジバナ。

ネジバナはカワラナデシコとともに以前から自生してい
る植物。双方ともけなげだが立派な地主。写真の花は
まだ赤ちゃんのようであり、特に可愛い地主だ。

堀川紀夫さんの樹下美術館個展フォトブック 見応えあった雲の日。

2018年9月18日(火曜日)

歴史的な暑さの中で開催された堀川紀夫展 夏庭のテ
ンセグリティが終了して2週間が経とうとしている。
鮮やかな作品たちでいっぱいだった美術館の光景は、
あたかも夏祭のように思い出される。

本日午後その堀川氏が来館された。
この度の個展の写真をまとめた美しいフォトブックを
持参して頂いた。

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「堀川紀夫樹下美術館個展2018」 (1冊1000円)。
どうかお手に取ってご覧下さい。

3ページ目に「堀川紀夫さんのテンセグリティ」と題し
て、紹介文を書かせて頂きました。
以下に中段からを掲載してみました。
「堀川氏は現代美術家です。常設の陶芸と油彩の作品を
そのままに、立体の現代作品を館内外に展示するのに正
直一抹の不安がありました。しかしセットされたテンセ
グリティは誠に爽やか。立体とはいえ重力と面から解放
され、風を通し風景を透かす。何とも自由で美しかった
のです。庭のカラー作品は大輪の花となり、銀色のパイ
プ作品は酷暑のなか涼やかな光を放ちました。さらに常
設作品との併展では和のテイストまで発揮し、壺や人物
画に動きと楽しさを与えたではありませんか。
“幸福のテンセグリティ” 期間中、心弾ませる作品たちを
私は一人そう呼んでいました」。

さて本日日中、空高く涼しげな雲が出現していた。
日暮れると、西空に現れた帯状の雲は腰をひねったような
迫力ある形をしていた。

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東の方角へ移動。

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逆コンマあるいは逆Jの字風な雲の集合に思われた。この
形の雲をたまに朝夕に見る。本日は上層で西風が、下層では
東風(山風)が吹くこの時間に起こった現象ではないかな、
とふと思った。
雲は次第に赤味を帯び、段々と薄くなっていった。
上弦の月が現れていて、予報では数日晴れ間に恵まれるらし
い。

健康寿命と笑み、外気やマスクのこと。

2018年9月17日(月曜日)

本日は敬老の日の振り替え休日だった。遅めに目ざめ
慌てたが、妻に祝日と聞かされ胸をなで下ろした。
“もう少し寝ていてもいいんだ”
こんな時、最も祝日の有り難みを感じる。

本日午後90代半ばのおばあさんがご家族とともに来
館された。耳が遠い方だったため筆談でお話した。
目が良く漢字もしっかり読まれる。
私が自分の事を書くと、「お医者さんですか、宜しくお
願いしますね」と目を細められた。
かろうじて歩けるんです、と娘さん。
かろうじてでもいい、外へ連れ出してもらえるのは他に
代えがたく素晴らしいことだ。
外気に当たることや地に立つあるいは歩くことは、それ
だけで新たな生気をその人に与える。

以下の写真は生前の拙母の一コマです。
80代後半から90代半ばまで、よく戸外に誘い、池の
ほとりや農道を歩いてもらい、時に持参したお茶を飲ん
だ。最後は車椅子になったが、移動や休憩は母子ともに
楽しかった。
当初連れ出してみて、正直こんなに元気や笑顔が残って
いたのか、と驚いた。

1
歩き始めたころ。

 

030321母坂田ココア楕円~1
どんなに年を取った老人でも、心からの笑みは観る者をも
幸せにするし、赤ちゃんのそれと同じく、何かをしてやり
たくなる、という不思議な力を持っている。
何も試さずに、沈黙や険悪の日常を過ごす事は真にもった
いない事だと思われる。

3

4

老後、良い介護者に恵まれれば在宅が勧められるのは、外
気接触への気配りが可能な点も大きい。
一方多くの老人介護施設には優れた点もあるが、いまだ外
出機会が極めて乏しく、課題のままになっている。

もう一点、現状では入所者さんと介護職員とのコミュニケー
ションが深まらないことも問題であろう。
原因の一つがマスク。
大きなマスクを着けた介護者がどんなに笑顔をみせても満
足な表情にはならず、相手の心に深くは触れ得ない。
表情はスキンシップと同様に素晴らしいコミュニケーション
法であるのに残念だ。
そのスキンシップさえ感染予防の観点からか、施設では控
えられてはいないだろうか。
およそ入所者さんの笑顔が乏しい事に、これらの複合による
影響を無視できまい。

5
2007年92才、開館直前の樹下美術館で。

かって区内に私などとても叶わないほど熱心に外出介護を
される方がいて大変感心させられた。
当時医師会長職や樹下美術館建設に忙殺されたが、母を構
うとストレスが解消され、また少しく幸福でもあった。
在宅介護は色々と困惑も多く、決して夢のようなものではな
い。
しかし終われば後悔よりも満足が残るという世界に思われる。

今後、人間に必要な笑みも「健康寿命」の指標として加えら
れる事を願っている。

忙しかった日曜日,長野から茶道裏千家の皆様、遠方から陶齋のご関係者様。

2018年9月17日(月曜日)

昨日雨上がりの午前10時から二組34人様の団体さん
が来館された。
長野市、北信の裏千家茶道の皆様と齋藤三郎(陶齋)さ
んの関係者の皆様だった。

茶道の方たちに恥ずかしながら薄茶の点前を差し上げた。

1



2

 

3
午前の混雑時、お嬢さんたちには一時陶芸ホールで待って
いただいた。

 

5
床。掛け物は伝良寛草書詩「秋夜月を弄す」。花は陶齋
の手付花器に南天萩、白花秋海棠、カラスタデ、オケラ、
カルカヤなど7種が入った。香合も陶齋で緑地金彩は秋
草の文様があしらわれている。
床の詩の後段に“果てしない碧空を月が飛ぶ もともと光
は照らさず物も照らされず 光も物も忘じた者は一体誰
ぞ”という読みがウェブサイトにあった。難解な一節だが、
無についての壮大な気宇に驚かざるを得ない。

 

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気づくと、風炉窯と棚は円と四方が順に並び、陰陽が連続
していた。二十五年前のころ、新潟三越で薬師寺展があっ
た。当時薬師寺は塔頭再建の途に就き、熱心に資金集めが
された。展示会の折、薬師三尊像台座の龍紋から取った拓
本が風炉先屏風として売られていた。運良く求め大切にし
ている。水指も陶齋の灰釉秋草文を用いた。

 

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懐かしい根本曠子さんの野ぶどう切貝蒔絵の薄器。

 

4
水屋を手伝って下さったTさん。主茶碗と替は双方思い切
って鈴木秀昭さんの色絵金銀彩の器を用いた。
主茶碗は昨春、光栄にも坐忘斎裏千家お家元に服して頂い
た宇宙曼荼羅文を使わせて頂いた。

午後から長男夫婦が来て夕刻は大潟区の都寿司で食事をし
た。

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長野県のお茶の皆様は爽やかで奥ゆかしく、非常に感銘を
受けた。
当館は二度目という方もおられ、いっそう親しみを覚えた。
遠路誠に有り難うございました。無事お帰りでしたか。イ
カヤさんの食事そして水族館など上越は如何でしたか。

東京など遠方からの陶齋ご関係者の皆様、出ませんで失
礼を致しました。また沢山作品図録を買って頂き感謝に堪
えません。

明日午前は忙しくなりそう 蝶に人気のムクゲ。

2018年9月15日(土曜日)

堀川紀夫さんの作品展が終了すると、賑やかにテンセグ
リティが飾られていた齋藤三郎の展示室が、がらんとし
て淋しく感じられた。
それで本日、齋藤氏の絵画作品3点架けたら、場内にほ
っとした空気が生まれた。

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正面に姥百合(ウバユリ)の圖、

 

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右中央に冬瓜と茄子の圖。

 

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左中央に妙高山暁雲圖。

9月は半ばとなり、さすがにあの鬼夏も姿をくらまし、秋に
座を譲ったようだ。

そんな日、庭のムクゲにチョウが来て蜜を吸った。花が乏し
い季節だから、チョウは飛び立つと戻ってくることを繰り返
した。

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後翅(後ろのはね)が痛んで失われているクロアゲハ。それ
でも花から花へ身軽に移り、去ってまた戻ることを繰り返し
た。

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こちらはキアゲハ。この蝶もよそへ行くかと思うと戻った。

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蜜が少なくなっているのか、深く花に入り時間を掛けて吸
っている。ムクゲはすでに足かけ三ヶ月は咲いている。そ
れでも枝にっぱい蕾をつけている。本当に強い木だ。

明日は長野県から19人のお茶人がお見えになり、お点前を
して薄茶を差し上げる予定。
すると本日、東京や長岡市から16人さんが同じ時刻に来館し
たいという電話があった。
館内で展示を説明し、茶室でお茶を点てる。明日の午前は忙
しくなりそうだ。
お点前の稽古はまだ十分ではない。明朝、稽古を追加しなくて
はならない。

気がついた時がベスト、雲や虹の法則?

2018年9月15日(土曜日)

「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地
する確率は、カーペットの値段に比例する」とはマー
フィーの法則の一例です。

私は雲などが好きでよく空をみる。
お金も掛からず面白い。

ところで何かに似ている雲や変わった雲、あるいは虹
は「最初に見たた時が最も見応えがある形状をしてい
る」という、法則めいた印象をいつしか抱くようになっ
た。

何故「最初が1番良い」などと思うようになったのだろ
う。
真剣に考えたこともないが、およそ次の二つのことがら
が関係しているかもしれない。

1.気象はかなり速いスピードで変化をする。
2.特徴ある形状が完成して初めて目をひき、それに気
づくのではないか?

法則めいた印象が成立する要点は2であろう。
ある形状になる雲なり虹があったとする。
普通、一定の形が出来上がる以前のモヤモヤしている段
階から何かの形や現象を期待して注目するようなことはま
ずしない」のではないだろうか(よほど暇なら別、,,)。

以下のような雲はいずれも目をやった時が最もはっきりし
ており、その後次第に形を失っていった。

140923羽雲
羽の形状が次第にぼんやりしていった飛行機雲。

 

140606穴あき雲
ポッカリ穴が空いた低層の雲。みるみるうちに穴は開き、
これ以上くっきりと丸くなることはなかった。

047
目にしたときが一番はっきりしていた仰向けの観音に似た
雲。

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過日のハート型の雲。気がついた時以上に形が整うこと
はなかった。

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朝夕に見ることがあるJの文字に似た雲。この後次第に普
通の丸い雲に変わっていった。

気がついた時がベスト、とは写真を撮りたい者などがしば
しば経験するシチュエーションではないだろうか。
但し気象で言えば、レンズ雲や積乱雲、あるいは虹に限れ
ば予見どおりになることがあり、時間さえあれば見事な完
成までを目にする事が可能だが、今扱っているケースでは
なさそうである。

IMG_4110

最初に掲げた法則めいた印象は、見る人の余裕と意識など
で若干異なるだろう。だがそれほどひどく間違ってはいな
いように思われる。
逆に、例えば雲や虹が「目にした時からさらに見事になる」
ことが、法則にでもなったら、これは大変である。
雲や虹は朝から晩まで休み無くく鮮やに、立派になり続け
なければならなず、一体空はどうなってしまうのだろう。

話は冒頭のマーフィーの法則のような知性もユーモアも見
当たらずく、よくあること、で終わりそうだ。

いずれにしても今日こそ、と淡い期待をもって私は空を見る。
楽しみにはそのような一面があるのではないだろうか。
(虹は気がついた時よりさらに美しくなることがありますね)

来年のこと.須川展也さんと新潟市のマヌーシュジャズグループのコンサート。

2018年9月13日(木曜日)

9月半ばですが、来年の催事予定の事でお書きしま
す。
いずれも音楽。4,5,6月のどこかの週末に須川展
さんのサキソフォンと小柳美奈子さんのピアノによ
るコンサートが一つ。

もう一つは、秋(恐らく11月)は新潟市のグループに
よるジャンゴ・ラインハルトのマヌーシュ・ジャズ(ジ
プシー風ジャズ)を中心に演奏されるコンサートです。

須川さんの会は、過日小柳美奈子さんが来館され概要を
打ち合わせました。
また本日は新潟のグループのお一人がたまたま来館され、
私からコンサートを提案してお話をしました。
まだ一年以上ありますが、是非とも実現したいと考えて
います。

 


お二人による大政直人(Naoto Omasa)作曲「 Dance Musi
cfor A.Sax & Pf. Ⅱ Waltz of Tenderness(優しさのワル
ツ」。
第一線でクラシックを中心にディズニー音楽、ピアソラな
どこよなく音を楽しむ演奏をされる素晴らしいお二人です、
是非ご期待ください。

ところで新潟市のグループが好んで演奏するギタリスト&
作曲家であるジャンゴ・ラインハルトの名を知ったのは1
960年代でした。
それは、50年代から一種端整(古典音楽風)な演奏で一
世を風靡したMJQ(モダンジャズカルテット)の曲「J
ANGO」によってでした。
タキシードを着用して演奏することがあったMJQによっ
て曲目が冠されたギタリストのことは、その後テレビで度
々特集され、また生涯が映画にもなりました。しかし実際
彼が作曲し演奏した音楽に接したのは髙田世界館のコン
サート
が初めてでした。


MJQのアルバム「JANGO」。学生時代に買った懐か
しいアルバムです。残念ながらこの度探したところ見つ
かりませんでした。長い演奏ですが、最初の「JANGO」、
後半の「ニューヨークの秋」「朝日のようにさわやかに」
などは耳から離れません。
1966年の二度目の来日コンサートがサンケイホール?で
行われ、後ろの席で聴きました。全く珍しいことに女性と
一緒に聴き、そちらばかり気になりほとんど集中できませ
んでした。


ジャンゴ・ラインハルトによる「Minor Swing」。
ステファン・グラッペリのヴァイオリンソロやエンディン
グで声を出しているはジャンゴ本人ではないでしょうか。

マヌーシュあるいはロマと呼ばれるジプシー系のジャズは
一貫して打楽器のようにサイドギターとベースがリズムを
刻み、明解なメロディとともに真っ直ぐ暖かく心に届きま
す。

来年のことはわかりませんが、二つの演奏会とも無事に開
催され、皆様に喜んでいただけたらと期待しています。
今後詳しい事が決まりましたら、折々お知らせ致します。

秋雨前線の庭 近隣のセンニソウ。 

2018年9月12日(水曜日)

この二日間は日射しが戻った。今御rは上がったり下がっ
たりを繰り返す秋雨前線と、それに絡む台風で気候は安
定しにくいらしい。
テレビが天気図などを用いて詳しく気象を説明するので
面倒な気象もなるほと、と納得してしまう。
チリ沖の海水温、あるいはカリブ海で発生するハリケーン
さえ、日本のお天気に影響するというから驚く。

晴れれば芝刈りが出来るかもしれないと、思っていたが
昨日スタッフにによってきれいに刈られていた。

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堀川紀夫さんによるテンセグリティの展示が終わっ庭はひ
っそりしている。期間中ずっと頑張っていたミソハギたちが
ひと夏の思い出をささやき合っている。

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西側の奥でムクゲも長く頑張っている。数日で花が終わる草
木があれば、数ヶ月頑張るものもある。何が違うのだろう。

周囲の雑木林では道路沿いの日当たりの中でセンニソウ
が真っ白な花を付けている。

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白さが際立つセンニソウ。つた草のため木にからむことが
必要であり、あまり盛大に絡まれると支えている樹木が弱
るためお互い悩ましいところ。

ご覧のようにブログのヘッダーを変えました。どこか普段と
異なりますが、ある日の大潟漁港の夕暮れです。

パステル友の会の皆様。

2018年9月11日(火曜日)

久し振りに晴れた本日午前、上越市の絵画グループ「バ
ステル友の会」の皆様が来館され、庭でスケッチをされ
ました。
まだ仕事中でしたので妻が携帯でスナップを撮りました。

 

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このような良い日和にスケッチ行をされるとは何と幸福な
ことでしょう。

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昼休みに伺うと丁度お茶を終えられていました。楽しいひと
時の名残が伝わってきました。

降り続いた空は明日晴れるか。

2018年9月10日(月曜日)

三、四日は降り続いている冷たく鬱陶しい雨。
気温も下がり、午後の往診は20度しかなかった。
あの狂っように暑かった夏は何だったのだろう。
雨は雨で過ぎた夏など知ぬと言って愛想がない。

本日半袖を止めてシャツも白衣も長袖にした。
冷えた腕や背中が暖まった。
往診に同行した看護師は半袖。
寒くないのと聞くと少し寒いです、と言って腕を
さすった。

家庭菜園の先生というべき男性がつぶやいた。
ひどい暑さで皆さん棚をたたみ、ツルをたぐり、
早々に夏を諦めて秋の仕度に入っていた。
なのに今度は雨が降り過ぎ気温も下がり、一体
何をしたらいいのか分からないと言って、困って
います、と。

しかしようやく明日は晴れ間が覗くらしい。
良い晴れ間なら皆さんの畑の目処がつくし、美術
館は芝刈りが出来るかもしれない。

ささやかなゴルフ会.

2018年9月9日(日曜日)

本日私の名を冠した小さなゴルフコンペが近くの米山水源
カントリークラブであった。
その昔、樹下美術館が建っている集落の当時若い有志が、
私を立てて下って始まった3組ほどのコンペ。これにささ
やかなカップと商品をお出しして仲間に入れてもらってい
る。
持ちハンディ無し、その日の成績から自動算出されるハン
ディキャップで順位が決まる。

年1回、今ごろの開催で、多分今年は24回目だったと思
う。これまでまず降られることはなかったが、本日は朝か
ら雨。午後とくに激しく降り、傘を差し雨具を着けたが下
着まで濡れるほど降った。

私は前方のシルバーティーから打っても良いが、この会だ
けは必ず皆さんと一緒に回り、本日は5位だった。
この度、大変に上手い若いご夫婦が参加し、4,5年ぶり
のゴルフというのに優勝と三位をさらい、私が乗せた2カ
所のショートホールをいずれも取った。
二人は若いだけではなく、以前から類い希なゴルフセンス
を発揮していた(運動神経と言ってもいいのか)。当会の
格?のためにも毎年参加していただければ嬉しい。

 

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歳月が感じられる優勝カップ。来年から新しいものに替える
こととなった、
ところで平成最後の云々が盛んに聞かれ、年号が変わろうと
している。繰り返される天災のなか、平成の元号通り現陛下
はひとしお平和と国民の安寧を意識されたのではないだろう
か。

大地の芸術最2018その2。

2018年9月5日(水曜日)

去る9月2日、初めて大地の芸術祭を訪ねた事を掲載さ
せて頂いた。会場エリアは広大であり作品数も会場に大
地が名づけられる通り膨大だった。

本日は当日観た(あるいは体験した)ほかの作品の一部
を載せました。

まずクリスチャン・ボルタンスキーの作品「最後の教室」。
ユダヤ系の家庭でホロコーストの体験を聞いて育った作家
は山奥の比較的大きな廃校小学校を会場としている。
最後の教室には「最後の授業」の意味が込められている、
と思った。

 

1
入館してすぐは旧体育館。多数の裸電球がつり下げられた暑
い館内に干し草の臭いが充満し、それを煽るように扇風機が
ブンブン回っている。
広大な収容所であろうか、牛舎の臭いでもある。しかし一挙
に遠い未知の、あるいはどこかで出合ったような闇へと放り
込まれた。

2
階段を上がって廊下を歩く。行く手に物凄い光が点滅し、光
に吸い込まれるように歩く。廊下には辺りを振るわすように
ドン!ドン!ドン!ドン!と低い大きな音が響き、心臓の鼓
動に聞こえる。廊下の上方に並ぶ額は中に何も無いが全て遺
影のようである。

IMG_2376
ある場所(教室跡?)に横たわる光が入った累々たるアク
リルケースは柩であろう。
白の基調は同地の深い雪であり、無くなった学校や失わ
た人々へのオマージュにちがいない。


いずれにしてもここで体験したのはホロコーストと鎮魂。
もしかしたら精一杯の再生への希望なのか?同行者はど
う思ったか分からないが、当日最もインパクトがあり心惹
かれた作品だった。

 

話変わってシンボル的な会場ともいうべき十日町キナーレを
訪ねた。今年は「方丈記私記」のタイトルのもと四畳半の空
間がテーマ。多数のインスタレーションが大きな水場を囲ん
で並んでいた。

その中から紙面の関係で2作品を載せました。

6
羊毛で小さなパオのような美容室。ハサミと羊と美容がつ
ながっている。

 

7
お小遣いを出して独楽を回してもらい、運試しをするブース
(作品?)。私は外れで小さな盃にサルナシのジュースだっ
た。鉄火場のようであり、二人いた女性は全くきれいだった。

方丈記私記は殆どが店か家、部屋また遊びや交流の場を
エッセンスとする立体作品だった。お洒落な茶室なども期待
したが見当たらず、これは仕方がないことであろう。
いつか行われるかもしれない「妻有大茶会」を楽しみにした
い。集客するのではないだろうか。

キナーレは巨大な正方形?の水場を囲む設え。それが実に不
思議だった。

 

8
下で見ると水場は浅く、多くの人が気持ちよさそうに歩い
ている。

 

9
二階に上がり歩くほどにそれは低く小さく見えてくる。
底には別に水場と、それを囲むように周囲の柱などが巧妙に
描かれている。
下で見ると単にデザインとしか見えない底の模様が、二階で
は反射もなくはっきり見え、そこには水場が一段と低く小さ
く見えるような巨大な絵が描かれているというわけである。

さて時間も押してきている。ある古い民家の二階で「裏側の
物語」をみた。

10
大きな雪舟風の水墨画風の絵。実は思いもよらぬ素材を用
い、影絵として表現されている。

当日遅く寺院を通り過ぎた。ちょっと待って、と声を掛け、
もしやマイブームの火頭窓?と、降りて見た。(当寺院は
芸術祭作品ではありませんが、、、、)

12
長泉禅寺と門標に書かれていた。矢印のように大好きな火
頭窓がありました。

 

 

13
境内の一角に大きな杉?の切り株を囲んで諸菩薩が座してい
て、穏やかな勢至(せいし)菩薩が見えた。勢至菩薩は以前
に書いた「二十三夜の月待ち行事」であがめられる仏であり、
下弦の月がその化身と言われていた。

帰宅して調べるとこの寺には二十三夜の石塔もあるらしかっ
た!

そして当日、マユビトのほかに以下のお土産を買って帰った。

14
とちの実せんべいは障害者の皆様が作ったというバッグに
入れられた。 新聞紙で作ったとは思われない丈夫なバッグ
だった。

15
日比野こずえさんデザインのハンカチ。同氏はほくほく線の
ラッピング電車のデザインを担当された。

以上遅くなりましたが、去る2日「越後妻有りアートトリエン
ナーレ大地の芸術祭」の訪問記その2でした。

 

「堀川紀夫展ー夏庭のテンセグリ ティー」が無事終了した。

2018年9月4日(火曜日)

8月26日から始まった「堀川紀夫展ー夏庭のテンセグリ
ティーカフェからの眺めをメインに」が本日無事終了した。
あしかけ6週間、休館を除いた正味35日のロングランだ
った。

2回目の企画展、しかも野外のアート、さらに常設展示と
の併展など相当な冒険だった。
結果として期間中880人の入館者があり、開会前の同期
間の1,6倍に相当していた。

 

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以下に館内ノートに見られて感想コメントを掲載させて頂
きました。

・堀川氏の新しい世界を観させていただき有り難うござい
ました。ますますのご発展をお祈りいたします。

・テンセグリティは屋外の大きいものも自然の中にあるか
らこそ魅力的に見えるし、館内の小さな作品もライティン
グが効果的でステキで良いですねー。

・堀川先生健在でいらっしゃいますね。お会い出来ず残念
でしたが素敵な作品に出逢えました。交わらない支柱、そ
れをつなぐ紐、通り抜ける風。こんな風に人と関わってい
くのがバランスなのかと感じました。

・絶妙なバランスとその影がまた美しい!美しい風景、木
影、緑にさえる立体、美しいです。

・緑の庭の中のテンセグリティを思い描いておりましたが、
館内の作品との共存は変化に富み、動きが感じられ、楽
しく拝見出来ました。軟らかな光が生み出す影がとても素
敵です。

・初めて見るテンセグリティなる造形、妙な物、面白い物
?オブジェか?彫刻ではないな!強烈な暑さの下、美しい
芝生にスッキリと合っている。風が来ても吹き抜ける。
軽そうでどっしりと植え込まれているような面白さです
ね。
これで風が吹いて糸?ヒモ?にそれぞれの音を出した
らきっともっと好きになるでしょう。
“陶齋も隆も目パチテンセグリティ”

・来てみてびっくり!!作品が庭や絵の所に置いてあって
何か不思議な空間というか何というか、、、。芸術作品を
ほぼ初めて見たのでいい経験になりました。

・すてきな建物の中ですてきな作品に囲まれて美味しいコ
ーヒーをいただきました。たまたま通りかかった者ですが
また訪ねてみたいと思います。有り難うございました。

・色とりどりの棒で作られた堀川先生のテンセグリティと
樹林とのコラボレーションが最高でした、又来てみたいで
す。

・作品一つ一つに先生の制作意欲と探求新が現れておりさ
すがの一言です。美術館の建物、作品、そして庭園と見事
に調和している不思議さとおもしろさを感じさせて頂いた
ひと時でした。有り難うございます。

・堀川さんのモダン造形と伝統美がとても心地良い不調和を
出していてとても興味深い展示だと思いました。素晴らし
いです。

・テンセグリティを作った方々、本当にすごいなあと思い
ました。

歴史的な暑さのなかご来場頂いた皆様本当に有り難うござ
いました。
堀川紀夫さん誠に有り難うございました。そして会期中頑
張ったテンセグリティと齋藤三郎、倉石隆作品にも感謝し
たいと思います。
スタッフの皆様、大変お疲れ様でした。

忙し楽し大地の芸術祭アート・トリエンナーレ2018その1。

2018年9月2日(日曜日)

当館の特別展「堀川紀夫展」が2日を残すだけになった。
過ぎればあっという間は世の習い、作家も名残を惜しみ
昨日小型で可愛いテンセグリティを沢山持ち込まれた。

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そして本日日曜日、堀川さんは「大地の芸術祭 越後妻有
アートトリエンナーレ2018」へと私たちを案内してくだ
さった。

樹下美術館を出て頸城連山を越え、南東へ走り信濃川を
渡って十日町市へ入った。

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奴名川キャンパス
のエントランス「大地のおくりもの」。
壁面は3年越しに彫刻刀で彫られ、今夏完成したという。

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近づいて見つけたイノシシ。

 

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同キャンパスの「天上大風」。

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置かれたノートに天上大風を三筆描きで記帳してみた。

 

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同キャンパス「アコーディオン」。

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オーストラリアハウス二階で。山間に爽やかに建つ家で
泊まって生活が出来るようになっている。

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↑懐かしい大厳寺高原に到着。堀川さん作品「SKY CAt
CHER09」を見る。作家さんと会うと皆さんがとても喜ぶ。
作家さんはスターだ。

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自分と空と雲が一緒に見える楽しいスカイキャッチャー。
2009年度から恆久展示されている。同所は35年ほ
ど前、子ども達と訪れた場所。

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松之山温泉街を登ると現れる巨大な牛の像{ブラックシンボ
ル」はスペインの作家作品。
闘牛の国ならではのシンボルで
あるが、かっての日本の農業のシンボルでもあろう。
総じて野外作品は基礎が重んじられ、安全に最大配慮されて
いる。

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コンビニでお弁当をと予定していた昼食は松之山名物、滝見
屋さんのお蕎麦にありつけた。堀川さんの顔のおかげ。とて
も美味しかった。

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滝見屋さんの車であろう、素敵である。ジャズ愛好のご主
人に60年代のホレス・シルバーをサンケイホールで聴きま
した、と話すとお顔に同志的な稲妻が走った。

そしてとても気なっていた「ギャラリー湯山」へ。

 

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我が上越市の前山忠さんらが主体として関わる当館。
各部屋の設えは想像以上に良い。見ていて「雪国の暮らし
は禅」なのか、と直感したが、果たしてどうだろう。
ここのスタッフさんで、先日樹下美術館をお訪ねされた方が
おられ、しかもかって南三陸の弟をも訪ねたことがある、と
仰って本当にびっくりした。

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同館の周囲に張り巡らされた白いロープネットは積雪の高
さを現している。

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子どもたち、若い人たちに大人気だった「Kiss&Goodbye
思い出ポスト」。
館内で台湾の童話作家さんによる絵本と同化体験出来る。

さて色々沢山観たつもりだが、参加44カ国と地域の33
5組のうちわずか3、40点?ほどを観たり通過しただけ
だった。エリアの広大さを思わずにはいられない。

帰路、山間の日暮れ時に松代を通った。

 

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古い宿場を思わせる通りに忽然と現れた欧風の建物。

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裏に回ると5つのストーブ。

暮れた山で見上げた「○△□の塔と赤とんぼ」。秋を迎
えて真に爽やかだった。

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そしてあこがれの作品、色鉛筆に出合った。

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リバース・シティ」。

すっかり暮れた小川に清流が交わる所で、関根哲夫さんの
帰ってきた赤ふん少年」を観た。実物はとても良かった。

以下はお土産「マユビト」。

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マユでこしらえた可愛いフィギュア。樹下美術館の丸テーブ
ルに置きます。

恥ずかしながら老人になって体験する「初めてのお使い」的
な「初めてのアート・トリエンナーレ」。生きている有り難
みをつくづく知らされた。死者のおかげであり、親のお陰で
ある。

本日、書けなかった分を、なんとかまた掲載してみます。
堀川紀夫さん、とても楽しかったです、本当に有り難うござい
ました。

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