突然終了したドジャースのポストシーズン地区シリーズ。

2025年10月10日(金曜日)

本日およそ曇り空で夕刻は肌寒く17℃と知らされた。いよいよ布団も秋仕度になりストーブが脳裡を横切った。

連日の案件、MLBのポストシーズンはドジャースが地区シリーズでフィリーズを3勝1敗で制し、リーグチャンピオンシップシリーズへ駒を進めた。
フィリーズとの最後戦は延長となり8回には佐々木朗希が登板。3イニングを投げ、フィリーズの強打者を抑えた。最後は11回裏の攻撃、2アウト満塁の場面で相手チームに痛恨のミスが出てサヨナラ勝ちした。

次はナショナルリーグ優勝決定シリーズではブリュワーズ対カブスの勝者と対戦する。

本日の診療で連日メジャーリーグを観ていると言う方と話弾んだ。トーナメント表を作り朝から観ているのを奥さんが怪訝な顔して眺めているという。特にポストシーズンが面白いと仰った。

アナウンサーは
「Ballgame is over! Oh my goodness!」
と叫んだ。

余りに突然な幕切れに選手たちは「What’s a game! 何というゲームだ」、「That was insane あり得ない」、「I’m tired 疲れたよ」と口々に述べていた。
一度観るとクセになるポストシーズン。昨年はこんなに興味が無かったので不思議だ。

このところ良いニュースがある。存在まで危ぶまれていたガザに対するイスラエルの和平計画第1段階の合意が成立したという。また国内では7基ある柏崎刈羽原発の2基の廃炉が決定されたと報じられた。
そもそも風力および太陽光エネルギーの問題を指摘しながら膨大な地域の避難計画まで必要な核エネルギー施設を簡単に容認出来るのだろうか。柏崎市に隣接する当地で末席ながら医療に従事し美術館を営む者として問題は卑近であり敏感にならざるを得ない。

旬となったカマスの塩焼き。
近所の海彦さんから沢山頂きスタッフと分けた。

明日は今秋2回目の茶会。五行棚で中置きの点前だが前回のように無事に出来ればと案じている。

秋はちゃんと来ている 土曜日のお茶会 残念なドジャース。

2025年10月9日(木曜日)

比較的温かくしかし長袖シャツが丁度良かった日。
本日は美術館がある城野腰の方からアケビや栗を頂き、美術館の甘柿ももいだ。
あの長々と続いた猛暑の夏には「季節は4つでなく、夏と冬の2つだけになった」という話をよく聞いた。この数年特にそれは話題になった。

しかし今日の果物を観たり空を見いていると「秋」はまだちゃんとあるという気持になる。また地域の随所で作品展や文化的な企画が行われているのを知ると「秋」」を感じてほっとする。

 

アケビでコーヒーを飲んでみた。
優しい甘みは思ったより合ったが
やはり種が大変。

話変わってポストシーズンのドジャース。一部懸念されたように本日フィリーズ相手にコテンパンにやられた。ホーム球場であるにも拘わらず良いところ無しの完敗。途中勝敗が決まったとみた多くの観客は球場を後にしたという。監督、選手にお灸をすえるらしい。

一定の選手への敬意や気遣いなどを優先させるかに見える監督の采配が、惨めな結果につながったとする意見は分かるような気がする。
このところ沈黙する大谷選手の打撃はかってWBCで観たイチロー選手の状況に似ている。それに照らせば再び大谷選手のバットが火を噴くのは間もなくかと期待したい。

さて明後日11日土曜日午後は当館の茶会です。花入れ、香合、茶器、それにお茶碗の一部が前回5日と変わりますがどうかお楽しみください。
午後1時半と3時の二席ですがもうお一人ずつ席が空いているようですので宜しければお電話などでお問い合わせください。
樹下美術館 ☎025-530-4155です。

保育園の健診 ポワロのハローウイン 「チキンハンド」というプレー。

2025年10月7日(火曜日)

本日は珍しく蒸し暑く上越市髙田で28,4℃まで上がった。9月上旬の気温ということだった。

午後から保育園の健診があり足かけ50年も続けたことになる。今昔変わりない子ども達のあどけなさと洋々たる前途に気後れしそうになった。

入り口にハローウインの大きなカボチャ。

年々ハローウインは盛んになる。本日の名探偵ポワロの放映はハローウイン祭の夜に起きた殺人事件だった。
1930年代の英国におけるこどもたちの祭は古色と伝統ごとが混然一体となり場面は見応えがあった。現今我が国のように和やかなものでは無く恐怖を背景に安堵を楽しむ設計で本場のそれは本気のスジが通っていた。

その晩子供が殺害され“昔の事件は長い影を曳く”というような言葉が出るのだから、さすが推理とホラーの英国、事件は解決せず後編が楽しみ。

本日メジャーリーグポストシーズンは第二段階ともいえるディヴィジョンシリーズの対フィリーズ2戦目だった。フィリーズカラーの赤一色に染まる球場でドジャースのブルーとグレーのユニフォームは消え入りそうなくらい地味。

第1戦同様、折角の先制の後、微妙な中継ぎ陣が追いつかれ最後に佐々木投手が出てきて危ないゲームを救った。文字通り全力投球する佐々木投手に比べ他の救援陣は私の目にもひ弱に見えた。スポーツ選手は見た目と実力が違うことがよくあるので興味深い。

上掲放映のスリーアウト目のプレイでセカンドが捕球後、間近のファーストへ思わぬ暴投をした。一塁手が体を倒して捕球しかろじてゲームセットにしたが、このように極めて重要な場面で選手が慎重のあまりイージーミス的なプレイをするのを「チキンハンド」というらしい。

あと1勝でドジャースは地区優勝戦へと駒を進める。球場を地元ドジャースタジアムへ移して戦うが、接戦は面白いものの心臓に良くないので大谷にも打ってもらい早目に決めてほしい。

和やかだった今年の樹下美術館秋の茶会1回目。

2025年10月5日(日曜日)

本日十月最初の日曜日。曇り空の日、樹下美術館は秋の薄茶の茶会だった。午前10時から二回の両席とも6名ずつのお客さま。小間にはほどよい客数で皆で楽しく菓子を食べ抹茶を飲みお話しした。

 

水の流れが悪くなっていた「つくばい」。前日時間を掛けて掃除し最後に水回り専門の方に仕上げて貰った。

 

二代陶齋・齋藤尚明さんの
爽やかな「辰砂細水指」
釜は浄汲。

鈴木秀昭さんの色絵金銀彩幾何宇宙茶碗
と根本曠子さんの野葡萄切貝棗。

 

古谷和也さんの伊賀の筒花入れ。
庭のホトトギスやショウジョウバカマ
糸ススキなどが入った。

 

床は良寛禅師漢詩「秋夜弄月」。
月明かりの夜、
碧巌録の一節に呼応して編まれた詩。

 

水屋にならんだ楽しい器たち。

 

開始直前のおさらい。

お茶を服した後、お点前の練習をされる方がいたり、楽しく和気藹々のお茶だった。次回は10月11日(土曜日)です。
小さな空間に自然を取り込み、先人の優れた感覚に触れ茶を楽しむ。一人でも多くの人にお茶に親しんでもらいたいと思う。

メジャーベースボールのディヴィジョンシリーズは大谷選手が先発し3点を失ったものの好投。中継ぎが踏ん張り9回を佐々木投手が投げてドジャースが勝った。
「反省と立て直し」。短期のポストシーズンならではの要点ではないだろうか。次試合では大谷選手に打ってもらいたい。

本日十五夜。月は雲隠れだったが満月は明早朝.。同夜夕刻でも構わない煌々と輝いてもらいたい。

ドジャース佐々木朗希選手の復調 ポストシーズンのディヴィジョンシリーズはフィリーズ戦。

2025年10月3日(金曜日)

大谷翔平選手を応援するほどドジャースの成績が気になる。成績はレギュラーシーズン(RS)でナショナルリーグ優勝→ポストシーズンに入り→ワイルドカード→ディビジョンシリーズへと勝ち進みその相手はフィリーズに決まった。

アメリカプロ野球(MLB)はアメリカンリーグとナショナルリーグ併せて30チームもあり、移動も長距離でとてもタフだ。長いRSが終わるとほぼ10月一杯かけてそれぞれのリーグ上位6チームがあらためて3段階のトーナメントを競うポストシーズン(PS)に入り、最終的に両リーグの優勝者がワールドシリーズでアメリカ1が決まる。

大谷選手について多くの個人記録が毎日のように報じられまた他選手とも比較される。しかし本人はあくまでも「ポストシーズン」を勝ち抜くこと「ワールドシリーズ」制覇が目的と述べ、個人記録へのこだわりを見せない。

今シーズン必ずしもドジャースは順風満帆でなくむしろ散々だった。投手陣の夏以後、特に中継ぎとクローザーに故障と不調が相次ぐブルペンは深刻な問題を抱えたままで、PSでは大谷にもすがらざるを得ないと予想されていた。

それがRS中肩を故障し長く調整を余儀なくされていた佐々木朗希投手がレギュラーシーズン最後に劇的に復調、PSのワイルドカード第二戦にクローザーとしてレッズ戦に登場して九回裏無双の投球で試合を勝利した。

以下はSPOTVNOWから9回裏佐々木朗希選手の登場シーンです。
10月4日に動画を変更しました。少し長めですが前後の雰囲気が良く伝わります。


よく観ている「みかんちゃんねる」さんの
動画です。
緊張と臨場感がいっぱい。

球場全体が「ロウキ」「ロウキ」の大声援の中みごと三者凡退に討ち取った。

次は第2ステージ(ディヴィジョンシリーズ:DS)で現地10月4日、日本時間10月5日にフィリーズと戦う。フィリーズには本塁打&打点王シュワーバー選手ほか強打者揃いでRSでドジャースは負け越している。さらに佐々木選手が加わったものの、リリーフ陣全体は未だ大きな問題を抱えていると言われている。

明日から始まる対フィリーズは5戦のうち3勝が必要。大谷の先発が発表され、またどこかで上掲の解説のように佐々木投手の8回からの登板などもあろう。最初の三試合を相手球場で行われフィリーズも必勝態勢。ドジャースは中継ぎの思わぬ活躍や打撃陣のラッキーボーイなど、運もまた必要に違い無い。

週末には茶会があるがSPOTV NOWなどで出来るだけ見逃さないようにしたい。

激しい雨、めまぐるしい空 今年はどんな晩秋か。

2025年10月1日(水曜日)

10月に入った。この所のお天気はめまぐるしく変わる。本日などは一日の中に晴れ、大雨、曇り、雷などが次々に入れ替わり、まるでお天気ショーのようだった。特に最近の雨は雷を前触れにしていっとき非常に激しく降る。

しばらく様子をみていた人が
激しい驟雨のなか帰って行かれた。

本日夕刻、妻に初柿を1個もいでもらった。

既に茹でてある頂いた栗とともに
記念撮影。

試食。

栗は非常に甘味がありよく熟れている。いっぽう柿は渋みが無いものの甘さはいまいち。もう少し待った方が良いかもしれない。

近隣の田圃はあと少しで刈り入れが終わる。ともすれば日中蒸し暑さを感じ、ところにより県内でも25℃に達する日もまだある。
しかし信じがたいがあと数週間すると北の国から白鳥がやってくる。蒸し暑い昼下がりには白鳥の訪れなど本当かと思うが、例年ならそんな風に過ぎる。今年は一体どんな晩秋が待っているだろう。

熱い番茶が美味しくなってきた。

回復の途で「何が食べたいですか?」に意外な返事。

2025年9月30日(火曜日)

夏の終わり頃、暑いさなかに二ヶ月ほど来院されなかった方が来られた。かなりのお年だがしゃんと反応していたのに言葉無く、表情が失せ、前身がむくみ、末梢の酸素濃度は80%代と別人化していた。
心不全に肺炎の兆しもあり、採血、注射、投薬の調整をして、しばらく通いますと伝えて往診を始めた。
数日後むくみや酸素濃度が改善されはじめ、栄養補助食を追加すると問いにも応じられるようになった。

どうですか、お腹空きますか、と聞くとうなずかれたので、何を食べたいですかと聞いてみた。しかし黙ったまま返事は無い。
帰り支度を始めるとベッドから「タコ焼き」という声が聞こえた。
「タコ焼きが食べたいですか」
本人は「はい」と言い、傍らの介護者が笑いながら、好きなんです、と仰った。

そうか、少し返事に時間が掛かったがタコ焼きという手があったのか。スイカやメロン、時にはあんパンというのもあるがタコ焼きかー。やや微笑ましく妙に胸を打たれた。
これだけの話だが、こんな時一つでも食べたいものがあるのは頼もしい。しかも具体的なのは元気が出てきた証拠にちがいない。

家で作るのではなく、スーパーのが好きなんですと、介護者さんが仰った。

玄関前の萩。

長野市からの団体さんと倉石隆の作品。

2025年9月29日(月曜日)

昨日午後長野市からバスで美術愛好家の一行18人様が来館された。皆さま全て女性のお客さまだった。皆さまは熱心に集中され倉石隆の絵画、齋藤三郎の陶芸を観て頂いた。
特に今年の絵画は「男性像」では、人物は勉強したり、一所懸命だったり、不安にかられたり、大きくみせたり、おどけたり、詩人になったり、決意したり、孤独に身を置いたりする。皆さんのご主人や周囲の男性を思い浮かべながらご覧になるせいか、とても良い反応を示される。

倉石氏の人物画はモデルを掘り下げ自らを投影し、あまつさえ自画像としても描くため作品には深々とした余韻や真実みがあり、結果として観る方の良い反応につながるのではないかと思われる。

集中して頂き有り難うございました。

可愛いシーマ観光バスを見送る。
お天気に恵まれ有り難うございました。

 

加齢で不自由になる生活を「老化ゲーム」で。

2025年9月28日(日曜日)

時間と日によって涼しい、寒い、蒸す、暑いなど色々な空が現れて落ち着かなかった9月は終盤になってきた。ゴルフに行ったり八千浦の中学生さんたちが来館されたり,新発田市から亡き同級生の奥様一同が見えたり、元気だった方の悪化と回復や遠縁の相続放棄手続きなど、何かと忙しかったのは事実。

いっぽう加齢により日常生活の場面や動作において何かと神経を使うようになっているため、この半年ばかりは普通に過ごすのにも新たに漠然とした忙しさのようなものを感じるようになった。

つまり外出の身仕度、自宅や出先での忘れもの、要注意な運転カ所、他者への失礼、座位からの起立歩行、階段の昇降、靴の脱ぎ履き、あらかじめのトイレ、服薬のチェック等々用心が増え続けるのである。
これらは面倒な気遣いだが、意識し動作するたびに何故か近時面白い、あるいは楽しいと感じるようになった。
日常次々現れるこれらの一つ一つがその昔子供から借りて行ったゲームのようではないかと感じられるのだ。

ゲームなら危機を越えるたびに強くなっていく。しかし加齢によるリスクはいくら回避出来ても、最早強くはなれない。ただ「無事」というごく小さな喜びが一瞬かすめるだけであるが、しかしそれで十分ではないか。

今後ますます不自由は増え、ゲームには限界がありそうだ。だが待てよ、この先にはまた別次元の新たなゲームが待っているかもしれない。今は深く考えず淡く期待しておくことにしてみよう。但し深刻な認知症だけは避けなければ「老化ゲーム」は成立しないかもしれない。精一杯そのことだけは気を付けよう。

昨日のオーケストラアンサンブル上越公演 ピアノとティンパニーのスリリングな即興演奏。

2025年9月27日(土曜日)

昨夕6時30分開演、オーケストラアンサンブル金沢の今年度の上越定期公演を聴きに行った。会場は上越文化会館で二曲のプログラムはいずれもベートーヴェンだった。

ピアノ協奏曲「皇帝」に於ける若きトム・ボローの演奏は圧倒的で人間の感情の全てが重厚にあるいはビビッド極まりなく奏でられた。スマートな氏は人気者になる予感を覚え、演奏後のサイン会には長蛇の列が出来ていた。

「皇帝」の第二楽章だっか終盤に即興的なパートがあった。ピアノは優雅なメロディをシンプルに奏で唯一ティンパニーがそれに同調した。他は静まり返り二人の奏者によるユニゾンが(変奏的に)出現した。

そもそも果たしてこの曲にこのような部分があったものだろうか。よく響くティンパニーだけに微妙なユニゾンを外さないか心配で手に汗して耳を澄ませた。36小節だかが続いたあと最後の一音まで見事にシンクロして終わった。ジャズなら盛大な拍手が巻き起こるシーンだがクラシック、それもベートーヴェンなら行儀良くしているほかない。

後半のプログラム「田園」を終えるとアンコールにビゼーのアルルの女から付随曲「アダージェット」が演奏され、後に拍手に応えて指揮の広上淳一氏が各パートをねぎらった。長いソロを繰り返したフルート、そして最後にティンパニー奏者が立った。ずっと我慢していたので真っ先に大きな拍手をした。ティンパニー氏の「田園」における雷の熱演も凄かったのである。

同オーケストラは黎明期1900年代の終わり頃にはじめて聴いた。何か地味で一生懸命な楽団というイメージを抱いていた。それが今やベートーヴェンを輝かしく演奏し、世界的に有望なピアニスト相手に私の思い違いでなければスリリングな即興パート(カデンツァ)も聴かせてくれる。
近いうちに会員になり富山や金沢へ通いたいと思った。

ちなみにアンコールのアダージェット。もとより詳しくないがマーラーのほかにビゼーのがあるとは知らなかった。
秋深まる夕べに心洗われる良い音楽会だった。

柿のカラス対策、お彼岸のオハギ、今日の食事。

2025年9月23日(火曜日)

昨日は秋のお彼岸。春秋の彼岸に必ずオハギを差し入れされる方がいてもう15年も毎年この日に持参される。今年もかなと思っているとちゃんと届けて下さった。ゴマ、キナコ、アズキの三種は小ぶりで美味しくまた食べやすい。ほかのお客さまと分け合って食べた。

さて今年の当館の柿は豊作で5、60個は実をつけた。豊作は良いのだがカラスが来ては突っついて行くので見かねたスタッフがブドウ用の袋を被せたりカラカラ鳴るカラスよけを吊したりして、懸命に防御を試みてくれる。
今のところ袋を被せた実が20個、未だ被せてないものが20数個あるので、上手く行けば40ばかりの収穫がありそう。昨年のブログをみると10月10日に採れているのでもう少しすれば時期が来そう。

 

右の蒼い提灯のようなものが
カラカラ鳴るカラス避け。

昨年10月10日の収穫写真。
パリパリした甘柿は美味しい。

久し振りの食事写真です。

朝食の麦ご飯と目刺しと昆布巻き。
ほかにトマトとレンコンの唐揚げ。
トマトは同じ、他の野菜が変わることがある。

夕食の野菜とコーンのラーメン。
基本昼は抜き。気が向けば
美術館で紅茶にサラダを摂る。

美術館が終わると着替えて肥料入りの用土を作り、50分ほと蒔いた。雑草取りの妻が「ラーメンだから遅くならないで帰って」と言って先に上がったので早めに終えた。

美術館の庭は肥料っ気の無い砂の庭。常に赤玉土と腐葉土にトンプンなどを交ぜてこれから何度も蒔く。とにかく肥やしっ気を増やしていかないと草木が伸びないばかりか花数もいまいち。
ようやく涼しくなった今秋は今日で4回目、時間があれば少しずつ蒔いている。1回の量が少なくなったが来年の元気な庭に期待して楽しみながらくべているところ。

オハギのお客さま、大変ご馳走様でした。

遅くなりましたが上越市長の三田発言から「三田青磁」。

2025年9月21日(日曜日)

いささか旧聞に属しますが今年7月、上越市長はふる里納税に関連してかって住んでいた兵庫県三田市について”お酒は美味しい。でも米はまずい”といった主旨の発言をされました。全国ネットで取り上げられるなど大変な騒ぎになりましたが、その後三田市へ謝罪に訪れるなどしてようやく収まりました。
当時この件で三田と聞いてすぐ思い出したのが「青磁」、それも「三田青磁」でした。

三田青磁は中国の龍泉青磁、韓国の高麗青磁にならび世界三大青磁と言われるほど有名でした。この事は陶芸の書物には必ずと言っても良いほど載っています。しかるに上越市長の迷言から始まった三田と上越の騒動がお米だったので当初不思議な感じを受けました。

そもそも三田青磁は江戸時代、三田に釉薬の元になる青磁石が発見されたのをきっかけに栄えましたが、昭和の始めに途絶えています。
しかし後年再興の取り組みが行われ拡大しつつあるのはとても喜ばしいことです。

さて以下ちなみに樹下美術館で収蔵する青磁の一部からです。

高麗青磁の雲鶴(うんかく)茶入

この茶入れは二度ほど茶席で使ったことがあります。淡い褐色とうす曇りの空を思わせる青味が混じり合い、味わい深くとても気に入っています。来年6月に予定しているお茶席に濃茶を加え、是非この茶入れを用いようと考えています。

当館には龍泉青磁がありませんので、齋藤三郎の青磁面取り花瓶を掲載しました。

齋藤三郎作「青磁面取り花瓶」

青磁は釉薬に含まれる鉄分の濃度、焼成温度と還元の度合いにより黄味~褐色、そしてヒスイ色まで様々な発色をします。

その昔、陶芸に造詣深い方に、一体どんな色が最も青磁らしい青磁ですか、と尋ねた事がありました。すると“貴方の所にある齋藤三郎さんの青磁です”、と明言されたではありませんか。
上掲した花瓶がそれで、面取りの峰(角)と他の部分の緑のグラデーションの妙、そして色自体がとても深く静かです。一度聴いた言葉のせいもあり、以来青磁を見る時にはこの花瓶を基準として観るようになりました。

鉄分を多く含ませるためギリギリの厚さまで釉薬を掛けるため底の部分に分厚く釉薬(緑のガラス質)が溜まっているのも魅力一つではないかと思います。

当記事は上越市長の三田米に関する発言当時に書こうと思っていましたが、今や落ち着きましたので本日三田関連として記載した次第です。

2025年、樹下美術館秋の催し三題

2025年9月17日(水曜日)

2025年、秋の催し三題

10月の樹下茶会
長く暑かった季節を越え10月には爽やかな秋の風情が期待されます。樹下美術館では10月に以下の様に2回の薄茶茶会を催します。秋のひとときお暇をみてお気軽にお寄り下さい。
期日
10月5日(日曜日)  10時および11時30分の二席
10月11日(土曜日) 13時30分および15時の二席
会場:樹下美術館自宅茶室
客様数:一席7名様以内
参加費:お一人さま1500円
いずれも館長がお点前をさせて頂きます。

ケーキフェア(モンブランイベント)
樹下美術館のカフェが長くお世話になっている菓子工房「caramel・キャラメル」さん。美術館のホールでお菓子作りを実演し、食べて頂く会は二回目です。この度は三和区の栗農園で採れた栗の美味しいモンブランです。今年の栗ケーキはどんな味でしょう。
期日:10月22日水曜日
会場:樹下美術館
時間:10時30分から、 13時30分から、 15時から の3回
予定参加者数:1回15名様
参加費:モンブラン1個&プチケーキ1個と工程見学付き、お一人さま2500円(お茶代は別になります)
生産地の栗高騰のため参加費が2000円→2500円に急遽変更されました。
大変申し分けありません、どうか宜しくお願い申し上げます。

良寛さん講演会
越後が生んだ聖僧・良寛。長年良寛の足跡を追い探求される全国良寛会会長・小島正芳先生を講師としてお迎えし5回目の講演会です。複雑な現代こそ良寛さんのお話は心に響くことでしょう。お暇をみて振るってご参加下さい。
演題「佐渡島金山と良寛の母の愛」
期日:10月25日(土曜日) 14時開始
会場:樹下美術館陶芸ホール
予定参加数:50名様
参加費:大人お一人さま1000円

お申し込みはいずれも樹下美術館へ電話025-530-4155(良い午後)でどうぞ。

「小3の凄まじい体罰」をお読みいただいて。

2025年9月13日(土曜日)

本日昼すぎ美術館で元小学校教師の方とお会いしました。当館の貴重な常連さんのお一人です。彼女は小学校の言葉の教室の先生でした。

過日当欄で3回にわたり掲載しました「小3の凄まじい体罰」を読んだと仰いました。言語や諸発達を受け持つ先生ですから吃音については専門家です。様々な取り組みから理解や共感は勿論、二人で同じ物を読むトレーニングの有用さを教えられ、言葉に対して過度に「流暢さ」を求める弊害を指摘されました。

彼女が体罰と同じくらいびっくりされたのは佐藤トシ先生の事(「小学校に上がるまでジャンケンを知らなかったAちゃん」)」だと仰いました。敗戦でまだ貧しかった時代に1クラス60人もの低学年を受け持たれた事など普通には到底考えられない。そればかりか60人をまとめ、生徒から等しく慕われていた事に驚いたと言うのです。

その佐藤先生がなぜ3章の20才の会にお出になられなかったのかを、指摘されました。文中触れませんでしたが、会の際にはみな先生に会いたいと待ったのですが欠席だったのです。何故なのかそれぞれ思案しましたが結局分からずじまいでした。

中学一年の時に映画「二十四の瞳」を学年100人全員で観に行きました。しかし佐藤先生は60人の生徒をを毎日学校に行きたくなるように導かれました。元教員の女性はあの2年生のクラス写真にはしっかりとしたまとまりが感じられ担任の力量が伝わると仰いました。

昭和24年の2年生クラス写真の再掲。

写真の先生は右端でそっと佇んでおられるだけなのです。

上越市八千浦中学校の皆さま。

2025年9月11日(木曜日)

本日午後、上越市の八千浦中学校から同校で発信する地域の文化施設についての取材のため、1年生の生徒さんが来館されました。

熱心に展示を観て説明を聴いて頂きました。

挨拶の後
早速絵画の鑑賞と説明です。

皆さんのリュックが重そうでした。重いバッグを床に降ろして再開です。絵画では人物画の面白さ、鑑賞法などを説明させてもらい、陶芸は染附と色絵の技法をお話ししました。

最後に
冷たいお茶を飲み設立のいきさつや
作品保存法など質問を受けました。

引率の先生を含めて9名の皆さま。熱心な取材有り難うございました。とても嬉しかったです。

上越妙高駅前の釜蓋遺跡を見学した後の来訪ということ、疲れていたのではと思っています。
でも軽々とした足取りで帰る様子を見て若いっていいなあと思いました。

どうか情報発信の方を宜しくお願い致します。皆さんのことを立派だなあと感じ、私もまた頑張ろうと胸に誓いました。

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