本日の良寛さん講演会 本日ワールドシリーズ第一戦。

2025年10月25日(土曜日)

本日土曜日午後、「佐渡島の金山と良寛の母の愛」の講演会が無事行われました。全国良寛会会長・小島正芳氏のお話は汲めども尽きぬ良い内容で、魚沼や県央、さらに当館にご縁ある横浜の方も参加くださり盛会でした。

学生時代を過ごされた先生ご自身と上越市との結びつきから始まり、良寛と父母の系譜と佐渡の縁が語られ、母おのぶとのこと、生涯のエピソードが語られました。

まことに個人的な感想ですが、母は真に不思議で、“父は取り替えが出来ても母は出来ない、というようなイメージがあります。たとえどんな母であっても、その側面は動物みたいですが如何ともしがたい縁を感じてしまうのです。

名家の長男として父とともに苦労を重ねた末に出家。西国から巡り来た高僧に付き従って遙か岡山県で仏門に入る良寛。見送った母との別れの場面の詩「出家の歌」には胸打たれます。

たらちねの 母にわかれを つげたれば 今はこの世の なごりとや 思ひましけむ 涙ぐみ 手に手をとりて わがおもを つくづくと見し おもかげは なお目の前にあるごとし

母の心のむつまじき そのむつまじき みこころを はふらすまじと 思ひつぞ つねあはれみの こころもし うき世のひとに むかひつれ
※はふらすまじと:捨てるまいと、忘れまいとの意味でしょうか。

別れに際して涙しながらじっと自分の顔をみていた母の面影は今でも目の前にあるようだ、と歌っています。

私は母ではないのですが、遠い地で末期の膵臓癌が見つかった妹を病院に見舞った20年前、何も取らずに終わった手術後、ガランとした病室で妹が「自分が何故ここにいるのか分からない」と言いました。
その時何か言おうとしたものの言葉が出ず、先に涙があふれて止まらなくなり、ただ手を握り続けた思い出があります。

仏門修行へと遠くへ旅立つ長男との別れに、母が示した「むつまじさ」はその後の修行と人生で良寛を支えた心の一つではないか、と思いました。

さて話変わって本日のワールドシリーズ第一戦でドジャーズは完敗でした。
試合前のある状況を観て、今日は駄目かもしれないと嫌な予感がしました。
ベンチの選手たちに一様な「行け行け」、「のりのり」の雰囲気が見られていたからです。悪いことにスタッフの一人と思われる人が大声で選手たちを煽って回るのも気になりました。

雄叫びは勝ったら上げればいいのですが、始めに上げるものでは無いように思われるのです。つまり気分が上っ調子ではないのかと心配したのです。これに比べ相手ベンチには秘めた闘志が感じられましたのでなおさらでした。
まだまだ7戦のうちの一敗なので全く分かりませんが、逆に胸を借りる挑戦者の気持に切り替えれば大丈夫と、本当に勝手ながら思いました。

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