先週末の種々から その1心打つ音楽会。

2026年3月9日(月曜日)

先週末は雨は無かったが寒かった。そんな週末は少々忙しかった。
その1
一昨日土曜日は午後2時から上越文化会館 中ホールで演奏会があり聴きに行った。「弦楽四重奏の愉しみ」は桐朋学園大学の学生音楽家グループ「[Qartet Ruminoa(カルテット ルミノア」の演奏で上越市の斎京法子さんがビオラで参加されていた。

演奏会ちらし。

妻と行った会場は混んでいて、遅く着いたため座ったのは一番前の最左席だった。
プログラムはハイドン「皇帝」と“朗読とクァルテットによる「生まれる」”が一部、後半はシューベルト「死と乙女」だった。

「皇帝」は堂々として時に優しく、さあ祖国を愛そうという気概を正面から促す清々しい演奏だった。

二曲目は医療用の呼吸補助器が必要な車椅子の青年花崎碧士さんの詩「生まれる」に若き作曲家菅原京大さんが曲を付けた作品の初演だった。
演奏はとても変わっていて、詩を朗読をする男女二人の高校生がステージ両手に別れて立ち、段上のカルテットと対話をしながら進行する。

カルテットが多用したピッチカットが水の雫と時間を現し、詩は最後に訪れる死は生のはじまりであることを伝えた。
死を身近にして生きてきた作詞者ならではの「力」と、命の連鎖を掘り下げる「明晰さ」に打たれた。
テーマは重いが、作詞者の透徹した観念が全体に厳しさと同時に柔らかさを与えて心打たれた。

休憩を挟み後半の「死と乙女」で演奏者の配置が変わった。二人のヴァイオリニストが左右二手に分かれ、中央にビオラとチェロが座り音の響きが変わった。
それまでややゴツゴツとしていた二丁のヴァイオリンが馴染み合い、ビオラが全体に安定感を与えるのが実感された。

この変化は最前列、最左席の座席位置のせいだけでないと考えられ、演奏者の位置如何でこれだけ音が変わることに驚いた。

ステージを挟み美しい竹灯篭。
向こうとこちらに朗読用のマイクが見える。

後半のシューベルト「死と乙女」の4楽章全ては短調。しかし悲劇的な重厚さのなかに鮮やかな生命感がうねりのように交じる聞き応えのある40分だった。
まる一年を掛けて取り組んだと説明されたが、それだけ深く魅力的な演奏だった。

外は寒かったがホールの音楽会は楽しくかつ暖かかった。

次回は話変わり、さらに天候が悪化した翌日曜日の初ゴルフを、その3は週末の二日間携わった拙童話「森のトマト畑」の本作成のことを書かせてください。

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