こども
「ああ、早く明日がこないかなー」からはじまった「青い鳥」 「銀河鉄道の夜」 清里区のプラネタリウム。
5日前、家に来た孫Kちゃんの「ああ、早く明日が来ないかなあ」の一言は強いインパクトを残しました。
言葉に幸福に対する曇り無き心の現れを感じたのです。
当日午後、歯科医院の待合室で「青い鳥」の絵本を手に取ったのもこの一言が残っていたからでした。
その日家に帰るとネットで別の絵本「青い鳥」を注文しました。
翌日にはさらに詳しいものという事で堀口大學訳の新潮文庫「青い鳥」を注文しました。
戯曲の形式で書かれたメーテルリンク原作の翻訳220ページでした。
現在ちょうど三分二ほど過ぎましたが大変面白いのです。
「青い鳥」 訳者 堀口大學
新潮社 昭和35年3月20日発行 平成18年11月30日50刷改版 平成25年11月10日57刷!
これまで四度、樹下美術館でご講演頂いた堀口すみれ子さんのお父様が訳者というのも不思議な縁です。
流れは続き「青い鳥」のDVDがありましたので注文を済ませました。
1976年米・ソ初の合作映画で、ジョージ・ キューカー監督、アメリカ側出演者にエリザベス・テイラー、ジェーン・フォンダ、エヴァ・ガードナーなどのビッグネームがあり、ソ連が関係しているだけにスケールの大きさに期待が膨らみます。
ところで青い鳥を読むほどに宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」がダブルようになりました。
幸福、時間と空間、光、夜、生死が平明な言葉で流れるように書かれているのでした。、
ネットで「メーテルリンク 宮沢賢治」を検索しました所沢山のサイトが現れました。
尊敬する松岡正剛氏の「千夜一冊」意表篇第0068夜は「青い鳥」でした。
冒頭で短く宮沢賢治に触れ、哲学書としての「青い鳥」を取り挙げていました。
そうこうしていた昨日、
「友人たちが盛んに妙高パインバレーのイルミネーションを勧める」と妻が言いました。
行くのは大賛成でしたが、その前に上越市清里区の星のふるさと館へ寄ってみることを提案しました。
同館でプラネタリウム向けの「銀河鉄道の夜」が投影されていることを知ったからです。
本日午後、雨中の清里行きは5日前のKちゃんの一言から始まったということになります。
小学一年生あなどるなかれです。
星のふる里館は紅葉の坊ケ池のすぐ上で、とても良いロケーション。
坊ヶ池は二度目、ここのプラネタリュウムは初めてでした。
懐かし感いっぱいの車内の情景。右下にプラネタリウムの投影機が写っています。
(写真はフラッシュを用いないことで許可を得ました)
本日映写された技師のAさんは大潟区の人、よく知っている人でびっくりしました。
心からこの仕事が好きという感じが伝わり、そもそも天文少年だったそうです。
映画に人物は登場しませんが、美しい映像と音楽、心うつナレーションで十分でした。
特にカギとなるさそり座および石炭袋のくだりは印象的です。
昭和31年、中学3年の修学旅行で行った大阪で初めてプラネタリウムを観ました。
そのあとは昭和40年代で、渋谷の東急文化会館の五島プラネタリウムでした。
こちらは何百席もある大きなホールで、首が痛くなったことを覚えています。
このたび見終わっても雨がひどく、妙高のイルミネーションは中止しました。
Kちゃんではありませんが、青い鳥のDVDが待ち遠しく思われます。
「ああ、早くあしたが来ないかな-」 幸せの「青い鳥」。
本日、妙高市の外孫が昼食に母子して寄った。
小さかった背が大きくなり、話によどみなく活発な一年生になっていた。
妻の焼きそばを食べ話をした後私は自室に引っ込んだ。
すると次のような言葉が隣室から聞こえてきた。
「ああ、早く明日が来ないかなー」
つぶやきは衝撃的で、こんな言葉を近頃聞いたことがない。
私は部屋を飛び出した。
「どうしたの、どうしたのKちゃん」
「だめ、だめなんです」と母親が言う。
「ゲーム、うふふ」ニンマリするKちゃん。
何か無理矢理ゲームを買う約束が出来上がったらしい。
ああしかし、ゲームでも何でもいい。
「早く明日が来ないかなー」なんて最後につぶやいたのは何時だったろう。
70才を過ぎた今一種あり得ないもの、すっかり忘れられた心境だった。
ただ一心に待ち遠しい明日。
これは子供か青春の貴重な特権ではないだろうか。
「青い鳥」
文と絵いもと ようこ 金の星出版 2007年9月1日発行
それから間もなく歯科の受診時間となった。
歯科の待合室でチルチルミチルの絵本を手に取った。
ばらばらな記憶の童話は象徴と寓意あふれる物語だった。
さっそくamazonnで待合室のと違う上掲の一冊を注文した。
表紙が気に入ったこの本で、幸福とともに生と死はどのように語られるのだろうか。
Kちゃんではないが、早く本が来ないかなー。
海鳴りのお宅 澄んだ目の人たち。
訪問や往診で訪ねたお宅の部屋や玄関で、巣立った子供さん達が残した絵をよく目にする。
鉛筆、水彩、版画、みな力作。描いたお子さんの一生懸命さと、架けている親ごさんの愛情が伝わるミニギャラリーだ。
最近お訪ねしたお宅の部屋は、新幹線やほくほく線の電車の絵で一杯だった。
しかも多くの車両はテープで繋いでちゃんと車列にしてある。
訪ねてくる保育園のお孫さんが貼って帰るのだという。
本人の家が一杯になったのでおばあちゃんの所へ来て貼るらしい。
傍らにその子の写真があったが、くりくりした目で賢そうな顔をしていた。
しっかりした線やきれいな円が描けるなんて、この坊やには画才があるのでは。
ところで、部屋の隅に小さな扉棚があって一面にシールが貼られている。坊やのお父さんが子供時代に貼ったものだ。
家中に貼るので、ここに決めて貼らせていましたと、おばあちゃん。
シールと電車。親子の幼い熱中の部屋は何とも暖かい。
そのおばあちゃんによれば、子供時代のせがれさんを私が診たという。
「忘れもしません、その時先生は倅を見て賢そうな子ですね、って言ったんです」
ああ、そんなことがあったんですか、、、。
色々なことがつながっているんですね。
そういえば昨年亡くなったおじいちゃんも、澄んだ目をしていましたね。
冷たい雨の中、走って入った海鳴りのお宅は少し胸が熱くなるおうちだった。
夏休みは絵に描いたように。
東京から孫が来て昼は田で虫捕り、夕方は鵜の浜温泉の海に付き合った。
親は自らの幼年時代ここで色々な事をして遊んだ。孫も全く同じ事をして喜ぶ。夏休みは遺伝する。
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- 今朝方の雷雨 その昔、台風後の上野駅から大潟町へタクシーに乗る。
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