こども

「ああ、早くあしたが来ないかな-」 幸せの「青い鳥」。

2014年10月27日(月曜日)

本日、妙高市の外孫が昼食に母子して寄った。
小さかった背が大きくなり、話によどみなく活発な一年生になっていた。

妻の焼きそばを食べ話をした後私は自室に引っ込んだ。
すると次のような言葉が隣室から聞こえてきた。

「ああ、早く明日が来ないかなー」
つぶやきは衝撃的で、こんな言葉を近頃聞いたことがない。
私は部屋を飛び出した。

「どうしたの、どうしたのKちゃん」
「だめ、だめなんです」と母親が言う。
「ゲーム、うふふ」ニンマリするKちゃん。
何か無理矢理ゲームを買う約束が出来上がったらしい。

ああしかし、ゲームでも何でもいい。
「早く明日が来ないかなー」なんて最後につぶやいたのは何時だったろう。
70才を過ぎた今一種あり得ないもの、すっかり忘れられた心境だった。

ただ一心に待ち遠しい明日。
これは子供か青春の貴重な特権ではないだろうか。

青い鳥「青い鳥」
文と絵いもと ようこ 金の星出版 2007年9月1日発行

それから間もなく歯科の受診時間となった。
歯科の待合室でチルチルミチルの絵本を手に取った。
ばらばらな記憶の童話は象徴と寓意あふれる物語だった。

さっそくamazonnで待合室のと違う上掲の一冊を注文した。
表紙が気に入ったこの本で、幸福とともに生と死はどのように語られるのだろうか。
Kちゃんではないが、早く本が来ないかなー。

海鳴りのお宅 澄んだ目の人たち。

2013年12月10日(火曜日)

訪問や往診で訪ねたお宅の部屋や玄関で、巣立った子供さん達が残した絵をよく目にする。

鉛筆、水彩、版画、みな力作。描いたお子さんの一生懸命さと、架けている親ごさんの愛情が伝わるミニギャラリーだ。

最近お訪ねしたお宅の部屋は、新幹線やほくほく線の電車の絵で一杯だった。
しかも多くの車両はテープで繋いでちゃんと車列にしてある。
訪ねてくる保育園のお孫さんが貼って帰るのだという。
本人の家が一杯になったのでおばあちゃんの所へ来て貼るらしい。

傍らにその子の写真があったが、くりくりした目で賢そうな顔をしていた。

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しっかりした線やきれいな円が描けるなんて、この坊やには画才があるのでは。

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ところで、部屋の隅に小さな扉棚があって一面にシールが貼られている。坊やのお父さんが子供時代に貼ったものだ。
家中に貼るので、ここに決めて貼らせていましたと、おばあちゃん。
シールと電車。親子の幼い熱中の部屋は何とも暖かい。

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そのおばあちゃんによれば、子供時代のせがれさんを私が診たという。
「忘れもしません、その時先生は倅を見て賢そうな子ですね、って言ったんです」

ああ、そんなことがあったんですか、、、。
色々なことがつながっているんですね。
そういえば昨年亡くなったおじいちゃんも、澄んだ目をしていましたね。

冷たい雨の中、走って入った海鳴りのお宅は少し胸が熱くなるおうちだった。

夏休みは絵に描いたように。

2012年8月4日(土曜日)

東京から孫が来て昼は田で虫捕り、夕方は鵜の浜温泉の海に付き合った。

田んぼで

鵜の浜の海
夕暮れまぎわの鵜の浜海岸。

親は自らの幼年時代ここで色々な事をして遊んだ。孫も全く同じ事をして喜ぶ。夏休みは遺伝する。

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