私の幼少 自他の個性が気になる。

2025年6月18日(水曜日)

過日は戦後間もなくの映画「晩春」と「麦秋」の感想を載せました。映画の発表は昭和24年(1949年)と昭和26年(1951年)です。
私の学年で言えば小学2年生と小学4年生に当たっています。映画が大人の事情を描いていたにしても、鎌倉の土地と映画の時代の違いには驚かされました。

以下は昭和24年、2年生の念写真で映画「晩春」と同時代です。

一クラス61人もいます。
担任は優しい佐藤トシ先生。
大抵下駄ですが裸足の子もいました。

私です。
何の変哲もなく無個性。
個性的なほかの子が羨ましい。

皆の顔はそのままにしました。ひもじい時代を懸命に生きたすべての級友に敬意を表して、ぼかしやモザイクを入れませんでした。

当時を現すのによく「分校時代」と書きますが、写真の様に校舎はしっかりしていて分校には見えません。私達の世代前後に生徒が増え、一方中学校には教室が余っていたため、近隣の小学1年から3年生まで1クラスずつ分校として間借りしていたのです。ほかに本校まで遠かったというのもあるようでした。

お弁当コロコロ」や「バスにさらわれる」のもおよそこの頃です。

勉強は何を習っていたのか、記憶に残るのは遊びばかり。紙芝居、ぱっち(メンコ)、釘飛ばし(地面に四角い線を書きその中に長い釘を打ち合い、枠くから出すとその釘が貰える遊び)、缶蹴り、トンボ取り、海遊び、相撲、後は漫画や雑誌のほか川上、靑田、大下などの野球選手に夢中でした。

 私達とは随分違う鎌倉の子ども達。
映画「晩春」のスクリーンショットから。

春の連休に「分校時代の思い出」を二篇書きましたところ案外好評でしたので、次回から幼少のことを少し続けてみたいと思っています。幼少には年齢的な定義がないそうですが、12才あたりまで指すのが一般のようです。

幼少時代の驚きは、何といっても各人各様の個性です。顔つき、体力、好み、得意のものなどみな異なる事に密かに驚いていました。このことは時に自分を不安にしましたが多くは面白く楽しいことでもありました。

次回は「空振りのお召し列車」の予定です。

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