樹下だより
好天の日 「MY Foolish Heart」 明日明後日には晴れ間も。
晴れても一日、しばしば半日のいま時。本日の空は荒れたが何かと名残を惜しむ来館者さんたちが寄って下さった。
午後皆さんとお会いして、田んぼに白鳥を探しに行ったが一羽の影も無く、荒れた雲が光芒を引きながら移動するばかりだった。
強風区間のためこの日もほくほく線はのろのろと進んでいった。
戻ると静かになったカフェの窓からアラレで白くなった庭。まだ初雪ではない。
日頃の心を顧みて「MY Foolish Heart(愚かなりし我が心)」です。
1949年の映画主題歌の後年の録音。
原作は「ライ麦畑でつかまえて」
明日、明後日と温かい日射しが現れる模様、エナガや白鳥が撮れれば幸運。
夕刻から同業者ゴルフ会の忘年会があった。たかだか15年前のこの月には10回もの忘年会があった。時代は移り忘年会も古くなったのでは。
東京、神奈川からのお客様 旧師団長宿舎 落ち葉の大潟水と森公園 薄茶点前で エゴンシーレ・琳派風の茶碗 。
昨日日曜日も雨降りで、昼前に神奈川県から美大出のご夫婦とその友人が新幹線で見えた。出迎えてから上越市内大町の旧師団長官舎のレストラン「エリス」でランチをご一緒した。
館内は一段ときれいになり、各地から選んだ旬の食材を丁寧にあしらった料理を食べた。
齋藤尚明さんの蓋物の器が
嬉しい佐渡サーモンと
ル・レクチェの料理。
メリハリが効いた美味しい料理の数々。明治時代の建物で時空を越えた贅沢な時間を過ごした。
三人の宿は眼下に冬の日本海が荒れ狂うホテルハマナス。客人は「凄いなあ」と歓声をを上げた。冬の日本海の波濤は貴重な観光資源だと思う。
一夜明け、本日日曜日昼に「絵付け陶芸三人展」をご一緒した。黒岩卓実さんの軽やかで壮快な赤絵、鈴木秀昭さんの凝縮された宇宙、正木春蔵さんの慎ましい美意識など共感し合い楽しく眺めた。
それから腹ごなしに大潟水と森公園を歩いた。
帰ってから茶室で妻が点前して薄茶を飲んだ。
展示中の鈴木秀昭作
「色絵金銀彩天空茶碗」。
器は大きく十分濃茶も行けそう。
上掲の抹茶茶碗をご覧になった本日のお客さんは「エゴン・シーレ」のようだと仰った。
その前にある方が尾形光琳の「紅梅白梅図屏風」のようだと仰っていた。
いずれもその通りの頼もしい感想であり、ずるい私は「宇宙琳派」と、良いとこ取りをさせてもらうことにした。
雨が小降りになって ピクルス 柿崎海岸 夕暮れの潟町駅。
何日も雨降りが続いていたが午後から小降りになった。日ごと気温が下がり雨も冷たくなってくる。本日午後車が示した気温は6度だった。外出すると頬の冷たさが冬のそれに変わっていた。
午後は美術館に寄ってから柿崎海岸を歩いた。
美術館の厨房で鮮やかで美味しそうな食材を見た。ピクルスの下ごしらえだった。以前は妻の仕事だったが今はみなが作る。
大きくて赤いブイが上がっていた。漁網を吊すものか。
荒れた直後のためシーグラスが上がっていた。
ありきたりの青色が殆ど。
かって僅かだが赤や黄色も
あった。
潟町駅は小さな御手洗池に接している。小学時代、釣り竿をもって正面線路側の土手から釣り糸をたれた。釣り糸、ウキ、釣り針、重りなどは近くの丸八さんでよく買った。
餌のミミズは家の排泄溝の脇か近所の豚小屋の周囲を掘って採った。
釣り場の土手は機関車の石炭がらの捨て場だった。土手は急で下手するとずるずる池に向かって足元が崩れるので用心しなくてはいけなかった。
深いと言われた池の向かって右には杭と板をあしらった場所があり、かって中学校の水泳部が練習場にしていたと聞いた。
いま池の真ん中に蓮が咲くのをみるとそれほど深くはなかったようだが、子供の頃は「底なし」と言われて怖かった。
11月末日、木村茶道美術館の皆さま。
今日で11月が終わる。早い遅いは言うまいと思うけれどもやはり早い。今年も樹下美術館は12月15日で終わり、冬休みに入る。
本日午後柏崎市の木村茶道美術館からスタッフの皆さま6名が寄って下さった。同美術館は今日が今年度の最終日で、別の組が本日分を担当されているとお聞きした。
私ごとだが、昭和62年だったか、あるお茶人と同館を訪ね、その人が所作よく茶を服する様子に魅せられてお茶を習い始めたきさつがある。茶道の新米でも実践に木村茶道美術館は全くもって絶好、いやそれ以上はるかに意義ある場所で、何度も通うようになった。
同美術館茶室ではビギナーも未経験の者にも丁寧な説明とともに、見どころある書画から茶器、茶碗、菓子器、釜はじめ茶杓(ちゃしゃく)や香合などにいたるまで一級品の茶道具を揃えてお茶を点てて下さる。
湯が沸く音、注がれる湯水や茶の音、あるいは動作の衣擦れや呼吸などをも耳にして茶が点てらる時間に身を任せる。そしてお菓子を食べ心込められた熱いお茶を、世と我が身の清濁を併せ、ある意味万感こめて服する。
時も味わいもほどよく過ぎる貴重な時間、それがお茶というものではないだろうか。
本日ご来館の一同は「一年間、やはり疲れました」と仰り、皆さまと一緒に和気藹々のひとときを過ごさせてもらった。
本日ご来館の皆さま誠に有り難うございました。
新潟市「にむらや菓子舗」で茶話会。
良寛研究家で全国良寛会会長をされている小島正芳先生から新潟市は寺尾の「にむらや菓子舗」において、良寛さんと齋藤三郎の作品を中心にして集う「良寛茶話会」の知らせが届いていた。
「晩秋のひと時 良寛様をしのんで 一碗差し上げたく存じます」と知らされていた。
世の中は便利で、初めて伺う新潟市寺尾の店もナビが親切に案内してくれる。午後1時の席に丁度良く着いた。
掛け物の図。岡山県玉島(現倉敷市)円通寺に向かう国仙和尚と良寛さんの図。右下に描かれた和尚に従う良寛さんが初々しい。
掛け物の書は良寛さんの扇面。端整な和歌「王我所轉(わがそでは)」に添えられた成書の出典ページ。あふれる悲しみにも品格。良寛に現れる無二の品格は壮絶過酷な人生と修行で到達した境地であろう。
齋藤三郎の秋草文の鉄絵水指。蓋を幾分沈ませ耳まで付いた何とも良い寸法。初めて目にする形状だった。
晩秋の虹のように華やかな色の輪を重ねた蓋置き。おっとりした形状の椿の香合も愛らしかった。
お茶会ではなく「茶話会」としたところが和やかだった。
10人は座れそうな大きなテーブルを6人で囲んだ。テーブルの真ん中に「船板」が置かれ、良寛さんが好きだったという石榴(ざくろ)が七個盛られていた。
海中で洗いざらしになった板が「何でも引き受けてくれそう」で欲しくて仕方無かった。
三浦小平二の青磁のお茶碗で飲ませてもらった。滑らかな泡立ち、美味しいお茶。
長きに亘った国上山(ぐがみやま)の五合庵を去った晩年の良寛は、旧和島村島崎の木村家に移り厚い支援を受け貞信尼との交流が始まるなど重要な時期にあたっている。本日の茶話会に木村家の方がお見えになったとお聞きした。
過日小林古径記念美術館でお会いした時もそうだったが、一段とすっきりお元気な小島先生。良寛の精神と芸術の研究に心身を捧げ、忙しく全国を説いて回られる先生は現代の良寛さんのようだ。
先生、お招き頂き有り難うございました。にむらやのおかみさん、お世話になりました。
二日続きの好天も明日から荒れ模様らしい。
好天の樹下美術館 大池いこいの森。
本日文化の日の祝日はよく晴れて温かでした。切れ目なく来館して頂き、外のベンチで休む方もいらっしゃいました。
午後の前庭。
前庭のベンチで。
田んぼ際のベンチで。
私と同年配のワンコさん。
お天気に誘われて午後遅く大池いこいの森へ行ってみました。
途中のコスモス。
ビジターセンター脇から橋を渡って対岸の森へ。
橋から西を見る。
お目当ての一つオヤマボクチ。
独特の表情は見飽きません。
イノシシが出ることがあると看板がありましたので奥へは行かないようにしました。
もう一つのお目当て
ツクバネウツギ。
コンパクトカメラで狙ったシジュウカラとエナガの群は高く素早くて上手く写せませんでした。ここは鳥たちの通り道のようでしたのでカメラを変えてまた来てみます。
上越市髙田で午後1時30分ころの27,5度が最高気温。向こう数日はまずまずのお天気のようです。
ご来館の皆さま、まことに有り難うございました。
嬉しい短歌 秋の庭 田と池のコハクチョウ。
本日日曜日、午後美術館に寄り来られたお二人と一緒に作品を見てカフェでサンドイッチとサラダを食べた。
昨日のことAさんの短歌が8月の新聞に載っていたと言って、Bさんがそのコピーを持参されました。樹下美術館を詠んだ一首でした。
草一本幹一本愛深き聖地なりし樹下美術館
ああ美術館を草木の一本から愛深い聖地とまで詠んで頂き、何と御礼を申して良いやら。
開館以来長くお訪ね頂き当館を愛しておられること、良く伝わっていました。あの熱い夏、弱りの見える庭に温かな眼を向けていただき、本当に嬉しく思いました。
コピーを持ってお知らせくださったBさん、有り難うございました、とても感謝しています。
さて昨日は雨ザーザー。今日は大きな雲がありましたが時おり陽が射しました。以下はBさんに詠んで頂いたその庭です。
以下本日午後の庭です。
数日前に患者さんからコハクチョウ(以下ハクチョウ)が来ていると聞いていましたので田んぼへ行ってみました。
頸城区はほくほく線に沿った田んぼで二つのハクチョウの群に出会いました。
思った以上の数で合計100羽ほどいました。渡って来たばかりのせいでしょうか、真っ白です。雁もいましたのでこの先ハクガンの到来が待たれます。
傍らのほくほく線に上り電車がきました。
新柿線に出て東へ走ると朝日池の東側の田に200羽ほどの群がいました。
暮れ始めましたので朝日池で鳥たちのねぐら入りを待ちました。
ところが待てど暮らせど一向に鳥は降りて来ません。群は来るのですが皆通過するではありませんか。
水がすくなく枯れた蓮が多いせいで嫌われているのでしょうか。
すると隣の鵜の池から水鳥の鳴き声が聞こえてきます。
行ってみました。
すっかり暗くなっているのですがいました、いました。盛大な鳴き声とともに沢山いました。
おなかいっぱい食べ無事ねぐらに入った鳥たちには、眠りまでのいっとき自由で幸せな時間があるようです。
周囲にはキツネやタヌキ、ともすればハクビシンなどプレデター(捕食者)がいるはずですが、鵜の池や朝日池なら安心なのでしょう。
私にすれば例年よりも早く、しかも沢山来ているように思いました。この先約先5ヶ月、さらに数を増やし皆でゆっくりしてもらいたいと願っています。
「絵付け陶芸三人展」からその3 黒岩卓実さんの赤絵。
小雨ときどき驟雨激しかった土曜日。午前はコロナとインフルエンザのワクチンで一時忙しかった。午後珍しく一時間ほど昼寝をし、読書してから美術館でサラダを食べた。
さて「絵付け陶芸三人展」のご紹介、最後の本日は黒岩卓実さんです。前の正木春蔵さん、鈴木秀昭さんと同じように齋藤三郎を追いながら出会った織部と赤絵の作家さんです。
樹下美術館の開設近い頃、新潟市の方から頂いたのが始まりでした。速筆の赤が醸し出す上品さが魅力でした。
主に轆轤を用いない「たたら」と「手びねり」による成形。器の地は肌色を帯び驚くほど軽く、成形する過程の掌や指の跡が窺えて親しめます。
地色に映える赤で線と模様が描かれ時に緑や独特の青と金が添えられます。配分の良い線とともに模様の花や動物あるいは娘さんが気持ち良く描かれます。
以下は展示中の作品からです。
入ってすぐの赤絵大鉢。縁の凸凹は抹茶茶碗でいうところの「山道」でしょうか、楽しい変化です。胴まわりの動物は中の花蝶とともに器全体を生き生きとさせています。
赤い檜垣模様のふちの三カ所に緑と金彩が施された向付。肉も野菜も美味しく盛られます。
向こうに赤絵の湯呑茶碗、手前に菊の模様でしょうか緑のドットがアクセントの小皿です。
湯飲みの軽さと楽しさは誰もが「ああ」と仰います。小皿は豆、羊羹、水菓子などが映え、たびたびブログにも登場しました。茶碗には轆轤目があります。
黒岩作品は入ってすぐから左回りに6台の展示台に合計8作品を展示しています。
柔らかさ、軽やかさ、爽やかさなど作者独特の美意識が現れる作品は日用に、装飾に楽しい器ではないでしょうか。
黒岩卓実さんは1947年福岡県大牟田市生まれ、岐阜県は美濃地方の多治見に「たくみ」窯を築かれました。
度重なる貴重な受章歴があり、作品は東西の有名デパートほか全国各地の陶芸店、ミセスなど婦人雑誌など誌上でも人気を博しています。
ちなみに日本の焼き物の60%をほこる美濃地方は荒川豊藏、加藤卓夫ほか人間国宝を輩出している一大産地です。
さてこれまで十分ではありませんが、正木春蔵、鈴木秀昭、黒岩卓実の三氏による絵付け陶芸作品を眺めてきました。長く親しんだ齋藤三郎亡き後、代わる絵付け作品を求めて集めた作家さん。
東洋陶芸を源流として独自の九谷エッセンスを現した正木さん。
器に宇宙の色彩と陰影を満たし、形状にも迫る冒険家鈴木さん。
織部に連なる赤絵に健やで上品な生活感を求められる黒岩さん。
このたびは三者三様の個性ある絵付け陶芸作品の展示です。今日の人気を得るまでの努力の膨大さは私などには想像が出来ません。
おごらず一貫した丁寧な姿勢(作品価格も含め)も共通しているように思うのです。
最後にわが齋藤三郎もそうでしたが鈴木さん、正木さんとも源流が九谷というのも不思議な縁です。そこに美濃が加わることで小ぶりな場内に幸福な膨らみが生まれているのを感じています。
「絵付け陶芸三人展」から その2 鈴木秀昭さん。
現在樹下美術館では10月19日~12月12日の「絵付け陶芸三人展」を開催しています。本日は前回の正木春蔵さんに続いて三人の一人鈴木秀昭さんでの紹介です。
亡き齋藤三郎に代わる焼き物を求めて、しかもどうしても絵付けでなければならず、出会った正木春蔵さんに親しむうち、ふと舞い込んだ展示会のDMは鈴木秀昭さんでした。
DMの作品は抹茶茶碗で、器の全てが色絵と金銀彩のドット(水玉、点)で埋め尽くされ、衝撃的でした。主催者に電話し是非欲しい、と伝えると展示会後しばらくしてまさに現物が届きました。鮮やかな茶碗はほどよい重さで広やか。置き方によって一つの器に昼も夜もありました。
日本の絵画は間や空間を強調します。しかし隙間無く描き込まれた鈴木さんの茶碗は、器の内外に凝縮し拡張する壮大な宇宙がありました。
その後折々各地の作品展のDMが届き、どうしてもと思う作品を打診しました。作者のご好意もあったと思いますが、良い作品に恵まれて幸運でした。
向こう「金彩華花銀河茶碗」、
手前に上述した「金銀彩星座茶碗」
向こうの器の白い肌も美しい。
上掲写真の綺羅星(きらぼし)茶碗は私の不用心で破損させてしまい、金継ぎをして修復してもらいました。
手前の茶碗はかって新潟市で裏千家茶道坐忘斎お家元が座られた薄茶席で、恥ずかしくも小生がお点前し、主茶碗(おもぢゃわん)としてお出ししました。
家元の優しさに我を忘れて夢心地となり、何とか無事終了させて頂き、終生忘れない思い出の茶碗となりました。
上掲の茶碗は神戸の展示会DMで知りました。求めたいと伝えると、店はこの茶碗で呈茶を催す予定があるが構わないかと遠慮がちに申されました。構わないどころか、一人でも多くの人に楽しんでもらってくださいとお伝えしました。
1959年東京都生まれの鈴木秀昭さんはアメリカへ社会学の留学をしましが陶芸に目ざめ、九谷で修行。宇宙や曼荼羅をテーマにした色絵金銀彩は注目を集め、内外の展覧会で好評を博し多数の美術館で収蔵されています。伊豆を仕事場に器とともにオブジェも大切なフィールドです。
この度の展示では5つの展示台に10の鈴木作品を出品しました。
「絵付け陶芸三人展」からその1 正木春蔵さん。
筆者の幼少、父は齋藤三郎の陶芸作品に夢中になり収集しました。
器は飾られたり日常の食器として使われ、暗さが漂う家を明るくし、観る喜び食べる楽しみをもたらしました。父母はことある度に器を褒めるので私達子供は器ばかりか齋藤さんまで大好きになりました。
斯くして齋藤作品は幸せの器として脳裡に焼き付きました。ところが昭和56年氏が亡くなると、家に火が消えたような寂しさが漂うのを感じました。その後歳月が経ち亡き齋藤さんに代わる絵付け陶芸家と巡り会いたいと思うようになりました。
この度の「絵付け陶芸三人展」はそんな気持で店や窯、あるいは通販やネットを通して3,40年にわたり求めた三人の作家さんの作品展です。
以上の三人では正木春蔵さんが最初の作家さんです。ある抹茶茶碗名鑑で見た色絵の繊細な作品が頭から離れず、工房を訪ねたのが始まりでした。
石川県の山代温泉は魯山人も逗留した旅館白銀屋(しろがねや)さんのご子息で、近隣に「山背陶房」を営まれていました。同宿に泊まるなどして数回窯を訪ね夕食をご一緒したこともありました。
山に同化したような穏やかさの中に熱い情熱を秘めたお人柄。加えて近隣の作家とともに一帯の陶芸を盛り上げようという意思を明確にされているのが印象的でした。
また道中一緒の時「この森にはエビネが自生しています」、食事では「古唐津の盃が好きな陶芸家が多いようですね」と仰ったのが耳に残っています。
その後東京は六本木「サボア・ヴィーブル」という店でよく正木作品を扱う事を知り上京の折に立ち寄り、店内一段と輝く氏の作品を手に取らせてもらうようになりました。
都内では他に数店が同氏作品を扱っていましたが、店主の人柄から同店に寄りました。
中国風の大きな染め付け楕円皿。
牡丹と獅子が描かれ、
長径30㎝以上はあります。
氷裂模様が入った大きな器。
尊式に膨らんだ胴に麗しい動物。
なんておしゃれなのでしょう。
美しい蓋が付いた瓶の
独特の間と清々しさ。
多様に描き込まれた盃。
急須と湯飲み茶碗。長い人気を誇るねじり文の湯飲み。向こうに陶器と磁器の大きな急須、中ほどに染め付け急須2器がある。
正木作品は6個の展示台に15作品を出品しています。
上掲尊式の大きな器は30年近く前、ワインブームの折、近隣のDr4人がワインを持ち寄る集まりで、ワインクーラーとして活躍しました。2点ともサボアで求めたと記憶しています。
氏の作品は新鮮なうえ余裕あるいは間や遊び心があり、美しくも楽しい使い心地があります。
遅くなりましたので本日はここまでとさせていただき、続きは次回とさせて下さい。
終日厳しい風雨のなか来館された皆さまに感謝申し上げます。
「今回の展示会の図録は無いのですか」とお尋ねされたお客さま、無くて本当に申し分けありません。それに代わりまして、幾分の詳細をブログに書いてみようと思った次第です。どうか宜しくお願い致します。
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