明け暮れ 我が家 お出かけ

夕刻に向かって晴れた2017年正月の初詣。

2017年1月1日(日曜日)

本日、正月元旦の午後遅く、予報の通りに雨が上が
り、陽が射した。

その晴れ間に柿崎区の圓田神社(えんたじんじゃ)と
楞巌寺(りょうごんじ)へ初詣に行った。
楞巌寺は文化庁の登録有形文化財。

1
↑晴れてきた上越市は大潟区の通り。

2
途中、坂田池から眺める清々しい尾神岳。

3
↑圓田神社の社殿。松飾りの葉牡丹が左右紅白に分け
て生けられていた。

4
毎年可愛い巫女さんがいる。
縁起物を買い、引いたおみくじは吉だった。

 

神社を出てそのまま東に進むと間もなく左手に楞巌寺。

 

5
↑楞巌寺山門。日章旗と仏旗が清々しい。

6'
↑境内に小さな社殿があり、猫がいた。

6
上掲の社殿の中に圓田神社の霊串(たまぐし)。
自分たちの行動もそうだが、神仏混淆を自然に
享受している。

 

7

IMG_9697
苔むす境内の随所に菩薩が安置されている。
寒さよけであろう、赤い掛け物が愛らしい。

IMG_9711
↑六角堂。

8
楞巌寺を出る時さらに強く陽が射した。

 

9 - コピー
神社参りから帰る人の心あたたまる光景。

貴重な元旦は雪も無く初詣は晴れ間に恵まれた。
普段煩悩にまみれているので、こんな日に出会え
ると心洗われる。

食べ過ぎているので、明日から軽めの二食にしな
ければならない。

昨年5月に義父が逝去し年賀を欠礼させて頂きまし
た。

静かな大晦日。

2016年12月31日(土曜日)

今夜から明日午前中は雨降り模様の2016年の大晦日。
今年は手書きの書類やパソコンの文書などに2016年の
文字を沢山書いたような気がして、思えば懐かしい。

高田の割烹「京」さんが作ったおせちはすべて手作りで、
摘まんでみると後を引いた。
徹底して素材に忠実、野菜が多く、胃に優しく素晴らしい
お料理を正月の間楽しみたい。

IMG_9610
どれほど手を掛けているのだろう。

 

 


サイモンとガーファンクルの「サウンドオブサイレンス」。
1960年代後半頃、毎日どこかから聞えてきた。
すべてを吸い込む「真理としての沈黙」と「黙っているだ
けの沈黙」のどちらを歌っているのか分からなかったが、
「地下鉄の壁には予言が書いてある」の一節が印象的
だった。

今夜は静かなのでこの歌と雨の音で今年の拙ブログを
終わりたい。
「ご覧いただいた皆様本当に有り難うございました、どう
か良いお年を」

手帳の偶然。

2016年12月23日(金曜日)

10年以上前、恥ずかしながら当地の医師会長職を
汚していた当時、用事で多忙を極め、手帳を手放す
ことが出来なかった。

職務が終わり、持ち物を簡単にするためずっと手帳
を止めていた。
それが過日書店に寄ったところ、ふと黄色の手帳が
目に留まって購入した。
来年は10周年行事のほか2,3大切な予定があり使
ってみることにした。

そんな折の数日前のこと、妻と来年のことを話した時
に、お互いが全く同じ手帳を取り出したのでびっくりし
た。

IMG_9062
ごく普通の2017年の手帳、カラシ色が気に入って
購入。

妻は私が手帳を買ったことなど知らず、店も違ってい
るようだった。
偶々同じになったが、来る年に少しでも良いことが記
入出来ますよう願っているところです。

暖かな日。

2016年12月21日(水曜日)

12月にこんな暖かい日があろうとは、上越市高田で
16℃だったという。
3ヶ月予報ではおよそ例年並みで、特別大雪とは大
書されていないので、出来れば小雪をと祈っている。

IMG_9294
↑本日近くの農道から北の空、白い雲が清潔。

ところでその昔夜間の急病往診が多かった時代、冬
の深夜にしばしばスリップをして恐い思いをした。
池の土手道で数十メートル滑ったり、スリップしたま
ま赤信号に突入、特に二月は怖かった。

IMG_9296
↑本日訪ねたお宅の玄関で見た愛らしいクリスマスの飾り。
小学校低学年の姉弟の仕度はとても楽しい。

明日も本日同等の暖かさらしいが、風雨がある模様、
その後は寒波が来るらしい。
数日で変わるお天気は、秋のあるいは春先の気象の
ようだ。

午後の半日をゴッホとゴーギャン展の上野へ。

2016年12月15日(木曜日)

午後休診の木曜日、過日の上京で時間が足りず
見逃した「ゴッホとゴーギャン展」を見るため東京
都美術館へ行った。

本日遅くなったので行き帰りに撮った写真だけ揚
げさせて頂きました。
(カメラはキャノンパワーショットSX710HSでした)

IMG_8885
↑長野駅にあった金沢医科大学の大きな紹介看板。
長野県には信州大学医学部があるが、他県の医大
の紹介に寛容なのは学問の県、長野だけの事があ
る。
より金沢に近い上越妙高駅にもあってしかるべきも
のだと思うが、宛にされていないのか残念。

IMG_8894
↑昭和33年の上野駅開設75周年記念に設置さ
れた構内の彫刻「三相 智情意」像。
彫刻家、朝倉文夫の作品で氏の生誕が同じだった
ことなどから置かれたという。
数え切れないくらいこの像の脇を通ったはずだが、
本日初めてまじまじと観た。
強く大らかでバランスが良く、自由と希望の昭和の
気風を静かに放っていた。
先回、加齢のぼやきを書いたばかりだが、この像に
眼が行ったのは年を重ねた賜物かもしれない。

IMG_8896
不忍口(しのばずぐち)の光景。

IMG_8902
公園内の雀は落ち葉に溶け込んでよく見ないと分か
らない。

IMG_8916
美術館の大看板。

IMG_8932
展覧会を見終わって歩いたお花見で賑わう通りのイ
ルミネーションがきれいだった。

IMG_8950
アメ横の賑わい。アジア系の旅行者が半分はいるの
ではないだろうか、すっかり外国のようだ。それがまた
いい雰囲気になっていた。

IMG_8962
足を止めて眺めた上野のヨドバシカメラ。

IMG_8968
東京駅八重洲口の100メートルはあろうかと
いう巨大なスクリーンに投影されているおとぎ
話のような映像の一部。

今月18日に終わる都美術館の展覧会は賑わ
っていて20分ほどの行列に並んだ。
ゴッホとゴーギャンは印象派→後期印象派の
大うずの時代にあって、劇的なまで命を削って
自己の絵を追求している。

特にゴッホにこそ憧れて止まなかった当時の
日本に来てもらいたかった。
そうすれば耳も切らず、ピストル自殺もせず、
どんなに幸せだったかと、無理を承知で空想
した。

後日展覧会のことを少し書いてみるつもりです。

もうすぐ初雪 上越市牧区の干し大根

2016年12月14日(水曜日)

最高気温が5℃前後に下がり、冷たい風がほのかに
雪の匂いを含んでる。

例年だと今頃までに初雪が見られるが、今年はまだ。
昨冬がまれに見る小雪だったので、多くの方が大雪
ではと、恐れをまじえて仰るが、この所のお天気は
予報よりやや緩めに推移している。

六方焼きと抹茶
↑昼休みのカフェで雪囲いされた庭を見ながら織
部の茶碗で熱い抹茶を飲み、六方焼きを食べた。
銘々皿は二代陶齋尚明氏の白磁、六方焼きは上
越市に昔からある素朴で風味ある可愛いお菓子。

干し大根
この日上越市牧区の縁者から届いた冬の便り、干し
大根。
大きさと言い干し加減言といいい絶妙で、今冬も美味
しいハリハリ漬けを沢山食べられる、本当に有り難う
ございました。

“良いお年を”の季節 素晴らしかったオーケストラアンサンブル金沢の上越公演。

2016年12月2日(金曜日)

12月の足が進む。
本日、在宅の回診で「先生も良いお年を」と言われた。
暖かな気持ちを感じながら、あと少し、今年も大禍なく
過ぎて、とかえって気持ちが引き締まる。

IMG_9006
夕刻に訪れたグループホームの街灯。

仕事が終わって慌てて上越文化会館へ向かった。
18:30からオーケストラアンサンブル金沢の公演がある。
1988年創設当時、日本初のプロによる室内オーケストラ
としていっそう金沢市と石川県の名を全国に知らしめた。

IMG_8762
コンサート会場への階段。

創設間もない頃一度聴いたことがあったが、当時より
団員数、音ともにスケールアップされたように写った。

1.歌劇「どろぼうかささぎ」序曲/ロッシーニ。
勇壮なマーチ風の序曲は左右の小太鼓の連打が本
日の開演をも高らかに告げる。

2.ピアノ協奏曲第26番ニ長調「戴冠式」/モーツア
ルト。
今日人気実力ともに日本を代表するピアニスト・菊池
洋子さんを迎えてのコンチェルト。
繋いでは離れ、離れては出会う両手、スケールを追っ
て鍵盤を走る指が流麗に音を紡ぎ、フィナーレまで耳
を捉えて放さない。

2’アンコール  ワルツ/ブラームス
赤いドレスをまとったすらりとして美しい菊池さんは本
当に優雅で滑らか、ステージにふわりとワルツを浮遊
させる見事な演奏だった。

3.歌劇「ウイリアム・テル」序曲/ロッシーニ
チェロのソロから6人のチェロパートへ、低音部が朝を
告げて始まる序曲は、嵐、牧歌を経て勇壮なギャロッ
プへと高らかに入って行く。
各部は映画、ドラマ、アニメ、コマーシャルなどを通し
てさまざまに耳にしていたが叙事詩的序曲を全て聴く
のは初めてであり、とても幸運だった。

4.交響曲第36番ハ長調「リンツ」K425/モーツアルト
結婚の報告で故郷ザルツブルグに滞在の帰路、リンツ
の伯爵家の歓待に応え、わずか5,6日で仕上げたとい
う交響曲。
金の波銀の波、金の渦銀の渦、寄せては返す音の芳
醇さに圧倒される。

ビロードの音と称されるオーケストラアンサンブル金沢。
年の終わりにふさわしい豊かな音楽で心満たされた。

40人もの演奏家が来越して披露した素晴らしい演奏、
もう少しお客様が入っていればと、いささかの残念を禁
じ得ない。

切符を世話して下さったKご夫妻、本当に有り難うござ
いました。

ロイヤルドルトンのカップ 前日の五智訪問。

2016年11月27日(日曜日)

寒いとはいえ本日高田で最低気温7度代、最高13度代、
終日雨ふりだったがこごえる程では無かった。

そんな日にご来館頂いた皆様誠に有り難うございました。

閉館近くお客様がお一人の時間カフェで紅茶を飲んだ。
ロイヤルドルトンのタンゴのカップは今では懐かしい。
10数年前、まだ開館前の頃、ポットも付いたセットで求
め、艶やかな乳白色の地にシャープな1930年代のア
ールデコ調のデザインが新鮮で気に入っていた。

現在カフェでご利用頂いています。

ドルトンのタンゴ
↑おせんべいをかじりながら太宰治の文庫本の一節を読んだ。
短い「ヴィヨンの妻」は10回目だが、酒飲みでいい加減な詩
人の妻として営まれるどん底生活が人情話風に語られる。
年末の一話はもの悲しくも着陸は絶妙で、読了すると不思議
と再読したくなる。
このカップの頃の太宰は波に乗れず強く苦悩している。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて前日土曜日午後、直江津は五智国分寺と本願寺国府
別院を訪れた。
本当は、落ち葉を踏んで歩く五智の山道は気持ちが良い、
と聞いて訪れたものの、遅かったせいで二つのお寺を見て
いるうちに日が暮れてしまった。

1
↑さわやかな五智国分寺本堂。

 

2
枯れ木の季節のため姿が良く見えた三重の塔。

塔は消失後10年の歳月を掛けて、慶応元年、
1865年に再建され、軒下には浮き彫りの十二支
の木彫がある。
作者は高田の名工、石倉正義という人らしい。
写真を拡大してみると大変繊細で滑らかな作風。

IMG_8595
旧歴11月の子(ね・鼠)には松と大根があしらわれている。

5
丑(牛)は旧歴12月で梅が。

十二支いずれも木目を美しく活かしてあり、添えられて
いる季節の草花なども深く見事に彫り出されている。
またその上層には中国24孝の説話から12孝が彫刻
されているようである。
薄暗くなった時刻のコンパクトカメラだったので、上手く
写らないものが多く、年内にもう一度訪ねて来年の酉
(とり)なども見つけてしっかり撮ってみたい。

その後薄明かりの残る中、近くの本願寺国府別院へ足を
運んだ。

IMG_8637
重厚かつみやびな寺院の雰囲気は京都にいるような錯覚
へといざなわれる。

3
本堂の東に続くお堂の唐門。
ここは京都本願寺からこられた要人が出入りする玄関、
とお聞きした。

IMG_9040
上掲の唐門の軒下に掘られた優美な鳳凰。

五智は古代、中世、近世の歴史の重みを如実に伝え、直
江津の人が地元を愛し自慢するのがよく分かる。
一帯がもっと整備される事が望まれるが、上越市は常に課
題山積でいくらお金があっても足りない。

 

7
通りすがりに拝見したお宅の美しい菊。

年内の晴れた日に、かって「野菊にも配流のあとと偲ばるる
と高浜虚子が詠んだ光源寺も入れてもう一度五智を訪ねたい。

暮れても人が行き交う通りを歩きながら、一帯のどこかにいさ
さかの風情を有する甘味処でもあればいいのに、と思った。

19日の上京 展覧会 食事。

2016年11月20日(日曜日)

昨日11月19日土曜日は午後早く上京した。
20年ほど続けている二人の級友と夫婦で食事
をするためだった。

着いてすぐ国立新美術館の「ダリ展」に行った。
それが混雑していて30分待ちの行列だった。
幸い隣で「日展洋画部門」が開催されていたので
そちらに回った。

天下に名をとどろかす日展だが、実際入場する
のは初めて。
大きな作品が何室もある広大な展示場を埋め尽く
している。
一つの壁面に5,6点掛かっているが、妻と気に
入ったものを指さしながら回った。

以下はショップで求めた出品作品のポストカード
から。

img183
長野県中野市出身、三沢忠氏の「妙高山」

img184
東京都出身、石川實氏の「カサ松雪に立つ」

比較的親しみ易い作品が多かったが膨大な大作
に少々疲れて、カフェで一休みした。

夕刻の級友夫妻ら8人での会食は異なる味わい
の白ワイン二種で始まり、赤は野うづらのパイ包
み焼きに登場、一層料理を引き立てた。
チーズは出来るだけ匂いのきついものを5,6種
選んで、貴腐ワインで味わったが、どうしても駄目
なものが一つあった。

1年8ヶ月ぶりの酒なので体が驚かないようにゆ
っくり味わった。
セレクションはいつものようにKがソムリエとやりと
りしてリーズナブルかつ変化を楽しめるように決め
てくれる。

8
どこかダリの作品を思わせる「野うづらのパイ包み焼き」

私の長男が以前からKに憧れていて、今回初め
て夫婦で特別参加した。
幾分緊張の面持ちだったが、終わって私たちの
ことを羨ましいと言ってくれた。

年取って胃もアルコール認容力も半減する。
それでも食べ物の事、ビートルズ来日の日の事、
志賀直哉、太宰治、シャルル・アズナブール、エ
ディット・ピアフ、互いの病、京都のことなどが語
られ、長男はインドでの失敗談を話した。

当日逸したダリ展は翌日20午前に変更する事に
した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2016年11月20日(日曜日)

昨日は国立新美術館のダリ展が混んでいたため、隣
の日展洋画部門を観たことを書かせて頂いた。
そこでダリ展の方を20日日曜日の午前、観に行った。

1
「ポルト・ガドの聖母」の表看板。

幸いなことに行列せずに済んだが、館内は混んでい
て4重5重の列にまぎれて観た。

同時代の一般的な観点から出発し、激動の時代
に鋭敏に反応しながら変化していく仕事の流れが
よく分かる。

その結果作品は多岐で、穏やかな風景画、人物
への超接近、精神分析的な手法、大スペクタクル、
量子力学的な視点、商業デザイン、舞台、映像、
そして時代の寵児として自身が商品にまでなる。

ベラスケス、グレコ、ゴヤ、ピカソ、ミロ、などなどス
ペインは多くの画家を輩出しているが、個性的であ
る。
中でダリの乾燥した空と大地の透明な背景はカタル
ーニャの人ならではのものなのか。
これによって主要な部分が一層迫り出る。
だが注意深くしていないと、遠く小さく、あるいはすぐ
間近にテーマが補完されたり隠されているなど、一種
だまし絵の如く意図されていることもある。

意味と視点は重要だが、込められた記号や寓意を見
つけたり考える楽しさは一種エンターテイメントとして
も独特の魅力になっている。
難解としか言いようがないものも結構あったが、それ
らもダリ的と言えばいいのかもしれず、幸福な芸術家
ではないかと思った。

入館者の多くが若い人だったのも印象的だった。

2
展覧会カタログ裏表紙のサルバトール・ダリ。
ぎょろりとした目とカイゼルひげ、見た目がまず
「芸術的」で、奇行やエピソードにこと欠かなかっ
た人は、実はとても繊細だったという。

見終えてカフェのテラス席で飲み物を飲んでいると
下にあるケヤキ落ち葉の道を思い思いに行き交う人
が見えて心なごんだ。

4

 

6

 

3

 

7

展覧会を後にして、過日樹下美術館のコンサートで素晴
らしい演奏をされたチェリストの竹花加奈子さんがセット
して下さった昼食をご一緒した。

虎ノ門にある超高層ビルは51Fの広々としたレストランだっ
た。

IMG_8462
レストランのアプローチにあった巻いた板と鋼鉄の網
による椅子のオブジェはちゃんと座れる。

スペインで充実した音楽留学をされている竹花さん
の世界は豊かで、2時間の昼食を楽しませて頂いた。
午前はダリ、昼食は竹花さん、スペインゆかりの昼で
した。

IMG_8464
51階はさすがに高く、自分が知っている都心部は
すっかり様変わりしたが、まだ変わるのだろうか。

現在東京で建築中の建物はすべてオリンピックまでに
終わらせなければならない、という。

北陸新幹線のお陰で上京は便利になり、行きに寄った
西口の駅駐車場はこの度も満車だった。

二日にわたり長くなりました。

不調だったという野菜 そして我が草花。 

2016年11月17日(木曜日)

ニュースでしばしば野菜の高騰が報じられる。
東京の状況では、葉野菜を中心に、平年の数
割増しから数倍といものもあるらしい。
動物園の餌不足も深刻らしく、さらに畑では
キャベツなどの盗難被害が発生しているという
からひどい。

原因として特に北海道の夏の長雨と、秋に繰り
返して上陸した台風の影響を曳きずっているこ
とが挙げられていた。
但し10月は好天だったので、今後持ち直すら
しい。
北海道の状況がこれほど東京に強く影響する
という事に驚かされた。

わが地元もはやり不出来だったようで、過日の
野菜祭は品不足、すぐに売れるが新たに農家か
ら持ち込まれる数も少なかったと聞いた。

患者さんたちが丹精している野菜畑は大抵不調
で、「大根なんてこんなものですわ」と言って
指で小さな輪を作って見せられた。
夏の終わりに早く種蒔きをした人くらいが平年
並みで、多くは日照不足がたたったという事だっ
た。
樹下美術館の庭は何回か書かせて頂いたように
変で、春から花は早く咲いては早く散るということ
が続き、調子が出なかった。
もしかしたらエルニーニョ現象で暖かかった昨年
が良すぎたため、今年は反動の疲労が出ている
上、日照が不足したということなのだろうか。
台風も無く一見極端な気象ではなかったようだっ
たが、植物には変わった1年だったと見える。

一方、お米の作況は例年を上回り、等級も高かっ
たのは台風の影響がほとんど無かったこともあり、
不幸中の幸いだった。

今夕閉館近く、来年の事を考えて、明かりを点けて
一部に肥料を混ぜた土をくべた。
今後も続けるつもりだが、気温は8度まで下がっ
ていたものの、不思議なことにさほど寒さを感じ
なかった。

 

IMG_8633
庭の丸い明かりにモミジが貼り付いていた。

 

 

2025年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

▲ このページのTOPへ