花鳥・庭・生き物

夏は来ぬ。

2023年6月2日(金曜日)

本日6月2日。ウロウロ過ごしている間に暦はさっさと夏に変わった。庭で3本のヤマボウシが白い花をつけている。この花は少し可哀想で、皆を向いて咲くl。それで気を付けて見るか、幾分上から見るかしないと上品な白い花が良く見えない。

大抵すでに開花している木なのに、ああ、もうヤマボウシが咲いたということになる。先日の軽井沢では、近場の山という山、新幹線の沿線は白い花でいっぱいだった。

庭の奥の方のヤマボウシ。この木はまだ背が低いため花を間近にみることが出来る。山の木なのでどんどん大きくなり日陰を広げるので毎年下枝を切っていく。その結果花は上へ上へと行ってしまい、余計気づきにくくなる。

そして卯の花。当市大潟区ゆかりの小山作之助作曲の代表歌の一つ。やや北側の庭と駐車場脇で咲き始めた。

 

ヤマボウシや卯の花の白い花は初夏の清々しさにぴったりだ。エゴノキの白さも美しいがこれも大木になるのでもう美術館では植えられない。繁殖力が強く低木の卯の花。挿し木やヒコバエから採って駐車場に沿ってもう少し増やしてみたい。

先日上越妙高駅で下車すると、ホームのチャイムが夏は来ぬの一節を奏でた。耳をそばだてる人は少ないと思うが、作之助の母トヨは当家の人。縁者の一人として雑踏のなかでチャイムを耳にするのは密かな喜びだ。

夏とはいえ一日中しっかり雨が降り肌寒かった。過日のこと、日陰で伸び悩む小さなカシワバアジサイをさらに二つに分けて陽が当たる二カ所に移植した。その時一緒にタイワンホトドギスも一部分けて移した。今日の雨はこれらの草花には恵みの雨だった。

新緑と山とゴルフ よく訊かれる庭の花 一生懸命のエビネ。

2023年4月29日(土曜日)

本日妙高サンシャインGCで23人のゴルフコンペに参加した。上から2番目の年長ゆえ最も前から打たせてもらい、ドラコンとニアピンの賞をもらった。お天気と良い仲間に恵まれ、タンポポ咲くコースを無事回り貴重な一日だった。

今朝のゴルフコースと妙高山の眺め。

大毛無山(おおけなしやま)とコース。

6位賞というものがありそれも頂いた。

美術館に戻ると洋食器展が好評のようで忙しかったと聞いた。

以下今夕の庭からよく名を訊かれる花を二つ。

少なくとも4,5カ所で咲いている八重咲きイチリンソウ。

 

丁字桜(チョウジザクラ)。
風が無い時ほんのり良い香りがします。

次ぎは何カ所かのエビネです。

 

 

 

エビネはいつも一生懸命に見え、とても好きな花です。

以下は過日摘んだクリスマスローズ。

2月下旬から次々咲き続けたクリスマスローズ。例年より早く何回かに分けて切りました。今夕この水鉢で雀が水浴びをしていました。

ご来館いただいた皆さま、本日はまことに有り難うございました。

誇らしい花々 長野県の人たち。

2023年4月15日(土曜日)

温かな冬は時折巡ってくるが、今冬の雪の少なさと温かさは特別だった。花々は早く訪れ一段と盛大に咲いている。

大潟区潟町の仕事場の椿。今年の花数は特に多く見える。私の幼少から既にあった椿で、すぐ下のヤマブキとともに目を惹く。本日訪ねた方が見て驚かれていた。

午後からはホームセンターへ行き。トレーシングペーパーほかアヤメやラベンダーおよび園芸用土と肥料を購入した。広い園芸館で花などを選ぶ大勢の人を見ると幸せな気持になる。

美術館でお茶。

庭の花にカメラを向ける長野県から来られた女性三人組とお会いした。
挨拶すると庭を褒めて頂き、新潟県は良いと長野の人らしいお言葉。“いえ、長野は空気が澄み自然が美しい”と言うと“山ばかり”と謙遜される。それではと“長野の人は頭が良く勉強熱心”と話すと、“新潟の人は親切”と返された。
こんな風に他県や県内の遠方の方たちと話をするのはとても楽しい。

美術館の前の道路に咲いていたノスミレ。繁殖力の強いスミレとはいえこんな場所をものともせず、誇らしげに咲くとは。

終日の曇り空。アヤメとネットで購入した松本センノウなどを植えて撒水し、今日も暗くなるまで庭にいた。

来週4月20日木曜日から初めての試み「洋食器展」が始まる。

清々しい日 洋食器展の準備 花を植える。

2023年4月13日(木曜日)

2月から木曜日の医業を全休として3ヶ月目になった。踏み切るに当たって約二ヶ月半ほど前から皆さまにお知らせメモをお渡しして踏み切った。当初は知らずに来ましたという人が見えたが、ようやく認知されたような雰囲気になった。

休み前後の日は少し忙しく感じられるけれども、皆さまのお陰で週の中ばに休める事は“本当に本当に”有り難く感じる。
本日は午前11時頃から昼食を摂らずに絵を描き、2時頃から美術館へ顔を出した。

よく晴れやや寒い外気は気持ち良かった。
駐車場で自転車に乗ろうとされる女性と出会った。群馬県からご夫婦で釣りに来られ、夫は海、私は自転車で周辺を走るのが決まりのようになっている、と仰った。
普段絵を描き、人物デッサンもよくする。およそ形にばかりとらわれるが、本日観た倉石隆のデッサンの内面と表情の豊かさは非常にためになったと仰った。

群馬の人というだけで貴重、そのうえ倉石隆の感想は嬉しかった。また齋藤三郎の花の絵付けも独特で良かったと話され、張り合いを感じた。
黒井の火力発電所周辺の海岸は群馬、長野の車でいつもいっぱいだと聞いている。ご主人の釣果は如何だったでしょうか。どうかまたお寄りください。

本日の駐車場。

ヤマザクラが開花するや木々は一斉に新緑へと進む。新緑は多彩で麗しい。

夕刻までスタッフと次回「洋食器展」の仕度をした。

ミッドウインターやロイヤルドルトンのセットなど。

シェリーやメルバ、銀食器のお茶セットなど。

ロイヤルウースターやミントンなどの主にデミタスサイズ。
仕度するスタッフは楽しい!と喜んだ。陶芸の展示ケースに入りきれないかもしれない。

閉館後のいっとき取り寄せていたホトトギスとノアヤメを植えた。アヤメは長年モグラ被害に遭い寂しい景色になっていたので、電池式のモグラ忌避機を埋めた。果たしてどうなるのだろう。

日ぐれて赤いイカリソウを見つけた。

東北大震災後茨城県から運ばれたショウジョウバカマに混じっていたイカリソウが増え、赤花が一輪咲いていた。

従来から庭の片隅にひっそりと白いイカリソウが一輪咲く。赤が欲しいと思っていた矢先の幸運。スコップと指で根を外し10芽ほど取り出した。

暗くなったため地面に根を埋めたっぷり水を遣った。陽当たりを好むので良い場所に植えてやりたい。

今更と思ひて植えし花苗に水遣り終えれば夕の清しき。

庭仕事終えて一先ず鼻をかむ

樹下美術館のヤマザクラ 懐かしい「セレソローサ」。

2023年4月12日(水曜日)

ソメイヨシノが終わると間もなく辺りでヤマザクラが満開になる。昔から大潟ー柿崎間の松林と雑木林に点々とヤマザクラが咲く。

樹下美術館はその西外れに当たり建設同時から6,7本のヤマザクラがあり満開を迎えている。かって潟町の自宅にも幼少から薄緑色や桃色のヤマザクラが咲き、ソメイヨシノよりもずっと親しんだ。

以下本日夕刻雨が上がった美術館の花です。あちこちに濃いの薄いのと咲いています。

 

 

その昔、近所には三つ年上の生徒さんが何人もいて、中学校に入ると多くが吹奏学部に入った。以前は今よりも学年を越える交流があったため、トランペット、ピッコロ、チューバ、ピアノなどが身近な話題としてあり、私の家でトルコ行進曲を弾く人もいた。

春休みになり、温かい日はよく松林か海へ行った。何が目的というわけではないが兎に角心弾ませて行くのである。
ある春、三学年上のMさんが卒業し就職のため上京することになった。みんなで松林へ行くと、Mさんはトランペットを取りだし高らかに「セレソローサ」を吹いた。
それぞれ進学や就職そして進級を控え、私は高一になる春休みだった。希望と惜別の「セレソローサ」は春の松林いっぱいに響いた。

セレソローサは少し前にシャンソンとして登場、1953年にペレスプラード楽団が「セレソローサ」として発表。長期に亘ってアメリカのヒットチャートの一位を維持し日本でも大流行した。原題は「Cherry Pink and Apple Blossom White(ピンクの桜と白いリンゴの花)」。

腰をくねらせながら一歩出ては一歩下がり、時に回る。簡単なマンボステップは長く全国を席巻し、1962年大学に進学した私は皆と一緒に自由が丘のダンス教室へ通いルンバ、ワルツ、フォックストロットなどを習った。

週末の種々(くさぐさ)。

2023年4月9日(日曜日)

4月二回目の週末は雨降りから晴れへと変わった。雨はしっかり降ったため乾いていた庭には恵みだった。時折強い風が吹いたので周辺で頑張っていた桜はみな散り、残った蘂(しべ)で木々は赤飯のような色になっている。

蘂一色の新堀川の桜。

樹下美術館のソメイヨシノも落花、一昨日などあたり一面の花びらだった。それが昨日からの風に吹かれ大方どこかへ飛んで行ってしまった。

課題に浮上したソメイヨシノの根上がり。

 

南は積み石、北は美術館のコンクリート基礎に挟まれ、行き場に詰まって肥大する根。キーホルダーを置いてみたが、17年目で小苗がこんなになるとは思ってもみなかった。
このままでは遠からず石垣を壊すであろう。対策を調べてみると石垣を遠くに逃がし、盛り土したうえ表土を固めるか、最悪伐採も考えなければならないようだ。いずれにしても庭師さんに来て見てもらうことになった。

お客さんに頂いた「Number」最新号。大谷選手が良く撮れているWBC永久保存版。カフェのラックに置きます。

以下は週末の食卓です。

イワシのつみれと揚げ物野菜。

TVのレシピによる春キャベツのコールスロー。ゴマが良い味を出していた。

今夕美術館を閉めてから二時間ばかり庭仕事をした。たまたま良い場所が空いていたので掘り返し、作った用土を入れ、ネットで取り寄せたタカサゴユリ8芽、ヒメサユリを3芽植えた。
終わって撒水すると辺りは真っ暗。傷んだ所を手入れしている芝生とともに先が楽しみ。膝や腰が痛むが庭をいじるのは本当に良い時間だ。

ソメイヨシノの爆発的な成長。

2023年4月4日(火曜日)

美術館裏手のソメイヨシノが満開になっている。毎年樹の成長ぶりには驚かされる。

以下本日の花とかっての写真を比べてご覧下さい。

本日のソメイヨシノ。敷地にヤマザクラは7,8本あるが、ソメイヨシノは2007年の開館時に植えたこの1本だけ。ある時期からぐんぐん伸びた。

以下若かりしころの同じ木(苗)。

2009年6月、開館3年目の木(右の輪の中)。

 

本日、上掲写真とほぼ同じ方向の桜。15年でこんなになり、デッキの雰囲気も変わった。

 

2010年4月の木。だれにも見向かれずひっそり花を咲かせ散っていた。
何とか人目を惹くようになったのは5,6年前から。

今やこの樹の何本もある根が地上に盛り上がり、そばの石垣を崩すのではないかと心配している。青年期へと成長しつつあるような印象を受けるが、いつまでも若く溌剌としていてもらいたい。

美術館の近く、新堀川の桜。

2023年4月1日(土曜日)

樹下美術館の近く、東へ歩いて10分足らず、車ですぐそこに新堀川があり、両岸の桜が見頃を迎えている。

常連のお客さんで毎年観て帰られる方がいらっしゃる。今年は「髙田へ行ったが道が混んでいて引き返した」と仰る方が当館でお茶されと聞いた。

髙田がいっぱいで引き返される方は新堀川へ行ってみてはいかがでしょうか。人が少ない分花はきれいでのんびり出来ます。

以下本日の新堀川です。

左岸を250メートルほど歩くと橋があり右岸に移れる。

 

 

 

 

コブシの白い木肌も見もの。

桜の木肌が銀色に輝くのをよくみる。ソメイヨシノではないようだ。以前仙台で観たのもソメイヨシノと違い、丈夫そうな大木だった。

 

お天気に恵まれ、しばらく花見日和が続きそう。盛大な落花も楽しみの一つ。

春の大池いこいの森を歩く。

2023年3月30日(木曜日)

今年二月から毎週木曜日を休みにさせて頂いている。当初いくつか混乱があったが、ここへきてなんとか認めて頂いている流れになってきて、感謝に堪えない。

本日は午前10時から予約してあった柿崎のドコモショップへ行った。昨年12月に購入したスマホの操作でいくつか問題を感じていたので教えてもらうためだった。店の人は丁寧で、次回残りの懸案を教えてもらうことにして店を出た。

その足で大池いこいの森公園に向かった。
ビオトープの方から入った。
大気と鳥、花と蝶。温かそうな枯れ草や芽吹きを待つ広葉樹の森の風情は格別だった。

済んだ声で歌っていたホオジロ。

一種人懐こいジョウビタキ(雌)

水上回廊。せっかくあるのに歩けない。設営したは良いが、世の中にはその後の手入れが出来ず使えないものが多い。それでもここは人影が少ないものの全体に手が入り、生物ともども良く維持されているのではないか。

見放題のスミレ。

低地のユキツバキ。

道路に出た春の女神ギフチョウ。自分の影とダンスをしている風に見えた。

花色が濃く青葉が美しい
ショウジョウバカマ。

日陰のユキツバキは葉と色がやや薄く
楚々としている。

真っ白なムシカリ。

ヒオドシチョウ。

スミレにとりついていたギフチョウ。

イカリソウ。

ツクシ(上)とミズバショウ。

遠くにほくほく線の電車が通る。

3月がこんなに晴れて温暖なのは珍しいのではないだろうか。爆発的な春となる前のいっとき、穏やかな大池公園は一切の煩わしさも無く
、人を整える力を内包していた。

樹下美術館に戻るとコブシのお迎え。

いつもは昼食を食べないが、沢山歩いたので新メニューのホットドッグセットを食べた。小さめのホットドッグが二つ、ピクルスとサラダそしてフルーツにポットのコーヒーor紅茶が付いて1200円ということだった。

春雨の庭 祝福されているような花たち。

2023年3月26日(日曜日)

日曜日の今日、晴ていれば早く起きて大潟水と森公園へ行き春の鳥を撮りたいと思っていた。昨夜目覚ましを6時45分にして早めに寝た。
だが朝からしっかり降っている。待てど晴れそうも無くあらためて見た予報は一日中雨だった。それではと10時までぐっすり寝て身仕度、新聞、食事のあとやおら絵筆を執った。
4時間半、座っては描き、描いては屋内を歩き回った。たとえ何時間、どんな風に描こうとも問題は出来映え。少しでもご期待に添えるよう取り組み続けたいと思っている。出来上がりに近づいたならまた掲載させてください。

夕刻4時過ぎて美術館へ行った。皆さんが帰られて静かになった館内と庭を観た。展示の安定した雰囲気はこれまで通りだったが、庭の変化は目覚ましかった。

以下夕刻近く肌寒い雨の庭です。

手前のコブシと
向こうのホウキザクラ。

例年寒さをものともせず眩しいばかりに咲くヒュウガミズキ。

数日前まで固そうな蕾だったヒヤシンス。

駐車場脇、何カ所かの水仙。

東北地震の翌年、茨木県からやってきたショウジョウバカマ。

クリスマスローズ。終わったらしっかり肥やしをやろう。

独りでに咲き、
移動するキクザキイチゲ。

晴れた過日、よく香っていた沈丁花。地味が合わないのか小さなまま。周囲を掘り返して施肥の予定。

5㎜ほどの小さな花はヒサカキ(当地のサカキ)。
地域の池周辺の急な傾斜地に沢山生えている。フナやコイの乗っ込み時期〔産卵期)に釣りしているとかなり強く匂う。タクアン漬けあるいはメンマに似た匂いと言われ、悪臭とされても仕方が無い。
地味な花は釣りに最適の時期に咲き、また何年に一回は統一地方選挙と重なる。釣りの最中に田や湖畔を渡って聞こえる選挙カーの音とともに懐かしい匂いでもある。

冷たそうな雨に黙って打たれる花はけなげだ。
この世を終えたら花になれればいいと思う。敢えて言えば野に咲くのが良く、手抜きされかねない家の庭は勘弁してもらいたい。


雨に祝福されているようだった花たちのために。

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