明け暮れ 我が家 お出かけ
萩咲く日 大きな古い家。
雲も目立たず空澄み渡った一日。仕事場の萩が無心に風に揺れていた。
上掲の家は築95年ほど経っている。設計図無しで建てた頭領を生前父は尊敬していた。
家は前後を切り落とし、往時よりも小さくなった。
この家の建設費ほか祖父母の借金は膨大で、その返済のため、父は満州の病院(旧満鉄病院)へと渡った。ついでに私もそこで生まれました(申し分けありません、この下りは何度か書きました)。
拍手で終えた母の一回忌。
昨年の暑い盛り、8月10日に亡くなった母。一回忌の法要は少しは涼しかろうと本日9月16日に行った。
しかし日を遅らせてみたが日中は33度を超える暑さだった。西念寺ご住職のお心こもった読経とお取り仕切りのお陰で、納骨までも無事に終えた。
墓所で石蓋を開けて納骨穴を覗くと、底に僅かな父の遺骨が残っていた。
亡くなって28年、暗がりにうっすら白い骨。まさか母を待っていたとは思わないが、一瞬どきっとした。
新しい母の骨は、カラカラと音を立ててかすかとなった父を覆った。
西念寺境内の墓で。納骨後の読経を終えたご住職。
一式終えると拍手が起こった。
墓で拍手とは、私どもは少々変わっているかもしれない。
すぐ隣は作曲家小山作之助の墓。作之助の母は当家の人。
遠方の小山の人々に代わって当方で墓守をさせてもらっている。
※写真はいずれも妻の携帯です。
最後に直江津のイカヤさんで和やかに美味しいおとぎの食事をした。おとぎも拍手で終った。
秋の初めの庭仕事。
夏の茂りにやつれが見える樹下美術館隣接の庭。雨が降ればまだ草も生える。
庭仕事は早起きしてすればいいのに、それが苦手なので大抵は閉館5時になったら始める。
本日は妻とともに草を取り、花木の枝葉を払い整えてみた。一時間半少々、夕刻とは言え風もなく蒸し暑くて大汗をかいた。
南三陸町の山中で、弟は豚やニワトリの放し飼いをしている。
彼のかく汗は私の何百何千倍だろう、などと思いながら終えた。
今年の庭仕事はもう一回同じようなことをやり、彼岸を過ぎたらいくつかの花や木を植えたり移したり、芝のはびこりを止め、全体に肥料を入れて終了。最後に待ち構える猛烈な落ち葉は、スタッフが頑張って掃いてくれるので助かる。
今年から私よりも妻のほうが熱心に手入れをする。朝は仕事場の庭もするので妻は少し腰が曲がってきた。
髙田の夕焼け 勇気づけられたひと時。
大型の台風が大陸へ向かい北上して去った。台風は6つもの低気圧を引き連れて移動したが、新潟県に雨をもたらさなかった。
朝方いっとき涼しさを感じたものの日中は暑かった。
そんな夕刻、高校の先輩のお世話で山中康廣・阿美子ご夫妻と斎藤尚明氏、そして私たち夫婦の6人で食事をした。
学び、錬磨し、寄与された皆さんのお話は、いずれも新鮮だった。観点に雑音がなく、無理の無い遠近法に則った思索は自然だった。
知らされ、従うだけの立場から、自立した生活者の感覚が重んじられる時代が明けるのか。示唆に富み、楽しくも勇気づけらるひと時だった。
暑さ止まず 花、雲、カラス、ジョロウグモ、稲、コスモス。
●「朝、少しばかりの花に水を遣り、夕方は庭で雲を見ながらカラスの帰りを眺めてます」
暑さの話で一人暮らしのおばあさんが笑いながら言った。
●窓辺に小さなジョロウグモが巣を張っている。彼女らの秋が始まっていた。
●「水は何とかなりましたが、暑さで米が割れないか」と農家の方が稲を心配していた。せめて夜の気温だけでもももう少し下がって欲しいと。
向こう一週間の予報も暑く、最高気温が35度の日もあるようだ。コスモスは互いに細い葉をからませ、風に揺れながら咲いている。しなやかさは生きるための独自の戦略に見える。
父が遺したダークダックスのレコード、そして「道」
クラシック音楽、中でもベートーベンとシューベルトを好んだ父。1950年代後半からLPになるとケンプ、そして何よりカラヤンに夢中だった。カラヤンはしばしばテレビ放映された。父が画面を撮影した苦悩と祈りの表情の何枚ものカラヤンが、忘れられたように残っている。
それらの合間によく聴かれたのはジルベール・ベコーのシャンソンやロシア民謡だった。ロシア民謡は大学の後輩ということでもっぱらダークダックス。大晦日の紅白歌合戦で彼らが「ともしび」を歌うと愛おしむように眼を細めていた。
ダークダックスのロシア民謡25㎝LP。
ぞうさん、げたさん、まんがさん、ぱくさん、みなとても若々しい。
上記のレコードには一時代を風靡した「ともしび」、「カチューシャ」、「トロイカ」等々が入っているが、私は「道」をよく聴いた。
今日は終戦記念日。「道」は大戦の記念歌のようであり、独ソ戦における過酷な戦場と兵士を悼む詩となっている。ダークダックスの「道」がyou tubeになかったので、ディミトリー・ホロストフスキーの朗々と響く歌声を載せました。
母のことばかり書いている当ノート。樹下美術館の基となった齋藤作品を遺して1984年秋に亡くなった父を思い出しながら書かせていただきました。
四日半のお盆休みは今日で終わり。暑さで変調した方の点滴が一回ありましたが、今のところ静かな方だったと思っています。
母が亡くなって一年。
早いもので昨年の8月10日に母が亡くなって一年が経った。法要は暑さを避けて秋に行うことにした。
妻によると昨年の今頃の方が暑かったらしい。しかし喪服を着て動き回り、何かと涙を流していた私は、暑かったのか涼しかったのか、よく覚えていない。
いつしか母の居ない生活に慣れてきたが、気がついて母と呼べる人が居ないのはやはり寂しい。
その昔、昨日通夜があったS先生たちが夏になると我が家の三階部屋に集まった。部屋の戸を開け放つと海が見え風が入る。
踊り場を二つ回り三つの階段を上って、母はせっせとビールとトンカツを運んだ。あんなに旨いビールはなかった、と後々まで先生達に言われて喜んでいた。
厳しい残暑の予報 鵜の浜温泉の花火。
お天気のことばかりで恐縮ですが、最近の天気予報は当たっているような外れているような妙な感じになっている。
昼間降ると言われた雨が夜中に降ったり、地域が少し変わるだけで全く異なったりもする。それも秋に向かって気象が動き始めていることの現れだろう。
今日、気温は下がってしのぎやすく、大小の雲は見応えがあった。上越の来週は相当高温という予報が見られていてる。残暑であり、しかも厳しいようだ。
先週に続いて鵜の浜温泉の花火を見た。懐中電灯を持って、土地勘を便りに真っ暗な砂山へ行って見た。わずか10分間、間近で見る花火は迫力で、しかも良心的かつ手頃だった。8月9日(木)・15日(水)・16日(木)・25(土)とあと4回ある。
花火を待つ間、前回と同じく波音を聴きながら仰向けになって夜空を見るのは少々楽しい。晴れの日は目が慣れるにしたがって多くの星と雲がよく見える。
夏休みは絵に描いたように。
東京から孫が来て昼は田で虫捕り、夕方は鵜の浜温泉の海に付き合った。
親は自らの幼年時代ここで色々な事をして遊んだ。孫も全く同じ事をして喜ぶ。夏休みは遺伝する。
夕暮れの海で車ごはん。
明日は丑の日だから海でうなぎを食べよう、と昨日の妻。
どうかなと思った今夕の海と空は穏やかに暮れていった。今日は鵜の浜温泉のすぐ先、上下浜だった。
ついにうなぎが出てきた。妻は缶ビール一本、私はオールフリー一本。
2010年9月に始まった夕暮れの車ごはん。先日の田んぼを入れて今日は5回目となった。当初はコンビニ弁当だったが、このところ妻が自分で色々と用意し始めた。
外国なんか行かなくてもいい、と沖の佐渡汽船を眺めながらの食事。食器が多くなったので、メラミン板などを加工した二つ折りの専用プレートを作ってもらうことにした。
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