食・飲・茶・器

忙しくも美味しかった木曜日。

2023年4月27日(木曜日)

本日全休にしている木曜日。
午前に絵筆を執って菊の絵を描いた。いずれも昨秋美術館の庭に咲いたものをスケッチし、本日初めて色づけした。思ったよりもはかどり7月の作品展に間に合いそうな感触があった。

A4キャンバスの菊と信楽(しがらき)の壺。
何とか仕上がりそうな予感。

午後から上越市は新潟トヨペットへ車の一年点検に行った。担当のI氏はお母様ともども拙ブログを観ているそうで有り難いことだった。

点検終了後美術館に戻り東京からの客人と柏崎の木村茶道美術館へ。

美術館は軒下も麗しい風情。
大勢の方が広大な庭の
手入れをされていた。

本日最後のお点前に三人で座った。見事にこなれたお道具組はさすがというほかなく、日和のよさといい幸福な席だった。当日に轢かれた茶をはじめ爛漫な春に早くも涼しいお菓子、為になったお話など名残惜しいお茶だった。

わけてもご一緒した客人が服した近藤悠三の染め付け茶碗の松が素晴らしく、最後に拝見に出された志野の菓子器の長閑さは何とも言えず良い味わいで印象に残った。

夕刻は髙田仲町「樹翠(きすい)」で食事した。次々出る旬の料理は絶品続き、ほど良いボリュームを心ゆくまで堪能した。

以下食卓写真です。

美しくも美味しい山海の恵みの先付け。
灯りは大根の桂剥き。

佐久の鯉と菜の花の吸い物。鯉がこんなに上品になるとは。汁も絶妙だった。

若鮎の焼き物はタデと胡瓜の摺りおろしで食べる、

糸魚川の猪肉のすき焼き。ゴボウのほか数種の山菜が添えられている。うっとりしながら猪をたべた。

三河うなぎの白焼きは甘酢味の風味。クレソンと芹があしらわれていた。

相模湾のサクラエビとグリンピースのご飯。

フキ味噌のアイスクリームと
越後姫のデザート。
スプーンの懐かしい形状。

豊かな旬に甘み、酸味、辛み、ほろ苦さの妙。煮物、焚き物、あい物の繊細な味加減。切れ味良い包丁の裁き加減etc。料理は自然の旬を食み楽しみ滋養とする五感芸術にほかならなかった。

年とると何かと不自由を否めないが、本日柏崎のお茶と髙田の食事に生きていることの有り難みを実感した。

誇らしい花々 長野県の人たち。

2023年4月15日(土曜日)

温かな冬は時折巡ってくるが、今冬の雪の少なさと温かさは特別だった。花々は早く訪れ一段と盛大に咲いている。

大潟区潟町の仕事場の椿。今年の花数は特に多く見える。私の幼少から既にあった椿で、すぐ下のヤマブキとともに目を惹く。本日訪ねた方が見て驚かれていた。

午後からはホームセンターへ行き。トレーシングペーパーほかアヤメやラベンダーおよび園芸用土と肥料を購入した。広い園芸館で花などを選ぶ大勢の人を見ると幸せな気持になる。

美術館でお茶。

庭の花にカメラを向ける長野県から来られた女性三人組とお会いした。
挨拶すると庭を褒めて頂き、新潟県は良いと長野の人らしいお言葉。“いえ、長野は空気が澄み自然が美しい”と言うと“山ばかり”と謙遜される。それではと“長野の人は頭が良く勉強熱心”と話すと、“新潟の人は親切”と返された。
こんな風に他県や県内の遠方の方たちと話をするのはとても楽しい。

美術館の前の道路に咲いていたノスミレ。繁殖力の強いスミレとはいえこんな場所をものともせず、誇らしげに咲くとは。

終日の曇り空。アヤメとネットで購入した松本センノウなどを植えて撒水し、今日も暗くなるまで庭にいた。

来週4月20日木曜日から初めての試み「洋食器展」が始まる。

住めば都のカフェインレス 鯛かぶら。

2023年4月14日(金曜日)

2021年夏の心筋梗塞以来、心臓保護の薬を服用していてほかにお茶ではカフェインレスを勧められている。紅茶はまあまあだったが、コーヒーは飲み応えが薄く味気なく感じていた。
それが飲みつけるうちに次第に美味しくなった。昼食を抜いているため午後から空腹を覚えるが、軽いお菓子とコーヒーを待ち遠しく思うようになった。

カフェインレスのコーヒーと
紅茶のパッケージ。

カフェインレスのことをデカフェと言うらしいことを過日スタッフから聞いた。
住めば都では無いが、やむを得ず始めたことでも慣れると良きこととして心身が受け入れるようになる。健康に関する習慣であれば、減塩や食事減量も同じ事が期待できる。

鯛が美味しい季節になってくる。

鯛には申し分けないが、美味しい身を隅々箸で突っつきあるいはしゃぶる。時間を掛けて食べる鯛はとても美味しい。

週末の種々(くさぐさ)。

2023年4月9日(日曜日)

4月二回目の週末は雨降りから晴れへと変わった。雨はしっかり降ったため乾いていた庭には恵みだった。時折強い風が吹いたので周辺で頑張っていた桜はみな散り、残った蘂(しべ)で木々は赤飯のような色になっている。

蘂一色の新堀川の桜。

樹下美術館のソメイヨシノも落花、一昨日などあたり一面の花びらだった。それが昨日からの風に吹かれ大方どこかへ飛んで行ってしまった。

課題に浮上したソメイヨシノの根上がり。

 

南は積み石、北は美術館のコンクリート基礎に挟まれ、行き場に詰まって肥大する根。キーホルダーを置いてみたが、17年目で小苗がこんなになるとは思ってもみなかった。
このままでは遠からず石垣を壊すであろう。対策を調べてみると石垣を遠くに逃がし、盛り土したうえ表土を固めるか、最悪伐採も考えなければならないようだ。いずれにしても庭師さんに来て見てもらうことになった。

お客さんに頂いた「Number」最新号。大谷選手が良く撮れているWBC永久保存版。カフェのラックに置きます。

以下は週末の食卓です。

イワシのつみれと揚げ物野菜。

TVのレシピによる春キャベツのコールスロー。ゴマが良い味を出していた。

今夕美術館を閉めてから二時間ばかり庭仕事をした。たまたま良い場所が空いていたので掘り返し、作った用土を入れ、ネットで取り寄せたタカサゴユリ8芽、ヒメサユリを3芽植えた。
終わって撒水すると辺りは真っ暗。傷んだ所を手入れしている芝生とともに先が楽しみ。膝や腰が痛むが庭をいじるのは本当に良い時間だ。

春の大池いこいの森を歩く。

2023年3月30日(木曜日)

今年二月から毎週木曜日を休みにさせて頂いている。当初いくつか混乱があったが、ここへきてなんとか認めて頂いている流れになってきて、感謝に堪えない。

本日は午前10時から予約してあった柿崎のドコモショップへ行った。昨年12月に購入したスマホの操作でいくつか問題を感じていたので教えてもらうためだった。店の人は丁寧で、次回残りの懸案を教えてもらうことにして店を出た。

その足で大池いこいの森公園に向かった。
ビオトープの方から入った。
大気と鳥、花と蝶。温かそうな枯れ草や芽吹きを待つ広葉樹の森の風情は格別だった。

済んだ声で歌っていたホオジロ。

一種人懐こいジョウビタキ(雌)

水上回廊。せっかくあるのに歩けない。設営したは良いが、世の中にはその後の手入れが出来ず使えないものが多い。それでもここは人影が少ないものの全体に手が入り、生物ともども良く維持されているのではないか。

見放題のスミレ。

低地のユキツバキ。

道路に出た春の女神ギフチョウ。自分の影とダンスをしている風に見えた。

花色が濃く青葉が美しい
ショウジョウバカマ。

日陰のユキツバキは葉と色がやや薄く
楚々としている。

真っ白なムシカリ。

ヒオドシチョウ。

スミレにとりついていたギフチョウ。

イカリソウ。

ツクシ(上)とミズバショウ。

遠くにほくほく線の電車が通る。

3月がこんなに晴れて温暖なのは珍しいのではないだろうか。爆発的な春となる前のいっとき、穏やかな大池公園は一切の煩わしさも無く
、人を整える力を内包していた。

樹下美術館に戻るとコブシのお迎え。

いつもは昼食を食べないが、沢山歩いたので新メニューのホットドッグセットを食べた。小さめのホットドッグが二つ、ピクルスとサラダそしてフルーツにポットのコーヒーor紅茶が付いて1200円ということだった。

無事なスタート 頂き物に癒やされて。

2023年3月15日(水曜日)

好天に恵まれた本日、お陰様で2023年の樹下美術館は無事スタート致しました。年末12月15日まで、今年もどうか宜しくお願い致します。

夕刻のこと、とある入れ物が届き開けてみるとアジの干物。よくゴルフに誘ってもらっている友人からの品で、自ら干物に仕立てたという品でした。

アジは最も美味しい魚の一つですが、干物は形良く身離れ良く、すみずみ突っついて食べ尽くしました。
向こうの卵とじの黒マイタケと澄まし汁のウドも過日の同氏からで、何から何まで本当にご馳走様でした。
ちなみに手前のフキ味噌豆腐のフキノトウは患者さん宅から。春の食卓一式頂き物でした。

開館まで突っ走った後、皆さまのご好意に癒やされています。

新潟市で二つの展覧会と中華の半日紀行。

2023年2月26日(日曜日)

新潟市の新潟絵屋で館長さんである大倉宏氏の作品展が行われている。大倉さんは2018年にかってご自分の所で開いた塩﨑貞夫さんの展覧会を樹下美術館でも行うことを勧めて下さった方。

芸大出の氏は優れた美術感覚と均衡が取れた心の持ち主。2000年から「良い美術」への親しみを願い、有志と共にNPO法人新潟絵屋を立ち上げ、市内の砂丘館、見附市の美術関連施設の指定管理者となり、今日までたゆみない活動を続けられている。
均衡が取れた人と書いたが、渚を思わせる穏やかな印象とともに、私などは及ばぬ忍耐の持ち主ではと畏敬の念を覚える。

本日は大倉館長さん自ら制作された作品展へ出かけた。

以下久し振りの新潟市の様子をまじえて半日紀行のご報告です。

絵屋入り口。愛らしい祝花と「開廊中」の丸看板の「絵屋」エントランス。

展覧会案内。館長自らの揮毫は美的。書展を期待したくなる。

透明水彩の小さな作品は繊細かつ単純で心癒やされる。館長そのものの魅力。
町屋利用のこじんまりしたスペースで、入場無料のため散歩がてらふらりと入って来られる人がいる。心ざしは高く入館のハードルはとても低い画廊。

絵屋を後に砂丘館へ。

開館中?と出ている。

絵屋は町屋だがこちらはかっての高級公務員のお屋敷。

ボランティアさんがあしらうのか、いつも随所にお花が丹精されている。

催事は近年まだ若くして故人となられたジャン・フランソワ・ゲリーの写真展。多くが銀塩写真による流木がモチーフだった。解説文に「生き生きと死んでいる」という表現がある。

 

流木の写真についての映像を鑑賞するコーナーを観た。

私が行く一帯の海岸もよく大きな流木が上がっている。オブジェとして見映えのあるものは生きものを連想させる。
だが時として長い旅の途中で休息をしているのではと思わせるものや、何かを訴えるために上がってきたのか、というものまである。

 

 

上掲2点はY字路。ご覧の方も多いと思われるが新潟市は見応えのあるY字路が多いと思う。砂丘館近くの建物はともに坂の動きとあいまって並々ならぬ存在感。

新潟市なら海も見たい。

冷たい強風が吹きつけ、すぐ車に戻った。新潟市と砂(砂丘)は切っても切れない縁。

新潟市は美味しいものが沢山あるに違い無い。本日出かけたのも数日来急にホテルの中華が食べたくなったからでもあった。
ANAクラウンプラザホテルの中華「天壇」で夕食した。

ホテル駐車場から見たメディアシップ。

65才以上というメニュ-があった。品数はかなり多いが量が少なく安価に設定されているのでまことに有り難い。

クラゲと野菜のサラダ(二人分)。

一人分の蟹の爪揚げ。

大好きなピータン(二人分)。

初めてのあんかけチャーハン。
(二人分)

久し振りの外食で妻はビール、私はノンアル。
綺麗な場所で上掲ほか数品いれて税込み一人6500円少々。外は寒かったが、良い展覧会を観て念願叶った中華にありつけた半日だった。

“良いものを観たり聴いた後の食事はひとしお美味しい”

イケメンのタカの食餌 捕食された鳥は何?

2023年2月1日(水曜日)

昨日は穏やかな晴天だった。老人施設を回った後久し振りに陽が射す近隣の田に向かった。シメやキジバトはまあまあだったが珍しいくらい近距離で、しかも食餌するタカを初めて見た。

以下鳥の姿は車中から窓を開けて撮りました。

まことにイケメンなタカ。

捕らえられた鳥の黄色い足が見える。
猛禽類の気位を発している。

 

獲物の毛をむしりながら時々こちらを見る。たまたまかもしれないが、食べながらどう猛な視線に変わったように感じられた。

時折車が通る広い農道で食餌とは。

飛び立った跡。
むしられた羽毛などが散らばっている。

捕食された鳥を見るため車を降りた途端、獲物を掴んで飛び去った。黄色い足や黒っぽい体から捕らえられたのはムクドリではないかと思った。

時々タカを目にするが私には区別が難しい。このタカは本やサイトからノスリではと想像しているが、目がくりっとしていてチョウゲンボウかもしれない。一度詳しい人に訊いてみたい。

今日は誕生日だった。

 

少しずつボケているのを感じる。この先はより未知の世界を生きるのであろう。緊張感を楽しみながら暮せればと思う。

とらやの羊羹 ご自作の菓子楊枝 雀の茶碗。

2023年1月31日(火曜日)

昨日スズメの写真を所望された方からとらやの羊羹を送って頂いていた。銘菓だけあってずしりと重く、扱うときに落としそうになった。

 

すっきりした甘さと色合いの美しさから春の近づきを感じる。

昭和の終わり、お茶を習いたてのころ購入した永樂善五郎の仁清写し雀の茶碗で抹茶を服した。

お菓子を食べるときに用いた楊枝は、直江津から通われる方が山に群生するクロモジから自作されたものだった。

一つずつサヤに入れてある

もらい物ばかりの日常で気が引ける。果たしてちゃんと世間に尽くし、お返しをしているのか振り返らなければならない。

振り返れば雪中の雀を撮り、雀の写真を所望され雀のお茶碗で抹茶を服した日だった。

お心尽くしのふた品、まことに有り難うございました。

今日で1月が終わる。
本日は午前から晴れ間に恵まれた。昼休みに車を走らせるとシメやキジバトそれに捕食中のノスリであろうかタカが上手く撮れた。明日はイケメンのタカを載せようと考えています。

二三の週末。

2023年1月22日(日曜日)

昨日今日と寒かったが小雪がちらつくだけで大して降らなかった。

そんな昨日午後、絵筆を動かしたあと午後遅く美術館の庭でゴルフボールを打った。間もなくパラパラと軽いアラレが降ってきた。

 

 

 

敷石が絵画的に浮かびあがった。

 

芝生に足跡を付けて遊んだ。

 

そして本日日曜日。近隣で白鳥の群を幾つか見たがハクガンには出会わなかった。

二羽の若鳥。

以下イタリアン風の夕食でした。

 

 

 

しばらく前に、来週は10年に一度の大雪と予報されていた。それが本日のを見る限り大雪という訳では無さそうに変わっている。

煽りという訳では無いと思うが冬の天気予報を見ていると、私達は時として必要以上に悪く言われ、もてあそばれているのではないかと感じることがある。

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