樹下だより

小山作之助を訪ねられた方 傷んだ蝶 本日のモズ 天草のウルメ鰯。

2020年9月22日(火曜日)

本日、ご先祖が小山作之助に縁のある方が遠方から来館された。大潟区西念寺にあるお墓と大潟町中学校の胸像のある庭園にご案内した。
ブログで作之助と私どものことをお知りになって訪ねて下さった。

百何十年も前の縁が代を隔てて人を合わせる。明治人の力の働きにちがいない、と思った。
お帰りはご無事だったでしょうか、お訪ね、まことに有り難うございました。

 

以下は今日の蝶とモズです。

翅がボロボロのヒョウモンチョウ。

正面からは力強く健常に見える。
昆虫や鳥なども正面はとても単純でしゃんとした印象がある。
傷ついていても、正面がしゃんとして見えるのは生存戦略の一つかもしれない。
普段蝶の飛翔は力強いと感じるが、さすがこの蝶はふわりふわりと飛んでいた。
落ち武者のようであり、生き切っているとも感じられ、立派だと思った。

本日のモズ。
一昨日は遠くの木でしたが、本日は近くの電線に来ました。
キキキキーッ、キキキキキ-ッと激しく鳴きます。
およそ決まった木などを回って鳴き、一生懸命縄張りを主張していると思われます。
カエルなどを尖った枝に刺して冬に備える「はやにえ」を行うモズ。
どう猛な行為や激しい鳴き声に比べて姿は可愛い。

さて昨日夕食に、お客様から「天草のうるめ鰯」を頂いていた。
ちゃんと写真を撮ったが、カードが入っていなかった。使っているカメラはカードが入っていなくてもシャッターが切れ、それをモニターで見られる。
ただそれ以前のものを見ようとすると、初めて「カードが入っていません」が表示される。
私は小さなリーダーをPCに繋いで写真をみているので、時々そこに残したまま、カメラを持って出てしまう。これまでなん度か貴重なシーンを撮って帰り、家で「カードが入っていません」、と告げられる事があった。昨日のイワシは食べ終わってから撮れてなかったことが後で分かった。

以下本日の天草のうるめイワシです。昨日全部食べなくてよかった。

妻と二人分。小振りで身が締まり、味が濃い。
暖かいうちが特に美味しいし、冷めても風味がある。

食通のNさん、ご馳走様でした。
益子風のお皿まで付けて頂き恐縮しています。

賑わった敬老の日。

2020年9月21日(月曜日)

祝日の本日、樹下美術館はまれに見る混みようとなりました。

 

午後2時半すぎの駐車場。

県内外の方達、ご家族、若者さん、カップルさん、お一人様などさまざまな方がお出でになりました。
カフェでは席が無くお帰りになれれた方には大変申し分けなく思っています。

密集をさけるためいっそう外気を入れ、飲食は陶芸ホールと外のベンチにもお座り頂きました。

初めての方はSNS、過日のキャレルの特集、ホームページorブログ、口コミ、などでとお聞きしています。

明日は連休最終日。
同じように賑わうとは限りませんが、やはりコロナは心配です。
暇で心配賑わっても心配、、、当分このようなことが続くのだと思われます。
皆様はとてもマナーが良く助けられます。

本日お越し頂いた皆様、本当に有り難うございました。
一様に満足されてお帰りになったと聞き、喜んでいます。

敬老の日、後期高齢者の保険証 おはぎ 落ち葉 モズ。

2020年9月20日(日曜日)

敬老の日を前に、
老人を敬う日がたった一日定められているのも情け無い一方、高齢というだけで敬われるのも少々疑問符が付く。
そもそも年に関係無く普段互いに敬いあい、できれば敬われる何かを少しでも身につけられればと淡く願っている。

昨日の仕事場で、後期高齢者の保険証が来てしまいました、と複雑なお顔で仰った方が見えた。
実際届くとちょっとショックですね。しかしここまで来れた事を幸運と考えて、この先また頑張りましょう、と話した。
この保険証はそれまでのカードと異なり、ハガキより一回り小さな紙である。正直見棄てられているのかな、という感じがする。

望まない節目はショックであるが、過ぎるに従って次第に薄まる。心身を注ぐ日常が、切りの無い不安を忘れさせてくれるのであろう。

昨日は知り合いの方から、本日はスタッフから節分のおはぎを頂いた。

 

 

食べ物はどこで食べても美味しい。
しかし自然を見ながら、あるいはその中で食べると美味しさのほかに楽しさが加わる。

美術館のカフェのカウンターが好評なのは、大きな窓から庭に向かうからでは、と想像している。

 

モズ。
少し前から周囲でキッキッという鳥の鋭い鳴き声が聞こえていた
モズであろうと思ったいたところ本日初めて本人を確認した。
スズメやシジュウカラやヒヨドリを見慣れていると、モズは色暖かく新鮮に映る。

美術館裏手の桜が散る。本日は西に向かって落ちていた。
木にあるものは緑色だが、落ち葉は黄色や赤に染まって美しい。

秋の日、半径50メートルのシャッター。

2020年9月19日(土曜日)

程よく陽が射した日、お客様と話しをしては、外へ出て生き物などにカメラを向けた。

樹木の庭、隣の草地、裏手のあぜ道などで平和な光景を目にした。

 

あこがれだったアオスジアゲハが、最近は身近に感じられるようになった。

 

同蝶の力強い飛翔。

 

 

休んでいると思うが、考えているのかも知れない。

 

 

沢山いたヒメアカタテハ。世界で最も多く分布する種類の一つらしい。

 

 

シジミチョウとスズメバチ。危うそうに見えたが、それぞれの仕事に勤しんでいた。

 

 

ひょこり現れたイナゴ。

 

 

大きな鳩はスズメのように上手く落ち穂を取れない様子。

 

 

なんとか上手くとれて満足そう。

 

 

玄関に戻ると西王母が一段と綺麗。

 

 

9月に入って降った雨で元気になった芝生。

 

 

本日壮麗な雲。

 

 

正面でお迎えする掘川紀夫さんのテンセグリティ。

 

芝生に沢ガニ。

 

 

初めて見るオレンジ色の爪。
体は小さく甲羅はせいぜい3㎝程度。

 

 

いっとき賑わったカフェが静かになった。

 

色々撮ったようだが美術館からたかだか50メートル以内を動いただけだった。
昆虫、植物、空、雲、作品、室内、カニ、、、愛すべきものは多かった。
この先深まる秋も楽しみにしたい。

多様性を認め、豊かさを覚えるのは健康なことだと思う。
ある程度好き嫌いを言うのはいいが、頑なに世界を狭めるのには幼弱な危うさを感じてしまう。

夕暮れの花、美術館と県立大潟水と森公園。

2020年9月17日(木曜日)

涼しくなってきたと思っていたところ本日は蒸し暑く、動くと汗ばむほどだった。

 

美術館裏のモザイクテーブルで8枚切りのパンとサラダに紅茶の昼食。
ここで良寛さんの本を読み、後に来館されたお客様とかなり長話をした。

 

お客様を送って出ると西王母の蕾が丁度良く膨らんでいた。
例年よりひと月早くはないだろうか。

遅くなったが美術館から県立大潟水と森公園へ歩きに行った。

 

薄暗くなった園内で何組も散策の方達と出合った。

 

びっしり実をつけたガマズミ。間もなくまっ赤になろう。

 

お盆からひと月が経っているのに水辺に盆花(ミソハギ)が満開。

 

古墳の丸山に入ってすぐ、暗がりの中にいつものプラタナス。
とても大きく見えてギョッとした。

 

 暮れていく道に誘われる。

 

蓮の近くに出た。やはり盆が過ぎているのに点々と白蓮。

 

ズームしてみると赤い斑が見える。
斑蓮(まだらばす)と呼ばれる所以らしい。

日暮れても色なほ白き蓮の花 長者の池にて眠りゆくらし

丸山古墳は鵜の長者と言われた人のものだと、伝えられている。
また近時、この蓮は「不忍池斑蓮(しのばずのいけまだらばす」という種類であることが分かりました
2012年にもここの白蓮を記載していました

 

ズームしてみると赤味が濃く出る。

 

背の低い百日紅が密植されている。

 

車が待っている駐車場へ。

今ごろは花が乏しいのでは、と思っていたが、蓮やミソハギなどに出会えた。
日中少々蒸し暑く、夕刻の公園では汗ばんだ。年に負けまいと早足を心がけた。

午後5時から40分の散策、随分日が短くなった。
さすがに最後には誰にも会わず、帰りを急いだ。

森のトマト畑の製本。

2020年9月16日(水曜日)

コメント

かつて紹介させて頂いた小生の昭和時代のつたない絵本「森のトマト畑」。
30冊ほど樹下美術館の窓口に置きましたところお陰様でなんとか全て売れました。

B5のやや厚紙にコピーしてホッチキス止め、それを製本テープで背当てする昭和もいいとこの手作りぶりです。
これまでの黄色の製本テープを赤にして本日8部作りました。

一冊24ページ 700円です。
宜しければお手にとってご覧いただければ幸いです。

日中随分過ごしやすくなりました。まだ暑気がぶり返す日もあるようですが、しばらく着る物、掛ける物に気を使います。

鵜の浜の展望台の夕空 ほくほく線を撮り続けている一つの訳。

2020年9月15日(火曜日)

本日も似たり寄ったりの写真で相申し分けありません。

仕事場の西向きに高い天井窓があり、切り取るように空が見えます。
仕事終わりの夕方、良い感じの空や雲が見えると、四ツ屋浜や上下浜、あるいは土底浜または鵜の浜など時間と様子で気の向くまま場所を決め、カメラを持参します。

このところ鵜の浜の西にある展望台に行っています。
今夕も高い空に青さを残した茜雲がこまやかに現れ、八の字の展望台と釣り合いが良く、綺麗な空でした。

 

 

 

角度を変えると雲も変わりました。

明るさがまだ残っていましたので、これもまたいつものほくほく線を撮りに行きました。

 

今夕の上り電車。

嘗て特急はくたかが走った時代、もっと夢中になっていました。
はくたか去って後、普通電車を撮り続けているのは、以下2014年に撮った写真が今日も尾を引いているからなのです。

 

2014年9月26日撮影の電車。
夕空の光と色、雲、電車の明かりなどが良く、人物まで写り込みました。
ポストカードにしましたところ、珍しくお褒め頂きました。
およそ本日と同じ季節、時間帯ですが、その後は中々上手く撮れません。

電車の本数が少ない上、日が短くなります。
仕事の終了時間と電車の通過時刻、および日の入りが上手く重なるのが次第に難しくなって来ます。
ただ秋は雲が良いので、休日や午後フリーの日など粘ってみたいと思っています。

裏の田ににコンバイン 駐車場からダッジ 若い人の合理的な行動 最近は多様なお客様 土底浜の夕暮れ。

2020年9月12日(土曜日)

朝夕やや涼しくなったが日中はかなりの暑さの本日。

美術館は静岡県ほか遠方からのお客様で賑やかで、沢山展示も観て頂いた。
また上越教育大学の芸術分野の教授とお弟子さん達や着物の方達はじめ当地の皆様に恵まれた一日だった。

裏手に出るとどーどー、と大きなコンバインが音を立て、稲刈りの真っ最中だった。
どんなに倒伏していても刈り取ってしまう凄い機械のように思われた。

三台出ていた。

カフェでお客さんと話しをしていると、突然駐車場でどーどー、と言う音。

びっくりして出て見ると、遠くへお帰りになるお客様の新しいダッジのチャレンジャーがエンジンをかけたところ。ボロロロロ~という音で去って行かれた。
またおいで下さい。

 

雲がよかったので大潟漁港へ。
夕刻の海辺はどこも主に若い人達や家族ずれでいっぱいだった。チェアでくつろいだりテントを張ったり、若者が戸外や自然をを楽しむ姿は見ていて気持ちちが良い。
コロナで生活が内向きになったことがあるのか、この人達には、今後お仕着せでない、自立した生活感覚を持って生きて行く感じを受け、希望を抱かされる。

 

静かな土底浜の草の丘に行った。お父さんと坊やが来た。
小さな丘の小径を走って上り下りする坊やが可愛い。

 

夕空に草の影。

 

 

夕空に竹の影。

本日はカフェがいっぱいで、6名様が展示だけでお帰りになった。
コロナで席数を減らしていていますので、とても申し分けなく思っています。
最近、これまでにない多様なお客様がお見えになり、とても嬉しく思っています。

近藤悠三、齋藤三郎子弟の石榴(ざくろ) 父の石榴の絵 父の引き出しと子供の私。

2020年9月11日(金曜日)

現在樹下美術館の陶芸室は、齋藤三郎(陶齋)の「石榴(ざくろ)と秋草」です。
向かって左半分を石榴、右半分を秋草に大まかにわけて展示しています。

展示の最後に参考作品として、齋藤三郎の最初の師、京都の近藤悠三作、石榴の角皿と湯飲みを飾りました。染め付け(呉須の顔料による青色作品)ですが、発色が良く、リズミカルな筆運びに見応えがあります。

 

 

一方陶齋のざくろ作品を見ますと、以下師の作風ととても良く似ています。

 

右の二つの湯飲みが齋藤作品。
軟らかに手首を使ってリズム良く描いています。

もう2点齋藤作品を見てみます。

鼠志野石榴文角皿(ねずみしの ざくろもんかくざら)。21,5×12,2㎝。
鼠色の志野うわぐすりが掛けられた角皿。
やはり石榴は師に良く似ています。7枚展示しています。

 

赤絵掻き落とし石榴文(ざくろもん)壺。入ってすぐ正面にあります。
昭和24年の展示会で父が初めて求めた齋藤三郎作品です。
居あわせた人の話によると、皆でこれは良いと話していたら、最後に現れた父が、手に取るとあれよあれよという間に持って帰ってしまった、そうです。

 

父が描いた上掲の石榴壺の油絵(写真の裏側を描いています)です。
見ていると幸福感が滲み、父亡きあと額を作って入れました。

申し分けありません、父について少し触れさせてください。
明治39年生まれの父は厳格な開業医。猛威を振るった結核医療に取り組み、ベートーベンとシューベルト(主に歌曲)を愛し、齋藤三郎の大ファン。テニスの町柿崎のコートに通い、後にゴルフに転じ、庭では葡萄と薔薇づくりを一生懸命やっていました。
昭和30年代に巨峰が出来るようになると、収穫時期に同業者に配っては喜んでいました。
寡黙で気むずかしい父でしたが、たまに見せる笑顔はまことに甘く印象的でした。

以下は私と父とのことで少々変わった話です。
子供時代の私は父の引き出しが大好きでした。留守を見計らっては開け、万年筆や眼鏡、あるいは懐中時計を分解などしていじりました。たいてい悪戯の痕跡を残してしまい、ひどく叱られましたが、それでもまた続けたのです。
万年筆をいじった挙げ句、ペン先が割れて字が書けなくなったり、分解した時計が元に戻らなくなったりもしました。
ほかに窓際にあった試験管とマッチやアルコールランプを用いてコルク栓を飛ばして遊び、しばしば器具を壊しました。2年くらいは続いたでしょうか、全く落ち着かないひどい子供でした。

叱る父は怖かったですが、殴られることはなく、もしかしたら、舌打ちしながらゲームでもするように、私の相手をしていたのでしょうか。それなら本当に嬉しいのですが、さすがにあり得ませんね。

さて最後にもう一度近藤・齋藤子弟のざくろです。
学ぶは「まねぶ」と言われるように「真似る」のが仕事のようです。近藤悠三に酷似する齋藤三郎の石榴(ざくろ)から、熱心な修業ぶりが伝わります。どうかお暇を見て両者の作品をご覧ください。

上掲しました館内の作品写真はホワイトバランスが上手く行かず、赤味をおびてしまいました。

新潟市や県央のお客様、お葉書の方、取材された若いお二人 夕刻はみんなで聴いたSPレコード。

2020年9月5日(土曜日)

やや気温が下がり33度でとどまった当地。終始一定の風が吹いたため、暑さ和らぐように感じられた。
フェーン現象による熱波をもたらした台風9号が去ると、〝未経験〟とされる強さの10号が九州を狙っている。

昨日からニュースのトップで伝えられるようになった台風は現在920hPa。
こんな気圧で接近、上陸されたら正直大変なことになる。場所によっては70メートルの風になるという。
今後、新たな国のリーダーはコロナの前にこの台風が初仕事になるかもしれない。

本日樹下美術館は新潟市、長岡市、あるいは三条市からお客様がお見えになった。
また以前名を伏せて好意的なお葉書を下さった方にお会いした。
あるいは病癒えられたご夫婦と、SP盤ご持参のA氏とも久し振り。カフェのお客様たちと一緒に1951年の以下のようなSPを聴いた。

 


レコードはフォーレのエレジー、チェロはピエール・フルニエ。
しばしば耳にしたフルニエが写真のように端整な人だった、とは。
なんとも良い夕刻でした。

閉館近づくころ、居あわせた若い女性お二人が、たまたま取材に来られた上越タイムス記者のインタビューを受け、とても微笑ましかった。
現在コロナの対応でカフェの椅子を半分にしていますので、何組か入られるとすぐにいっぱいの感じになります。
館内は三カ所で窓を開けていますので例年より暑いのですが、風に気づくことがあり、一瞬の涼味になっています。

閉館後、庭の処理をしていると雲がもくもくとしていました。

暗いオレンジの空。

庭を終えてほくほく線の場所へ寄りました。
雲さえ面白ければ電車を見ずにはいられない。

下り電車。

いつも子供のように、ここで撮っているので、運転士さんは私のことを知っているのだろうか。
時々、ぱーん、と警笛をならしてくださる。運転手さん、有り難うございます。

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