館長の作品。

関西出身の方。

2023年8月5日(土曜日)

もう5年は経つだろうか、かって上越に赴任されお付き合いをさせて頂いたご夫婦が久し振りに顔を出された。ご主人はダイエットをされ軽々とした身体になりお顔もおお若くなった印象。

色々と植物の話をしながら絵をご覧いただいた。アグリの大手役員をされる人だけあって非常に詳しく、専門的な話も出来てためになった。
展示を見終えてカフェに下りお茶を飲んだ。大阪、東京など任地を変えられているが関西のご出身。同じ日本人のお顔ながら話していると異文化に接するような錯覚を覚える。

日頃遠隔の人ほど、異業種のひとほど興味を覚える。幼少や学生時代の話をし、延暦寺は京都口から行くのと近江坂本から上るのではどちらが面白いですか、などと他愛もないこともお聞きした。上場会社で長く鍛えられた方なので何事も洗練されているが、突然挟まれるユーモアも可笑しかった。

何時でも会える方では無いので別れの名残は尽きない。年令を重ねるごとに名残惜しい事が多くなる。そんな時は“健康に留意し少しでも長生きしよう”という気持がよぎっては飲み込むことになる。今日もそうした。

私のデンドロビウムの絵。
蘭が特に好きと仰った。

 ネジバナも欄ですね、と仰った。ここの前に柏崎市の木村茶道美術館に寄ってきたということ、何から何まで嬉しい。

懐かしい2002年初個展の作品など。

2023年7月31日(月曜日)

8月15日で終了する小生の絵画展。連日の猛暑のなかご来館頂き有り難うございます。本日昼、お見えになったお二人と話をする機会がありました。

お一人は今日で絵画展三回目の来場ということでとても恐縮した。
もう一人の方は2002年5月に上越市本町の大島画廊で初個展をした際、販売した水彩画「姫桧扇水仙(ひめひおうぎずいせん)」を持っていると仰りスマホの写真を見せて下さった。

同画廊の作品展からもう20年は経っている。大方の作品はパソコンに入っているが、見せて頂いたものはそこに無くすっかり忘れていた。
球根とヒゲ根が花の脇に描きこまれ、一瞬やる気満々の頃が蘇って懐かしかった。大切にして頂き有り難いと思った。

大島画廊では販売作品と非売品を分けて展示した。初日の昼近く、画廊にいた妻から“ある方がどうしても非売の2点がほしいと仰り、帰ろうとしない、早く来てくれませんか”と電話が入った。仕事を終えて出かけると、良く知ったご年配の方が待っていた。
「竹にからまるえびずる」と「栗」が欲しいと仰る。えびずるは自分が持ち、栗は世話になっている長野県小布施の栗店に贈りたいという。2点とも私自身最も気に入り非売にさせてもらっていた。
いくらなら売って頂けますか、とずっと切なそうな顔をされているご老人。うーんとしか言えない私。しかし根負けしてしまい、根拠も無しに5,6万では、と口にした。
「では6万で、有り難うございます」と老人が笑顔になった。
今度はその絵と別れる私が辛くなる。
“但し今後個展をするような場合、お貸しいただけますか”と言うと、もちろんです、と応じられ商談?が成立した。

以下は代替わりした同家からお借りして展示中の「竹にからまるえびずる」。

入り口正面の「竹にからまるえびずる」
絵画サイズはA3です。
影もしっかり付けていました。

以下二カ所の細部です。

 

画材エビズルは患者さんが持ち込まれ、当時左の笹に巻き付いていました。それを右に竹を描き加え、笹には更にしっかり巻き付けて「共生」の意味を込めた経緯があります。

ちなみに以下パソコンにあったその時の「栗」です。

実が一つだけの栗。イガの1本1本を描きました。

三度目と言う方が以下「キレンゲショウマ」を指して天才的と仰ったではありませんか。これだけは返事に困りました。

「キレンゲショウマ」

上掲の部分です。
葉脈に囲まれた区画ごとに陰影を付けました。

現在朝ドラ「らんまん」で牧野富太郎翁のことが放映されています。「そのことで観に来られる人がいるのではないでしょうか、良いタイミングでしたね」とお二人。

自画自賛はしないつもりでしたが、結果はそうなりました。
何かと皆さまにはお世話になっています。

蒸し暑さの中で香る花 拙写真展17名の方々が28点を。

2023年7月15日(土曜日)

梅雨の終わり、洪水や土砂災害をテレビが伝えている。本日は秋田県の惨状に胸が痛んだ。毎年のことだが予報は出るけれど、いざその時を迎えると手も足も出ないのが辛い。予め脆弱な所は把握されているはずなので国にはもっと積極的に関わってもらい、国全体として被害が縮小されることを願うばかりだ。

拙絵画展初めての週末の本日、かなり賑やかにして頂きました。ご来場の皆さままことに有り難うございました。

さて本日も蒸し暑く昔でいう不快指数は相当高かったに違いない。そんな日の庭で夏の花は交替を続けながら、涼しげに我が世を謳っている。

 カフェ正面のキキョウ。

 キキョウの脇の黄金オニユリ。

西にまわるとカサブランカが強く香っている。

もうふた月近く咲くカシワバアジサイ。
今年は猛烈に咲いた。
そろそろ摘花をはじめなければ。

11日に終わった拙写真展で作品を求められた方が取りにこられている。17名の方々が28点お買い上げ下さった。私の写真が売れるとは、何とも有り難く感謝に堪えない。この先もまた楽しみながら写真を撮っていこうと励みになりました。

私の写真。

2023年7月10日(月曜日)

早いもので「館長の写真展」が明日で終了する。16年間撮りためたものを選び藤野氏にプリント及びパネル貼りを依頼、厚くご協力して頂き心から感謝しています。

あっという間に終わってしまうのは寂しいが、多くの方に観てもらい概ね好評をいただき感謝に堪えない。
館内のメモなどには“こういう写真を初めて観て感激した”“情緒や雰囲気を感じる”という感想が寄せられていた。

また本日水墨画家の笹川春艸さんが来館され、さらに“一枚の中で物語があり会話が聞こえそう““風景を撮られても視点が違う気持ちが分かるような感じがする”というメモをお名刺とともに残して下さった。

コメントの中の「会話」はそれに似たことを自然に行っていて、あらてめて指摘されされたことが嬉しかった。またシャッターを切る瞬間、対象への愛情を強く感じていることが多く、撮り終えた後に二度と無い瞬間への惜別に一抹の寂しさがよぎることも少なくない。
老境にあって、生きた証しとして心打つものに自然と眼が行き、それぞれには、重ねた人生のヒダのようなものが隠れているのかとも思う。
そして奇しくも檀一雄が「火宅の人」で何度か述べ、自分も好きな言葉“天然の旅情”というような心境なども現れているのか。

春艸先生、ご好意あふれるコメント誠に有り難うございました。

その後以下の写真をお求めになる方がいらした。

 

 

 

 

さて今週木曜日13日から、今度は拙絵画展になる。作品はなんとか出来上がるが、諦めたものもある。次回は額装した油彩を掲載してみたい。

さて本日で約二ヶ月続けた高齢者と医療介護歓への6回目のコロナワクチン接種が終了した。この数ヶ月、4つ5つものことが同時進行する毎日で、その1つが終わるので非常ににほっとする。薬液調整、事務処理などの面倒を齟齬なく終了させた三人のスタッフには心から“お疲れ様でした“と言いたい。

週末の種々。

2023年7月3日(月曜日)

秋の畑に次いで「春の畑」が次第に出来上がってきた。

前回掲載した時の状況。

昨日の「春の畑」

点描した花の上から薄く色を掛けました。野菜畑はともかく手前の草にもう少し工夫が必要のようだ。

大きくてもサムホールサイズだった油彩はF3から、F4、そしてF6やP6へと少しずつ大きくなった。それに伴って絵の具の減りが早く絵の具が乗ったキャンバスが急に重くなったように感じられる。
特に白はよく使うので僅かとなった。ところで2014年、遊心堂さんで作品展を行った際初めて油絵を描いた。今回その時の絵の具入れを取り出すと、しっかり使える形で白が2本残っていた。
油彩は筆、溶き油、筆洗油、パレット、額ほか色々と掛かる。白が2本も残っていたのは、かっての私からのプレゼントであったかに思われとても嬉しかった。

所でその後展示中の写真は以下のものが売れました。

「突堤」 お二人の方から。

「柿崎海岸」 お二人の方から。

「在りし日の特急」

「朝日池のオオハクチョウ」

「大潟区に飛来したトキ」

同じ作品を希望される方が複数おられるため、二番目以後の方には私が家でA4にプリントしたものを500円でお渡しすることにした。フォトスタンドは100均などにA4もあるようなので、そこでお求めください、とお伝えしている。

お求め頂いた皆さま、まことに有り難うございます。
この年になって自分が写真展を開くことも、買って頂くことも全く考えてもみなかったことです。人生は色々とありますが健康を維持すれば良いことがあるに違いありません(私の車の前にトキが舞い降りたように)。

ブログが中4日も空いてしまいました。時間があれば一日中絵筆を執っていますので久し振りになりました。

額が到着し始めましたので、それに入れた写真もお出ししようと思っています。馬子にも衣装、下手な絵にも額だと良いのですが。

風景画の現在。

2023年6月26日(月曜日)

拙写真展が中ばを迎え絵画展が2週間を余すだけになった。絵画は労力を要し、仕事の合間にも手を入れているが果たして予定したものがみな間に合うか危うい場面になっている。

本日は風景画の中から2点の現況を掲載させて頂いた。

以下は何度かお出しした「秋の畑」。実は3点描いているが気がせいていて既に昨日サインを入れてしまった。

サイズは以下3点ともF4(縦横24×33センチ)

 

並べてみるとあらためて柿を赤く描くことや遠景など1枚目が最もしっかりしている。2点はあらためて手入れが必要だ。

次は「春の畑」。これは1週間ほど前から始め、「秋の畑」より幾分描きやすく感じている。

「春の畑」。サイズF6(32×41センチ)

二人の人物の足元ほかに野菜を描くつもり。何の疑いも無く梅の花を一つ一つ描いたところ、山下清みたいだと妻に大笑いされた。確かにである。
ほかに左の小屋や右の竹掛けなどは要らないようだ。日本画のようでもあり、花の描き方を変えないといけない。

「春の畑」は以下2点も同時進行中。

これは少々大きくP8(45,5×33,5㎝)。

F6です。

上掲2点は以下の写真を参考に描いた次第です。

頸城区榎の井で

大潟区坂の下で

描いている間、気がつかない事がこうして掲載してみると分かってくる。私は人生のことは何も分からないが、何事も時間が足りないことだけははっきりしている。

デイサービスの利用者さん お年寄りと戸外 カフェのメモから。

2023年6月20日(火曜日)

昨日に続いて本日もデイサービスの利用者さんたちが見えた。介護者さんが一生懸命説明される様子は大変印象的だった。
前回も触れたが閉じこもりがちな高齢者さんにとって外へ連れ出すことほど心身に良い事はない。身も心も軽くなり、大気のもとでは、諦めていた立ち上がりや歩行が突然出来ることさえある。あるいはそれらが無理な方でも少なくても笑顔が浮かぶのである。自然が有する力には本当に驚かされる。

さて拙写真展が始まっている。入場無料の手軽さもあるのか賑わいというほどではないもののそこそこ観て頂いていると思う。私の作品という以上に昨今の写真そのものの人気がそうさせていることもあろう。

カフェのノートに柏崎市の方から以下のメモが残されていた。
「写真展の日に来れてラッキーでした。厳しい日もおだやかな日も「虹」の日も素敵に切り取られています。「春のほくほく線」「雪の日のホテル」私もめぐり逢ってみたいと思いました。

挙げられた写真を以下に掲載してみました。

「ほくほく線の虹」

 

「春のほくほく線」

 

「雪の日のホテル」

上掲のメモに書いて頂いた「切り取る」という言葉。シャッターを押す私はおよそ慌てているので「切り取る」という意識を持ったことがありませんでした。それは何度も耳目にしていましたが、いざ自分には無い心境でした。
これからはその事を意識してみたいと思いました。そうすればもう少し覚悟の決まった良い写真が撮れそうな気がしてきました。メモをお書きになった方、大変有り難うございました。

デイサービスの方々 今度は絵画展が迫る。

2023年6月18日(日曜日)

近隣のデイサービスの利用者さんたちが三回に分けて拙写真展を観にこられることになり本日1回目の方達が来られた。
鳥や電車あるいは海や雲などの情景が多く、高齢の方々にも親しみ易かったのではなかったかと思われる。

なによりもコロナで難しかった外出をされたことを喜ばれたにちがいない。母で経験したことだが、お年寄りにとって戸外へ出ることがほど心身に有益なことは無い。行き帰りに田んぼ道を走ることも喜ばれたことであろう。

利用者さんには十分な介護者さんが付いてこられる(写真は妻の撮影です)。在宅や外来で診ている方も混じり、先生と声を掛けて頂き嬉しかった。

ほかに本日午後近隣の精神障害者施設でコロナワクチンの接種があった。20人ほどの希望者に行ったが、心配をよそにしっかり受けてくださり、安堵した。

写真展が始まると同時に一ヶ月もしないうちに自分の絵画展がはじまる。写真は出品までの仕上げに専門店のお世話になったが、絵画は最後まで自ら手を入れなければならない。それまで毎晩の徹夜ではないだろうが、i一種馬車馬に近い集力が必要になってきた。

写真展の展示作業が終わった。

2023年6月14日(水曜日)

本日6月14日は明日から始まる杉田玄写真展の展示作業を皆で行った。陶芸用の展示台からアクリルの被いなどを取り去り写真立てを並べ、壁に6枚有孔ボードを掛け、題名キャプショを付けて展示した。台、ボードとも23枚ずつ、合計46点の写真が並んだ。

 

壁際の台を中央に出して壁面との間に通路を作りました。上掲2枚は壁のボードに照明が当たる前の場内です。

 

 

有孔ボードはA4サイズの組写真としました。タイトルは「タゲリとコハクチョウ(4点)」「孤独なコブハクチョウ(4点」「柿崎海岸の夕暮れ(4点)」「海に残す(3点)」「朝日池のオオハクチョウ(4点)」「大潟区に飛来したトキ(4点)」です。

作意も演出も無い近隣中心のスナップです。被写体の動きや旅情、自然の力や美しさに惹かれて撮りました。

ブログ開設の頃から始めた写真。発表など考えたこともありませんでしたが、近年何人かのお勧めで初めての試みとなりました。大変恥ずかしいのですが、自然への憧憬や何かしらの和みを感じて頂ければ嬉しい限りです。

ところでポスターなどですでにトキの写真をご覧になった方から、あんな近くでどうやって撮ったのですか、と聞かれました。
トキ撮影のいきさつを述べますと、2018年2月3日午後、区内のある田んぼを走行中、うす赤い大きな鳥が車の前を飛んで横切り近くの雪の田に降りました。
まさかトキ?車を止め半信半疑でコンパクトデジカメを向けながら近づきました。逃げる様子も無く探餌をしている鳥は確かにトキでした。人工孵化後、放鳥された個体のうち本土に渡ったメスだと、後に分かりました。
放鳥当初いつか佐渡の自然の中でトキを撮りたいと念願していましたが、10年経って本人の方から目の前に現れたのには、本当にびっくりしました。

「大潟区に飛来したトキ」のうちの1枚。

写真展向けのチラシとポスター原稿を作った。

2023年6月6日(火曜日)

6月15日(木)から始まる拙写真展が本当に(現実のものとして)近づいた。フジフォートさんと話を重ねながら準備をしていたが、過日“告知のチラシなどはどうしますか”と聞かれ、未だだったと慌てふためいた。当館ではこのような事は昔からみな自分でやらなければならない。

チラシ

本日、展示予定の写真を使ってチラシを作った。初めて挑戦する写真展、一応ポスター原稿もこしらえた。

ポスター

恥ずかしいため、いずれもグレーを地に簡単、地味なものになった。80才を越えた者が行う作業は今更ながらの一太郎頼みで、一応PDFにした。
心身能力から言って気の利いたものなどは出来ない。稚拙ゆえ人目を惹くかもしれない、と淡く期待しつつ胃痛をこらえ何時間も掛けてやっと終えた。

明日印刷屋さんに材料を渡し、仕様を相談する予定。現に来館される皆さまにはホームプリンターで刷ったものを差し上げるつもりです。

上掲の図は大きくしてご覧ください。

杉田玄写真展 期間6月15日(木)から7月11日(火)
会場:樹下美術館陶芸ホール 時間:10時~17時 入場無料 毎週水曜日はお休みです。

お暇の折にご覧頂ければ有り難い限りです。

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