空・海・気象
不意をくらった雪の一撃 岩の原葡萄園着任の睦まじいお二人。
昨夜からの雪は冬将軍の今期最初の厳しい一撃でした。
スタッフのお陰で何とか確保した片側の駐車場、5人の勇敢なお客様も見えました。。
さて昨夕は友人夫婦を交え、岩の原葡萄園の棚橋さんご夫婦と大潟区土底浜「都寿司」で食事をしました。
悪天候の夜、ご夫婦は西国からの新着ながらしっかりした長靴の出で立ちで、雪国の人になりきって見えました。
岩の原ワイン醸造を指導された坂口謹一郎博士が先の大戦の戦渦を避けるべく東大の研究室を資料ごと現・高田農業高等学校に移されたこと、当地で続けられる膨大な気象・地質データの収集分析、生きている農芸魂、暖かな上越の人々のことなど話尽きませんでした。
目の前で逞しく成熟する深雪花・赤(左)、金色の豊かなレッド・ミルレンニュームのグラス、右・そのボトル。
写真にありませんが、最初から堂々としていたヘリテージ2011も文句なしでした。
スパークリングワインは泡が細かいほど良く、グラスを耳に近づけてその音を聞く楽しみを教わりました。
後半食べ物は次第に優しくなり、デザートは意外にも「焼き柿」。
満を持してレッド・ミルレンニューム13が空けられ、天上へ導かれる心地になりました。
荒天の中、ご夫婦の自然な睦まじさは印象的でした。
果敢に上越に来られたお二人を心から応援しています。
冬を迎えるもう一つの密かな意味?
寒波が訪れていて午後車による車外気温の表示は2℃だった。
山陰~北陸は随分ひどく降られたようだが、上越市の樹下美術館周辺は痕跡程度だった。
状況は上空の寒気の位置で一変する。
一方で気象予報士たちが日本海の海水温が高い、とまた言い始めた。
毎冬のことだが、雪は遅かれ少なかれと祈る毎日になった。
そのことで往診中、ふと雪と死は似ている、と思った。
死も雪も、
「必ず来るが、それまではまだまだ」と思っている。
「いずれ来るなら少しでも遅いほうがいい」と思っている。
「なるべくなら少ない(楽な)ほうがいい」と思っている。
なるほど似ている、もしかしたら、
「私たち雪国の人間は、死を迎えることに似た心境を毎年密かに経験している」
のではないだろうか。
それによって他所の人たちよりも
「死を不安視してあれこれ考え巡る度合いが幾分軽る目になっている」
ことが考えられまいか。
見方を変えれば、
「それだけ冬は厳しい」と言うことになる。
「私たちは毎年この厳しい冬を迎え、のり越えることで」、
「いつしか死を迎えそれを越えるに似た修養(修行)を毎年積んでいる」可能性がある。
ならば、
「つらい冬(雪)には、一種天の贈りものもそっと込められている」のかもしれない。
但しこれは終末に対する概念上のことである。
生きている限りの疾病予防は、すこやかな生と死への貴重な備えであることは論を待たない。
変妙な論を並べて申し分けありません。
本日午後に寄ったカフェで紅茶を飲んだ。二杯分のポットで550円でした。
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私が寄った午後、後からお入り下さった若いお二人さん、ブログを見て下さっていると仰り嬉しかったです。
本日は妙なことを書いて申し分けありませんでした。
皆様またお待ちしています。
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さて23時30分の追加です、静かだと思っていましたが本降りとなり積もり始めました。
風が残った日。
日中、昨日吹き残した風が止まなかった。
本日は概ね空の半分ほど青空が見えたが、雲は忙しそうだった。
3軒の在宅回りの水田地帯、いつしか沢山の雁類が来ている。
元気な冬鳥を見ていると「寒い」と言うのに気が引ける。
雲間からいたずらんぼのような月が覗いていた。
6日が満月らしい。晴れてくれないかな。
夕刻ようやく風の音が止んだ。
季節風の一日 波の花と虹彩。
強風の一日は火曜定期の休館日で助かった。
吹き放題吹いた季節風、冬将軍の一撃として満足だったのだろうか。
あられや雪がなかっただけ楽だった。
2軒の在宅回りは強風で傘を差すわけもいかず、車から玄関へ看護師とダッシュ。
以下は大荒れの昼休みに見た、近くの上越市大潟漁港です。
一瞬の晴れ間に浮かんだ波の花、しぶきに掛かる虹彩は、冬将軍の忘れ物だったかもしれません。
これだけ吹いたのですから、明日は少しゆるんでほしいところです。
明日は晴れる。
本日寒かったのですが、風は止みました。
連日の季節風と時雨、夜間しばしばのカミナリには少々閉口しました。
しかし明日は晴れるということ、楽しみです。
本日午後遅く低い雲間から沢山の光芒が見えた高田妙高方面。
光芒には「天使の階段」の言い方もあるようですので幸せな情景に見えました。
日没直前の直江津、西頸城方面。
帯状に濃い茜が射していました。
ようやく明日から一両日晴れる予報になりました。
波浪と時雨とヤブコウジ。
連日の季節風は台風並み、というより当地では台風以上の強さ。
叩くような時雨(しぐれ)も容赦ない。
いっとき、あられも混じったという。
庭の傍らのヤブコウジはほっぺを真っ赤にして集まり、
固い葉っぱを傘にかかげ身を寄せ合い、吹き寄せる枯葉を抱えて暖まる様子です。
真っ赤な実を沢山付けていた先日の樹下美術館のヤブコウジ。
今年は例年より実が多いと思われます。
わずか15~20㎝ほどの背丈ですが、草ではなく樹木なのですね。
荒れる空の下、こびとのようなヤブコウジたちは怠りなく冬仕度です。
明日はいよいよ蓄音機によるレコードコンサート。悪天候かもしれませんが、会場は皆様の熱気で暖かくなることでしょう。
季節風の一日 育つ野菜 ひと安心のバラ。
気温が下がった強風の日、雨が降らない分だけ助かった。
沿岸の空はひゅーひゅーと鳴りゴーという海鳴りが続いた。
気温は下がってきたが、一帯で夏の終わりに除草し耕し肥料を入れ、種を撒いた家庭菜園で野菜が育っている。
白菜。
ニケ月ほどで立派に育った。
腰や膝が痛くても畑に行くと気分がすっきりするので止められない、という皆さんの気持ちが分かる。
明日のお天気は回復に向かうようだ。
消えた台風 秋ばらは昭和美人のイメージ。
西日本に大きな水害をもたらした台風19号。当地新潟県上越地方の沿岸はさほど被害もなく済んだ。
台風は急に勢力を弱めたのか風雨は過酷なものではなく助かった。
秋のバラはどこか懐かしく、思いを秘めるようであり、小ぶりで品良く、しゃんとしている。
年のせいでしょう、田中絹代、八千草薫、乙羽信子さんらのイメージが浮かびます。
(昨年も似たようなことを書いたかもしれません)
9月の天地 美田なかりせば国も無い。
今年厳しい残暑はなく、日中晴れ間が多かった。
しかし全国の状況と同じように激しい雨にも見舞われた。
雨は主に夜間から早朝に降った。
急な降水によって、せっかくのコシヒカリの刈り入れには苦労が多いようだ。
いつも強気の農家の方が、いやー参った参ったと仰っている。
去る9月8日、髙積雲が降る如く尾を引いた。
「尾流雲(びりゅううん)」と呼ぶらしい。
ぬかるむ田。根元が水にひたっている稻も多く、刈り取りを見合わせている田圃もある。
水田の美しい景観(環境)は田舎(地方)において特筆に値する価値を保っている。
それを維持する農家の人々の苦労は大変にちがいない。
田で出会う人々は若者から中年まで想像以上に若く、言われるほど高齢者の生業ではない。
水田(美田)なかりせば日本に国も地方もない。
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