晩秋の妙高連峰 田の白鳥 夕食の献立。

2016年11月10日(木曜日)

午後は本業休みの日、所用で高田に出かけた。
秋はさらに深まり初冬の風景だった。

 

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川沿いの葦やススキの向こうに雪の妙高連山が見えた。

帰路、新井ー柿崎線の道すがら今期初めて白鳥を見た。
親や年長の鳥はまことに真っ白、今年生まれの灰色の若鳥たち
はかたまって佇んでいる。

群は大小あるが血縁で集まっているのだろうか、くつろぐ様子は
幸せそうに見える。

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↑灰色の若鳥はかたまっている。

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↑午後4時近く、夕陽を浴びながらくつろいでいる。
いつ何処のねぐらへ帰るのだろう。
写真で見る限りコハクチョウの群と思われる。

さて夕食に昨日の菜と鰺が出た。

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昨日の菜(アスパラ菜というらしい)をあしらった蓮根と
鶏挽肉の団子。

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アジは野菜いっぱいのマリネに。

寒かった本日、明日は一転気温が上がって雨も降るらしい。

本日強風 昨日アジを頂いた 個人主義的な新大統領。

2016年11月9日(水曜日)

午前はあられが降り一日中冷たい風が吹き荒れた日に
も拘わらず二人また三人とお客様に来て頂いた。

ケヤキは7、8割方落葉し、モミジは必死に木にしがみつ
いている。

 午後早く施設の巡回の後、強風下の渋柿浜は大潟漁港
へ。
冬に向かって波浪は凄まじいが、荒海は心を浄化する作
用があるように感じられる。

 

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赤灯台が踏ん張っている。

 

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強風の中を浮かぶように飛ぶカモメ。

 

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昨日、かって一緒に芝居をした仲間から頂いたアジ。
菜は牧区の縁者から頂いた。

明日の食卓が楽しみです、誠に有り難うございました。

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米国の新たな大統領にドナルド・トランプ氏が決まった。
昔からゴシップやエピソードが報じられる度に豪腕振り
と桁はずれた財力を知らされた。

それがまさかの大統領、何を置いても異色であろう。
この先どうなるのか分からないが、確定直後の演説
に「国民一人一人が忘れられないようにし、すべての
国民のための大統領になる」、」という全く真っ当な主
旨が述べられ、意外だった。

他国のことよりまず自国、個人主義の国の人らしいと
言えばその通りで、一種分かりやすい人かもしれない。

芝生の土撒き メヒシバ 作品図録。

2016年11月6日(日曜日)

本日はおおむね薄曇りで、夕方いっときばらつい
た日曜日。
このところ時間とお客様の具合をみて芝に土をく
れることが続いている。

すでに350リットルは撒いただろうか、何しろ10
年経った芝生、しかも今年はムラを生じたので土
や肥料を多くしてみているが、どうなることやら。

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↑今夕隣地の草むらで車のライトを浴びるメヒシバ。
今どき路傍や空き地でみるこの草は風景を和らげる。
もう少しすると枯れてくるが、それも風情。

さて夕刻こられた若い女性が植物画に興味を持って
いると仰った。
輪郭線のことや薄塗りの繰り返しの事、紙の話など
で楽しかった。

ところで樹下美術館の長き懸案「作品図録」はある方
のアドヴァイスもあり、来年の10周年行事の一つに
することにした。
開館の年から仕度を始め、間もなく刊行と、このノート
で何度お知らせしたか数え切れない。
だがお知らせした後から必ず書き換えが必要な部分
が見つかり、また新たな作品が入ってきた。

長年のやりくりの結果としてページ数は増えたが、
ギュウギュウした印象が直ってきた。
10周年でも出来なかった、は絶対に避けたい。
長い課題はストレスであり、今後健康に気を付けて刊
行にこぎ着け、開放された心の余暇に絵を描きたいと
願っている。
ちなみに本日1枚、急須の撮り直しをしました。

今年はどんな紅葉になるだろう 愛らしいヤブコウジの赤い実。

2016年11月4日(金曜日)

名所というほどでは亡いが、樹下美術館の庭は落葉広葉樹が多く、、
それなりに紅葉が楽しめる。

モミジに先駆けてニシキギとマユミ、それにカシワバアジサイが
紅潮している。

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↑このマユミはもともと土地に自生していた。

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じわじわと増えるヤブコウジが落ち葉をかかえながら冬支度。
寒さと共に赤くなる実がとても可愛い。

日増しに落ち葉が多くなり暇を見ながらスタッフは掃き掃除に忙しい。
今年は常連のお客様の中からボランティアで庭を手伝った下さる方が
出て、とても助かっている。

今後落ち葉、とくにケヤキは大変だが、芝生に降るモミジは晩秋の楽しみ。
モミジは生長が早く、開館当時植えたものは高さが二倍、ボリューム
4倍と大きくなった。

荒れ模様の文化の日。

2016年11月3日(木曜日)

夜9時を回って、強い風雨が続きカミナリも鳴った。

本日11月3日文化の日は、午後いっとき晴れ間が覗いたが、
よく荒れた。

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↑午後の上下浜マリンホテルハマナス。
荒天の晴れ間は見慣れた風景もダイナミック。

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時雨がいっとき上がった駐車場。
樹下美術館は好天が暇、荒天が忙しいことがある。

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美術館の帰りの上越市大潟区渋柿浜の漁港の雲。
北東に弾けたような積乱雲と強風で出てくるにょろりとした
雲が横たわる。

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西から黒い雲が近づいてくる。

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瞬く間に暗くなり気温が下がり風雨が強まる。
寒冷前線に関係する雲であろう。
こんな日の雲は何かと見応えがある。

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北東の海上にいっとき虹の脚。

妙高山は既に初冠雪があった。
日替わりでお天気が変わりつつ、否応でも冬に向かってい
るのが分かる。
今冬はどんな雪になるのだろう、昨冬は少なかったが。

煙突女学校 心打たれた中卒の人のアルバム。

2016年11月2日(水曜日)

私のノート(ブログ)には「お年寄りや昔の話(聴老)
という欄がある。
日頃診療で出会う高齢者の若き日のご苦労は別世
界の如くだが、およそご本人は「当たり前だと思って
いた」と仰り、そのことがまた凄いなあ、と感心させら
れるのである。

ところで私の世代からしばらく先まで、中学校卒業で
就職した方は少なくない。
自分は村の小学校を卒業後、高田市の中学校に入
ってしまい、小学校時代の級友とは突然縁が薄くなり、
分けても中学校で就職した人たちの事は殆ど知ること
が無かった。

読み返せば2011年のノートに「煙突女学校 世が
世なら」
があり、中卒で就職した女性の事を書いてい
る。
その人は私より二つ上で、嫁ぎ先で超高齢の親を介
護されていた。
その介護ぶりが上手で感心して、書いた。

家にお金が無かったので高等学校ではなく、富山の
紡績工場へ行きました。
工場には煙突があったので、煙突女学校と呼んでい
ました、と聞かされた。
紡績というと、どこか女工哀史の古く悲惨な職場イメー
ジが浮かぶが、あっさりと語られた不思議な「煙突女
学校」に少々驚き戸惑った。

その人と診療でお会いするうち、職場が開けた場所
であった事、福利厚生のほか作法や修養教養の場
が整えられ、成長できる所だったことが分かってきた。
ただ具体的なイメージはうまく浮かばなかった。

持ってきました、と最近アルバムを持参された。
整理された白黒写真には、配慮された人間関係、ク
リスマス、メーデー、寮生活、歓送迎会、研修や旅行
など初めて接する世界が次々に現れ、まるで映画で
も観るような一冊だった。

昭和30年代、高度成長期へと入って行くまさにそ
の現場で、中学卒業の人々が前線の繊維産業を引
っ張り、生き生きと働ていたのを見て思わず感動を
おぼえた。

いま彼女は何の匂いもさせず、ごくごく普通に明るく
振る舞われる。
一方で世間には介護や透析を受ける人、あるいは障
害者をバッシングする無知傲慢な人も居て、(ある作
家のように)いずれ必ず悔い改める。
最初から物事が分かっている人と、そうでない人、、、。

分かっている人の中には、アルバムの主のように貧し
さが出発点にあった人が少なからずいるのではない
かと考えさせられる。

 

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入社間もない頃、茶道にのっとった手の組み方を
している。

 

旅行先で
1960年20才のころ、静かな迫力を放ち、みなスタイリ
ッシュで大人に見える。

写真に添えられた文章も優しく立派で、自分が恥ずかし
くなった。

煙突女学校の卒業生さんたちに幸あれ。

高田のお茶会の後のお客様 芝生に目土。

2016年10月30日(日曜日)

モミジの紅葉はまだだが晩秋へと向かう時節になった。
数日晴れ間が出て、本日日中も快晴といえる一日だった。

午後高田別院のお茶会の流れで昼食のお客様が丸テー
ブルを囲まれた。
趣味、お茶、談笑、、、女性の皆さんは活発で羨ましい。

1620331カフェ丸テーブル
ホットサンドセットの皆様。

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今年の芝生は遠目は良かったが、よく見るとムラが多く状態
がいまいちだった。
雨が少なかった春~夏の植物も全体的に早く始まり早く終わ
るという具合で、不活発な印象だった。
それで来年を思い、少々早いかもしれないが昨日に続いて芝
に目土をした。
いつもよりも多めに施しているが、果たしてどうなるだろう。
土を撒いた後、しっかり馴染むよう散水をした。

沖縄修学旅行の孫からサーターアンダギー。

2016年10月30日(日曜日)

沖縄へ修学旅行に行った高2の孫のお土産、サーター
アンダギーを食べた。

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初めてだったがもっちりした食感と軽々した黒砂糖の甘さが
親しめて美味しかった。
添えられた手紙の文章の流れが良く、見聞した感想も素直で
とても頼もしかった。

Kちゃん有り難うございました。

茨城の栗の渋皮煮。

2016年10月28日(金曜日)

妻の東京の友人が長年茨城の栗を送って下さる。
3年前から妻が渋皮煮に挑戦してきたが、今年初めてうまく
出来た。

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水に3時間つけて鬼皮をむきやすくした栗(右下)を剥く(左。

剥いた栗を水に重曹を加え煮立てアク出し→冷やした後ブラ
シや爪楊枝でスジやケバなどを取り去り、汁の濁りと渋みを
取るため数回繰り返して煮立てる。

その後水、砂糖、グラニュー糖、少量のみりんを加え落とし蓋
をして煮て仕上がる。

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薄い渋皮が付いたまま甘く出來上がった。
途中で皮を傷つけると破れることがあるらしい。

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シロップ状の煮汁を掛けて食べる。

手間は掛かるが季節感満点のお茶のお供。

木の香りの久保田建築 大橋秀三展 柿崎海岸。

2016年10月27日(木曜日)

大潟区の久保田建築の社長・久保田さんは小学校の同
級生。
私の住居も樹下美術館も久保田さんに建てて貰った。

氏は長く地域との交流貢献に熱心で、工場・事務所に接続
して「住みつぼひろば」を設け、イベントや展示会向けに開
放されている。

このたび30日まで同ひろばで「上越の建築家 大橋秀三
家展」が催されていて、出かけてきた。
大橋氏は樹下美術館の設計責任者として本当にお世話に
なった。

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↑久保田建築の外観。
緑に沿ってエントランスと「住みつぼひろば」がある。
中は古材を実にうまく使って和める雰囲気を出している。

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ひろばの看板。

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展示会の案内プレート。

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エントランスの壁面はこどもたちが作った楽しげな木工細工
があしらわれている。

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エントランスの先に開放的な円形のベンチ。

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↑上記の場所から左は事務所、右に展示会場。

大橋秀三展は氏が設計した建築物の設計図、
詳細な俯瞰図あるいはスケッチとともに模型
が展示されている。

 

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樹下美術館の図面や写真とともに模型があった。
樹下美術館は来年開館10周年、「誰の設計ですか」と
皆様によく尋ねられる。

 

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手書きによる詳細な3Dスケッチ。
大橋氏は感覚と手筋の良い人で、樹下美術館の時に
「格好良い建物にしましょう」と何度も仰った。
建築家としてフランクな姿勢を有され、ひらめきと
ダンディズムのセンス溢れる人だと思っている。

展示を観た後、棟続きの事務所に向かってみる。

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↑木材モザイクの壁面から木の香りが溢れる。

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事務所への途中のシンプルな坪庭は、限定された空間を活か
してなんとも気持ちが良い。
こちらは久保田氏のデザインらしいが、とても上手く作ってある。

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事務所入り口。

ノーベル賞受賞者の多くは幼少を濃厚に自然と親しみなが
ら過ごしている。
本日、大橋展で久保田建築を訪ねたが、創造された木の家
は自然の力が内包された素晴らしい環境であることをあらた
めて知らされた。

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これから当地の気候は荒れて、そして雪になる。
晴れ間は貴重で、本日よく晴れた午後休診の日、展示会の後
柿崎海岸へ足が向いた。

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日向ぼっこのカモメ、向こうに鉢崎。

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今日も千鳥と出会った。
過去何度も書いたがこの鳥をみると母を思い出す

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暮れてゆく海岸。

秋の日は短く早く、ついて行くのに少々骨がおれる。

 

えんぴつの会の皆様 今を生きる子どもたち。

2016年10月25日(火曜日)

風強く時々雨が吹きつけた日、文芸に勤しまれるグループ
えんぴつの会から14名の皆様が来館されました。

児童文学作家、杉みき子さんを囲みまた薫陶を受けられて
いる皆様。
大潟区の小山作之助の足跡を訪ねてその墓所や、大潟町
中学校にある資料室を見学、同区の「魚蝶」で昼食の後、お
寄りになりました。

作之助の孫の一人が当館の展示画家倉石隆の夫人であり、
作之助の弟直次郎の孫の一人が不肖館長であることを写
真と共に説明させて頂きました。

作之助兄弟と孫

左・明治20年頃の作之助と直次郎兄弟。右・倉石氏アトリエ
における2002年の夫人と小生(資料としてお配りしました)。

齋藤三郎の陶芸では氏の鮮やかな赤、シンボル的な椿、味
わいある文字、年代に於ける作風や父との交流などをお話さ
せて頂きました。

作品を観た後でカフェでお茶になりました。

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カフェで。

皆様の熱心な視線、生きた個性、軟らかな人柄、なによりグ
ループとしてのまとまりに強い印象を受けました。

カフェでは松本竣介や司修の話題も出て私自身楽しませて
頂きました。

杉先生は何度も来館されていますが、とてもお元気で、美味
しそうにお茶とケーキを楽しみ、談笑されました。
皆様のますますのご活躍をお祈りし、ご来館に感謝いたしま
す。

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本日、午後1時から園医をしている保育園の健診に赴いた。
春より明らかにみな大きくなっている。
疾病や事故などを克服しながら成長するこどもたち。

この子たちは良い大人になるためではなく、かけがえの無い
今を無心に一生懸命に生きいている、それだけでいいんだ、
とふと思った。

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強風の空に大きな白鳥が飛んでいるような夕刻の雲。

 

秋更けて積雲のマリンホテルハマナス、太宰治、野菊、ホオズキ。

2016年10月24日(月曜日)

青空に沢山の積雲がゆっくり移動していた爽やかな日。

 

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午後の陽に映える上下浜のマリンホテルハマナスと近くの草地にあし
らわれた石のオブジェ。
過日の100キロマラソン当日、この場所で写真を撮ったが寒かった。

 

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樹下美術館のカフェで太宰治の本。
この文庫本を反復して読んでいて、短い「ヴィヨンの妻」は8回
読み終った。
また頭の体操と銘打って「ヴィヨンの妻」の冒頭2ページを暗記し
たが、これを寝る前にそらんじていると面倒くさくなるのか、すぐ
に寝つく。

 

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樹下美術館の庭、秋の名物の一つリュウノウギクとノコンギク。
朝夕の寒さに色冴えてくる。
白いリュウノウギクは8年前に東京の叔母が、富士山が見える山荘
の庭から贈ってくれた。4,5株だったものが樹下美術館で沢山増えた。

 

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美しい網目が現れてきたホオズキ。
8月はじめ近くのホームセンターで買い、下旬に庭に移した。
来年も沢山実を付けてくれればいいが。

秋になって作品をご覧になる方が増えている。
明日は15名様の団体が来られ、少々の説明をさせて頂く
予定。

 夕ぐれの雲。

2016年10月21日(金曜日)

今夕大潟夕陽の森で見た巻雲の夕焼けは真っ赤な派手さはなかっ
たが、
繊細でスピード感に溢れた高い雲が主役だった。

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夕陽の森展望台と雲。
わずかな時間に現れたきらびやかな空。

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午後鳥取県で震度6弱の地震があったことを往診先のTVで
知った。
12年前のちょうど今頃、中越地震があったことも伝えていた。
12年前の当日、救急の講演会が終わった直後の館内が揺れ
た。
すぐに母がショートステイでお世話になっている板倉区へ向か
ったが、途中で寄ったお菓子屋さんで強い余震に襲われた。
良いお天気の陽がとっぷり暮れた時間だったと思う。

今世紀に起きた大震災やテロは衝撃的で、その時何をしていた
かもたいてい覚えている。
悪い事への記憶の深さは、克服を促すための生命の智恵なの
だろうか。

最近当館に収まった陶齋の小さな湯呑の大きな世界。

2016年10月20日(木曜日)

最近樹下美術館に齋藤三郎(初代陶齋)の湯呑が収
まりましたので、数種を選んで掲載致しました。

いずれも草花の趣を生かし、器の小さな面を一杯に
使い、デザイン性に優れ、背後の大きな自然さえ感じ
させるものでした。

華やかなモチーフを鉄絵の具のさび色や、呉須の青に
よるモノトーン調で描く。
個々の風情を知り、表現に結びつける感覚と手筋の良
さなど、陶齋ならではの品だと思います。

 

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↑鉄絵芙蓉文湯呑。
涼しげな花を器全体を埋め尽くすように伸びび伸びと
描いています。

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↑染め付け露草文湯呑
花を囲むように絶妙にあしらわれた葉、この花の特
徴を良く知っている作者ならではの洒脱な図柄です。

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↑染め付け水仙文湯呑。
強い筆致で描かれた水仙はビュッフェのタッチを思
わせます。
ダミ筆(輪郭の中を埋めたり、背景を塗りつぶしたり
する時の太めの筆)の青が早春を伝えています。

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↑鉄絵秋草文湯呑。
ススキに掛かる半月が渋い鉄絵の具で描かれ、薄く
掛けられた白のうわぐすりが微妙な月明かりか夕靄
を現しています。
尾形乾山の趣を有した洒脱な一作ではないでしょうか。

湯呑は陶齋ワールドが凝縮された器でありましょう。
それらは日々手に取られるものゆえ、一層心込めら
れたかのようです。
お身内によると生涯何万個単位もの湯呑を作ったの
ではないか、ということ。
樹下美術館にも4,50の湯呑があり、カフェで飲食
後に、お番茶のサービスとして用いています。
いつか湯呑展ができれば、と楽しみにしています。

この度は、いずれも昭和20年代中頃から30年代中
頃までの作品でした。

本日電車で五泉と栃尾から吟行に来られたお二人
様、作品からカフェそして丁寧に庭を見て頂き有り難う
ございました。
良い句が出来ましたか。

2016年10月19日(水曜日)

本日晴れて雲に眼が行った。
午後5時ころ、四ツ屋浜に陽が落ちて変わった雲
が一日の終わりの挨拶をするように浮かんでいた。

 

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沢山の魚たちが夕陽を見ている。

 

3
クラゲのような,またはオバケのように尾を引いた雲。

 

4
雲を形成する水滴が落下する途中蒸発したため尻尾
のようになるらしい。
流尾雲の一種といえばいいのだろうか、雲は時として
ひょうきんな表情を見せる。

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