頸城野点景
小雨の庭 穏やかな夕やけ。
風邪気味が続いていたので休診の午後にぐっすり昼寝をした。気持ちよく目覚め、樹下美術館へ行った。
小雨の美術館は静かでお二人の若いお客様、雨の庭もいいですね、と仰った。
明日は晴れる予報が出ていた。
なんでも私たち次第。
樹下美術館が建って、裏の田で7回目の田植えが終わった。
新鮮な水田に浮かぶように建つ樹下美術館は何度見ても夢見るように穏やかだ。
私が郷里に帰ることを決めたのは、医家の長男であったことも大きいが、地元の松林と水田の引力は決定的だった。
いまJR線沿いの広大な松林は荒れた。一方水田は踏ん張っている。農業は老人の仕事などと一般に言われるが私が知っている限りそうではない。若年ではないにしてもまだ壮年の人たちの踏ん張りでなんとか成立している。
先日オランダの稲作をTVでみたが、もはや農業ではなく、巨大工業プラントのごときものだった。見渡す限りの農地はすべて透明に近い屋根で覆われ、土は無くダクトが巡らされ、必要な環境管理はすべてコンピュータだった。
今夕、樹下美術館の裏に植えられたばかりの稲は風に揺らぎ、とても愛着が沸く。果たしていつの日かこの稲は大気や日光から切り離され緑のロボットの如きものと化すのだろうか。
その可否は消費者の私たちが握っている。自分たちがどれだけ消費者ロボットになるか、世の中何でもそれ次第だ。樹下美術館は建っている限りロボットにはならない。
ヘンデルの歌劇からラルゴ 「Ombra mai fù」 オンブラ・マイ・フ
樹下美術館に於ける5月11日の˝チェロとギターの夕べ˝コンサートが近づきました。
当日のプログラムとして ヘンデルの「ラルゴ」、サンサース「白鳥」、ガーシュイン「サマー・タイム」、竹花加奈子さんオリジナル「プラザカテドラル」、ピアソラ「リベルタンゴ」、ほか魅力的な曲が知らされています。
なかでも本日は樹下美術館にぴったり!ヘンデルのラルゴ:歌劇「セルセ(クセルクセス)」第1幕1場冒頭のアリアOmbra mai fùオンブラ・マイ・フを取りあげてみました。アリアは「木陰にて」とも呼ばれるようです。
以下アリア「Ombra mai fù」。オンブラとはイタリア語で影あるいは陰ということでした。
Ombra mai fù
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave più
「こんなにも いとしく愛らしく 気もちのいい 木陰は いままであっただろうか」
(ウエブ参考の意訳)
どなたも一度は耳にしたであろうアリアは、ウィスキーのCMにも用いられました。ペルシャの王セルセ(クセルセール)は素晴らしいプラタナスの木陰に感嘆し、樹に宝飾品を与え、護衛さえつけたという物語場面のアリア、とあります。
キャスリーン・バトルの「Ombra mai fù・オンブラ・マイ・フ」
上越市は大潟区の「新潟県立大潟水と森公園」のプラタナス(一昨年5月)。
宝飾を与えるかは別にして、非常に見事な大木ぶりに驚かされます。
当県立公園一帯は古代をそのままに、随所にパワー・スポット的な雰囲気が漂います。
最も良い季節の始まりです。どうか当日の竹花加奈子さんと蓮見昭夫さんの演奏にご期待ください。
端午の節句 赤倉でカレー。
本日5月5日はこどもの日、昔は端午の節句。
昼、客人を赤倉観光ホテルlへお連れした。昨日だれかが「赤倉ですか、高速も下道も混みますよ」と言った通り渋滞滞したが部分的だった。
何より気持ちの良い空の下、圧倒的な新緑の道中、客人との話は楽しく、ホテルで頂いたカレーは美味しかった。
赤倉で皆さんを見送った後、˝柱の傷はおととしの 五月五日の背比べ、、、♪˝
頭の中で歌いながら帰った。
樹下美術館は賑わい、時間を過ぎて来館された方たちもお迎えしたと聞いた。
伸びやかで美しい上越市の新堀川公園の花。
続く寒冷でソメイヨシノが散らない。満開のままの樹はすでに葉が展開していている。
待ちきれないヤマザクラも満開を迎えた。両者がこんなに揃って咲き乱れるのは珍しいことではないだろうか。
本日の上越市は大潟区犀潟の新堀川公園。例年雪が少ないので樹々はみな伸びやか。
今年はじめてゆっくり桜を見ながら歩いた。花一色狂ったように咲くソメイヨシノだが、葉桜の穏やかな風情もまた良かった。静かに花に接するのにここは格好の場所だ。
桜に混じって点在する辛夷。圧倒的な満開だった。
川堤の公園化は何代か前の大潟町町長のアイディアではなかったか。
見事に咲きそろう花々に植栽のセンスの良さを感じるとともに、公園とした首長に敬意を表したい気持ちになる。
生き生きと咲く花を見ると、その後温泉施設などの建設に熱中した行政よりも遙かに健全だったと思う。
樹下美術館から公園まで徒歩6,7分、車ですぐです。
枯れボクチくびきの四季に切れ目なし。
時々小雪が降る寒い日曜日。頸城区から吉川区の山沿いの道を走った。
冬を越え秋から春へ、季節は切れ目なく繋がっているようです。
いつしか竹の秋(春、地下のタケノコに栄養を渡し、自分は黄葉する)。
坂道 上下浜と川田正子さんの歌。
ふきのとうが出た春の気配はどこへやら、厳しい寒気が来て真冬に戻っています。
さて、ブログの配信元の都合で当ノートの様式がちょっとだけ変わりました。おわかりでしょうか、カレンダーが変わり、紙面サイズ(横幅)が少し広くなりました。まだ操作に不慣れですがどうか宜しくお願い致します。
新たなURLです。 https://www.juca.jp/blog/ 今後はこれでご覧いいただけますようブックマークなどお願いいたします。
さて写真は先日の晴れ間に行った上下浜の坂道です。直江津方面をみていますが、見晴らしがよく背後には当ノートにしばしば登場しますマリンホテル・ハマナスがあります。
秋のえちごくびき野100㎞マラソンはこの坂道を下りますので昨年のノートに掲載しました。また昨年のテレビ二時間ドラマ「終着駅─トワイライトエクスプレスの恋」では中山美穂と佐藤浩市がこの道を歩き、主人公が乗ったタクシーが下って行きました。以前にも書きましたが、この浜では長野県の方たちの車をよく見ます。
坂道は幼年時代に聞いた川田正子さんのレコードの童謡「さかみち」を思い出させます。
ラジオから流れる歌謡曲で耳にした「牧場」「灯(ともしび」「列車」「丘」「心」「思い出」「山小屋」「街」などにも強くあこがれました。こんな言葉が子どもの心を打つほど歌い手も上手だったのでしょうね。
冬のスターハクガン/Snow Gooseに出会う。
このノートを書くようになっていくつか行動の変化があった。そのうちの一つに鳥を見ること(撮影する)ことがある。
大きなレンズではないので限界があるが、初めて知る世界は胸躍る。この週末飛翔と食餌どきのハクガンを初めて見た。ようやくマガンとヒシクイの区別がわかってきたばかり、ハクガンとの遭遇は幸運だった。

飛翔するハクガン。上越市大潟区の朝日池付近から東へ向かっていた。
23羽が写っている。
飛翔は、聞いていた以上に優美で、一瞬夢心地になった。
柿崎方面に向かうと田に数百羽であろうマガン、ヒシクイの群れがいた。そこへ21羽のハクガンがヒシクイなどに混じって降りたった。雪の下の草や根にどんな栄養があるのか、みなまるまるとしている。それがまた飛ぶとは。

ハクガンに灰色のまだら模様の個体が混じっていたが幼鳥であろう。
地味な雪国の自然に、彩りと活気を与えてくれる鳥たちは神聖な感じさえする。
大潟水と森公園によると去る1月25日には昨年の41羽を超えて89羽が訪れたという。15年以上も前のこと、ハクガンが一羽来ていると言って愛鳥家の知人が興奮していた。日・米・ロによる忍耐づよい保護活動があったとのこと。
絶滅危惧種の上位にいる鳥であるが、上越市大潟区の朝日池は八郎潟などとともに数少ない日本の飛来地。毎年、文字通り全国各地から愛鳥家が集まる。ハクガン/Snow Gooseはあたかも冬のスターのようだ。
とびきりの晴天。
今日で終わる1月、晴れ渡り暖かな一日だった。小春日和にちがいないが春よりも明るい感じがした。
首まで田に顔を突っ込んでおそらく稲の根を食べている。かなり賑やか。
まだ遠いところにいたヘリコプターの音にマガンは一斉に飛び立った。
動じる気配の無いハクチョウに比べて雁は非常に神経質。
このヘリを見ておや?と思った。二枚羽は珍しいのでは。二枚羽ヘリの騒音はバタバタと独特で大きい。事実見えないほど遠くなのに、大きな音がはっきり聞こえてきた。現在、取材や救難、そしてドクターへりなどほとんどが四枚羽のようだ。
上越市吉川区は長峰近くの田に数百羽のマガンと60~70羽のオオハクチョウがいた。人家の近くに多数の大型の野鳥が過ごしている。よい環境ではないだろうか。
2月になるとこのような素晴らしい晴れ間と出会うが、今年の春は早いのか。
吹雪の合間に海から田へ。
強い寒気が来ているが、午後から時折うす陽が射した。仕事が休みなので妻を誘って車に乗った。まず冬の海に寄り、その後田んぼの野鳥を見ようという事で出かけた。

強風の海で風上に向かってカモメが飛んでくる。カモメは強靱だ。
上越市柿崎区上下浜にあるマリンホテルハマナスの下は渚のすぐそばまで車が入る。私たちの隣に止まった車は長野県のナンバーだった。ここは季節を通してお隣の県の車が来る。
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新井柿崎線を横切って柿崎区上直海へ向かった。吹雪の田に、ツグミのように見えた20羽くらいの鳥がやってきた。特に餌を探す訳でもなく、皆でじっとして間もなく飛び立った。一休みだったのかな。
上直海や上金原の集落は田の中であり、海辺に似た風が吹く。ここから通勤する方たちは年に何度か吹雪によるホワイトアウトのため、大変恐い思いをすると聞いた。
私たちも帰りに道が見えなくなり、しばらく止まってから大きな通りへ引き返した。
雪のため農道に入れず大型の鳥を見ることは出来なかった。朝日池は大波が立ち、林の岸に寄って鴨たちが風をよけていた。
一時間半ほどの外出だったが、描いてみたい風景ばかりだった。随分長いドライブをしたように感じたとは妻の感想でした。
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