空・海・気象
陶齋のざくろ紋壺 父の油絵 小生の絵油 再び夕陽を
以前のノートで柘榴アラカルトとして陶齋の壺を描いた父の油絵を載せたことがあった。その時、とても気に入っているので額装し直して架けたい、と書いた。
実行まで随分日が経ってしまったが、昨日大嶋画廊さんへ持参しその場で仕上げて頂いた。
モチーフになった陶齋のざくろの壺 (昭和28年頃)
陶齋40才の頃の作品。

額装し直した父の油絵(昭和30年頃)
50才の頃突然のように描いた。
部屋に架けるととても良かった。存在感のある丸み、陶器の肌あいとざくろの朱がなんとも良く出来ている。陶齋の壺への愛情が筆を取らせたにちがいない。一枚だけ残した絵には、好きだったマチスの爽快さまで漂うようで気に入っている。
一方私のは随分苦労して描いた記憶がある。父のに比べて分量も少なく如何にも面白みがない。
追加:今日の午後、上越地方は高田で34度にも達する暑さで、今年一番。大潟区で車が示した外気温は32度だったがそれ以上の暑さに感じた。
夕食後、再度妻と海へ行った。一昨日とちがって見応えのある夕焼けだった。
何かに感謝したくなるような時間だった。
四ツ屋浜の夕陽 コンビニ弁当 土底浜の小屋
また夕陽の海でお弁当を食べよう、という話をしていた。午後から雲がそれらしくなったので今日は行ってみることになった。
海の夕食は前回同様買ったお弁当。小生と美術館と三人の老親を抱える日頃、行事は一ときながら100%妻の骨休めだ。
車ですぐの四ツ屋浜の海沿いは高さがあって気持ちがいい。先日の夕暮れも何組かの人達が犬などを連れて三々五々海を眺めていた。
土底浜の小屋。近くに小さな船着き場、もう使われていない風に見えた。
向こうに直江津の火力発電所の灯りが見える。
しかしせっかくの日は、夕方に向かって雲が多くなり空は怪しくなった。それでも用事から帰った妻はしっかりお弁当を買ってきた。母の夕食を見終えて、夕焼けがきれいでなくても構わないということで出かけた。
陽は湿っぽい雲を少しばかり染め、最後に私たちを赤い目でじろりと睨んで沈んだ。開けた窓に潮騒と風が心地いい。私はオールフリーを飲み、妻はビールを一缶飲んだ。
食事を終えると、Uターンのためにかっての漁師さんの小屋まで下って行った。たぶんこの辺りは土底浜。絵みたいと妻、私には映画のように写った。
風景も食事もどことなく浮世離れの夕べ、400円もしないお弁当は900Kcalもあった。
お金も掛けず、しけた線香花火のような夕陽と、なにか絵か映画の様な風景を見て楽しい夕暮れピクニックだった。
初夏、上越市大潟区四ツ屋浜の夕暮れ
障子が赤らんでいたので夕刻、近くの四ツ屋浜の海へ行った。雲の切れ間から陽が下りてきて漁船の背後に沈んで行った。北から佐渡汽船が静かに現れ、直江津港まで文字通りあっという間だった。
さて、時間は夕陽の如く滑るように過ぎる。「間もなく」、などと図録のことを書いてからゆうに一年は経ってしまった。印刷屋さんに初稿を出したまでは良かったが、欲張ってアルバムの写真ページを追加することにした。そのクレジットなどの用件でもたもたもたした。メドがついたが、図録は思ったよりずっとずっと大変だ。
久しぶりの海岸 海との関係
私は海が好きで当ノートにもしばしば海のことを書いてきた。
これまで見て来た海は荒れても、なんとか人生の波乱になぞらえ得るものだった。しかしこのたびの震災では行方不明者を含め2万5千人に及ぶ犠牲者の大半を津波が占め、地方を壊滅させ、国の危機に迫った。それは人に対して見せる生成、豊饒、浄化など海の正の側面とは反対の、攻撃的で決定的な負の威力だった。
地震以来、何となく海が鬱陶しくなっていた。今日の午前の晴れ間、思い直して一月半ぶりに出掛けた。海はどこかよそよそしい風をしながら鋭く白い波を打ち返していた。
写真を撮っていると横から来た波があっという間に膝までズボンを濡らした。慌てて下がったが足を取られて尻餅をついた。まだ怒っているのかなと思った。
あの日以来疎まれるようになった海。一方で原発に汚された土地や雨、そして直接排泄された汚染水の浄化を負わされた。そのことでも怒っているのだろうか。
ところでつい先日、樹下美術館で講演された堀口すみれ子さんと冬の荒海の話をした。すみれ子さんは葉山の海辺にすんでいらっしゃる。
「海が荒れるのは風のせいですよ」と仰った。
確かに、そして津波は地殻のせいなのだろう。
台風は眼に見えない大気の変動によるが、予報は正確。
地殻は実体があり、触れる事ができるのに、地震予知は進まない。
古来「海彦、山彦」として海は私たちに幸いなものだったはず。今後その脅威と備えの理解がもっと深まり、海らしい海として再び良い関係に向かうことを願っている。
今日午前9時過ぎの柿崎海岸。釣り人以外閑散としていた。
地震が来たらまず高台のお寺に向かおうと考えながら歩いた
暇そうな海
2月になって1月のそれを裏返したように穏やかなお天気が続いている。午後の休診日、暮れる海を見に行った。ひと休みの表情は期待通りだった。
暮れる二月の海は赤シャツに着替えたものの
だれも相手をしてくれなくて
暇そうに潮だまりを行ったり来たり
本当は荒れたくないんだ、などと言っていた
(2月14日、手を加えました。)
厳冬の樹下美術館 高田の人は雪の道踏みがうまい。
一息入れながら雪は降り続く。今夕,冬期休館中の樹下美術館に用事があって入った。屋根の雪は下に落ちるようになっているが、それがカフェの窓をすっかり覆っている。
あたりはおよそ80㎝余りの積雪。私が行く前に妻が雪を踏んで道を付けてくれた。高田の生まれだから道つけは平気、いやむしろ好きかもという。長靴を履いて横向きに5回ずつ踏むとちょうどいいということだった。
新雪につけた道は踏み外すとズボッと腰まで埋まる。しかしさすが高田の人、うまく歩けるように踏んであった。
いよいよ明後日に印刷屋さんが齋藤三郎の図録原稿を取りにくる。写真部分で50ページあったのを何とか48pにした。それでも114葉あった。
各作品のサイズ、時代、作品名、ほかに挨拶、作家年表、作品一覧など繰り返し見ているがやはりミスが見つかる。校正はよほど念を入れなければ,,,。
図録の質は美術館そのものの質、すこしでも良い物にしたい。そう、まだ表紙もあった。
こころのすがた 自然 そして波間に宝珠?
テレビを見るのはいつも偶然、しかしどこかで一つはいい番組をやっていて感心する。本日午後「こころのすがた」というのがあった。進行の宮崎哲弥氏に応えるゲストの養老孟司氏の話を興味深く聞いた。
番組の最後に「心とは」と訪ねられた養老氏が「自然に対して開くもの」と答えられた。あまりに明快、しかも驚いたことに人に対して開くとは仰らなかった。厳しい言葉だと思った。人も自然の如くあるなら、と含んでおられたのか。
当ノートのアバウト(プロフィール?)に自分のことを「山河は緑、人また山河」を思っています、と書いている。書いて以来、何かずっと気恥ずかしかった。しかし今日、養老氏の言葉を聞いて救われる思いがした。
沿岸の大潟区の雪はわずかとなった。午後からまた海へ。自分は海辺で育ったのでどんな海でも飽きない。ずっと昔、好きが高じて外洋ヨットで舳倉島(へぐらじま)往復や佐渡海峡横断、そして佐渡一周などのレースに参加させてもらった。クルーはみな超勇敢、個性十分でいい人達だった。
先日、葛飾北斎の波に影響を与えた宮彫り師・波の伊八を取り上げた番組があった。荒波の間に浮かぶ宝珠(宝・幸せ)を彫った作品は強いインパクトがあった。これは真実の表象だろう。しかし、いつしか自分も年寄りの冷や水を考える年になっているのも事実だ。
二つのいよいよ
このところ気温が零度を下まわるようになり、午前の道はガリガリと氷った。夕刻からサラサラと降り始め、いよいよ雪本番の予感がする。昨年も同じ1月13日から本降りとなって久しぶりに大雪の冬だった。
ところで午前にこられた50代の方は熱が37,7度、喉の痛みもわずかだったが、だるさを強く訴えられた。例年より遅く、今年当院で初めてインフルエンザテストA型陽性だった。強いだるさはやはり要注意。
教育委員会の上越市学童のインフルエンザ状況および国立感染症情報センターによる全国の情報ではまだ本格的流行を示していない。しかし雪同様しばらく予断をゆるさない日が続く。
2011年、上越地域の天気予報が外れた正月
大荒れという新潟県上越地域の天気予報が大きく外れました。2011年の年末年始は予想外の穏やかさとなり、近隣の海や池へ行くことも出来ました。
以下年末年始の写真で、海岸は柿崎区です。マガンは大潟区潟田、夕暮れのハクチョウやカモは大潟区朝日池でした。
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現在2011年1月4日午前0時を少し過ぎた所です。2011という文字も新鮮です。4日は医業の仕事始め。ひっそりとしている感じのインフルエンザはどう推移するのでしょう。在宅回りも始まりますが、雪が少ないのは助かります。
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