週末を賑やかにして頂き有り難うございました 柿崎海岸の散策 当たる気象予報。

2015年9月13日(日曜日)

本日の日曜日は予報通りにぐづついたお天気でした。
そんな中自転車で来られた若いご一行さんはじめ、樹下美術館は大勢さんで賑やかにして頂き有り難うございました。

 

自転車50㎞を走って来られた自転車の皆様。

柿崎海岸のカモメ出かけた曇りの柿崎海岸でいっとき陽が射した。
カモメのわきをそーと通り過ぎる。

 大潟スマートインター柿崎インターから雨上がりの大潟スマートインターへ。

 

丸く青いシーグラス 柿崎海岸でみつけた青く丸いシーグラス。

丸く赤いシーグラス赤いのもあった。

たった一日の崩れを当てた天気予報は、明日の晴れを知らせている。

今世紀に入って何が進歩したか、色々考えさせられるが、
気象予報は確実な進歩を遂げているように思われる。
農漁業にとっては大きな恩恵ではないだろうか。
但し長期予報はいまいちかもしれない。

夏から秋へ野菜が育っている 農家の方は心美しい頑張り屋さん。

2015年9月12日(土曜日)

日中久し振りに晴れた一日、車の車外気温は31℃を示して暑さが戻った。
しかし夕刻には雲が広がった。

予報は明日一日くずれるらしいが、その後はまた晴れてくるという。
一日のくずれなど、どうして分かるのだろう。

さて美術館の東へ少しく行くとI氏の畑がある。
8月下旬。植えたばかりのキャベツは頼りなさそうだったが、本日随分立派になっていた。

150822石田氏のキャベツ畑去る8月22日の畑。

150912石田氏の畑本日9月12日の畑。

農家の方はどなたも心美しい頑張り屋さん。

希ではない特別警報 大丈夫だという河川は無いらしい。

2015年9月11日(金曜日)

台風18号は遠く大陸方面へ去ったと思っていたが実際は違っていた。

東西の高気圧に挟まれて、台風17号と18号から変わった低気圧が窮屈に並んで列島を北上。
やはり異常な気象だったようで、本日も風強く不安定なお天気だった。

 004強風の四ツ屋浜の昼時。

 025樹下美術館裏の水田で行われていた稲刈り。
見るからに立派な大潟ナショナルカントリーのコンバイン。

さてこの度の豪雨で昨日「線状降水帯」という言葉を初めて知った。
本日宮城県の洪水では「バックウオーター」という言葉も初めて聞いた。
十年に一回、何十年に一回という災害が起こり、「特別警報」が出されるようになった。

そんな昨今、我が国の河川で最大級の雨に耐える堤防が完備がされている所は皆無らしい。
この状況下では、毎年梅雨どきや台風によって大きな水害が発生するのも分かる。
ある意味国が呑気だといわれても仕方がない現実が根底にあるようだ。

夏の終わりから今までよく雨が降った。
時には激しい雨が止まず、どこかで氾濫しないか心配だった。
他の災害も同様、この度のように夜間から発生した時など特にどうすればいいのだろう。

台風通過の空 美しく架かった虹。

2015年9月9日(水曜日)

台風18号は能登沖を通過した一日。
当地新潟県上越地域で目立った被害は報じられなかった。

そんな日の午後、春日山の上越医師会館に出向いた。
県医師会が行っている小規模事業所の健診事後相談と産業保健についての個別相談の担当日だった。
これは一年に一回まわってくる。

事業所健診の主な問題は肥満、アルコール関連、糖尿病関連および脂質代謝異常がメインだ。
データの最初に身長体重比が記載されているが、これが標準的だとそれに続くデータもきれいな事が多い。
一方過体重が強度になるほどデータにチェックが沢山入る。
体重は生活習慣の全体を反映していて複合的に疾病と関係する。
健康は幸福のいしずえ、明日の幸福を願って心込める以外ない。

一方の過重労働の相談もかなり深刻だった。
医師の意見がどのように反映されるのか、真剣に受け止めてほしいと念願した。

さて以下は今日の空です。
青空が見えていた時間に医師会館に入り、相談が終わって出ると激しい雨。
しかも強い陽が射していて「きつねの嫁入り」状態に少々驚かされた。

1動きのある雲が沢山見られた午後の空。

2相談が終わって出た医師会館の駐車場。陽が射している中で強い雨。

3雨が上がり水田に出るときれいな虹が架かっている。
午後3時半頃、まだ陽が高いので虹の位置は低い。

4虹の右(西)端はカントリーエレベーターの付近にある。

5左(東)端は米山を背に架かっている。

6夕刻近く在宅巡回の頃の空にガラス(氷?)のような雲。

7夕刻の仕事終了後の四ツ屋浜。

本日見た虹は長い時間架かっていた。
美しく出た虹を見た人は多かったと思う。

貴重な今年前半の「お声」 なかなか晴れない空。

2015年9月8日(火曜日)

〝素晴らしいです。ボケの花入、草花文の水指、大変感動しました。特に気に入りました〟
〝光の使い方がとても上手だと感じました。とても良い雰囲気です〟
〝友人から県内外からの客人があると必ず来るとても素敵な美術館と聞き、是非一度と思っていました。
目線が低く様々な植物を見ながら昼食で気持ちが落ち着きました〟

以上は今年3月~7月まで、お客様が館内のノートに記載されたご感想の一部です。
「お声」として樹下美術館のホームページに掲載させて頂きました。
展示にカフェに庭に、さまざまな方々が記載されるノートは大変興味深く貴重です。
引き続き、どうかご自由にお書き下さい。

それにしましても連日雨がよく降りなかなか晴れません。

関田山脈の雲頸城平野を囲んで東西に連なる関田山脈の稜線を覆う白い雲。
平野を吹き上がった湿った風が冷えて帯のように連なっています。

 

センニンソウ縦位置近隣の林で咲き誇るセンニンソウの真っ白な花。
おしなべて今夏の草花は旺盛に咲いたようでした。
初秋のこの花も強い芳香を放ちながら沢山咲いています。

 

台風18号が接近しつつあり、晴天は週明けと、テレビの予報が伝えていました。
目を楽しませてくれる雲ですが、本日もテントのように空を覆い日光を遮っています。

 

夏の間楽しませてくれたカシワバアジサイ。

2015年9月7日(月曜日)

樹下美術館の庭、カフェの正面にカシワバアジサイが植わっています。
施設を作る前から庭にあった花で、10数年は経っていて高さは2メートル以上になりました。
円錐、房状の花は真っ白で始まり、日が経つにつれてベージュから茶へと色が変わります。
大きな花は夏の間堂々と咲き続け数も多く、あたかも女王様のようでした。

6月上旬からの花を、折々撮影しましたので順を追って載せてみました。

 

①1506086月3日。全体の半分くらいが開き、花火かロケットのようにやや上向き咲きます。

 

②1506206月20日。先まで開いてくると次第に水平に。

 

③150705カシワバの花7月5日。咲き始めてほぼ一ヶ月、部分的にベージュ色に着色し下を向き始める。

 

④1507287月28日、そろそろ二ヶ月、半分くらいにベージュ色が入った。

 

⑤1508118月11日お盆のころ、随分色が変わったがとてもしっかりしている。、

 

⑦150827花8月27日、少しずつ切り始め最後まで残った一房、ほぼ全体が茶色になり真下に向いた。

 

⑧150907本日9月7日、数日前に全の花を切りました。
長い間ありがとう、本当にご苦労様でした。

 

⑥150907本日の葉。これから重厚な感じの紅葉となり、やはり女王様の貫禄を見せます。

柏葉アジサイは強く、根元から盛んにひこばえが生えます。
4、5年前にこれを取って別の所に植えましたら、もう目の高さくらいに伸びて、今年は沢山咲きました。

さて、秋雨前線がしっかり居座り、台風が東西から日本列島を挟み撃ちにしているようです。
この所なが雨の模様で、時には非常に激しく降ります。
本日の晴れ間、急いで稲刈りをするコンバインが幾つか見られました。
あまり降り過ぎると稲穂に影響が出て、田はぬかるみ稲刈りは難渋するということです。

一日二日、ちゃんとした晴れ間が欲しいところです。

10月17日の音楽会の演奏者さんはこんな方たちです。

2015年9月3日(木曜日)

来る10月17日(土曜日)の「三人の大学院生による秋の美術館コンサート」の演奏者さんについてお知らせいたします。

お三人とも今年3月に入学された上越教育大学の大学院生さん。
そろって23才と、とてもお若く伸び盛りなのです。

当日はバッハから現代曲、そして日本の歌までどなたにも楽しめることでしょう。
皆さんの音楽歴は十分で、演奏が心待ちされます。

出演者さん左からアルトサックス田村亮太さん、ピアノ鈴木啓斗さん、ヴァイオリン茗荷智光さん。
当日のピアノは電子ピアノを用います。

【三人のプロフィール】
田村亮太:新潟市出身、洗足学園音楽大学管弦楽科でサクソフォーンのほか室内楽および指揮法を学ぶ。第50回新潟県音楽コンクール管楽器部門において優秀賞を受賞。
鈴木啓斗:北海道中標津町出身、北海道教育大学釧路校芸術グループ音楽研究室卒業。NHK 全国学校音楽コンクール北海道ブロック釧路地区大会ほかで入賞。
茗荷智光横浜市出身、東京音楽大学ヴァイオリン科を卒業。リスト音楽院マスタークラスオーディションに合格し選抜演奏会に出演。卒業後1年間フリーの音楽家としてソロ、オーケストラ、室内楽、ミュージカル公演で活動。

【演奏会】
日時:10月17日(土曜日) 午後6時半開演
会場:樹下美術館
入場料:大人お一人1200円、中学高校生お一人800円
お申し込み方法:樹下美術館の窓口かお電話025-530-4155でお申し込みください。
※入場料は当日窓口でお受けいたします。

September In the Rain(9月の雨)を二つ。

2015年9月2日(水曜日)

昨日はしっかり降り、今日は朝から風が強く、それが弱まると夕刻は少し降った。
夏の猛暑を挟んで梅雨と秋雨があり、この先の予報もしばらく曇ったり降ったりするようだ。

さて連日ユー・チューブからで大変恐縮ですが、「September In the Rain(9月の雨)」を付けさせて頂きました。
はじめは1959年、19才の時のスー・レイニー。
次が1962年のザ・ビートルズです。

春がきたというのに、前年9月の失恋から抜け出せない心境が歌われているようです。
両者の趣は大変異なりますが、歌わんとする所はちゃんと伝わりますね。

 


1959年録音の若きスー・レイニーが歌う「September In the Rain」
モダンジャズ隆盛の当時、ジャズヴォーカリスト(特に女性)はひねりにひねって歌っていました。
しかし声の良い彼女は技巧をこらさず丁寧に歌い、とても聞きやいです。
ビリー・メイの編曲、伴奏も半世紀前とは思われないほど洗練されていてさすがです。

 


ザ・ビートルズの「September in the Rain」
(この時はまだザ・ビートルスを名乗っていませんでした)

ビートルズがスタンダード曲であるSeptember in the Rainを録音していたとはとても驚きました。
デビュー前のオーディションに用いた1962年1月のデモテープが音源だそうです。
この時は落ちたようですが、同年10月にめでたく正式デビューを果たしています。

エルヴィス・プレスリーばりに歌うのはポール・マッカートニー。
歌は魅力的でとても上手いですね。
ちなみにドラムスはまだリンゴ・スターではありません。
大げさなエンディングやもたつくリズムなど、少々慌てて作ったテープだったようですね。

雨がちの今夏最後の日、二つの出会い。

2015年8月31日(月曜日)

日中曇り時々雨だった8月最後の日、二つ出会いがあった。
一つは午前の診療で、お母さんに付いて顔をだされた帰省中の娘さん。
私が開業した昭和50年代はまだ小中学生だった。
本日母と一緒に行って小生に会ってみたいと仰ったらしい。

お母さんの診察が終わると、カーテンの陰から出てこられた。
すらりとして丸顔の美人さんは、子どもの頃と同じにこやかな目をしている。
品川区に住んでいて、私が通った大学と病院もよく知っていると仰った。
上越で暮らしているいま、若き日に15年間通った品川の話を聞くと懐かしさがこみ上げる。

変わらないですねと言っていただき、近頃自分はこの言葉に弱い。
話から立派な方と結婚し熱心な子育てをされ、幸せに暮らしているようだ。
私も頑張ろうという気持ちになった。

 
学生時代、しばしばラジオから流れていたビートルズの「And I Love Her」
アコースティックなサウンドが親しめ、歌詞もメロディも優しい。
比較的単調な曲は、間奏から半音高く転調して引き締まる。

 

次に午後から美術館で陶齋の作品を熱心にご覧になる若いカップルさんにお会いした。
色使いが九谷風ですね、男性がズバリと仰った。
詳しい訳で、石川県から来られたということだった。

陶齋の師・富本憲吉は昭和10年代、色絵磁器習得のため石川県へ、九谷焼の北出塔次郎の許へ通っている。
その時代を師とともにした陶齋は当然同道したと考えられ、強く九谷焼の影響を受けたはずである。

齋藤三郎作「色絵色紙芍薬文鉢(いろえしきししゃくやくもんばち)」現在展示中の、齋藤三郎作「色絵色紙芍薬文鉢(いろえしきししゃくやくもんばち)」
緑の地色、赤、黄色に九谷焼きの風合い。 昭和20年代後半 幅29,0㎝。

作品に字も入れてるのですね、と陶齋の文字にも興味を示された。
落ち着いた雰囲気から、もしかしたら九谷焼きの作家さんかなと思った。

先日自分は北陸を訪ね、九谷焼美術館を見てきたばかりです、とお話させて頂いた。
陶齋を飾れて幸せに感じた。

空き地のタカサゴユリ 庭の難しさ。

2015年8月30日(日曜日)

同じような調子で日中雨が降り続いた日曜日。
住宅団地の空き地にタカサゴユリが咲いていて驚いた。
雨の中、数本の花は周囲の草ととても良く調和していた。

そもそもタカサゴユリは空き地に自生しないと考えられる。
かっての庭のあるじが植えたものが残ったのか。

樹下美術館の庭も色々植えているが、折々に除草し肥料をくべてかなり人工的に育てている。
できればこのように自然な感じにしたい所だが、雑草に負けて消滅しそうなので中々できない。

タカサゴユリの土地の持ち主は花をよくご存知で、夏期の草刈りなどほど良い手入れをされているのかもしれない。
私にとって庭の花と草は難しい課題。

 IMG_4627雨の日、団地の草地に咲いていたタカサゴユリ。
自然でとても良い雰囲気だった。

美しいカワラヒワの羽を拾った。

2015年8月28日(金曜日)

日中の山にむくむくと夏雲が出ていたが、夕刻から曇り空へ夜は雨になった。

昼過ぎ美術館のベンチの近くで鳥の羽を1枚見つけた。
黄色と黒のとても美しい羽だった。

昨今途方もないお金を掛けたプロジェクトのデザインが何かとすっきりしない。
較べて一羽の小鳥の羽の形状が、こんなに素朴で洗練されているとは。
それが空飛ぶ装置の一部とは。

 鳥の羽カワラヒワの風切羽と思われる羽。
長さ6,5センチ。

 

150502水盤のカワラヒワ今年5月、庭の水盤に来ていたカワラヒワ。

傷みがなく、一本だけだったので襲われたのではなかったかもしれないが、どうしたのだろう。

庭のりズム 当館のホームページやブログをご覧になって来館される方々に感謝

2015年8月27日(木曜日)

本日お客様と庭の話をして以下のようなことを感じた。
今時は花が少なく休みの庭。
それから燃える秋を挟んで春までは眠る庭。
庭はゆったりした呼吸のようなリズムを有している。

晩夏の庭ひと休みしている最近の庭。
それはそれで一種落ち着きが感じられる。

デッキ裏手のデッキから見える水田は日ごとに色づいて行く。
田んぼは当館の広大な借景です。

本日午後、新潟市からと埼玉県からのお客様にお会いした。
埼玉県の方は旅先の案内として当館のホームページをご覧になり、
新潟市の方は普段当ブログを見てくださり、このたび初めて訪ねたと仰った。

細々とした当館のホームページや拙ブログをご覧になって来館される方々は大変貴重で、いつも感謝しています。
新潟市のお二人は来館前に二代陶齋(斎藤尚明氏)の工房を訪ねたと仰り、とても幸せそうでした。

活躍する中学生選手たち 今年の雀。

2015年8月26日(水曜日)

昨夜鈴虫の声が聞こえ、蝉たちは夏の終わりを惜しみあっている。
季節は着々と秋の仕度をしている。
気がかりだった台風15号は日本海で消滅してしまって助かった。
雨上がりの庭で、今夜も鈴虫が鳴き始めた。

本日台風一過の爽やかな空を期待したが、曇りがちで朝夕は雨が見られた。

午後、施設出務の帰りに寄った美術館のカフェで、おばあちゃんと一緒の中学生の女子生徒さんにお会いした。
おばあちゃんが当館のお抹茶が美味しかったと話すと、自分も行ってみたいということで実現したらしい。
とても美味しそうにお茶とお菓子を頂く様子だった。

その折り生徒さんが剣道の選手と聞いてびっくりした。
絵本の挿絵のように可愛い女子なのに先日、日本武道館の全国大会に出場し、
別の選手権では新潟県の団体戦で優勝したという。

忙しい夏休みで溜まっていた宿題は三日でさっさと終わらせたらしい。
絵が残っているのでは、と親が心配したところ、
「冬休みのうちに1枚描いておいた」
とちゃっかり顔で答えたという、何という計画性だろう。

近隣に有望なスポーツ選手たちがいることはとても素晴らしい。
小生の母校中学校の女子陸上リレー選手たちは全日本中学選手権に出場して見事に決勝進出を果たした。
また同校の女子テニス選手は先日、全日本ジュニア選手権14才以下ダブルスで優勝している。

私が知らないだけで、当地には大勢の生徒さんがそれぞれの分野で頑張っているにちがいない。
部活、スポーツをする人は学習も能率良くする。
明るい未来に向かってどうか思う存分活躍してください。

 

水田の雀在宅訪問で出会った雀の群。
あちらこちらで見かける群は例年より個体数が多いように見受けられる。
順調な夏だったためだろうか、その通りであればと願っている。

台風が関係する奇妙で絵画的な雲。

2015年8月25日(火曜日)

現在22時半ころ、台風15号は島根県沖を北へ向かっている模様。
本日の空に台風の接近の影響と思われる雲が見られた。

およそ台風の前後あるいは通過する場合しばしば変わった雲が見られる。
くっきりした輪郭、とろりとした一様な濃さ、奇妙な形状などのことである。
それらに、全てではないが絵の具で描いたような一種絵画的、時には物語的な印象を受ける。

本日、上越市大潟区の水田から見て西は、妙高連峰の方角に以下のような雲が見られた。

12:2212時半ころのモノトーンに近い一様な雲。
様々な濃淡で何層か帯状に別れ、風向きに従って南北に連なっていた。

18:0518時過ぎ。
白と黒の一様かつ輪郭が明瞭でにょろにょろと這うような雲。
くっきりしているためか、それぞれの雲の遠近や上下の区別が判然とせず、絵画のように感じられる。

18:4718時40分頃。
上掲の40分後大きなウナギのような形の雲が横たわっていた。

台風が関係すると主に風の影響であろう、帯状、レンズ状、層状などで明瞭な輪郭の雲がみられる。
性質?もミルクのように緻密で滑らかな感じがする。
但し、同じく強風でも台風以外の場合、綿のようにふわふわした形のまま飛んで行く雲も希ではない、、、。

なぜ台風はさほど強風でない時間でも、しばしば絵画的で物語的で、奇妙な形になるのだろう。
台風の空を見ていると、次元が変化したような不思議な感覚をおぼえることがある。

明日はかなり遠ざかるようだ。
今のところ当地域に大きな被害は報じられていないが、どんな雲が見られるのだろう。

「手は難しい」と言った倉石隆の手 その3不安定な心の表れ。

2015年8月24日(月曜日)

「手は難しい」と言った倉石隆の手 で二回の記載を行いました。
一回目は雑音を避けるように、あえて手を描かない人物画。
二回目は動作の手と心理や感情など心が表れている手の作品を取り上げました。

色々ご意見はあろうと思いますが、本日は三回目最終です。
ここでは正面像にも拘わらず手の位置が不揃いだったり、その仕草に不安定さが見られる作品三点を眺めてみました。

④黄昏のピエロ倉石隆おなじみの油彩 「黄昏のピエロ」です。
まず細い身体と戸惑ったような目が印象的です。

④黄昏のピエロの手 か細い指をした手の高さが大きくずれています。
テントからの距離、細い体と頼りなげな手は拠り所のない孤独なピエロの心を伝えています。
「「(みつめる)」と同じように暖色系の色使いが、人物を優しく包んでいます。

 

E今春入ったばかりの油彩 「男の像」です。
黄昏のピエロと異なり、はち切れんばかりの異常に大きな身体です。
較べて手と顔は極めて小さく描かれ、顔の表情はいらいら落ち着きません。

E一応組まれている手にも同じようにに焦燥感が表れています。
新たなステップへの意欲と現実の狭間で、大きな体を持てあましている作者自身を描いています。

 

ネグリジェ倉石隆 油彩「ネグリジェ」
寝間着を脱ごうと服をずらした少女は細い身体をしています。

ネグリジェの手両手の位置は「黄昏のピエロ」と同じく高さが揃いません。
ぎくしゃくと左右異なる指のポーズから、緊張と不安が伝わります。
若い娘さんはモデルになるのが初体験だったのでしょうか。
何か可哀想で、見るほうもドキドキと緊張させられます。

さて三回にわたって倉石隆の人物画を、特に手に注目して見てみました。
〝手は口ほどにものを言い〟ではありませんが、氏の手には様々な表情が見られました。

実際手と指は顔にも劣らず大きく、二つもあり如実に動きます。
「手は難しい」
手は内部にある心を反映し、時には増幅するなど敏感な身体部分にちがいありません。
内省と観察の人物画家、倉石隆にとってそれは心と同様無視できない重要な器官だったのでしょう。

現在、樹下美術館では「倉石隆の男性」と銘打って老若の人物画を9点展示しています。
それぞれに、穏やかさ、無心、空腹、おどけ、困惑、寂寥、焦燥などが描かれています。

このたびの「(みつめる)」、「黄昏のピエロ」、「男の像」も展示していますので、どうぞご覧下さい。

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