西日本の寒波 芸術のジャンルと時間要素。

2017年2月10日(金曜日)

間もなくバレンタインデー、私を哀れんで義理(義務)チョコ
を下さる方がまだいらっしゃって喜んでいる次第です。

さて寒波が日本の西南をいたぶり、所によって一日の降雪
が7,80センチもあり、明日も同じように降るという。
内陸とはいえ広島県などの話であり、鹿児島でも積もったと
報じられていた。
鹿児島で雪にはしゃぐ学童たちがとても楽しそうだった。
そういえば5年前、九州を訪ねた折、ふと入った佐世保の外
人バーで「ここで雪が降ろうもんなら朝からみなハイテンショ
ン、一日大騒ぎになる」と聞いた。
この度は佐世保も降ったのだろうか。

それに引き替え、本日の当地は良く陽が射した。問題の寒波
は明日からだという。

1

2

昼に近隣の水田を走ったが、日射しに強さが感じられ雲白く、
良く澄んだ青空が見られた。

明日一転して荒天になるとは信じられないが、予報通り変
わるに違いない。

変わると言えば、音楽では時として穏やかな音調が一瞬の
間の後、突然ティンパニーの連打と共に大音量の荒々しさに
変わるのを不自然とも思わず聴き留める。
日頃、不当とも思われる突然の不運や災害を経験している
ので、音楽の大暗転でも違和を感じず付いて行けるのだろう。
(また名曲はその変化に違和を感じさせないよう巧みに作ら
れているともいえる)

これらの突然性は文学にもあるが、絵画では難しい。
表現に時間軸が入りにくいので画面を分割するか、重複など
を交えて描かせざるを得ない。ダリはそれらに挑戦していたし、
現代の表現芸術には時間を意識させる作品も少なくないが、
突然の暗転などは危険を伴いかねない。

一方絵画は途方も無い静止時間が可能だ。
音楽でも突然の中断の試みはあり、それによって音の断面を
表出させたり、無音に意味を持たせる試みもある。だが中止を
別にしてそうそう長い静止は出来ない。

何十年何百年も場面を静止させたまま、込めた思いを訴えたり、
愛されることが出来るのはやはり絵画ならではだろう。
だがそれだけの意味や価値を作品に持たせるのは容易でない
ことは想像に難くなく、画家の苦労や悩みも分かる。

それでも芸術のジャンルごとに表現と価値の違いを考えなが
ら観たり聴いたりするのは楽しいことだ。
互いの本質的な相違は明瞭だが、創造性のほか私たちの日
常や経験と応答し合える点で共通しているのも確かであろう。

(ちょっとチンブンカンブンなことを書いたかもしれません)

2017年2月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728  

▲ このページのTOPへ