もはや白い鳥とは言えなかったくわんくわんのコハクチョウ。

2021年2月17日(水曜日)

二日続きの寒波だが、沿岸の仕事場界隈はわずかな雪で済んだ。

本日の通り。

午後は休診の日、昼食後寒風の空の下、白鳥はどうしているだろうと車を走らせた。

過日かなりの白鳥を見た吉川区長峰に想像よりも沢山集合していた。

 

このほかに小さな群がいくつも見える。

 

オオヒシクイも一緒だった。
この鳥の色合いはなかなかお洒落。マガンとは嘴と顔で区別できる。

 

食餌に熱中するコハクチョウ。

 

 

頭を突っ込み田に残る稲の株や根を食べていると考えられる。

 

顔や首は泥で真っ黒。
嘴の色から手前は若鳥で向こうは親鳥。

 

 

急に群全体に緊張が走り、立ち上がってソワソワし始めた。
何があったのだろう。

 

後ろに大きな通学バスが停車していた。こどもたちが見た後間もなく通過した。
鳥は走る車をさほど恐れないが、停まると緊張する。
大きなバスに群全体が反応したらしい。

 

食餌の合間に鳴きあわせをする。
コハクチョウといえども翼を広げるととても大きい。

 くわんくわんの顔。
顔の周りにいっぱい食べ物を付けてほおばることを、
“くわんくわん”と言うのを東京時代に何度か聞いたことがある。

 

痒いのだろうか。

 

泥だらけで、くわんくわんどころではない。

豪雪で朝日池が閉じてしまい、ねぐらを失った白鳥たちは髙田のお堀や県外まで避難した。今池が空き、田で餌を取れるようになった雪解けをどうして知ったものか、順次戻ってきている。犠牲も出たと考えらえるが、本日案外太っているのを見て安心した。

鳥たちは朝日池にほど近いこの長峰の田によく集まる。
暮れて池に帰ったなら、十分水浴びや毛繕いをして汚れを落とし、また白い鳥に戻ってもらいたい。

豪雪など先に何が起こるか分からない野性の生活。鳥たちが食べられる時に際限なく食べるのは、万一の飢餓に備える摂理が働くのだろう。この度の豪雪に対しても、直前まで蓄えた栄養によって耐えたと考えられる。

2021年2月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

▲ このページのTOPへ