樹下だより
昨日のサブリーユは楽しいセッションを聴きながら美味しい食事をした。
昨夕大潟区のレストラン、サブリーユでヴォーカルの名知玲美さん、ピアノ&アコーディオンの高嶋真悟氏のプロを東京から招いたジャズ・セッションがあった。
地元のピアニストI氏、ギタリストW氏、二胡奏者のOさん、アルトサックスIさん、テナーサックスI氏が加わり、楽しい演奏会になった。
同業のA氏夫妻と美味しい食事をご一緒。こんなひとときは久し振りで、耳かたむけ体を揺らして楽しんだ。
「Moon River」そして 「There Is No Greater Love」で始まった会。
ピアノ、と二胡が付き、「いい日旅立ち」「My One And Only Love]が演奏された。
二胡の間奏とオブリガートも良くバラードが胸に迫る。
ついで地元の方々加わる。アップテンポの「ハニ・ーサッククル・ロード」などが演奏され全体の迫力がぐっと増す。
最後に上越市のピアニストI氏が入った。
「Take The A Train」と「All Of Me」が演奏された。
フィナーレの「All Of Me」は高嶋氏とI氏が連弾。皆が気迫あるソロを披露しエキサイティングなセッションになった。
お互いが反応しあってアドリブを応酬する。
ジャズはアマチュアでもある程度の水準になるとプロと共演出来る。
プロのお二人は海外など十分なキャリアがある。初対面のアマとソロを回しあい、ユニゾンを楽しみ、エンディングを盛り上げる。ドラムスが無いのにこれだけヒートアップするとは。
アマチュアにとってこのような機会は大変勉強になろう。プロはプロでアマチュアを乗せるべく上手くステージを回し、スリリングな演奏会が実現。良い一夜だった。
落花の姿勢、水面と地面の違い。
ソメイヨシノ、コブシ、モクレン、スミレ、ツツジ、チューリップ、ヒトリシズカ、椿、ヒヤシンス、クリスマスローズが満開を迎え、トサミズキ、キクザキイチゲは花を終えようとしています。白々していた芝生が緑色に着色し始め、先日まで殺風景だった庭とはイメージが繋がらず、魔法を見ているような感じです。
さて以下の写真をご覧下さい。
昨日4月12日、美術館裏のソメイヨシノが散らした花びらです。
如何でしょうか、水面のはみな上向きで、石の上はまず下向きでした。
水面の上向きは何となく想像できるのですが、石上の下向きはちょっとびっくりしました。
実は仕事場の駐車場に落ちた桜が殆どが下向きなのを見て驚いた次第です。それで美術館で確かめたところ、平らな石や小さな板の橋の上ではやはり下向きが多かったのです。
一体何で水面と平らな地面で違いが生じるのでしょうか。
先ず軸の重さにより一般に花びらは上向きで落ち、落ちた直後は基本上向き。平らな地面では、そこに風が吹くと軸と花びらの間に出来るすき間に風が入り容易に反転する。
下向きに反転した花びらは地面に密着し(あるいは数カ所の花びらを一定の水平面上の支点として)姿勢が安定、風にも動じず下向きを保つ、と考えてみましたが、如何でしょうか。
水面では重い軸を下にしたまま落ちた花びらはそのままの姿勢で浮き、水と密着した花びらは容易に風の影響を受けず、浮いていられるのではないでしょうか。
最後は芝の上です。
上向きで落ちたばかりの花が手前に見えます。
向こうは時間が経った花ですが、下向きも上向きもあるようです。
すき間の多い草上では姿勢が安定せず、風によって色々な向きになるのかも、と考えました。
大した話ではありませんが、果たしてどうなのか。これから一斉に始まる落花の様子を見たいと思いました。
樹下美術館のソメイヨシノ 戦争する人間の順位。
設立時の2007年に植えた桜が満開になった。
一本の枝でしかなかった桜・ソメイヨシノ。
満開の花はベンチを被わんばかりになりました。
角度が違いますが、
2010年、私も含めて見る人もいなかった桜(丸囲み)。
好天の本日は秋の作品展に向けて4時間ほど絵を描いたり、美術館でアイスクリームを食べたりしました。
午前の仕事場の庭にメジロが来ていました。
すでにツバメはやって来ていて元気な飛翔を見せています。
「人間(国家)以外はみな順調」のように思われ、我々としては恥ずかしい。
まさか第三次世界大戦は無いと思いますが、ロシアは対欧州を戦争相手に想定しているという報道にはぞっとさせられます。そうなれば全ては米国と中国次第で、その先は想像が出来ません。こんな“まさか”があるとは。
大戦になるようであれば、人間は動物以下、草以下、カビ以下ということが確定し、今のところそうなりつつあるのかもしれません。
しかるに我々は動物や草、あるいはカビではイヤだと考える。では人間の方が良いと考える理由とはどういうものなのでしょう。
戦下の当事者は銃や爆弾で手足や首が飛び、命あっても難民となり、築いた社会と地域が瓦礫と化す。こんなでは死んだ方が良い、まだ草木でいる方が良いと考える人達がいてもおかしくありません。
それでも人間の方が良いとするならば、死と破壊の再生を子や孫に託す希望からでしょう。では未経験の残酷な道を突き進む戦地の結末は本当に再生可能なのでしょうか。
新潟県立大潟水と森公園の春。
午後1時間ほど大潟水と森公園を歩いた。まだ早いかも、と思ったが、庭と足並みを揃えるようにしっかり春のスタートを切っていた。こちらも足が速い。
オオイヌフグリもヒメオドリコソウもスミレも、土手で幸せを隠そうとしなかった。
約束に遅れてカフェへ。A氏とB氏夫妻がカフェに見えていてA氏のSPレコードを聴いた。かっての名手達の演奏は現代の超絶技巧とは異質の格調や精神性などが漂う。しかもすぐそこで演奏しているように感じられるから不思議。
いつものように最後にカザルスの「鳥の歌」を聴いた。いつも最後に聴いているが心に沁みる。平和はいくら願っても足りるということはない。
年末にまたSPコンサートをしましょうと話した。その時コロナは?戦争は?どうなっているのだろうか、と顔を見合わせた。
百花の春が慌ただしく始まる 静かだった冬が恋しい?
四月になったが終日肌寒い。梅も桜も、いえ寒さのため花全体の開花が遅れているらしい。
美術館左手前のコブシが開花直前になっている。
毛皮をまとった花芽と葉芽は小さな動物のようだ。
陽当たりの良いところでは毛皮を脱いで開花が始まろうとしている。
辛夷が咲くと次々と花が開き庭は賑やかになる。
東北大地震の後、主が越した福島県のあるお宅から来たショウジョウバカマ。
数ヶ月間じっとして春を待っていた自分が、今度は慌ただしく春に追いかけられる。
こうなると寒かったが静かだった冬がどこか恋しい。
嵐の翌日。
昨日の嵐は当地沿岸ばかりではなく上越市一体に相当な被害をもたらした。
知り合いの畑の小屋は飛ばされ、ある営業所の壁の一部が剥がれたと聞いた。樹下美術館では庭の大きな松の枝が折れて落ちた。数メートルはあるので人が居なくてほっとした。
だが一夜明けて今日は青々とした青空が覗き清々しいお天気になった。鳥や植物に安堵の表情があった。
ひどい嵐から一日経っただけなのに花が咲き鳥が鳴く。春というのは不思議なものだ。
ヤブツバキの成長。
北側の庭にヤブツバキが咲いている。先日まで固い蕾だったのがいつの間にか開花している。
ヤブツバキは最後まで開ききることなく大事そうにしべを抱えて咲く。
真紅の花が揃って葉の中に隠れるように咲くので、そんなに遠慮しなくてもいいのに、と声を掛けたくなる。
椿の成長はとても遅い。
まことに遅いのでこの場所は合わないのだろうかと心配になる。かと思えば20年近く経って急に花数が増えるのもある。その木も背丈は伸びず、まだ私の背ほどなので特に遅いと思う。
一つ植木屋さんが言うことに、カンカン日が照る所は絶対だめ、というのはその通りで、少しくらいの暗がりがちょうど良いらしい。
以下何本かある中で特に色形が良いと思っているヤブツバキで、丈は1,8メートルくらいです。
かってあるお宅に二階の屋根を越えるほど大きなヤブツバキがあった。まっ赤な花を非常に沢山付け、毎年楽しみだったがある日切られて小さくなってしまった。
ところで最近訪ね始めたお宅に見上げるほど大きな木がある。90過ぎのお爺さんが、“私の爺さんが植えた木らしい”と仰った。植えて100数十年は経っていると考えられるが、今まだ蕾は小さい。この先どんな花が咲くのだろう。
南の庭の土手近く、フキノトウが伸びていた。
柔らかい色がとてもうぶうぶしい。
テンプラにすると美味しいと、お客さんから聞いた。
午後から陽が射したが寒かった 侵攻はリンチ。
時折小雨が混じる寒い日。午後から陽が射したが寒さはつのった。
上越市髙田で最高気温5,2度。驚いた事に北海道網走の5,7度よりも低くかった。
寒い訳だ。
雨上がりのアプローチ。
明日から気温は少しずつ上がってくるようです。
ロシアのウクライナ侵攻は容赦のないリンチ。
かっての同志の敵方への寝返りが我慢出来ない。
独裁は自国の劣化を招来し旧知の自由と幸福を許せなくなる。
裏切りを口実に隣国が築いたものを気が済むまで破壊する。
幼弱の極みだが凶暴なものが勝者になって良い訳がない。
恋愛や結婚、友情や思想でも同じ事が起こり厳しく罰せられる。
国なら許されるはずは無く、必ずや制裁されなければならない。
あまりの惨状に目を覆いたくなるが、さらなる波乱へ転じることがあるのではないか。
必死に抵抗するリーダーと、仲間を救おうとする国や個人の努力に畏怖を覚える。
今年始めての週末日曜日 美味しそうな厨房 ホオジロ 水仙。
今年の開館後初めての週末日曜日、ほど良く皆様に来て頂きました。カフェだけの方も大歓迎なのですが、今年の展示が湯呑と盃、絵画は新蔵品と裸婦で見やすいせいでしょうか、展示もよく見て頂き感謝しています。
昼に行ってみますと厨房が美味しそうでした。
甥が営む自家製粉の健康なパン屋さん「ハレノヒi」のベーグル。
今年からメニューになった「白玉アズキアイス」
450円です。
夕刻犀潟海岸で鳴いていたホオジロ。
澄んだ声で短いメロディを歌っていました。
懐かしい1960年代のフォークソング「七つの水仙」。
当時、カレッジ・フォークソングというジャンルがあり、ブラザーズ・フォーは人気でした。彼らの曲はほぼ毎日ラジオから聞こえてきました。
当時の(今でもそうかもしれませんが)洋楽は歌詞の意味がよく分からなくとも、雰囲気だけで十分にヒットしました。
齋藤三郎の盃、陶器と磁器、器の雰囲気、署名の有無 一日中冷たい雨降り。
現在展示中の陶芸は齋藤三郎の「湯呑と盃」です。
盃に関連してお気づきかもしれませんが、展示している二つのケースのうち一つは「鉄絵」で陶器。もう一方は「染め付け」と「赤絵金彩」で主に磁器です。
陶器は「土もの(つちもの)」、磁器は「石もの」という呼び方もされます。
前者は柔らかみがあり後者は硬い、前者は厚みとざらっぽさがあり後者は薄くツルツツしているなどの違いがあります。
さらに風合いでいうと、前者がくだけた感じで後者は澄ました感じなどの違いがあります。
この度の展示から、三郎は両者の器の底(高台:こうだい)に書き込むサイン(署名)も以下のように区別していたことが窺えました。
全て陶器の盃です。
矢印の一個以外は点が三つ、四つ、あるいは三本線など
記号的で、くだけた感じあるいは遊び心が認められます。
三つの点、また3本線は三郎の「三」でしょう。四つの点は一体何でしょうか。
少し遠くから撮っていますが、一個(矢印)を除き全て磁器です。
青主体の染め付けと白磁のかしこまった雰囲気に
合わせたうようにみな署名が施されています。
2個の矢印作品のように陶器に署名をした訳は良くわかりません。もしかしたら特に気に入った場合にしたのかな、と思いました。
上段の矢印は如何にも絵唐津の味が出て、下段のは辰砂の桃色の出来が良いので、署名したのでしょうか。
齋藤三郎の盃はおよそ小振りです。
賑やかに杯を重ね合うのを期待したのでしょう。
昨日肥料をくべましたところ本日冷たい雨が降り続きました。
濃い肥料が雨によって少しでも馴染むことを願いました。
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