樹下だより

本日展示ケースに載った齋藤三郎の湯呑と盃。

2022年3月13日(日曜日)

本日曇り空の日曜日は気温が上がり髙田の観測で19,8度にもなっている。
今年の常設展{コレクション展)は陶芸「齋藤三郎の湯呑と盃」、絵画「倉石隆の新旧コレクション展」です。

開館を前に準備が進み以下のようになりました。
まず今日は陶芸の一部です。

鉄絵

色絵

辰砂

染め付け

展示は大きく分けて入り口から茶色や黒の「鉄絵」、時計回りに淡い赤紫が使われる「辰砂(しんしゃ)」、続いて多色を用いる「色絵」、正面から右へ青で描く「染め付け」、最後は盃各種です。

所々に急須と徳利を添え、一つの器を一個と数えますと92点の展示になりました。
小さな器に齋藤三郎らしさが滲む湯呑や盃を展示したいという思いがようやく叶いました。飾り物ではない実用の作品には自然と親しみが湧きます。

4種の絵付け技法や草花のモチーフ、そして形状などをどうかお楽しみください。

開館が迫った 争い 勇み立つ首相。

2022年3月12日(土曜日)

年度の展示案づくり、告知(刷り物、ブログ、ホームページ)、什器補修、展示準備、キャプション作成、来館者配布文作製、、。75日間も冬期休館があるというのに、例年最後の3,4日はスケジュールに追われっぱなしになる。

来館者さん向け説明文が当日朝に刷り上がるのはしばしば。
ちなみに印刷物はチラシなども全て自家用のpcプリンターで、これが当日まだ誤字があり抹消線を入れて配ったりする。

今年は開館15周年に当たるが、祝いの集まりなどを止め、ささやかながら記念特別展を三つ予定した。
本日休憩中、三つもやって大丈夫ですか、とスタッフが心配した。心配は仕方が無いが張り合いに変えて皆で頑張りたい。

さて作業が終わり短時間庭仕事をした。
するとギャーギャー、ギャーギャーと電線がうるさい。
ムクドリだった。
この鳥は普段からうるさいがメスの取り合いと巣の取り合いでひどく争う。からみあったまま壁に激突したり屋根にも落ちる。

 

本日の争い。

 

上掲2枚は2012年3月の争い。

鳥は争うがまず仲間同士相手を抹殺すること無くどこかで収める。しかし生きものの頂点としてはばからない人間は、個人はおろか他国、他国民を抹殺するまで残虐を行い得る。
動物たちは進化の過程で一般にそのような事へのブレーキが掛けられたようだが、ひとり人間にはそれがスルーされた。
悲しくもむごいこの事は一体何を意味するのだろう。

考えてみれば進化と言わず何事も頂点は危うい(悪いという意味で)。長く続くほど危険や悪辣さに近づくのではないか。世界のスピードは一段と加速化した。幾つかの王朝しかり、我が国においても一党支配が長くなり、良しとしている間にきわどく、よりキナ臭くなっている。

さて本日、
ウクライナ戦争とコロナの今こそ改憲と首相が述べた。
残酷な戦争のさ中で今こそ党利党略とは。
心痛む大変な時に微笑むのは邪(よこしま)な一群だけだ。
今夏の選挙が決戦だと不似合いにも勇み立っていた。

敢えて文化、信条を二分し国民を選別するつもりらしい。

賢く自衛隊法を運用すれば危機に耐えられる。
集団で優越欲求などを満たしている場合ではない。
太平洋戦争が遠い世代は何事も空勇ましくて困る。
コロナとウクライナ戦争に加えていま改憲とは。

春の歩み。

2022年3月9日(水曜日)

3月の足の速いこと、もう9日になりました。
二月が降ったり止んだりの繰り返し。そのため足踏みをしているように感じられました。このところの暖かさもあって今月の足は速く、どんどん進むようです。

以下は本日の庭と海です。

毎春、今ごろはここに雪が残ります。

ちなみに昨年は以下のようでした。

 

 昨年3月4日の残雪。
毎年同じ場所に同じように残ります。

本日の日射し。
この先色々と庭の予定があります。

 

本日鵜の浜温泉に近い駐車場の夕暮れです。
左の山陰に沈んでいた陽が海の上へと出て来ました。

先にはまだ寒い日や雨の日があり、雪さえ降るかもしれません。変わりやすい空に花や鳥を混ぜながら温かく賑やか春へとなるのでしょう。

サディスト王のホロコーストと結末 その脳脊髄 ストレスだが理性に頼るしかない。

2022年3月6日(日曜日)

現在、最悪のサディストと化した元首は核も使用しかねないほど悪魔化している。いくら元首でも核に手を出すようでは国民は困ろう。余りにも人間ばなれしているので側近全てが同様に悪魔化しているとは限らない。

現実にサディスト王の行く先が核ボタンだとする。いざ彼がボタンに手を掛けるその時、側近の誰かが王を撃つのではないだろうか。

この人はいつか撃たれる。これは終わりの一つの形だが、類似のシチュエーションはいくらでもある。今すぐ起きることではないかもしれないが、いわゆるクーデターの可能性は否定出来ない。

暴君は若者を側近に置かない。自分を撃つかもしれないからだ。若者は思い詰めるうえ、死して失うものも無いと考える。一方老人たちなら洗脳も十分で、数多い子や孫と類縁は人質化されているので御身が大切。老人側近による暗殺リスクは無視できるよう段取りされているはずである。
取り巻きが老人ばかりのある王朝の不思議もその点でうなずける。

ところで、
言われるようなバッファーとしてのウクライナなど考えられない。
バッファーは遠い他人が安心するための慰めにほかならない。
無慈悲なサディストがコントロールする祖国に誰が帰るだろう。
いささかの愛が存在するなら暴君の失脚まで他国で生きる方がいい。
※バッファー:緩衝地帯、緩衝国、緩衝液(研究室でよく使った)

現状は宗教や民族の相克ではない。サディスト王の長い羨望と不信の感情ホロコーストだ。一人の内的事情で一国の国土と国民の命が蹂躙されるとは神も仏も無い。帝政と革命の落とし子が作った修羅場。しかし両国民の精神が何とか維持される限り、滅裂王の失脚はあり得る気がする。でなければ余りに無慈悲だ。

サディスト王の脳脊髄。
過日の柿崎海岸に上がっていた流木。
非常に重そうなので当分ここにあるのでは。

 

モスクワ-キエフは約700㎞で案外近く上越市-下関市ほどだ。
ウクライナは大きくて肥沃な国。大国への成長が嫉妬されたのか。

詳しくはないが対ウクライナは戦術・戦略的核兵器使用に向いた距離なのかもしれない。しかしながら使用は偏西風の影響でりロシア国内随所にホットスポットを形成する危惧がある。
それより、暴君が同胞、盟友など知ったことかと、シェルターに籠もりボタンを押そうとするなら、誰かが止めないと、どこかの国がパニックの2発目を打たないとも限らない。その後の核狂乱を止められるほど世界は理性を維持できるだろうか。

日暮れの海岸で恐ろしげな流木を見てから色々妄想してしまいました。
わずかながら寄付をしようと考えています。

春陽の海と花 沈みがちな気持を樹下美術館で癒やして。

2022年3月4日(金曜日)

三月になって最初の日本晴れとなった本日。柿崎海岸を歩いた。

風が収まった海は濃く青く時にエメラルドグリーンに染まっていた。

 

これは昨日吉川区の溜め池で見たミコアイサ。
白黒が雄、左端の茶の頭は雌。
カモの一種ですが雄はサングラス風の目とヘアスタイルが生意気。

上掲2枚は本日午後、樹下美術館のクリスマスローズです。

昼の美術館で春陽のなか雪囲いが外され片づけられていました。来週は気温が上がり晴れ間が続くようですから、15日の開館はかなりクリスマスローズの開花が見込めそうです。

このたびだけは遠くで行われている戦争がぐっと身近に感じられます。
コロナと戦争、、、。
沈みがちな気持を樹下美術館で少しでも癒やして頂ければ、と願っています。

新潟日報おとなプラスに当館のクリスマスローズ 近くで出会ったハクガンとマガンの群 政治指導者は精神分析や教養試験を受けるくらいの、、、。

2022年2月28日(月曜日)

 

一昨日2月26日の新潟日報の土曜版「おとなプラス」の表紙を樹下美術館のクリスマスローズが飾っていた。
昨秋ライターさんから季節が来たらクリスマスローズ-を取り上げます、その時には樹下美術館の花の写真を使わせてください、とお話があった。

それがこの度の特集「クリスマスローズ-」が近づき、慌てて写真を選んで送った。とてもきれいに出して頂き、感謝に堪えない。

私などと違って前年からの予定をちゃんと完成させ刊行される。さすが新聞の突破力だと感心した。
クリスマスローズ-の一大産地新潟市秋葉区の生産者さんや、大規模に展示する長岡市の越後丘陵公園を丁寧に取材され読み応えある記事にされていた。いつもながらさすがのライターさんだった。

 

本日樹下美術館の庭の蕾。

雪が少なかったが花期は少し遅めの予感。3月15日の開館ころからポツポツ始まると思われる。少々恥ずかしいが皆様にも見て頂きたい。

さて本日午後の当地は一時14度にもなり、遠く北から飛来している白鳥や願達には温か過ぎはしないか、と心配だった。
気になって見に行くと、田に雪はなく場所によってすっかり乾いている。少しでも山側に近づくと雪が残っていたり、水が冷たいので鳥たちは気に入るのではないか、と思った。

その山方面に少し向かうと、

かなり道路に近い所にハクガンとマガンの群がいました。
道路の両側の田で稲の根を食べているようでした。

今日は私にもかなりちゃんと撮れました。

 

戦争。誰がリーダーになるかで決まってしまう。原始的な欲望、嫉妬、羨望、何かしら深いコンプレックスの反映、、、。特定の人に対してとても愛想が良いが、詳しくみれば罪深い危うさを秘めたままか、それ以上に悪徳を深める。

国は上に行くほどまったく変な具合になっていて、最もなってはいけない人が指導者になることまである。本人、支持者とも権力の甘い感触に触れると、潜んでいた危うさが顕れ、常軌を逸するようになるのであろう。

たとえ仕向けられたにしても、戦争を始めるくらい政治の病理は深い。指導者は選ばれる以前に何重にも精神分析や教養試験を受けてから立候補するくらいの関門をくぐってもらいたい。在任中は適宜それらを受けるのを義務にしてもいい。立場を考えれば決して厳し過ぎることはないと思う。

独裁国家はもうどうしようもないが、奢れる者久しからず、は真理であろう。それにしても迷惑な話である。

東から夜汽車の音や明日晴れる
東風運ぶ夜汽車の音や明日晴れる

2022倉石隆の絵画常設展示のご案内。

2022年2月27日(日曜日)

今年の絵画展示は倉石隆の「新旧コレクション」。あまり普通に無いタイトルかもしれません。
昨年幸運にも3点の倉石作品が収蔵され、そのお披露目を兼ねて収蔵品の裸婦像から似た雰囲気の5点を選んで一緒に展示することに致しました。

会期は開館の年3月15日(火曜)~閉館の12月15日(木曜)。但し15周年記念展示に際してはお休みさせて頂きます。

その人らしさを一生懸命描いた倉石隆らしい作品のほか、1点ヨーロッパの風景「運河」が明るく入りました。
どうかゆっくりお楽しみ下さい。

 

今年の陶芸コレクション展です。

2022年2月26日(土曜日)

2022年3月15日(火曜日)今年度の開館です。
・初めに陶芸「齋藤三郎の湯呑・盃展」のお知らせです。
・多彩な氏は小さな作品にも青磁、鉄絵、染め付け、辰砂、色絵などの技を用い精魂込めて制作しました。
・15周年記念特別展では本展をお休み致します。
開館10:00 閉館17:00  祝日以外毎水曜日が休館です。

本年もどうか宜しくお願い申し上げます。

いっとき吹雪いた日 小杉未醒(後の放菴)の短冊。

2022年2月22日(火曜日)

本日も寒波で寒く、海岸部の大潟区の仕事場も一時吹雪になった。しかし今冬の当地は降るには降るが短時間で、不思議なことに今年は特に積もらない。

スタッフの駐車場から潟町駅の方面。

 お一人の人にワクチンをしに行った岩野集落。

 

小杉未醒(後の放菴)「白椿」の短冊。

樹下美術館は2007年開館後しばらく「齋藤三郎ゆかりの人々」の小さなコーナーを設け、交流した文化人たちの作品や書物を展示していた。一年ほど続けたところで齋藤三郎だけに絞ろうと考えて止めた経緯がある。
しかしその為の作品や本を集めていたのが、今年の15周年特別展「齋藤三郎ゆかりの人々」で出番が回ってきた。

主に小品だがあらてめてみると、集めて良かったと振り返られる。
上掲の小杉放菴の作品は精魂込められた椿が雪中に香り求心力があり、短冊とは思われないほど素晴らしい。
開館したら是非観ていただきたい作品の一つです。
同氏の作品はほかに2点展示致します。
※小杉放庵は晩年を赤倉で過ごしました。

ところで月初め2月2日に今日は2が五つも重なる日だったと書いた。すると今朝これみてと妻が新聞を出した。そこに「今日2022年2月22日は2が六つ重なる。こんな日は1222年の2月22日以来800年ぶり」だと書いてあった。新潟日報「日報抄」の記事だった。

この所の寒さ 骨折→医療から福祉へも相談 開館が迫る 一昨日は柿崎のチドリに遊んでもらった。

2022年2月21日(月曜日)

この一両日の寒さと風は執拗で、できれば出たくない。
北海道の北東の沖合にある低気圧は台風並みの強さで、道内の吹雪の映像などは凄まじい。

午後の悪天下、訪問先のワクチンが一件に片方の下肢の激しい痛みの往診が一つあった。転倒や打撲がないのに、こちらが下肢を動かそうと触るや悲鳴を上げて痛がられる。
車椅子の高齢者の移乗や移動において、不意のひねりなど外圧により骨折を生ずることがあり、この方はそれが疑われた。

病院の整形外科に予約し救急車の手配をした。付き添う老々世帯のおばあさんが、“以前は何でも世話できたが段々大変になったので切ない”と仰っり、先に福祉相談が必要となった。お年寄りの経過は千差万別だが、介護保険後、研修と実務を重ねて担当部所の相談能力は様変わりしてきた。遠慮せず相談することが大切になる。

さて今年の美術館開館が三週間余に迫った。三ヶ月の冬期休館とはいえ宿題も多く、あっという間に過ぎる。大事な特別展などの告知ファイル作成がまだ終わっていない。
作品撮影は出来たので、今週末中にはホームページやブログにお出しできると思う。どうかもう少しお待ちください。

ところで一昨日午後いっとき風雪が和らいだので柿崎海岸を歩いた。思いもよらずチドリが沢山いた。

貝殻が沢山上がっている日のチドリは
保護色の効果でいっそう見にくくなる。

以下の写真に6羽いますが、分かるでしょうか。

以下矢印が答です。

出来れば大きくしてみてください。

目立つ一羽の動きにピントを合わせ適当にシャッターを切ると周囲に何羽も写っていました。

次は5羽です。

 

これまで海岸の散歩に多少の辛さを感じていました。しかしこの日かなり歩いたのですが不思議と楽でした。チドリに遊んでもらったせいでしょう。
チドリも何種かあり柿崎のはシロチドリのようです。このところ一羽二羽と、少ししか見ていなかったのがこの日10羽はいましたので嬉しかったのです。

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