樹下だより
今年一回目の「陶齋の器でお寿司を食べる初夏の会」。
去る5月25日の記事で6月のお寿司の会のうち、6,7日を中止のお詫びを知らせ致しました。
厨房の工事が間に合わない懸念が生じていたからでした。
それが進行が早まり、本日明日と開催出来るようになりました。
本昼、予めご予約頂いていた方々で無事開催され終了いたしました。
寒い雨で始まりましたが、午後から次第に晴れ、食後の抹茶席は空けた明るい小窓から緑の風が入りました。
向こうにウナギの碗物と右手前のじゃがいものスープ。
スープの器は齋藤尚明(二代陶齋)氏の筒型の向こう付け。
お寿司は三回出て、これは二回目。器は齋藤三郎(初代陶齋)の志野風角皿。
食事はほかに三品のお膳ほか平貝の磯部巻き、オコゼとジュンサイの澄まし碗、デザートが出ました。
寒暖の岩手県 どこか不思議な雲。
暑さを感じせる一日だったが、30度までにはならなかった。
本日の気象ベスト10を見てみると最高気温は群馬県館林で32,7℃は納得だった。
少々驚いたことに寒冷が想像される岩手県が4地点で高温10位以内に入っていて、みな30度を超えていた。
さらに驚いたことは最低気温も岩手県で、藪川の3,4℃が1位、北海道の諸地点より寒かったらしい。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/rank_daily/data00.html
この藪川というところは盛岡市のやや山間にある盆地で、しはしばしば本州の最低気温が記録されるという。
放射冷却なら各地で起きるはずだが、不思議な場所だ。
変わった雰囲気の扁平な雲。
一様に濃いところは雲なのか、青空なのかよく分からず、ふちが全体に輝いているのも不思議。
「わらじ雲」「アメーバ雲」と呼んでみたかったが、間もなく消えてしまった。
本州南部沿岸に梅雨前線があるらく、九州は梅雨入りと知らせている。
間もなく夏 お詫びとお知らせです。
かなり気温は上がったが蒸すこともなく朝夕は涼しかった。
五月も最終の週に入り、以前なら月日は早すぎると不平を言っていたと思われる。
しかし何故か最近早く感じられても、あまり不平を言う気が起きなくなった。
不平を言っても仕方が無いというのもありますが、近頃は、
飛行機に乗って自分と地上の一日を見ているような感じがしないでもないのです。
入り陽と反対方向の空です。
雲の形はいつも様々で意外でもあり、楽しみです。
「Byond The Sea」。シャンソンの「La Mer(ラ・メール:=:海)」の英語版です。
シャンソンは海の詩情を歌っていますが、
当英語版は、海の彼方で自分を待っている人がいる、という憧れを歌っています。
〈さてお詫びがあります〉
6月は「陶齋の器でお寿司を食べる初夏の会」を第一週と第四週の土・日に予定し、お知らせして参りました。
しかしこのたび主催者の事情によりまして、日を変え(6月21日、22日)の二日開催に変更させて頂きました。
以上謹んでお詫びしてお知らせ申し上げます。
昨日土曜日のこと 「あかね」で佐渡は十分勝負できる カフェの名椅子「セブンチェアー」。
昨日土曜陽の夕刻は陽も雲も良く、美しく暮れた。
小木-直江津航路の佐渡汽船カーフェリー「あかね」が今年4月から就航している。
カタマラン(双胴船)というかってない斬新な船形は是非とも見たいと思っていた。
時刻を調べてみると18:10分に直江津港に着くという。
昨夕はきれいな夕焼けが期待されたので時間に合わせて家を出た。
直江津港で待つことしばし、時間通りに美しさと迫力をもって姿を現した。
カタマランは速度と安定性に優れている。外観の魅力とあいまって「あかね」には夢がある。
実際に片道60分もの時間短縮を果たしている。
このように思い切った更新は佐渡汽船、ひいては佐渡観光のために大いに期待される。
船旅、農漁村とトキ、清々しい空気と海、哀愁の佐渡おけさと相川音頭、食と継承文化、佐渡は十分北陸と勝負出来る。
さて皆様が樹下美術館のカフェで座られる椅子はデンマークのフリッツハンセン社製「セブンチェアー」です。
「7」の文字を対称性に組み合わせた形の背もたれからその名が付けられました。
名手アルネ・ヤコブセンがデザインし1955年に発表され、以来今なお世界で人気を博している名椅子です。
すでに700万脚が出荷されたそうです。
コピー商品も多くあるようですが、当館は開館時に直営店から17脚を入れました。
外見の美しさもさることながら、安定性と包まれるような安心感から長時間でも疲れません。
さすが名品です。
どうかご来館のおりには、あらためて眺め、そして座ってみて下さい。
陶齋の呉須搔落どくだみ文湯呑(ごすかきおとしどくだみもんゆのみ)。
先日樹下美術館に齋藤三郎(号・陶齋)の湯呑が新たに加わりました。
呉須(酸化コバルトを主成分とした鉱物顔料)による青い器です。
顔料を全体に掛けた青い地を、クギで掻いてどくだみ模様を見せています。
※呉須は染付(そめつけ)と呼ばれる藍色の器の絵付け全般に用いられます。
呉須どくだみ文湯呑
高さ7,4×口幅6,0㎝
この様式は樹下美術館では初めてでした。
湯呑を見て新潟県立近代美術館で何度か見た呉須搔落牡丹文瓶(ごすかきおとしぼたんもんびん)をすぐに思い出しました。
昭和18年、中国への出征前に製作されたとされるこの瓶(びん)の青の美しさは、印象的でした。
陶齋作「呉須搔落牡丹文瓶」
「泥裏珠光 越後の陶齋」 齋藤旬堂著 毎日新聞社 1998年10月5日発行 より。
当作品は現在新潟県立近代美術館に収蔵されています。
このたびの湯呑は青い地のほか、文様を掻き落としているところと線を加えるのも似ていました。
陶齋の呉須は貴重な中国産で、唐呉須と呼ばれるものでした。
力のこもった湯呑の底の署名「齋」。
高田のかなり早い時期、昭和20年代中頃の作品かと思われます。
戦中、死を覚悟した中国への出征。
後に負傷するも命得て復員し、高田で築窯した陶齋が大切な呉須で作っ湯呑にちがいありません。
鮮やかな青、はつらつとした文様、しっかり決まった署名。
小さな作品ですが、再び作陶できる喜びが伝わります。
樹下美術館のカフェに来た蓄音機 往診カバンのライオン。
去る16日のSPレコードコンサートの後、持ち主のS氏は小さなルミエールだけ持ち帰られた。
そして次回のこともあり、大きめ方はカフェに置きましょう、いうことになった。
本日見ると、カフェの畜音機は周囲の本や食器、庭や自然と気持ち良く溶け合っている。
憩っている風のHMV163蓄音機。
英国から日本に渡り恐らく幾人かの持ち主を経て柿崎へ、そして樹下美術館へと旅した。
激動の昭和時代から平成へ、往時の持ち主たちはどんな思いでレコードを掛けたのだろう
午後S氏ご夫婦が見に来られ「ああこここそ相応しい」と仰った。
さて、これはあるご夫婦から頂いた往診カバンのライオンのマスコット。
本日健診で訪れた保育園で、子供達に注目されて幸せそうだった。
樹下美術館 思い思いの日曜日。
風薫り気持ち良い日でした。
連休後静かだった美術館が、若い人を中心に賑わいを取り戻した一日。
皆様には作品の鑑賞、カフェの読書やおしゃべり、庭巡りなど思い思いに憩って頂きました。
ことのほか庭に目を向けられる方が多かった。
いよいよ緑濃くなったきました。
閉館後、芝生に液肥を撒きました。
良い日でしたね、ご来館の皆様有り難うございました。
HMV163 HMV460Lumiere(ルミエール) そしてお客様と雨上がりの夕暮れ。
5月の催し、蓄音機で聴くSPレコードコンサートが昨夜終わりました。
50名のお客様と、蓄音機とレコードが自然に三位一体となった一時間半でした。
主催が申すのも面はゆいのですが、選曲も上手く行き、一曲ごとに拍手が起こりました。
(江利チエミのテネシー・ワルツは「Come on-a My House」に変更しました)
開演前の会場。
椅子を拭き、ファブリーズを少し撒きました。
正面のスリットから雨上がりの夕刻の光。
開演しHMV163(手前)の扉と蓋が開き、向こうにLumiere(ルミエール)の振動盤が立ち上がりました。
アンコールはショパンのワルツ第7番(アルフレッド・コルトー Pf)
およびアニー・ローリー(オイゲン・コスマン楽団)でした。
何でも昔が良かったとは言いません。
しかしあざみの歌が心に沁み、エルマンやフルニエ、そしてギーゼキングやコルトーが奏でた極上の音は、
密やかな息づかいとともに私たちの胸の奥へ響いたのでした。
次回は11月を予定しております。
ご来場の皆様有り難うございました。
明日の蓄音機によるSPレコードコンサートのプログラムが出来ました。
明日の蓄音機によるSP盤コンサートのプログラムが出来ました。
前半がクラシック、後半はスタンダード曲/歌謡曲/童謡です。
前半はS氏のレコード、後半は小生のものを掛けます。
クラシックはおなじみのものから、大変珍しいある種文学的な作品までバラエティに富んでいます。
後半はスタンダードと歌謡曲にしぼりましたら良い並びとなりました。
手前味噌になりますが、滅多に聴けないプログラムになったのではないでしょうか。
このたびご参加できなかった皆様には秋に再び行う予定ですのでどうかふるってお出でください、お待ち致します。
蓄音機が来た 1970年ころの自分と会った人 シロバナシラン タカブシギ。
ヘッダーを季節に会うようにしました。
本日の午後のカフェです。
さて今夕A氏宅から方2台の蓄音機が運ばれ、いよいよ第二回の蓄音機によるレコードコンサートが近づきました。
貴重で有能な機械は保険を掛けて運送屋さんによって慎重に搬入されました。
お陰様でお申し込みが50名様に近づき、大変申し分けありませんが締め切りらせて頂きました。
幸福の蓄音機は耳と心に染みこむ音を響かせることでしょう。
左・レコードキャビネットに乗ったLumiere(ルミエール)と右・HMV163の名器
シロバナシラン。
紫のシランのシロバナ種だがよく増える。
この花が咲くともう夏という感じがする。
夕刻の田んぼで見たタカブシギ(鷹斑しぎ)らしい鳥。
何羽もいました。
本日のお客様の女性が大学病院時代の私に会ったことがある、とおっしゃり本当にびっくりしました。
昭和40年代中頃から後半のことでしょう、偶然お父さんにもお会いし診察までしたそうなのですが、
全く覚えていませんでした。(病院は品川区旗の台にありました)
突然出てきた昔の写真を見るよりもリアルな懐かしさを覚えました。
自分が知っている(覚えている)自分以外に、他の人だけ知っている自分がある。
怖い気もしますが、45年前、私は今よりも元気だったようです。
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